ちひろさんのレビュー・感想・評価
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孤独を手放さない
明るく可愛く気さくで美人なお姉さんが弁当屋にいたら毎日通う男性もいるだろう。
ホームレスのオッちゃんに弁当の差し入れは
わかるが、お風呂はどうも‥。
女子高生久仁子の母の手料理豪華すぎるのに、あの両親と囲む食卓では喉をこさないよう。
辛いな。
豪華手料理でも久仁子の心を掴めない。
だから、ちひろさんをストーカー❓
ところで男子高生、
風俗嬢のこと話題にするな❗️10年以上早い。
満たされない久仁子はちひろさんに
宝の地図を貰いたどり着く。
ホッと一息つける場所を教えてもらう。
実際無いなこんな場所。
竹の子の天ぷら美味しそう。
せっかく竹の子弁当持って来たのに
オッちゃんいない。
なぜ埋めるのか、遺棄罪になる。
のり巻き自分で作ったちひろさん。
弟圭介から、母の訃報を聞かされつつ行かない。
後日店長に乗せてもらってお墓参り。
ちひろさんからしたら、店長を父と見てるらしい。
前の店に初めて来た時の様子を覚えている店長。
ほんと、父のように見守る。
実の両親とはどうなったのだろう?
と考えてしまうが。
マコトの母ちゃんの焼きそば、超美味いと
マコトが言う。
ハンバーグ弁当、超美味しそう❣️
小学生のマコトのお母ちゃん、
悪い人ではないんだけど、
シンママの現状に自らコンプレックスを
抱くのか、
よく似た年頃のちひろに見当違いの敵外心。
しまいにちひろも怒鳴りつける。
しかし、こんだけ言う人なら初めから
言われないと思うけどな。
ちひろさん、オカジ、マコトの連帯感。
マコトの母ちゃんも気づいたか?
オカジ親に反旗を翻す。ガンバレ〜❗️
谷口とは?
店長へのバジルの気持ちも考えなくちゃいけないの?
バジルさん歌う、店長酒飲むの誘う。
入院中の多恵さんとどんぐりの思い出。
遠出、大丈夫かな。
ちひろさんはもう一人いて、
子供の頃に知り合い、
多恵さんのように安心できる人。
今のあなたがとっても好きよ、と
多恵さんに言われて
胸張って前向いてまた行ける❗️
農場で働いているが、
なぜかこういう話のラストは、
動物の世話しているのだ⁉️
ちひろという生き方
初対面の人と打ち解けるのが苦手だ。またその人の素性が分からないと、どうしても無意識に警戒してしまう。
その反面、自然な形で一気に距離を詰めてくれる相手に救われることもある。
この映画の主人公ちひろさんは、そんな人との距離を詰めるのがとても上手な人間だ。彼女は風俗嬢の仕事を辞めて弁当屋で働いており、自分が風俗嬢だったことを隠そうとしない。
公園で地面に膝をついてまで野良猫を撫でようとする彼女の姿を見て、この人は普通とは違う独特な距離感を持った人物なのだなと思った。
彼女は彼女が元風俗嬢であることを知って色仕掛けを働く男たちにも、生意気な小学生にも、ホームレスのおじいさんにも分け隔てなく接する。
ホームレスのおじいさんに弁当を分けるどころか、風呂を貸して身体を洗う人間はほとんどいないと思う。
堤防に横たわるカモメの死骸を埋めたり、溺れる蟻を助ける人間もなかなかいないと思う。
では彼女はとても愛情深い人間なのかといえば、それとも違うような気がした。
彼女はとても人を受け入れる容量が大きい人なのだ。
風俗嬢として人気ナンバーワンだったことにも頷ける。
風俗に通う男は心に何らかの孤独を抱えている場合が多い気がする。
そんな男たちの孤独にちひろは自然と寄り添うことが出来る。
彼女は誰か特定の人を熱烈に愛するのではなく、どんな人の心にも寄り添い、孤独を埋めることの出来る存在。
自然と彼女の周りには孤独を抱えた人間が集まってくる。
厳格な家庭で息苦しさを感じながら生活する女子高生のオカジ、母親がシングルマザーのためにいつも寂しい夜を過ごしている小学生のマコト、父親との確執から孤独な生き方を選んだ青年谷口、人を見る目がない元風俗嬢仲間のバジル。
皆がちひろに集まってくるが、彼女もまた一人の女性に心を惹かれて弁当屋の仕事を始めた。
その女性は入院中の店長の妻多恵だった。
孤独を抱えているのはちひろも同じだ。
むしろ自分の母親が亡くなった報せを受けても、まったく動じないちひろの心の方がずっと空虚なのかもしれない。
彼女が人の孤独を埋められるのは、彼女もまた孤独を受け入れて生きている人間だからだ。
そんな彼女の孤独を満たしたのが多恵だったのだろう。
今泉力哉監督らしく、それぞれのキャラクターがとても魅力的だった。
なかでも「人は生きていても死んでいても浮かんでくる。じたばたしたら沈むだけだ」とちひろを励ます元風俗店の店長内海の存在が印象的だった。
ちなみにちひろは彼女の本名ではない。
彼女の名前の由来は劇中で明かされるが、彼女が選んだちひろという生き方は尊いと思った。
そして彼女の生き方に共感出来る人間で良かったと思う。
静岡県(と思われる)の海辺の小さな町にあるお弁当屋さんで働く女性・...
