そばかすのレビュー・感想・評価
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多様性には無関心でも‼️❓他人の価値観に干渉するべからず‼️❓
なかなか味のある映画です、噛めば噛むほど味が出る。
ストーリーはともかく、キャストの演技を部分的に取り出すだけでも料金の価値がある。
いろんな協力で成り立つ映画で、なぜか撮影協力に泉谷しげる。
ヒロインが等身大の演じ方が好感が持てて素晴らしい、でかい顔をよりデカくして前田敦子の倍はある。
何気に家族の会話だけで、何日か笑えそうだ。
多様性をどうこう主張するのではなく、他人の価値観に干渉する奴はクソ喰らえ、そんなレベルが潔い。
なんだか清々しい映画だ、こんな映画がロードショーになれば良いな、そう心の底から思う。
正月を楽しく、そして、少し為になる、そんな映画🎞🎟🎬🎦を是非。
「もっと自由に生きていい」と優しく背中を押してくれる映画。
2022.98本目
テーマやメッセージは強く伝わってくるけど、実家のような暖かさの雰囲気が映画全体にあり、安心して気持ちを柔らかくして観られる映画。
とわこの飾らないキャラクターがとても好き。
家族も仕事先の仲間たちも、みんな暖かい。
特にわたしは、おじいちゃんおばあちゃんが大好き。
あの家の中の家電や家具、道具等々、そっくりそのままうちの実家という感じがしてとても懐かしく愛おしい気持ちになった。
結構シュールな笑えるシーンも多くて、特に後半の家族の「浮気がうんぬん」のところのやりとりなんて可笑しくてしょうがない笑
(とわこの主張がでるとても大事なシーンではあるけど笑)
アセクシュアルの友達はわりといるので、新鮮さとか衝撃とかは少ない。そーだよねーーーーという感想。笑
後半、私の大好きなジャックアンドベティが出てきて1人で大興奮してしまった笑
様々な感情
主人公、佳純の親と同じ世代の自分。自分には娘は居ないが、このような感情(?)を持つ男女は、ある程度の割合でいるのであろう。そのような娘(息子)に、どのような接したら良いのか、今後の大きな課題になった。
曇りのち晴れ
とても優しい物語だった。
必要以上に寄り添うわけではなく、かと言って突き放すわけでもない、そんな登場人物との距離が愛おしかった。大好き。
ホントにおもしろかったんだけど、そういう価値尺度じゃなくて、ずっと大事にしていきたい作品に出会えました。
女優陣が素晴らしい
昔ほどではないにせよ、結婚してこそ一人前みたいな圧は今でもあると思うし、誰かと付き合ってないとダメな人みたいな雰囲気は感じる。
そういう感情が希薄な自分は、蘇畑さんの窮屈さに共感した。
脚本が良い、台詞の言葉のチョイスがとても好き。
三浦透子さんは『ドライブマイカー』後の大事な初主演ながら、クセのある役柄を選ぶところが素敵。
前田敦子さんは『コンビニエンスストーリー』『もっと超越した所へ。』に続いて、個人的に当たり。以前なら事務所的にNGだったかもしれない役柄だろうに、独立して自由度があがったからか、とても魅力的な女優さんになってきていると思う。
そして"ミス仏頂面"伊藤万理華さん、今回も良かった。予告編にあった「ダッセー名前だ」のキャラなのかと思っていたら、前半は可愛い妹で、その不安定が素晴らしい。彼女もハズレ無し。
最近の多様性とか結婚観とか扱っているけど、押し付けがましくなく、重くもない良作だと思う。
大共感。親であっても自分の望まない人生を押し付けられたくない。私は映画があれば一人でも生きていけるけれども、確かに何処かに同じ思いの人がいると知ることは勇気を貰えるな。
①シネリーブル梅田は「空中庭園」のあるビルに入っているので、映画館を出た途端、クリスマスでもあるせいか、カップルの長蛇の列。これが世の中のメインストリームの姿なんだな、と思いつつビルを後にした。
②三浦透子が実力発揮、映画を一人で支えられる女優になっている。
“恋愛や結婚なんてどうでもいい”と言うから友達だと思っていた男から好きだと言われた時のリアクションのリアルさには舌を巻いた。
彼女は決して悪くないのにコンプレックスから謝ってしまう気弱さ。男の方も傷ついたかもしれないが、同じ思いを共有できる友達と考えていたのに裏切られた彼女もショックだったろうに…
