RRRのレビュー・感想・評価
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え?そんなに人気あるんだ。でも、踊りも少ないし。
混んでいる。何故?
隣の奴がポップコーン!それだけで、駄目だ。何故この映画こんなに人気あるの?
ネタバレあり
初めて経験した。クレジットが流れるエンドロール中に、立つ奴が一人もいなかった。
始まりに例のカメラが逃げるシーン(盗撮ダメよ)は無し。で、最後のエンドロール、ピタッと終わって、ものの3秒で明り!
凄い!コストパフォーマンスがやたら高い。
でも、ガンジーが泣いているかもね。
そんな事、どーでも良いね。
ネタバレあり
追記 最後は死んだ人まで復活!でも、振り返って思い出せば、指動いていた。
題名から『R指定』と思っていたら、違うんだ。イギリスではR指定じゃないのか?日本軍だったら、日本ではR指定でしょうね。
羨ましく、誇らしい。勇ましく、全部入り。
好みの容姿も出てこない。
グロい描写はたくさん。
普段、暴力物や爆発、スケール重視は好きでない。
それでも、片時も画面から目が離れる事なく3時間以上。
身体から、心から、有色人種のプライドと誇りが燃えたぎって、アドレナリンが湧き出てくる。
積年の、「有色人種、舐めんな」が晴れる。
有色人種なら必ず感じた事がある、世界の不平等な構図を、思いっきりぶち破ってくれる。
こんな映画は初めてだ。
白人中心のハリウッドではありえない構図だし、日本が作る戦争ものは敗戦国としみじみ感じさせられる。
戦争に勝ちたかったわけではなく、人類平等でいたいだけだが、戦後何年経っても、世界は経済的に白人支配。
スケールだけでも相当なのに、この内容を製作できるインドが、心底羨ましい。
作中でも成敗するが、この作品そのものが、インドが製作資金的にも、軍事的にも、政治的にも、英国に依存していない事を指し示し、過去を成敗している。
同じ有色人種として誇りに思う。
それと共に、心底羨ましい。
日本だったら、アメリカに楯突くようなこんな映画は、まず作れない。
あんなに強いラーマとその部族に武器が渡ってしまったらどうなるか末恐ろしいが、そう思わせるためのあの脚本だろう。
人口も不屈の精神も満ち足りている今のインドに、理不尽な闘いを仕掛けて怒らせたらどうなるか、考えてみろ!という、軍事的な牽制も兼ねていると感じた。
ナートゥダンスを撮ったロケ地、ウクライナのキーエの現状。
反戦意識を煽る方が作るのは簡単。
でもこの作品では、恩赦が入るかと思ったが入らずに、イギリス人統治トップを、インド人の命の価値に使うには勿体無いとまで言わせしめたイギリス製のその銃弾で、撃ち殺す。
「目には目を」と言いたいのではなく、
「なぜそこまでされるのか」
「長年どんな気持ちだったか」
その身になって考えてみろ、と突き付ける。
みんなが言いたかった事、よく言ってくれた。
007もミッションインポッシブルも、大好きだったけれど、いつまでスケールとアクションに頼って心の機微を描かないんだとハリウッド離れしていたところで、RRRがドーン!
これまでのスパイ組織ものの登場人物達の動機は、アメリカVSイギリス、警察VSギャングとかの組織攻防。
実際にあった、植民地支配や隷属化には、動機が敵うはずなど全くない。
ビームもラーマもやっていることは無差別テロリストさながらで、イギリス人の無関係兵士が多数、一瞬で犠牲になっていくのは良いとは思えない。
が、この逆をわんさか、太刀打ちできる武器も充分にないのにされてきた歴史の現実もまたある。
インドは89年間植民地だった。
日本に落とされた原爆は11万人を奪った。
アフリカは1200万人が奴隷にされた。
あくまで作中で、多数がビームとラーマと動物にやられるくらいは、我慢して欲しい。
ほぼ丸腰のビームとラーマが、阿吽の呼吸で、子供を助けたり、歌ったり踊ったり、武装した兵士達を倒していく。テルグ語同士の2人は心がすぐに通い合った。
ビームのコミュニケーション手段は、テルグ語と音楽とリズムとダンス。違う部落に帰還するラーマとこれからも交流できたら。異国異文化のイギリス人の中にもジェニーのように心通う人はいて、同じ言葉なら武力に頼らず円満にできたのかもしれない。
そう考えてのラストの「読み書きを教えてくれ」だったのだろうか?