静岡県(と思われる)の海辺の小さな町にあるお弁当屋さんで働く女性・ちひろさん(有村架純)。
元風俗嬢であることを隠さず、それがゆえに店のお客も増えた模様。
生き方も軽やかというか、誰とでも分け隔てなく接している。
最近知り合ったのはホームレスの老人。
彼は一言もしゃべらない。
ぶっきらぼうだが、やさしく接してくれるちひろさんには感謝をしている。
ちひろさんのそんな軽やかさ・明るさに惹かれる女子高生。
彼女は、隠れてちひろさんの写真を撮っていた。
思い切って、ちひろさんが店番しているところへ弁当を買いに行ったところ、「今日は写真撮らないの?」と、ちひろさんから声かけられて逃げてしまった。
それがきっかけで交流するようになった。
でも、誰にでもやさしいちひろさんは、相手のことを詮索しない。
気に掛けるが詮索しない。
彼女にも暗い過去があったわけで・・・
といった物語で、主役に有村架純を迎えたこともあってか、前半はいつもの今泉力哉監督作品と異なってテンポよく進んでいきます。
そうね、だってこれは有村架純のスター映画だもんね。
という雰囲気が変わるのが、元風俗店店長(リリー・フランキー)と入院している弁当屋の女将さん(風吹ジュン)が登場してから。
ふたりの演技はいつも演技なのだけれど、このちょっとした間というか空気感というのが、今泉力哉監督映画っていう感じなんだよねぇ、と思ったり。
さてさて、ちひろさんなんだけど、観ていて思い出したのは『時代屋の女房』に登場する「問わず語らず都会の流儀」という言葉。
濃密な人間関係の田舎だと過去の経緯なんかを根掘り葉掘り訊いちゃうわけだけれど、人間だものいろいろあります的なひとびとが暮らす都会では、そんな過去のことなどほじくり返さない。
ほじくって、いいものなんて出ないわけで。
それは、ちひろさんと風俗店店長との面接の場面に端的に表れている。
あ、リリー・フランキーって、いつもやっぱり重要な役を演じているねぇ。
ということで、後半になってぐっと良くなった。
今回はロケーションも魅力的。
今泉監督、子どもの撮り方・扱いも上手いのね。
1人の女性を中心とした、どこかにあるかもしれない日常
ながら見。
映画に盛り上がりも無く、正直楽しいおもしろいわけでもない。
けど、飽きが来ることも無く最後まで見れた。
どこで話が急展開を迎える??とビビりながら見ていたが、
急展開も盛り上がりも無く終わった。
毎日淡々と続く日常を見ているようだった。
ひとりの女性の、劇的でもない人生の一部分を垣間見た気がした。
何度もいうが、有村架純の闇、影を含んだ演技本当うまいね。
24.2.26 スカパー?
