線は、僕を描くのレビュー・感想・評価
全205件中、21~40件目を表示
やさしく心に入り込む作品でした
主人公のそうすけのガツガツしたキャラクターではなく、いい意味で流されやすく、自信を持てていないという性格が入りこみやすかった。他の登場人物も皆芸術家でありながら、人間味を帯びた堅苦しくなく身近にいそうと思え、肩の力を抜いてみられる作品だった。水墨画という全く知らない世界のことを少しだけ垣間見れてよかった。
前日に「あきらとアキラ」を見て、江口洋介と横浜流星がエリートバンカーの役で全く別人だったので、余計に楽しめた。
音楽と絵の迫力で魅せるも小綺麗すぎたかなぁ
2022年劇場鑑賞86本目 佳作 59点
清原伽耶目当てで鑑賞
まあ横浜流星は外さないけど、、なんかこう上手く言えないけどその他の若手俳優よりも上手く演じてますよ感が拭えない。必要十分にこなせるけど本当の部分で期待や想像を裏切ってきたことがない、、、声はすごく良いと思う。淡々と沈むような声質はグッと押し寄せてくる感じがする
お目当ての清原伽耶ですが、相変わらず真面目なムスッとしたキャラクターが多いけど、凛としていて暫くこの手の真面目な役は十八番になるだろうなあと引き続き思ったし、2.3年いないくらいに松坂桃李みたいに真面目役以外で一皮剥けて欲しいです
作品についてですが世間の評価ほど高評価に感じなかった、というのも結局当方には2時間にわたる水墨画の世界に魅了を感じなかったからで、のめり込めなかった原因です
大学時代、悶々とした日々に転がったチャンスや機会を掴み魅了されそれで生きるのを決めるほどの何かに出会える方が稀で、ある種これに憧れを持っている人が大多数を占めているからこそドラマになる青春群像劇なんだろう
何かに出会える人生でありたいですね
山崎賢人
何をどう勘違いしていたのか、山崎賢人が主演だと思っていた。
観始めて違う??横浜流星?
この勘違いに最後まで引きずられた。
ずっと山崎賢人だったらなぁという思いが残った。
横浜流星は嫌いじゃないが、強さが出すぎていて繊細さが感じられない。
私の勝手な思い込みで真っ新な見方ができなかった。
それでも水墨画の世界は幻想的で美しく、
それに関わる人々の心象風景を静謐に浮かび上がらせていた。
若い頃はこういう静かな映画は大画面でなくてもと思っていたが、
この作品は雑念の入りにくい映画館で没頭したかった。
近隣で上映はあったが、タイミングが合わなかったのが返す返すも残念。
三浦友和、江口洋介の佇まいが心地よかった。
線が変える世界、線で変わる世界
「真っ白な紙にある無限の可能性」
この言葉に惹かれました。
人それぞれ持って生まれし違うものは山ほどあると思います。性格や価値観、容姿。それと同じように人によって書く線も違う。
この作品を鑑賞して、人間には全てにおいて無限の可能性があると改めて気付かされました。
霜介が放った「何もないところにぽつんとある感じがいい」
その何もないところに生まれる奇跡に感動しました。
「ちはやふる」チーム再結集で誕生したこの作品。
一本の線が描きだす水墨画の美しさに震えました。
分かり易い芸術とは?
TSUTAYAは新作5本レンタルすると1週間レンタル出来るので4本選んだあと、もう1本何にしようか迷い、たしか一般評価が高かったと記憶していたので本作を借りました。原作は未読です。
主演は横浜流星ってことで、私は『流浪の月』で見た若手俳優さんでしたが、『流浪の月』と同じ役者には見えませんでした。
テイスト的には青春映画の雰囲気で『ちはやふる』の監督さんだったのでなるほどでしたが、個人的にはう~~んという感じでしょうか。
物語は冒頭から何の必然性もなく話がトントンと進み、物語の為の物語という感じで途中で本作はテーマよりも水墨画の美しさのデモンストレーションをしたかったの様に感じられました。なので、その点では成功していたと思います。
作品としては、三浦友和が出演していたので例えば『ケイコ目を澄ませて』と比較すると、『ケイコ~』の方のオーナーは寡黙であり、本作の先生は饒舌であり、他の登場人物も全て同様でした。
そうした脚本や演出の違いで、本来観客が感じなければならない物語の核心を『ケイコ~』の方は映像から読み取る作業を(観客は)要するのですが、本作は台詞と演出ですべて理解できる親切設計の作品になっていました。
映画をあまり見ない観客にとっては非常に分かり易いのでしょうが、映画を見慣れた観客にとっては読み取る楽しみを奪われてしまっているので、残念ながら物足りなく感じてしまいますねぇ。
力みの無い、青春映画。
私事ですが、幼い時から書道をやっています(下手の横好き程度ですが)。
書道と水墨画ってジャンルは全く違いますが、筆遣いや墨一色だけで表現する事など物凄く親和性が有って、昔から観るのは大好きでした。