作品の時代の識字から時が進んでも、州ごとに全く言葉が異なるインドでは、インド内でも他州の者とは英語で話す。でも、経済格差がはっきりあり、英語教育が得られなければ、州の言葉のみを話す=その州の中で人生が進む。学校では英語で話し読み書きを習い、家では親の出身地の言葉で話すため、英語の書きはできても、母州語は読みと話すのみで、書きはできないのが割と普通。
英語も、故郷の言葉の読み書きも、両方大切にできたらいいなと傍目には思っていた。
ビームはテルグ語の読み書きから始めるのかな?
神話ではビーマの父は風の神ヴァーユだったはず。水はどこから?と思ったが、ヴィシュヌ神が7番目に化身する姿であるラーマ神は、ラーマーヤナの神話のとおり、弓矢が尽きない弓筒を持つ。ラーマーヤナではさらわれたシータ姫を夫であるラーマが取り戻す話だが、囚われたラーマとマッリをビーマが取り戻しに行く、神話ミックスのような脚本が余韻に浸れてとっても面白い。
この作品のモデルの反英闘争偉人の地に、私は住んでいた。そういう背景をもとにこのトリウッド作品を見られたことが、本当に嬉しい。
特にこれを、インドで見たかった。
インターバルには現地のCMが流れ、再開時間に遅れる観客もぞろぞろ出るが、スクリーンを前に観客が一体化して味わう映画は最高だ。
友達と、家族と、拍手に歓声に賑やかに観たかった!
戻りたい。
日本の平均以上の収入世帯もわんさかいて、物価が安いから、日本とは段違いに良い生活水準で暮らしている。
それでも、本当に、人の心も、質の良い素材にも恵まれ、自然の恵みを衣食住や治療に用いる、根本的にとても豊かなところだった。
友達とサリーを着た日、ヘナでメヘンディを描いた日、ランゴリを描いた日、神々のお祭りの日々、もっとよく知りたくて神々の相関図と神話を読み漁った日、額にビンドゥを付けた日、、限りない様々な思い出の要素が、この映画には詰まっている。
根本的にインドは強い。
それは自然の摂理を深く理解しているから。
愛やエネルギーといった湧き上がる感情を無視せず、自分に素直に向き合うという、日本でなら無理を重ねた後にセミナーとかで開眼する人も多い、「健全な精神」を、ひとりひとりが普通にできているから。
歪んだ政治支配に従ってしまうような、脆い自己が集まった国民性ではない。
大好きです、インドが。
それを深く深く、実感できる作品。
最高!
面白かった!爽快感と充実感がめぐっています。
武力ではなく気持ち、真心が人を動かす。
そして結果も大事だが、それに向かう過程で信念をもって生きる大切さを確認できた。
3時間、全く飽きず。おすすめです。
熱い!!! 男の友情、葛藤、闘い!!!
RRRをPVで見た時に絶対みることを決意した。そして、3時間という時間に見るのを躊躇っていた、、、。
でも、なんだかんだで見てみたら、あっという間だった!3時間もう経ったの?って感じ。
内容としては、パート分け?されてるから見やすかったしダブル主人公がいいね!演出もカッコイイし、迫力満点!!!ストーリー性も良き!お互いの信念を前に友情やお互いの〜、、、、語りきれない、、、
ダンスパートもバトルパートもストーリーも最高!
炎と水の演出、虎とのバトル、社交ダンス?、なにより、主人公たちの葛藤・友情、、、漢だ、、、!