何処かに居ると思う。ちひろさんみたいな人。
2023年、直感的に観たいと思ったけど見逃してしまった作品。まっさらな気持ちで観たかったので、原作や批評は見ずに鑑賞(週の初めに仕事のモヤモヤが解決してfeeling goodな2024年2月5日、Netflixで鑑賞)。
感想。良かったです。とても。
同じテイストの映画は世に沢山あるだろうし、諸々の観点から評価するとクオリティが高い映画とは言えないでしょう。多分。映画に詳しくない自分でもそう思うくらいだから、高く評価しない人も多いんじゃないでしょうか。
でも、私は好きです。個人的に好きな要素が其処彼処に詰まっていたので。
舞台・・・冴えない、くたびれ感のある海辺の田舎町。
俳優・・・有村架純、リリー・フランキー、風吹ジュン、平田満。
登場人物・・・何かしら家族に問題を抱えている人々(弁当屋夫婦は別)
台詞・・・「ジタバタするから沈む。ジタバタ止めたら人間浮き上がってくるもんだ」
「死体を埋めた後って、無性にラーメン食べたくなる」
「あなたは、孤独を手放さないで生きていける」
「(前はなにやってたの?)ただのお弁当屋さんです!」
ちひろさん・・・飄々として、人に執着しないのに、人を引きつけ、元気にさせる不思議な人
この映画は、笑顔の奥に、人には計り知れない苦悩と孤独を抱えて生きている人がいるってことを押しつけがましくなく、悲壮感を漂わせることもなく、重苦しくなく軽やかに描く。
最後の牧場のシーンとくるりの曲(岸田繁の声)はピッタリはまっていた。
私はこういう映画が、主人公みたいな人が、好きなんだって自覚できた。
原作を読んでみたくなった。
1人鑑賞
を休みの日に1人でじっくり
したのはこの作品がはじめてかもしれない。
惹きつけられる内容、テンポの良さ、
人の心の穴にスッと入っていく
ちひろさん
過去を最後の方に明かされるのかと思ったけど
描かれていなかった
居心地のいいところに長居しないちひろさん
色々と放置ではあるけど
原作コミック未読、監督の過去作は一切見ておらず。
ネット記事で「有村架純が元風俗嬢役」と言うのを見た記憶だけが残っていて、Netflixを契約したら、あぁNetflixオリジナルなのねと。
まぁ、元風俗嬢役と言っても、有村架純のそういうシーンとかは無いと分かりつつ見てしまう。男の性です。
幾つかのエピソードが前後説明無く、続いていて、何も解決していない事の方が多い。ちひろさんが何故、入院中の弁当屋の夫人(目が見えない)を連れ出したか、夫人も望んでいたかも分からない。全部、そんな感じ。
だが、何故か文学的にも感じられる。終盤、弁当屋の夫人が電話で「あなたなら、何処でも孤独を手放さないでいられるわ」と言うセリフ。普通なら、逆な事を言うだろうが、それ故に何か深く感じる。
それでも最後、町を離れてしまう。あそこは残っても、綺麗に終えられただろうし、個人的にはその方が良かったかなぁ。
身近にちひろさんの様な人が居たら・・・・凄い嫌いになるか、凄い好きになるかどちらかで、どっちでも無いって答えは無いだろうなぁ。
ちひろさん好きです
愛されるよねちひろさん
誰にも媚も売らず自分のしたいようにしてる
1人で神社の前でご飯を食べていた女の子に
話しかけるちひろさん、あのときの女の子を救ったのは間違いなくちひろさん。
最後には、前の職業が風俗嬢から、お弁当屋さんになっていることに、なんだか嬉しいきもちになりました。
あんなふうに人の顔色を伺わずに自分をもっている人って素敵です。
ちひろさんの近くにいる人は、みんなちひろさんの持つ人間性に惹かれているんだなって思いました。
見てよかったです。有村架純さんの演技も素敵です。
原作のテイストを残しつつ綺麗な着地
あーあのエピね。と思いながらほのぼのと鑑賞出来ました。
どの登場人物にも違和感がなく、漫画原作の雰囲気をあまり壊していないところがいいですね。
ちひろさんに有村架純さんの雰囲気はピッタリ。ビジュアル的には少し寸足らずだけど、思いのほか「いい背中といい胸」をされていて、セクシーでした。
オカジ役の豊嶋花は最近注目の若手。ベッチン役の長澤樹はちょっと美人すぎるなあ。オカジより可愛いんじゃない?ベッチンは容姿のコンプレックスは克服している強い子のはずだから、普通くらいの上手い子が良かったかなあ。
マコトは良かったがもっと鬱屈したガキ大将であって欲しかったな(笑)マコトのエピはだいぶ畳まれてしまっていて少し不満。
リリーフランキー店長はモテそうだよね。原作は温かいけどイケメンでは無い。白竜さんとかエンケンさんとか古田新太みたいな俳優だと、見た目ではなく魂でバジ姉さんか惚れてまう流れが納得できたかな?