③私も因習深い田舎に育ったので、親はもとより親戚や周りの人達は「人間は結婚するのが当たり前。結婚していない人間は半人前」と考える人ばかり。心の中では反発していたけれたども、見合いの話がくれば気弱さから断れず何回かしたが結局こちらから断ってばかり(イヤなものはイヤと言えば良かったと今では反省。相手に悪かったなあ、と。何様だと思われただろうなあ。)。40を過ぎると流石に見合いの話も無くなってホッとした。恋愛をしたくなればするし、結婚をしたくなればするからほっといてほしいというのが正直なところだった。色々あったけれど、結局一人で生きていくのが自分にとって一番楽だからそういう生き方を選んだだけ。“一人は寂しいだろう”とか“年取ったら一人は寂しいよ”とか言われるけど、大体「一人だと寂しい」という事自体理解出来ない。そういう意味では変わっているのだろうけど、これが自分だから仕方ない。だから佳純の気持ちはよくわかる。“I know exactly what you feel.” ってところだな。
④佳純とは違う観点からではあるが、マジョリティーから外れた者を許容しようとしない・理解しようとしない世間というものに対してキッパリと物言う真帆も清々しい存在だ。前田敦子がこんな良い女優になるとは思わなかった。
⑤佳純と真帆とで改作した「シンデレラ」の紙芝居、最後まで観たかったな。でも、途中で怖くなって止めてしまう佳純の気持ちもよくわかる。私だったら、今の歳であれば“最後まで行ったれ”と思うだろうけれど、若かったらやっぱり止めるだろうなあ、
しかし、「シンデレラ」等の白馬の王子様ものが{男視線}で、“王子様にめぐりあって(選ばれて)メデタシメデタシで人生が終わるわけが無く、その後の人生の方が大変なんだよ”という真帆の見方は私もいつも心の中で思っていることで全く同感。まあ、おとぎ話に噛みついても仕方ないんだけど。
⑥子供達の親の動揺は分からないでもないが、真帆の父親の代議士候補の言葉には腹が立つ。“多様性は分かるが、子供のうちには先ず基本的な価値観を教えるべきでしょう”って、「基本的な価値観」って何?子供のうちから世の中には多様な価値観があることを教えないといけないんだよ。年取って頭が固くなってから(特に四十過ぎたら死ぬような目にでも逢わなければ変えることは殆ど無理)では遅いんだよ。
私の通っていた小学校は地域がら「同和教育」の授業があって、「日本人が日本人を差別している」という事実というか現実社会にショックを受けて、生まれや育ち、階層・階級、人種、障害、今の言葉でいうとマイノリティーということ等々では絶対に人を差別しない、と強く思った。一応この歳までその思いは変わっていない。
⑦
心地よく、耳に流れる音
砂利をふむ足音が、寄せては返す波の音が、そして何より、透き通るような三浦透子の声が、とても心地いい。ずっとこの世界に浸りたいと思える映画だった。
主人公の生きづらさは理解できるが、「友人に恵まれていないだけ」とも思えてしまう
「普通」とか「常識」とかといった価値基準を押し付けられて、自分の思うように生きられない主人公の姿からは、息苦しさや閉塞感がひしひしと伝わってくる。
特に、その場の空気の微妙な揺らぎを捉えて、人と人との思いがすれ違う様子を的確に切り取った長回しのカメラワークには引き込まれる。
その一方で、時々映し出される主人公の家族の掛け合い漫才のようなやり取りは、重苦しくなりがちな雰囲気を和らげる効果を上げていて、絶妙である。
ただし、男女の友情は成り立つと考えている立場からすると、女性を性的な対象と見なさないで、純粋に友人として接することのできる男性はいると思うし、ましてや女性同士ならば、結婚していようがいまいが、友情は成り立つと思えるのである。
その点、この映画の主人公は、単に、そのような友人に恵まれていないだけのようにも思えてしまい、今一つ、共感することができなかった。
そんなシンデレラもいいじゃない
いい雰囲気の映画ですねー
もうさー人の目なんか気にせずに好きに生きたらいいじゃない。人生1回きり。自分が思うとおりでいいじゃない。窮屈すぎるんだよ、この世の中。普通ってなんだよ。そんな鬱憤を晴らす感じ。後半のクスクス笑える雰囲気もいいですな。
三浦さんの普通さと、前田敦子のヤンチャな感じとどっちも好きです。
当事者(かもしれない)として
アセクシャル、アロマンティック、ノンバイナリー、次々と増えるカタカナの分類名がもうよくわからない人に見てもらえたらいい作品が出てきたな、と思い嬉しいです。