ヒロインも可愛いし、主人公もカッコイイ!
これは、実際に劇場で見て確認すべき!熱い!
inter-r-r-val!!!(日本の映画館ではなし)
冒頭、fiReの文字が大きく燃えながら、次にwateRの文字が もまけじと大きく登場。最初の乱闘、群衆シーンは文字通り、口を開けてみてしまった。
ストーリーとかいろいろ考えなくてもこの冒頭のスゴイ!としか言えないシーンのかっこよさと、話題になっているナッチュの歌に乗り、どんどん加速して行く主人公二人の足技早技ダンスバトルシーンだけでも絶対にみるべし!
しかしながら全編に渡り物語の奇想天外面白み、とかインド映画に求められる全ての要素を兼ね備えるインド的な周到さも、しっかり担保されている。
熱い民衆の想い、囚われて膝をつけ、許しを乞えと求められどんなに激しく鞭打たれても決して膝をつかない公開鞭打ちのシーン。
ここからあとは、膝をついて、と歌いたいところだが、
下を向いて生きるよりは上を向いて死のうじゃないか(あってる?))我らはプリパだ!
という民衆闘争の歌がメロディがインド映画音楽にかぶさり脳内でひびきわたった。
テーマとしては愛と友情と力を合わせて植民者や圧政者に立ち向かう闘う人民。全編にみなぎるインド映画魂と笑いと涙のツボと先端テクノロジーによる美しい映像。
最後の、笑顔で、字を教えてくれ、という切なる男の願い。これは歴史映画(もちろん史実とは関係ないフィクションだが)でも過去の物語でもなく、SD G sとかおためごかしが世界を席巻する今を生きる物語だと強く感じた。
そんなこと抜きにしても、行き着く暇与えない、インドなら休憩タイムのインターバルもinter-r-r-Valとrを重ねて画面を飾るがトイレタイムもなく、スピード感満載に二人のヒーローの世界に浸らせてくれる最高の映画だ
怒濤のエンタメの根底に流れる、同胞への熱いメッセージ
マトリックス、レ・ミゼラブル、ベン・ハーなど数々のアクション大作と歴史大作を混ぜ合わせたような、極上のエンタメ。
二人の主役は不屈の精神と不死に近いパワーでバタバタと敵をなぎ倒す。恋愛はメロドラマ風だし、毒や怪我が一瞬で治る魔法の薬草に突っ込みたくもなるが、そんな些末なことはどうでもいい。とにかくすべてが画(え)的にもかっこいいし、とにかく全ての場面が熱を帯びているのだ。
この物語の根底には白人からの差別と独立へ闘いの歴史が流れている。これからも暴力や権力が国を揺るがすならば立ち向かうべきなのだと同胞を鼓舞し、ラストで昇華するそのたぎるメッセージ性はインド人ではなくても、世界中の人間の胸をうつだろう。
社交ダンス場面での黒人ドラマーの同胞意識、ビームの拷問中に怒りの沸点に達する民衆、ラーマの父と息子のエピソードなど、ぐっとくる箇所は枚挙に暇がない。
何より貧しい田舎者のビームが最後に求めた見返りがお金や武器ではなく、文字というところが現実的で、教育や知識の大切さを訴えかけることで、ドラマを引き締めている。
いわゆるボリウッド的な映画を初めて観たのだが、最初に最高傑作を観てしまった感。他のボリウッド映画を観ても物足りなくなるのではないだろうか…?それが一番の問題点だ。
良くも悪くもインド映画
話題になっていたので、見に行ったのですが…
オープニング、警察署に物凄い数の人が押し寄せるシーン、迫力あっていい入り。
ただ、そこからインド映画炸裂。
主人公の警官が、1人を逮捕しようと群衆の中に突っ込んでいき、無双(笑)。いや、普通袋叩きにあって死んでますよね?