バジ姉さんは適役、体型がたくましいけど(笑)
結局、ちひろさんは居心地のいい場所に孤独を感じてしまう鬱屈した人物なので、猫のようにスルッといなくなるわけだけど、小さいエピの積み重ねなのでドラマ的にはあまり盛り上がらないかなあ。例の啖呵を切るシーンとか、重いエピソードが入っていると良かったかな?そう意味では原作通りより、ドラマ的な脚色があっても良かったな。
ネトフリなだけに、近所の映画館に見に行かざるを得ず、ネトフリはいろうかと悩む。
スタートレックも見られるしなあ。
孤独を手放さない生き方…
誰に対してもフラット、別け隔てなく接するちひろさん。それが家族だろうと他人だろうと。それは子供の頃から一人で生きてきた、元風俗嬢という人の裏世界を見てきた、そんな経験から来るものなのだろうか。ある意味、変に寄り添うわけでもなく、突き放すわけでもない、丁度よい距離感、それが周囲の孤独を抱えた人々に変化をもたらす。有村架純の飄々とした力感の抜けた、自然の演技が素晴らしい。普通は居心地良い場所に残るはずなのに、ちひろさん自身が孤独が好きなのだ。人に頼るわけでも頼られるわけでもなく。忙しく、疲れたときに見ると心地よい映画。
気になる事にはとことんこだわり、人が人を想う気持ちにはとても敏感。これは自由奔放に生きる元風俗嬢ちひろさんのお話です。
漫画が原作です。世界観が好きな作品。
今泉監督による映画化と知りまして、
これは観ないわけにはという訳で鑑賞です。
始まり始まり。
ちひろさんは、「元」風俗嬢。
”ちひろ” は、当時の源氏名。
今は弁当屋「のこのこ」で働いています。
弁当屋でも、彼女は ”ちひろ”を名乗り、
元風俗嬢であることを隠しません。
そんな”ちひろ”と彼女の周りの人たちとの
交流を描いた作品です。
原作がそうなのですが、ちひろだけでなく、
登場する人物がとても魅力的です。
・ひちろを盗撮する女子高生(オカジ)
・ホームレスのおじさん(照れ屋で無口)
・母子家庭の小学生男子(マコト)
・”のこのこ” の賄い婆さん(漬け物得意)
・風俗店の元・店長(今は金魚屋さん)
・ニューハーフの女性(バジルさん)
などなど。他にもたくさん。
ちひろさんと、こういった個性的な人たちとの
人間関係の描き方がとても秀逸なのですが
映画の中でもその辺りが、良く描かれていたように感じます。
今泉監督らしさが出ていたかと。 はい。
劇場公開されると思っていたらNETFLIX公開で
上映館は数えるくらいしか無かったので(しかも大都市圏のみ…)
これはしばらく観られないかな?と、思っていたのですが
近くの劇場で上映してくれました。
ようやく観られて満足です。
◇あれこれ
「イメージ通りの配役」
原作のイメージにぴったりのキャスティングと思ったのが
オカジ役の豊嶋花さん と (似てる)
賄いおばさんの根岸季衣さん。 (ぴったり)
最初の登場シーンでは、吹いてしまいました。
良い人選だなぁ と感心。
「地球へ」
竹宮恵子作のSFマンガ。1970年代後半の作品(…確か)。
今でも人気あるのならば、何か嬉しい。
キース・アニアン中尉 とか
ジョミー・マーキス・シン とか
ソルジャー・ブルー とか 名前がスラスラ出てきます^_^;
人類 対 ミュータントの闘い。
うーむ。
連載当時を思い出します。…何もかもみな懐かしい。
「今の貴女が」
"もし貴女の娘に生まれていたら"
”もっと違う自分だったかもしれない”
退院した「のこのこの奥さん」にそう話しかけるちひろに
優しい眼差しで応える、のこのこマスターの奥さん。
” そうね。でも私は、今の貴女が好きよ”
100%の肯定。 ですよ。
一生に一度でいいから言われてみたい
そう思った素敵な言葉です。
◇最後に
ちひろの性格描写が、原作よりもかなり
マイルドになっている気がしました。
そのためエンドロール直前までは、
「ワサビ抜きの寿司」を食べているような
何となく物足りないな、という感覚も正直ありました。
エンドロール後のラーメン屋での一コマ。
「餃子が大きいね」 と口にするちひろ。
「ありがとうございます」と店主。
「なんでお礼? 餃子が大きいのよ」
「はい。ありがとうございます」
「…」 ※繰り返す
注文時に「普通」と聞いていたことに対して
ちひろが ” これを普通とは言わないわ ” と
