劇場公開日 2022年8月6日

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「私のこれ何なの?!」とら男 東鳩さんの映画レビュー(感想・評価)

1.5私のこれ何なの?!

2022年8月16日
PCから投稿

とらおが真犯人の目星はついてるのにも関わらず、自分は延々と無駄な聞き込みとかさせられてたわけですから、女主人公がそう思うのは当然ですよね
女主人公と同時に、意味のない当てずっぽうな聞き込みシーンとか、DNA鑑定の取材とか、観客も無駄なものを1時間ぐらい鑑賞させられてるんですよね
……私の一時間もなんなの?!

マジで時間と金返せよ、って思いました

インディーズ映画にしては良い切り口の企画だと思って観に来ましたが、構成がクソすぎてムリです
大前提の事件の説明が足りないし、なぜ未解決になったか? なぜとらおだけは真犯人にたどり着けたのか?
その辺が全部ルーズすぎて人から金取るレベルの物語になってません
脚本書いた監督がバカだからハードルが下がった杜撰な物語にしかならないわけです
おかげで女主人公もとらおもバカな言動しか出来ません
頭が良いと未解決になるわけないし、真犯人に辿り着けてしまうから、偏差値30ぐらいの問題が解けずに悩んでいる偏差値27ぐらいの登場人物の行動を1時間半も見せられ続けるわけです
おかげでこっちはずっとイライラさせられます

あと、女主人公が教授にメタセコイアの研究したいと言い出したときに「やり尽くした分野でもう新しい発見ないからダメ」つて断られるシーンがありましたが、それでいうとこの映画自体が新しい発見が無いから作ってはダメなはずではないですか?
新しい発見が無い論文を書いてはダメなように、新しいものを生み出していない映画も存在してはダメなはずですよね?
この場合、未解決事件を生んだことを悔いている元刑事のドキュメンタリーを撮っていたら、なんと真犯人が見つかってしまった! けど時効だから捕まえられない
が唯一のゴールだったと思います
これ、テレビで流す予定のドキュメンタリーなら編成部にお蔵入りさせられるレベルで発見ゼロですよ

まぁ、自分に甘い監督は仕方ないですが、この映画に出資してる人がいること、これを流す劇場があることに驚きますね
芸術っぽく振る舞えば許されるものでもないです
未解決事件を扱っていても新発見が無いんだから、まったく存在価値のない映画です
最高に見かけ倒しのハッタリ映画でした

東鳩