とにかく主人公の2人が、どんなシチュエーションでも、超人的強さで局面を乗り切っていくのに萎えます。
体制側と抑圧される側の2人の主人公って設定だったので、そこでの葛藤とかが描かれるストーリー性を期待してたのですが‥
歌と踊りが入る、勧善懲悪のストーリーで、典型的インド映画。
エンディングも予想通りに歌と踊りで笑った。
なぜこんなに評価が高いのかわからなかったです。
しいて言えば戦闘シーンのVFXが見どころかも。
胸厚映画
今年初映画!
3時間って覚悟いるな…途中トイレ休憩ないかな…と思ってたんですがあっという間でトイレ休憩も不要でした。INTERRRVALのところで「あるの?」と思ったけどなかったです(笑)
・FIREのラーマがとてもとても格好良い…民衆に微動だにしないラーマ超絶格好いい…
・悪人がもうフォローのしようもない完璧悪人でいっそ清々しい
・鞭打ちのところは、親友へ鞭を打つ葛藤と膝をつかないビームの奮起と民衆と悪役の全てが良い
・歌のシーンも戦闘のシーンも画面全体ずっと煌びやかで見逃したくなくて瞬き少なめで観てました。
・動物と飛び出すビームさん格好良過ぎ
・ゴーンド族の解毒処置凄過ぎ
・「その毒蛇に噛まれたら白人でもどうにもできない」→「明日には動ける」→その日のうちにサンドバッグを殴るラーマ
・立てなかったラーマ→ビームの処置→バチバチに闘うラーマ
・ラーマ凄すぎ+ビームも凄すぎ=2人とも最強過ぎ
・終盤戦闘シーン、歌で各キャラの説明してて、それするんだ〜!と新鮮でした。インドらしい?
・ジェニーいつの間にそこに。
・エンディング、どなたがたですか??ってなってたけど、インド独立の為に戦った各地の英雄だとパンフで丁寧に説明してくださってました
・いやそのエンディングよ。
・父さん!!!いい笑顔!!!
・だれ!!!!!!→監督!!!!!!!
・あんな最強猛々しいビームが「マダムハヤメテジェニーヨ」って一生懸命覚えてるのも可愛いしそんな親友に笑って教えてあげるラーマ兄貴も素敵
エンディングが楽しかったので楽しい気分で劇場を後にしました。
インド人って胸板厚いんですね。あと美男美女過ぎる。ヒロイン2人とも素敵。
最初から最後までとても迫力のある気持ち良い映画でした。今年映画一本目、良いスタートです。
長い!けど単純!ボリウッド!
ボリウッドのアクション映画は分かりやすい。喜怒哀楽が詰め込まれ、アクションが多彩で飽きさせないな。最後、お母さんが生きていたのが驚いた。ハッピーエンドで良かったなぁ
タイトルの「RRR」が読めない
スリーアール?
アールアールアール?
トリプルアール?
本気で何も予備知識が無く見に行ったら、映画のパワーにフルスイングでぶちのめされた。
そんな映画。
たぶん、ポリコレ遵守の今の欧米には創れない映画だと思う。
2人の主人公の対比が頻繁に出るけど、それが毎回美しい。
一方が火を使うと、もう一方は水を。
一方がバイクに乗って戦うと、もう一方は馬に乗り戦う。
救いたいモノが「村から連れ去られた少女」な男と「植民地化からの祖国の解放」な男。等々。
映画だから多少の強調があるとしても、よその国の植民地になることがどういう事か、支配された事が無い日本人、特に中国に支配されたがってる左翼の方々には理解できないと思う。
よその国に侵略される前に見ておいて欲しい。
最初の虎との命懸けのおいかけっこや、途中の「猛獣大脱走」なシーンの動物達は…CG?
ロボット?
まさかとは思うけど…本物?