伝えようとする場面なのですが
皮肉混じりの感想のために意図が伝わりません。
話がかみ合わないまま会話を繰り返す という
なんとも可笑しい場面なわけですが、
この「餃子の大きさ」のような、どうでもいいことで
「攻めのスイッチ」が入ってしまうと さあ大変。
ちひろの別の一面が描かれる場面なのですが
もしかしたら今泉監督自身が、
「ちひろのこんな面を入れて無かった」 と感じて
最後に追加したのかな などと
思ってたりしています。
◇最後にその2
マコトが母親に贈った花束を
ちひろの入れ知恵と思い込み、地面に投げ捨てる母親。
それを無言で拾い上げ
「これを捨てたらダメ。絶対に後悔するから」
と胸元に押しつけるように渡す、ちひろ。
この場面のちひろが好きです。
☆映画の感想は人さまざまかとは思いますが、このように感じた映画ファンもいるということで。
ムーンライダースの鈴木慶一がうらやましい/お醤油2ついただきます😅
公開からだいぶ経ちましたが、市原隼人の「おいしい給食」に出ていた豊嶋花ちゃんがとてもかわいいので、やっと観られて幸せ。豊嶋花ちゃんの足の指もうんと可愛かった。
いきなりのストーカー盗撮には参りましたけど。
それだけ素敵なちひろさん。
焼きそばで泣くシーンがよかったなぁ
「深夜食堂」シリーズを見ているみたいな気持ちになってしまいました。
ファッションヘルスの客が言った宇宙人の話し。違う星から来た人、同じ星の人。地球はいろんな宇宙人を容れている箱。かなりガッテンしました。
今泉力哉作品でした。途中からそうなんじゃないかと思いましたよ。
しかし、ホームレスおじさん役の鈴木慶一がうらやましかった~
ひとっ風呂浴びてく?
言われてみたい
ちひろさんのおみ足とってもキレイ。
ちひろさんはソープにも従事された事があるのでしょうか?
豊嶋花ちゃんの足と比べるとうんと色っぽい🙏
墓掘り後には無性にラーメンが食べたくなるちひろさん。
怖い。
けど、
彼女なりの達観した独特の世界観は大いに世界平和の役に立つかもと思ってしまうほど。
ミューズでした
マリア様ァ~
生栗の渋皮を剥くのはとても大変。包丁が必要です。目が見えなくなった人にはかなり危険な作業で、指を切ってしまいそう。
弁当屋の平田満の奥さんは根岸季衣だとずっと思っていたら、風吹ジュンだった。箱根細工からのドングリ。
武蔵野館のディスプレイに履歴書が二枚飾ってあって、写真の髪型が違うんです。ひとつはリリーフランキーの店用。ひとつはのこのこ弁当用。
本名はちひろじゃなくて綾。
親にもらった名前より、自分と同じ星から来た人と思える人の名前を名乗る気持ちわかります。
お弁当屋さんの看板娘が元・風俗嬢だと噂が広まったら、独身男性が多い田舎の港町では繁盛して仕方ないかもしれませんけど、やっぱりカワイイからですよね。
お醤油ふたついただきます😅
ロケ地は釣具屋さんの看板にUSA釣具店ってあったから、焼津の小川港ですね。のこのこ弁当ロケ地巡礼を兼ねて釣りに行きたくなりました。
エンドロールの後の寸劇は必要だったかなぁ。餃子の大きさとか言っておきながら、今泉力哉監督が有村架純に「おっきいわぁ~」って言わせたかっただけじゃないの?
ちょっとクソガキっぽいよ。今泉君。
【追記】
朝の連ドラ「あまちゃん」の第一話(一週目)に有村架純と豊嶋花がそれぞれ春子(小泉今日子)の高校生時と小学生時の回想シーンで出演していて、縁を感じて嬉しくなりました。
店長とたえさんに救われる
ジタバタするから沈むんだ
人はじっとしてれば勝手に浮かんでくる
ダメな時は底で眠っていれば良いんだって言ってもらえた
たえさんには孤独で居る事を許してもらえた
ちひろさんに感じる漠然とした不安感は自分も持っていてちひろさんのように生きていきたいけれど、中々そういうわけにもいかない
だとしても自分らしさを殺してまで生きていく必要はないな
ちひろさんに会いたくなる…
…初日に鑑賞してから何日かすると、またちひろさんを思い出して会いに行きたくなりました。
偏見を持たないで真っ直ぐに人を受け入れるから、みんながちひろさんを好きになる。
ちひろさんという人に色々教えられた自分がいました。
こんな娘がいたらいいなぁ
全体的にふんわりしながらも自分を変えず生きているちひろさん。
悪い意味ではないです。
でも、ちょっとした設定を何で変えたのかな?
