劇場公開日 2023年12月15日

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「沁みる、見てよかった、かな。」ティル ころんさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0沁みる、見てよかった、かな。

2024年1月13日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

見るかかなり迷う。

ネタバレ以外のレビューを見ると、見てよかったとの感想もちらほらと。冬休みに子供がスキ―教室に行ってる間に旦那と鑑賞、見てよかったかな。

映画の概要どおりの内容です。

カメラ好きな撮り方です、景色もキレイ。
古き良きアメリカ。

子供の表情、うちの子供に似ているな~と旦那と意見が一致。
子供はかわいい。

南と北でこんなに違ったんだな~と、初めて知った。
南北戦争なんて興味なかったけど、南と北でこんなに違ったんだな~とか、南北戦争の結果次第ではアメリカも分裂していた可能性もあったのだな~とか、逆の結果で統一されていたら奴隷解放されず今もだった可能性もあったんだな~とか、いろいろ思う。
リンカーンはスゴイね。

あと、カルピス劇場のトムソーヤの冒険を見ていたときの違和感、あれが分かった。お手伝いさんや畑作業の人がみな黒人なんだよ。なんでだろう?って子供心に思ってた。
あそこミシシッピ州だったよね?、ミシシッピ川の近く?。
ラスカルや赤毛のアンにハイジはDVD買ったのだけど、トムソーヤだけは違和感あって好きになれなかった(人種差別を感じさせる作品だったからなんだな)。

真面目な旦那が見終わった後になんども横で言う。
同じ人間なのになんであんなひどいことができるのだろうかと。

返事をすこし考える。
わたし、昆虫キライなんですよ、大がつくほど、同じ生き物なのに許せないんです。
とくに見た目がアウトでカマキリ、バッタ、こおろぎ(ゴキ)など。
蝶やてんとう虫やトンボなどの見た目が可愛い昆虫は触れるし全く平気。
アリさんも平気だな。
ちなみに旦那はゴキも平気な人でね、手でつかめる。
子供もバッタとか平気だな、カマキリは嫌いみたいだけど。

それで。
カマキリやバッタやコオロギと室内で出くわすと、私はもう尋常ではいられない。
殺虫剤をやたらかけたり、
手元に殺虫剤がないときは食器洗剤大量にかけたりしました。虫さんごめんなさい。

もう息絶えてるにとにかく襲ってきそうで恐怖が勝るため、これでもかというほど殺虫剤や食器洗剤をかけまくる。

何もない時は掃除機で吸い取ったり。
それをしているときに逃げられたら部屋にいるのも怖いから目を離せないし、でもそのままでもいられないから目で存在を確認しながら掃除機に手を伸ばして吸い取ります。

今は一人暮らしじゃないし、虫がでるような部屋じゃないから問題ないですが、虫がでる部屋で暮らしていたときはそんなかんじでした。

上記がわたしの旦那への回答です。
「わたしにとってのカマキリやバッタだったのではないかと思う」と返事をしました。

当然のこと旦那は理解できず、何言ってんだ?みたいな顔されました。

「相手に対してひどいことができるということは、自分より低く見ているからで、同じ人間とは認識していないと思う」ということを再度伝えました。

旦那、無言。

人種差別って、人種差別にすら本当はなっていないのではないかなと思う。
たぶん人種って思われていない、だからできちゃうんですよ、たぶん。

少し前に観光先に行くため直行バスに乗りました。
すごく混んでいて座れなかったのですが何故か一か所だけ席が空いていました。

空いていた理由は二人掛けの席に黒人の男性が座っていたからです。
そこまで拒否らなくてもって、なんかガックリしました。
うちの子供、英会話ならっているせいか、外人誰でもOKなんですよ。
喜んで座っていました。
うちの子が座ったら、私に隣に座るかと聞かれたので大丈夫と答えました。

子供に何か話かけてくれとしつこく言われて仕方なく...。
アメリカから来たと言われたので、
アメリカのどこかと聞いたら、なんと!ニューヨークでした、すごい!と子供と盛り上がる。

ニューヨーク行ったことありますか?と日本語で聞かれて、そこからは日本語での会話になりました。ディズニーランドがフロリダにあるとか。
目がとてもキレイな人でした。

バス降りたあとで、子供と話したことは。
世界の中心の町、ニューヨークに住めるということは、彼は教授か社長などのスゴイ人物かもしれない、ニューヨークは家賃が高いから仕事がしっかりしていないと住めない。

人を肩書や見た目で判断すると逆にだまされることもあるんだよ。
どんな場所でも、悪いひとはいるし、良い人もいる。
付き合っていくうちに少しずつ分かっていくことなんだよ、とかね。

今でも、黒人の妊婦さんは産院でスタッフから差別を感じたことがある人が多いそうです。
白人と黒人とでスタッフの対応が違うらしいです。

若い頃に同僚と見た、天使にラブソングをの人がお婆さん役でした。
見た目変わっていたので分からなかった。
ウーピー・ゴールドバーグは、忘れられる前に自分たちが語り継ぐ必要があると、どこかのインタビューで答えていました。

この映画は概要どおりに進むし内容が暗いため集客が見込めないとの意見が多かったそうですが、ウーピー・ゴールドバーグが自分も出るし見てもらえるからとのことで、作成されたそうです。

今もガザとイスラエル、ウクライナとロシアとか、色々あるけど。
現地に行って何かをすることはできないけれど。
目を逸らさないで、遠くからでも声を上げ続けることも大事なことなんじゃないかな、とか改めて思いました。

母親の愛情が映画全体に感じるやさしい映画でもあります。

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ころん