そんなテーマのお話で、個人的に大ファンの清原果耶さんが出演と聞き、イソイソと観てきました。
白い紙を前に筆を持った時の緊張感…、観ていてゾクゾクしました。一度筆を下ろしたら、もう後戻り出来ない感覚はやってみないと分からないものです…。「線を書きなさい」も同じだなぁw。
なんて話はさておき、主人公が全くの初心者設定のお陰で、自分も一緒に入門したような感覚で、とても楽しく鑑賞しました。ドタバタした展開は無く、ただ真っ直ぐに水墨画と向かい合う、坦々として静かなんだけれども心的葛藤はスゴく激しい、素晴らしい青春映画だと思いました。
技術レベルは違えども、どんな名人でも悩み、壁にぶち当たる様子は、本当に観ている此方も苦しくなる程で、清原さんと主人公、それぞれの葛藤が本当にツラくて、でも悩んでいる姿が何とも眩しくて、つい涙が出そうに成りました。
後半、ただの助手かと思っていた江口さんが、あんな豪快な画を描く画家なのだとは思わなくて、あのシーンはちょっと笑ってしまいました。師匠とも全~然違う画風でしたしねw。
それでも最後、主人公の彼が「何かを」乗り越えた時、その眼に見える風景は一変したんだろうなぁと感じて、我事の様に嬉しかったなぁ。
清原さんの吹っ切れた際に見せた笑顔も、本当に素敵でした。
三浦友和さんは、いよいよこういう役柄もこなせるお歳に成ったんですねぇ…(あんなに大人しい「師匠」は羨ましいですよw)。
昔、黒革ジャンの刑事だった頃が懐かしいww。
水墨画を主題とした小説(原作)は解りますが、それを映画化するのは相当に大変だったと思います。
表面的な芝居ではなく、心の内を覗かせる様な抑えた演技に惹き込まれました。
賞レース等とは無縁な、のどかで穏やかな作品ですが、個人的には2022年一番だと思えた佳品でした。
幽玄の世界へ
家族を不慮の事故で亡くし生きるチカラを無くした
青山霜介(横浜流星)
友人に頼まれた搬入のアルバイトは国宝級の水墨画家・篠田湖山(三浦友和)の
門下生の展覧会だった。
原作の室内会場から、戸外のお寺の境内への場所変えが効果的でした。
そして霜介は思いもかけずに湖山から
「弟子になってみないか?」
と言葉をかけられる。
ずぶ濡れの迷い犬を拾うように、湖山は霜介の心と身体に栄養のある物を
惜しげもなく与えてくれた。
「喪失と再生そして出会いの物語」
この使い古されたフレーズが、艶やかで愛溢れたそれでいて静謐な
美しい映画になりました。
稀に見る心地よい映画です。
水墨を描く筆とコラボして躍動する音楽。
音楽を作曲した横山克の役割は大きかった。
即興の水墨画の実演。
篠田湖山の筆にかかると、真っ白い紙が【夢幻の宇宙】に変わる。
水墨画が本当に美しく力強く素晴らしい。
大きな鷺(サギ)が翼を広げる即興画はほんとうに鷺が飛び立つようだ。
そして水墨画の魅力を伝えた原作者の砥上裕將の原作も水墨画の今後に
大きな一歩を刻んだと思います。
原作も水墨同様にモノクロームの印象でした。
モノクロームの物語を美しいカラーに変えた脚本の素晴らしさ。
そして華を添えたのは清原伽耶の存在感と美しさ。
横浜流星の澄んだ瞳。
三浦友和の国宝級の文化勲章受賞者なのに「軽やか」「柔軟」
原作でも篠田湖山は驚くほど偉ぶらない人で、それだけで感動的な人。
権力者にならないお年寄りとして、魅力の極みでした。
一番弟子の西濱湖峰の江口洋介。
最近は大物役が多いので、こんな軽みのある飄々とした人物が
とても新鮮に映りました。
彼のお料理もとても美味しそう。
室内装飾や食器、テーブル、椅子、何もかもセンスが溢れます。
美術の五辻圭。
撮影の安藤宏樹。
水墨画監修の小林東雲。
水墨画の実演(笑)
なんというんでしょうね。
即興ですかね。
黒と白のグラデュエーションの中に秘める【無限の可能性】
原作にもありましたが青山霜介が食い入るように見つめる千瑛の薔薇。
篠田千瑛(清原伽耶)の薔薇の画。
薔薇の花弁を重ねて行き、最後にビロードの黒を深々と重ねる。
漆黒が《真紅のビロード》に本当に見えるのですね。
原作者は砥上さんは実際に水墨画家。
若い人が何かに打ち込むキッカケを与えたと思います。
線は僕を支え、
僕を救い、
進む道を教えてくれる
心打たれました。
真っ白な紙に描かれていく信念のある思い
横浜流星さんの筆を持つ集中する横顔
清原果耶さんの着物姿が聡明に見えました。
エンディングのキャストの名前が1人ひとり
墨と筆で書かれていて躍動感があり、とても
粋でした。再生、生まれ変わる気持ちを表現されていました。
水墨画のなかに咲く椿の花
家族との想い出のなかでも晴れやかな花が満開に咲いているかのように思いました。
淡々と水墨画を描くように…