キリとコンパスでは全く意味がちがってくる。
彼女は誰とも分け隔て無く接しているというより
興味を持って近づいているのだ。
あと、あのセックスシーンは必要だった?
ちひろさん…
有村架純さん演じる「ちひろさん」が色んな人達と通じる中でそれぞれ抱えている悲しみや寂しさを上手く表現されてる作品だと感じました。
物語は、元風俗嬢という女性が弁当屋で働きながら、色んな人と会話して、行動して、そこでそれぞれの人が抱えている闇に向き合うきっかけを優しく教えてくれる。
どこかほのぼのとした雰囲気があるけど、その中でも悲しい気持ちと前を向こうする希望があるなと感じた。
有村架純さんが演じる女性がこれほどまでにアンニュイな感じと物事を達観した様子がすごいと感じた。
個人的には、店長のセリフが好きでした。
「沈む所まで沈め!そしたらあとは、勝手に浮いてくるから。変にもがけばもがくほどあがれなくなる。」
少し違っていたらすみません。
この言葉だけでもいい映画を観たなと感じるくらい良かったです。
矛盾だらけのストーリー。もはや、アイドル映画でもない
上村一夫先生の作品に『サチコの幸』と言う作品があって、映画化もされたが、この映画はその作品をリスペクトしてるんじゃないかなぁ?僕は『ビックコミッ○』で読んたが、映画は未見だ。
俯瞰した目で見られている事にみんな気付かないのかなぁ?
『色即是空』のある者は、そんなタトゥーを体に彫らない…
感情の流れや出来事の起承転結が滅茶苦茶のアイドル映画。
こんな表現しなくとも、充分カワイイ子なのだろうから、役に合わせて、汚れた演技をさせた方が、彼女の演技人生の糧になったのではないかと感じた。
この主人公のイメージが、この女優について回り、CMとか他の映画にもこのイメージで、この女優は演技していく。それが日本の映画界の現状。
髭をはやした頭の禿げたオヤジ役の俳優が出てくるが、全く同じ様な役で『万引○家族』に出ていた事を思い出した。この俳優はこんな役しか回って来ない。衣装から小道具のメガネまで、『万○き家族』とまったく同じ。
登場人物が『善人ばかり』は良いが、言うまでもなく、貧困や裏社会や障害が、こんな甘ったるい現状ではない。
『アイネクライネ』と同じ監督とは!やっぱり、脚本(原作?)が悪いんだろうなぁ。
追記 死体遺棄と誘拐で、執行猶予が付かない実刑になると思うが。つまり、ハートウォーミングなコメディにするのは無責任だと思うし、『フーテ○の寅』じゃないんだから『ただの弁当屋(セリフにあった。弁当屋さんに失礼だ!)』が、いきなり『ただの』酪農家なんか出来るわけが無い。
追記 日本映画の終わり方のパターンなのだろうか?酪農やって、子牛が生まれて大団円。よくあるパターン。辟易する。まぁ、この映画そこまで無かったが。
同じ星に生まれたと信じる気持ち
※断定的な表現がありますが感想です。
この物語は表面と中身の二面性で作られている。
ちひろさんは元風俗嬢という肩書き(表面)を恥じらいなく周りに伝えていく。
肩書きだけで判断されることには慣れているが、たまにいる肩書に惑わされず中身を好いてくれる人がいると嬉しくなる。そして「この人は私と同じ星に生まれたのかもしれない」と期待する。
そのたまにいる人たちは「あなたを見ればわかるから、名前とか職業なんてどうでも良い」という価値観に共感している人たちだ。
ここでキーになってくるのが風吹ジュン演じるお弁当屋店長の奥さん。彼女は目が見えなくなってしまい、入院先でちひろさんと交流を深める。
彼女は目が見えなくなってからもちひろさんを感じる。ここで「あなたを見る」という意味は目だけではないことがわかるのではないだろうか。
この映画を観ても、最後までほっこりすることはなかった。
常に緊張感を持ちながら見ていた気がする。
理由はいつまで経ってもちひろさんにとっての幸せの形が見えなかったから。
信じてくれる人にはちひろさんは愛を込めて接する。そしてその人が幸せになることを願っている。
一方でちひろさん自身は表面を上手く取り繕って見せるのが得意でも、中身や裏にある過去を表に出そうとしない。