恐るべきインド映画とそのパワー
熱い友情、裏切り、権力への抵抗というのは万国共通のカタルシスを呼び起こす要素で、RRRではその要素がとにかく濃厚で熱い。ラーマとビームは意気投合し兄貴!と絆を結ぶし、身体能力超人のラーマには隠している過去と意図がある。襲撃となれば猛獣が画面を駆け回るしオートバイすら投げ飛ばされる。炎の中での二丁拳銃とくれば「男たちの挽歌」を思い出すし「ガンパウダーミルクシェイク」をも思い起こす。パーティではタンゴやフラメンコを誇る白人をキレキレのナートゥでねじ伏せる。ここまでやるかという過剰さはこの作品ではエネルギーにしか見えず、単純に熱くて楽しい。
RRRは英語では、蜂起、咆哮、反乱の頭文字だが、タミル語などでは怒り、戦争、血なのだという。その差というのがそもそもわたしたちは民族や文化的に隔たっているという事実を示していると思う。自分に関して言えば、ラーマとビームがインド独立運動にかかわる実在の人物であることも知らずに観ていたわけで、インドにおいてこの作品が持つ意味や価値をわかっているとは言い難いのだろうなと思う。あの怒りも、傷も、涙も、けしてエンタメのためだけのものじゃないということ。
INTERRRVALは絶対に必要だった
面白いね。
英雄が二人ともインドの人なのに、一人は英国の味方するのなんでだろう? と思いながら観てるんだけど、INTERRRVAL後に理由が分かってくるんだね。
それで「どっちの事情も分かる。でも、どうすんだ?」となったところで、英雄二人が覚醒し、共通の敵の英国をやっつけるという爽快さ。
ただINTERRRVAL後の回想に入るところがかったるく感じちゃうんだよね。
これは、しっかり休憩をとって、休憩中に「面白かったけど、なんであいつ英国の味方するんだろう?」とか話をして、気分切り替えて「さあ、もう一本、観るか」って感じで観せないといけなかったね。
いくつかのシーンはインド映画独特の荒唐無稽さがあって面白かった。動物つかうと、その動物が味方も襲っちゃうのいいね。
そしてエンドロールはインド映画らしく踊り、そしてインドの英雄を讃えていく。
ガンジーしか分からなくて、少しちゃんと勉強しなきゃと思ったな。
鑑賞動機:もしや『バーフバリ』の熱狂再び?10割
お母さんは死んでなかった…。よかったー。
全く長さを感じない。手を替え品を替えクライマックスつるべうち、拷問ですら見せ場にしてしまう。すごいしかいえなくなる。現代/現実とはある程度距離があるほうが、無茶苦茶やっても気にならないので、その辺のリアリティレベルの調整が少し気にかかる。いや面白いですけどね。
ニケツ走行シーンが何か良かった!!
「バーフバリ」の方が上だと思いますが、じっくり撮った感じと荘厳な音楽で没入し易かったです。中盤の屋敷襲撃シーンから過去エピソードになり、長く感じて集中力が途切れましたが、話が少女救出からラーマ復活に切り替わるのは上手かったです。在日米軍をボコる映画は作れないと思うので、インドは本当に凄いです。エンドロールを感じさせない楽しいエンドロールでした。救出アクションやダンスも息ピッタリですが、前半のラーマとビームがニケツ走行するシーンが、仲良すぎて思い返しても何か幸せな気分になります。
どう観たら良かったのか、、
基本的にインド映画は好きで、どストレートな演出と莫大なお金を掛けたお祭り感が最高だと思ってます。
今作もその要素は盛り盛りなのに、何故か素直に楽しめない、、。
差別や虐げられても絶対に屈しないというストーリーなのは分かるのですが、やはり暴力に対してさらなる暴力で報復することを正義としすぎていて。
ラーマが、武器ではない解放があると言ったセリフは何だったのか??スコットが倒されても全くスッキリせず、むしろ後味が悪かったです。
私にはテーマが重く感じてしまいエンタメとして見るには難しかったので星3つです
ただ、歌やダンス、映像は最高なのでそこはおすすめです!