てっきり「ちはやふる」な映画を想像して観たら全然違うノリだった。エキサイティングな展開もなく、真っ白な紙に水墨画を描くように様に、静かに地味に淡々と横浜流星と清原果耶、そして脇を固める三浦友和と江口洋介が墨で物語を描いていく。好き嫌いや好みもあろうがこうゆう映画もあっていい。多少の違和感は、終盤の友人の唐突なアドバイスかな…え?そうゆうこと言うキャラだっけ?と。
王道のストーリーを支える俳優陣の素晴らしい演技
王道のストーリーを正面から描いていてかつ深さも感じられるのは、俳優陣の演技の素晴らしさがそれを支えていると思われました。
仮に俳優陣の演技が少しでもほころびを生じさせれば、逆にそこから世界観が壊れて行ってしまう映画とも言えます。
そういう意味でも日本画という色のないシンプルな表現だからこそ逃げ場のない題材とも、この映画はシンクロしていたと思われます。
惜しむらくは、だからこそその奥の共感されずらいいびつで猥雑な深層にももっと踏み込んでくれればとは思われました。
小泉徳宏監督の清爽な作風に、人間の一部である目を背ける残酷な面がが少しでも加われば、個人的には秀作から傑作への足掛かりになるのではと僭越思われました。
ただ今作の涼やかだけれども深さのある作品も、見て満足を感じる人も大半だろうなとは思われました。
未見の人にも心からお勧め出来る映画です。
不覚にも感動してしまう秀作
正直旬な俳優を使った芸能事務所ありきの青春映画かなと思いながら鑑賞しました。すみません謝ります。上映数分後タイトルが表示されるまでに感動してしまいました。
話としては盛り上がるバトルがあるわけでもキュンキュンする恋愛があるわけでもありません。むしろありがちな話かと思います。でも、何より水墨画の描写、描画シーンの描き方、光の写し込み方、風景の切り取り方、バックで流れる音楽の使い方、エンドロールの映像、俳優陣の演技、素晴らしかった。清原果耶の凛とした着物姿はまさに水墨画界の新進気鋭の絵師感満載でした。
邦画の中には「ドラマで描けることをなんで大画面で」って個人的に思うことが多いんですが、今作は是非大画面で見て欲しい。大きな水墨画の描画シーンはやはり大画面で見て欲しい。
気になったところは主題歌、挿入歌が少し浮いていたかな。あと主人公に友人が「君は〜」って言うところ、普通あまり言わないですよね(笑)
色と音が綺麗な作品
CMで見た水墨画の美しさが気になって観に行きました。原作を知らなかったので、クライマックスにかけてのとあるシーンでは思わずすこし息苦しくなりました。
私の中にあった水墨画のイメージが、モノクロなんだけど描かれるものの色合いが見えてくるようで、壮大で力強さもあって、でも儚さもある、とても美しいものだと感じました。
ちはやふるよりも個人的にはこちらの方が好きです。
あと、滋賀県のいろんなところで撮影されているので、見覚えのある景色もあって嬉しかった。
水墨画は地味じゃない。
横浜流星ファンですが、この作品に関しては江口洋介氏がすごいよかった!!
なんかもう原作そのものなイメージだった。この人こういう持って生まれた優しさが滲み出ないと出来ない役がめっちゃ似合うなあ。
原作より霜介が明るい印象に見えたのは、推しが輝きすぎているからだろうか。(推しバカ)
原作はもっと暗くてしんどい人のイメージだったので、キラキラキラキラ輝いてみえる推しにいまひとつ感情移入出来ず。
でも推しへの愛を込めてスコアは高めに。
水墨画のその場で書き込むショー?は実際見たらすごい迫力なんだろな。
一度見てみたいと思いました。
水墨画自体は地味なイメージだったけど、こんなに色んな見せ場を持った芸術なんだなと。
あとはエンドロールがカッコいいなと思った。
なんか全体的にアニメの実写版みたいな雰囲気に見えたかな。
線が表すものとは
公開前から観たいなと思っていた作品。
けれど、試写会でのレビューがあまり良くなかったので、観るのを少し躊躇っていた。
しかし、公開してからレビューを見てみると、とても評判がいい。やはり観たいと思いつつも、日々の忙しさ、上映時間との兼ね合いもあり、なかなか観に行けずにいた。そんな時、近くの映画館での上映が終わってしまうとのことで、ギリギリ滑り込んで観ることができた。
一言で言うと、本当に素晴らしかった!
音楽と映像がとても美しく、綺麗に絡み合っていて、自然と涙が溢れてくる。そんな作品に出逢えたのは、初めてかもしれない。
そして、水墨画。その線の一つ一つが本当に美しい。映画館で観られて、本当に良かった。
素晴らしい
原作も知らずに鑑賞しましたが、思いがけず素敵な映画に巡り合えました。
水墨画という、あまり馴染みのない世界の話でしたが、墨をする時、紙に筆を走らせる時の音も心地よく、画も美しい。
動画配信を待って鑑賞する作品も多いのですが、これは家で何かしながら鑑賞するのはもったいない。映画館で鑑賞して正解でした。
全205件中、21~40件目を表示