結局物語の最後まで、ちひろさんの過去に何があったのか曖昧な描写はあるものの事細かに知ることはできなかった。それは一緒に過ごした仲間たちも視聴者もである。
そしてちひろさんは弁当屋を去り、新しい地に旅立った。彼女は影を隠し、同じ星に生まれた人を孤独に探し続けるのだ。
この映画は肩書きなどに惑わされず中身を見ろという心強いメッセージと、本当に分かり合える人はいないという冷たい現実を突きつけてくる。
それでも生きてゆく。
私はこの映画が好きだ。
あなたにも必ずいる。ちひろさんや同じ星の人
役者はある瞬間から映画の神様に微笑まれたかのように快進撃続く事がある。
例えば、安藤サクラ。『0.5ミリ』『百円の恋』『万引き家族』…。
新たに微笑まれたのは、有村架純。『花束みたいな恋をした』『るろうに剣心 最終章』『前科者』…。
そんな彼女にまた一つ良作が。しかも監督は恋愛映画の名手、今泉力哉。
今泉力哉×有村架純のケミストリーで、何も起きない訳がない。
いや実際、何も起きない。
…と言っても、凡作という意味ではない。作風について。
ドラマチックな展開や興奮感動必至の作品ではない。
ゆったりふわっと、時が流れていく。
こういうスローテンポな作品が苦手な方にはただ退屈なだけに過ぎないが、私はこういう作品が好き。心地よくハートフルに、2時間浸らせて貰った。
舞台となる海辺の町がのどか。
そこにあるお弁当屋が美味しそう。
作品をさらに魅力的にしているのが、弁当屋の看板娘。
ちひろさん。
朗らかな性格。
屈託のない笑顔。
誰に対しても分け隔てなく接する。
常連客は皆、虜。人気者。
この弁当屋の経営者の娘ではない。バイト。ある日何処かからふらりとやってきた。
前は一体何してた…?
若い女性に聞くのも気が引けるが、ちひろさんの前職は皆知っている。
元風俗嬢。
普通はそんな前職は隠したがる。絶対秘密。
だけどちひろさんは隠す事無く。あっけらかんとし、自分の全てを否定しない。
男客の中には興味や下心ありの連中もいるだろうが、ちひろさんはさすが元風俗嬢と言うのもアレだが、あしらい方も上手い。冗談を言い合ったり、飲みの誘いも上手くやり過ごしたり、絶妙なやり取り。
だから誰もがちひろさんを好きになる。
優しくて温和なだけの性格じゃない。
ホームレスの老人が悪ガキどもにコケにされ、ドスを効かせて撃退。そのホームレスの老人にお弁当を上げ、以来時々会ってお弁当を一緒に食べたり、お風呂で身体も洗う。
生意気な小学生男子。暴言を吐き、怪我をさせる。他人の子を叱ったら問題にもなる今の世の中だが、ちひろさんはしっかり叱る。後日、男の子の方から謝罪。許し、褒める。今こういう人、居なくなったよね…。
ちひろさんをこっそり写メに撮る女子高生。ちひろさんもそれに気付いていて、「今日は撮らないの?」と余裕の対応。
自分に否があった場合、素直に謝る。でも、一本筋は通す。
ただキュートで魅力的な女性ってだけじゃなく、カッコ良さ、面倒見の良さ、おおらかさに惚れ惚れ。
太陽のようなちひろさん。
自然と周りは皆、ちひろさんに引き寄せられる。
家でも学校でも息苦しさを感じている女子高生オカジ。
夜の仕事の母親をいつも家で一人待つ小学生男子マコト。
ちひろさんの元仕事仲間のバジ姉。
縁日で偶然再会した前のお店の店長。
他にも、威圧感な父親に確執抱く青年、オカジの不登校の同級生女子、マコトの母親も。
皆それぞれ悩みを抱えている。孤独を抱えている。目的や相手への愛情を見出だせないでいる。
ちひろさんは自分自身を否定しないが、他者の事も否定しない。
手を差し伸べる。触れ合う。受け入れる。理解を示す。時には諭す。
ちひろさんと出会って、皆各々の人生に変化が…。
織り成される人間模様も素敵。
聖母のような…と言ったらさすがに大言壮語。
オープンな性格で、ちょっと掴み所の無い不思議ちゃんな所も含めて、人間味あってのちひろさん。
だから、悩みなど無いように見えて、人知れず“陰”も…。