インド映画は初めてでしたが、あまりに最高です
インド映画については踊るくらいしかしらず心配でしたが、そんな心配は無用でした。
あまりにおもしろすぎます。
3時間の長さにロード・オブ・ザ・リングで疲れた記憶を呼び起こしましたが、そんな暇なく、常に感情を揺さぶられ続けました。眠いと思った瞬間は0でした。
3時間の間で「喜怒哀楽」すべてを感じさせられ、号泣した2秒後に大爆笑していました。
2人が出会いで繋いでいた手が、展開と共に2人の絆の状態を表しているのが素晴らしかったです。
炎のラーマ・水のアクタル(ビーム)が象徴の2人ですが、子どもを救う際はそれが反転するような演出で、お話的にも相反する2人が、そうではない、という演出のように感じ、この映画がとても考えられているのだと強く思いました。
2人の年齢が分からず、なぜビームはラーマを「兄貴」と呼ぶのか疑問でしたが
・部屋に大量にある本を気にするビーム
・英語が1ミリも分からないビームに対し、そうではないラーマ
・最後の「読み書きを」
という所で、全て繋がりました。ビームはずっと、学のあるラーマを尊敬していたんですよね。
ラーマの背負った宿命と葛藤があまりに重く、ビームにやきもきするシーンもありましたが、それこそがインド独立の背景を見たような気がしました。
かといって学が全てというわけではなく、劇中ラーマはビームの持つ治療法に何度も救われていたので、ここでも「学」が一体何なのか考えさせられます。
そういった点が、この映画がただの「インドダンスのおもしろ映画」だけで留まらない所だと感じました。2人の青年の喜怒哀楽青春にナートゥダンスだけでも満点映画ですが、その裏に隠された思慮深い映画でした。久しぶりにいい映画に出会えて良かった。
単なるエンタメなのか、それとも…?
マーベルとかのヒーローもののアクション映画という感じ。
登場人物同士の関係性や立場が分かりやすく描かれており
最初から最後まで、ストーリーを理解しながら観ることができて
映画として単体で楽しめて良い。
あつかっている史実としては本来笑えるような話ではないのかもしれないが
これをきっかけに、過去の事実に目を向けたり
考えるきっかけにもなるかもしれないと感じた。
フィクションだと思えば、純粋にエンタメとして楽しむことができる作品かなと思うが
実際に苦しんだ人々がいたのだという史実を忘れないようにしたいと思った。
意外と知られていない過去の事実というのを
映画や小説などといったエンターテイメントという形で伝えていくことも
大事だなと感じ、
そう言ったところにも映画や本などは非常に価値があると思う。
その点において教育が担う意味は非常に大きい。
最後の「読み書きを教えてくれ。」という一言が、
国を良くしていくためにも、過去の事実を正確に伝えていくためにも非常に重要であり
教育の充実ということが
インドという国がこの時代から発展していくということ示唆する
とても意味のあるラストシーンに感じられた。
男の友情に家族の絆・民族の将来を見据えた闘い、と色々な要素を盛り込んだ、インド叙事詩をモチーフに描かれる極上のエンターテイメント作品です。
予告編を観たのが全ての始まりでした。
何これ 面白そう。
ひげの男が二人。
空中アクロバットにハラハラ。
合体バトルにドキドキ。
どんなストーリーかは分からないけど
面白そうな匂いがプンプン。
これは観なければ、と劇場へ。
◇
インドを舞台にした、男二人が主役の物語です。
アクセル (顔中ヒゲの男) ※本当の名はビーム
部族の団結・群れを導くもの・羊飼い
イギリス人に連れ去られた少女を連れ戻すために
デリーまでやって来た男。
ラーナ (口ヒゲの男 ⇒ 最後は顔中ヒゲ男 ・_・; )
父の意志・部族の未来・国家の将来
それらを受け継ぐために敢えてイギリスの手先となり