私が自覚したのは約10年前、飛鳥井千砂さんの『アシンメトリー』という作品を読んだ時に脳内に稲妻がピカリ。「これだったのか〜!」と今までのすべてに辻褄が合う経験をしました。
それからは佳純のように生きています。まさにあんな感じ。擬態まではしないけれど謎な部分を多くしてカモフラージュ。
結婚を催促されるのは万人共通、好意を向けられたとき相手の望むとおりの「異性愛者の演技」をすればいいのにできずに関係が消滅したり、レズビアンだよねと聞かれるのもまさに実体験。
必要ないし求めてもいない、ただそれだけのことでありながらも、わかりやすい"難"がないと異性(同性)のパートナーがいないことがなぜなのか、興味を持たれて解明しようとされてしまう。とはいえたったひとりで荒野で生きるわけにもいかず、人間社会で生きていくには自分がどういう人間かわかってくれる人が多い場所を自分で作るしかないんです。
この在り方に寄り添ってくれる作品が出てきたのなら、それもまた良いことなのかなと思いつつ、映画と同じくまだ答えは出ていません。
理想は『千と千尋の神隠し』に出てくる銭婆のような穏やかでひとりでも大丈夫な老後。
さて、そうなれるのか、一寸先は闇の人生になりそうだなと思います。今アセクシャルやアロマンティックを自覚している人も、もしかしたら違う人生を歩むかもしれない。性自認とは難しいものです。
全体的に書き言葉なところ、ちょうどいい存在がポンポン出てくるところが引っかかってしまい、佳純が保育園で働く描写もちょっと微妙だなと思いつつ、恋愛や婚姻、生殖、生命を育むことを拒絶しているわけではない、というスタンスの説明には最適だったのかもしれません。
あの作品はまあ、上映環境がわかった時点で引っ込めて普通のやつを出しますね、私なら。その方がリアリティがあったかも。
マジョリティの否定ではなく、ただそっとひとりで生きていくことはできるし、案外歴史や文学の中に同志らしき人たちがいるんですよね。
とにかく、鑑賞できてよかったです。
あちらこちらに自分のような人間を代弁するキャラが出てこなくてもいいとは思っていますが、あるとやっぱり嬉しい。製作していただきありがとうございました。
人肌に触れたい と思わない人もいる
周囲から当然の如く求められ、余計なお世話を焼かれ
逃げたり、思い遣りを拒否することに傷ついたり
相手への欲求は、信頼と同じ意味ではない
別にある
人はそれぞれ一人だから自分を大切にしたいし
他に生きている人と、同じ世界にいたんだと
心を共にできたら
みんな違ってみんないい
怖がらずに多様性を受け入れよう
他人と違う恐怖
同じ考えのときの嬉しさ
理解者が離れていく恐怖と寂しさ
他者を認め応援すること
色んな人と出会い、相手を知ることにより価値観を経験することで共感する価値が広がります
情報社会で勇気を出して自分を知ってもらうために多様性が広がり、これからの多様性社会は個々の考えを受け入れる時代になります。
俳優はもちろん、テンポ感や、笑えるところもある演出は巧みで非常に良...
俳優はもちろん、テンポ感や、笑えるところもある演出は巧みで非常に良い作品でした。アセクシャルをテーマにしていながらも、トゥーマッチじゃない感じ、キャラ一人一人をちゃんと立たせる感じとかすごく良くて、最後のぶれながらのカメラワークは共感からの解放を感じさせる良いシーンだった。個人的には三浦さんと前原さんの保育園のシーンが非常に好きだった。
走るトム、走る三浦透子
そんなに大きな出来事があるわけでもない。どちらかといえば、日常の延長なのに引き込まれてしまう。押し付けがましくない脚本が三浦透子の魅力を引き出しているようにも思えるし、自然体で演じることができる三浦透子と物語がマッチしているようにも感じる。
性や恋愛に関しては、成年同士であれば自由でいいんじゃない。というのが僕のスタンスですが、積極臭かったり、性的マイノリティだけの物語だと違和感を感じる。『そばかす』は、その辺のバランスがいい。
トム・クルーズの『宇宙戦争』をダシに使うなんて、なかなか面白い。走るトム、走る三浦透子。
三浦透子の透明な歌声が聞こえてくるエンドロールは、誰も立とうとしない。そりゃそうだよね。
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