詳しくは描かれないが、台詞や時折挿入されるシーンで浮かび上がるちひろさんの生い立ちや過去。
どうやら家族とは疎遠。弟からの電話にようやく出、母親の死を知らされるも、葬式の出席は拒否。
子供時代はマコトのようにいつも一人でいて…。
風俗嬢の前は普通のOL。しかもその時は物静かで内向的で自分に自身の無いようなまるで別人…。
そんなちひろさんに影響与えたのは…。
子供時代会った一人の女性。今思うと、夜の仕事の人。
あっけらかんとした性格で、オープンで、ちょっとガサツだけど優しい。
名は、“チヒロ”。
もう一人。ちひろさんが時々見舞いに行く盲目の中年女性、多恵。
知り合いのように接するが、ちひろさんは身分を偽って…。
全くの赤の他人ではない。多恵は弁当屋の奥さん。
ちひろさんがこの町に来た時、この弁当屋にふらりと立ち寄って、その時対応したのが多恵。その時掛けてくれた言葉が…。
風俗嬢時代、ある客が印象的な話を。
我々人も宇宙人で、それぞれ別の星から来た。だから同じ人なんて居ないし、分かり合えない。でも何処かには、“同じ星の人”がいる。
無論SFの意味じゃない。自分の人生に於いて巡り合えた運命的な出会い。
その人と出会って、私は影響を受けた。全てが変わった。
ちひろさんが出会ったのもそう。
単に言えば一期一会かもしれない。でも、そうじゃない。“同じ星の人”。
ちひろさんとの出会い、周りの皆の出会い…。
本作には他にも心に残る素敵な台詞が。
中でも個人的に特に気に入ったのは…。
珍しく沈むちひろさん。店長からの気晴らしの誘いも断る。その時の店長の台詞。
じたばたするから沈む。いつか自然と浮いてくる。
本当にそうだよなぁ…。時にがむしゃらに頑張る事が自分を苦しめる事もある。
そういう時は、リラックスして。
人は沈んでも、また浮かび上がる事が出来る。
他にもあなたのお気に入りの台詞を見つけて。
有村架純のナチュラルな好演。
本人はなかなか掴み所が難しい役柄に苦労したらしいが、そうとは感じさせない雰囲気、佇まい。
キュートな魅力の中にも抱える複雑な内面。
またまた彼女に代表作と名演が一つ。冒頭にも述べたが、今映画の神様に微笑まれたような無双状態!
周りも好演。
何と言っても、オカジ役の豊嶋花とマコト役の嶋田鉄太は拾い物!
リリー・フランキーは風変わりな役を離れれば人間味と人情味たっぷり。
風吹ジュンの温かさ。
皆が集ったラストシーン。この中に入りたいと心底思った。
今泉力哉監督は恋愛映画の名手として今名を馳せるが、ハートフルなドラマ作りも巧い。『アイネクライネナハトムジーク』や『mellow』もあのハートフルな雰囲気が好きだった。
本作はその延長線上、いやさらに昇華している。
美しい映像や音楽も身体中に心地よく染み入る。
ただのまったりハートフルな作品だけじゃない。光の中には陰もあり。
孤独、苦悩、暗い過去…。
突然死したホームレスの老人の遺体を土に埋めたり(その後の名言、“死体を埋めた後はラーメンが食べたくなる”)、多恵の頼みとは言え彼女を無断で病院から連れ出したり、ちひろさん、アウトな行為も…。
基は人気コミック。原作ファンからは厳しい意見多く、画像を見たが原作のちひろさんは有村架純とはだいぶ違う…。
人それぞれ意見や好みはあるが、私は好きだ、この作品が!
もう一つ、忘れられない素敵な台詞。
「あなたなら何処にいたって孤独を手放さずにいられる」
普通に考えると、不思議な台詞。孤独って寂しく、辛かったり悲しいもの。
どうしても孤独ってネガティブに捉えてしまうが、こうも考えられる。
孤独を経験したからこそ、人との繋がりや温もりを感じる事が出来る。
孤独を経験した人は出会った人を悲しませたりしない。人に優しく出来る。
喜びも幸せも人と人の繋がりも、悲しみも悩みも孤独も。
全て受け入れて、あなたという人。
そんなあなたにも必ずいる。同じ星の人。
あんなに美味しそうにお弁当を食べる人もなかなかいない。
ちひろさんに会えて良かった。
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