英国政府の警察に身を置く男。 アニキ。
デリーの街中で、列車事故に巻き込まれた少年を
協力して見事に救出に成功する二人。 おぉ
この時、二人は互いに相手の事を知らない。
知らぬまま、意気投合していくのだが…
妹を取り戻したいと願う、アクセル。
その前に立ちはだかるラーナ。
「何故だ アニキは最初から俺のことを知ってたのか?」
"違う 出会いは本当に偶然だった"
言葉に出来ない気持ちを飲み込み
闘いの末にアクセルを捕縛するラーマ…。
その脳裏に浮かぶのは、純粋なアクセルの姿。
"あいつは俺を助けてくれた…"
毒蛇に噛まれ瀕死のラーナを見つけ
毒消しの薬を処方し
お守りを体に巻きつけてくれたのは…アクセル…
使命と友情の板挟み…
命令に従い、アクセルを捕縛するラーナだが
アクセルが処刑されると知り…
さあどうなる 二人の運命。
◇
いやー、面白かった。
これぞエンターテイメント。
色々な要素が入ってます。
好漢二人の友情 あふれ返ってます
奪われた少女の奪還 萌えます
支配体制への反抗 燃えます
心に秘めた使命 耐えてます
使命か友情か 悩みます
裏切り…失意 どん底…(涙)
そこからの
婚約者へ明かす心中 二人の絆
後になって知る真相 アニキぃ…
決死の救出劇 渾身の大地ドラミング
友情ふたたび 合体だ~
そしてクライマックス
弓矢を手にしたラーナが英国軍を倒していく姿は
まさにヴィシュヌ神の化身。
まさに圧巻のシーンです。
※ インド叙事詩ラーマーヤナの世界ですね
※ 「ラーナ」の婚約者の名前が「シータ」 ですから
◇
舞台設定は壮大ですが
人物の心理描写はとても細やか。
最後まで登場人物に共感して観ることが出来ました。
上演時間の長さに鑑るのを躊躇ってましたが (…3時間)
観て良かった。 ホント
満足です。
◇ あれこれ
■ナートゥ
最後まで踊り続けた者が勝ち。
そんな舞踏 いや 武闘ダンスです。 (本当…?)
踊り始めたラーナとアクセルに
冷やかな目を向けるイギリス男… それに対し
面白そうね とノリノリで踊り始めるレディたち。
なんか見ていて気持ちよい。
アクセルにさり気なく勝ちを譲ったラーナ
彼も良い奴だなぁ。
■ラーナとアクセル
「三国志」に登場する、関羽と張飛に
イメージが重なりました。
冷静沈着なラーナ =関羽
燃える闘魂アクセル =張飛
※関羽と張飛もヒゲの義兄弟です。
■インド叙事詩
「ラーマーヤナ」に登場するラーナとシータ。
この二人が、作品のもう一つの重要な
要素になっていました。
話の途中からこの二人(特にシータ)の重要性が
増え始め、エンディングでは
アクセル含めた3人で踊る姿が印象的でした。
■上映時間
なんと179分 です。
やはりこれは、ポンポさんに叱ってもらわねば。
(※↑ 「映画大好きポンポさん」より)
「この作品、90分を超えてますケド…」
「集中していれば、あっと言う間ね」
「トイレが心配なんですが…」
「インターバルがあるでしょ」
「日本での上映には無いみたいですぅ…(涙目)」
「きっと あるわよ」
※ インターバルの「文字」は、数秒写ってましたが
休憩は入りませんでした わーい(涙)
◇ 最後に
人物関係の描き方が秀逸です。
毒蛇に噛まれ、死を免れないと悟り、捉えていた男を逃がすラーナ。
魔除けの首飾りを「今はアニキに必要」とラーナにかけるアクセル。
逃走中のアクセルと妹をかばうために
「奥に天然痘の患者が」 と咄嗟に芝居をして匿うシータ。
他にも色々と、印象に残る場面がいっぱい。
もう一度観たくなります。
◇どうでもよい追記
途中トイレは行かずに済みました ほっ
☆映画の感想は人さまざまかとは思いますが、このように感じた映画ファンもいるということで。
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