劇場公開日 2022年8月6日

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「映画史に残る試み」とら男 ガゾーサさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0映画史に残る試み

2022年9月12日
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2022年劇場鑑賞209本目。
クリント・イーストウッド監督の「15時17分、パリ行き」は事件に遭遇した人たちが本人役を演じて当時の事件を再現する、という実験的な作品でした。しかし、これはあくまで自分たちが経験したことをなぞるだけなので素人でもそれなりの演技ができていたと思います。
しかし、この「とら男」という映画は金沢スイミングスクールコーチ殺人事件という実際の未解決事件をその時捜査していた元刑事を東京から来た女子大生と再捜査する、という「設定」で主演にした、前代未聞の映画です。
自分が生粋の金沢生まれ金沢育ちということで事件が単純に気になったことと、演技素人の刑事がどんな演技するのか興味本位で観に行きました。
いやぁ、すごいですね、とら男さん。台詞回しもちゃんと棒読みではないですし、ちゃんと表情の演技もばっちりです。特に女子大生と会った最初は優しい目をしていたのに、初めて事件の事について再始動するぞ、という時急に目つきが変わる所とかプロ顔負けだと思いました。

ガゾーサ