アラビアンナイト 三千年の願いのレビュー・感想・評価
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面白い………んだけど、舌っ足らずな部分も
講演会でトルコを訪れた物語研究学者のアリシアが購入した瓶から現れた魔人(ジン)は、「瓶から出してくれた礼に願い事を3つ叶える」と申し出る。
が、職業柄「願い事叶える系の物語」にハッピーエンドがない事を知っているアリシアは魔人の申し出を疑う。
そんなアリシアの疑念を解くため、魔人は自分が関わった3人の女性の物語を語り始める――というストーリー。
基本はホテルの一室での会話劇だが、魔人が語る3人の女性の物語はどれも魅力的で面白い。映像やエフェクトも美しく、さすがはジョージ・ミラーと言ったところ。
その一方で、ところどころ舌っ足らずに感じる部分もあり、特に後半、アリシアの「1つ目の願い」に至る心境の変化は個人的に分かりずらかった。
あと、イギリスでの2人のババァも、(登場させた)意図は分かるけど、ちょっと無理矢理感があるし、不要っちゃ不要な気もしたかな。
ジョージ・ミラー監督
アラビアンナイトの話を作ると知った時、「大丈夫か?」と思った。案の定想像した通り良い出来ではなかったです。
大体この手の寓話はCGをふんだんに使いまくらないと中途半端になってしまうから、途中でわからないことだらけ。
正直原作は完全には、知らない。ランプから魔人が出て来て持ち主の願い事をかなえてあげると言う話だと思う。
後は、作り手の脚色がけっこうあると思う。
監督には不向きな作品でしたね。「社会の秩序なんか知ったことか」みたいな映画を次作では作って貰いたいです。
対盤
ジョージ・ミラー監督最新作という事で、マッドマックスとはだいぶ毛色が変わったなと思いつつ鑑賞。平日の昼間でしたが、結構人が入っていました。
願い事を叶える旅に出る冒険活劇的なものだと思っていましたが、基本的には魔人のジンがアリシアの元へやってくるまでの道中の話がメインで展開されます。ここが思っていたのと違った点で、もう少し現代パートで絵変わりがあれば良かったのになとは思いましたが、その道中がそこまで悪くないので、退屈とまではいきませんでした。
最初の人に仕えてから、海に放置されての2500年、王宮で女性に仕えたけれど、その女性の3つ目の願いが叶えられずに床下に幽閉、その床にふくよかな女性が座って破壊して復活したけれど叶えれずに幽閉、うまいこと海に流れて魚に食べられたのちに胃袋から出てきて天才少女に拾われるものの、直前で愛に芽生えてしまい3つ目の願いを断ってしまい自ら幽閉、そして現代になりたまたま購入した瓶を拭いたら出てきてアリシアと対話するという感じで物語はまとまります。
魔神の話のパートの映像は神秘的な映像が続き、VFXもふんだんに盛り込まれており目が楽しくなる映像まみれでした。それぞれの時代の装飾や背景、隙のない作りには舌が唸りました。
普通の日常を求めてたどり着いたラストはインパクト不足ではありましたが、なんだかニンマリしてしまったので1本取られたなと思いました。ミラクルキックで少年にボールを返すシーンも好きです。小難しい話になってしまったので全部をしっかり理解するまではいきませんでしたが、充実を求めた結果がこうならそれはそれで良いのかなと。
役者陣は皆活き活きしており、ただでさえデカいのにさらに巨大化したイドリス・エルバは見ものでした。
期待しすぎたら肩透かし食らってしまいますが、ゆとりを持った気持ちで観たら楽しい作品になるんじゃないかなと思います。
鑑賞日 2/28
鑑賞時間 13:50〜15:50
座席 E-9
寝るっちゃ寝るかな…
隣のカップルは爆睡、彼氏は寝息からのイビキに移行しそうな感じでした。
映像も良かったし、好き嫌いありそうだけど、個人的には好みでした。
大人のための寓話ってところか。
星の光がついに届きました
時が流れる程、話が紡がれる程、つのる想いとともに儚さは増し、愛の姿がほんのり柔らかに姿を現す。
遠くから静かに想いを放っている人にとっては、とても染み入る胸を打つ愛の形があるのではなかろうか。
そろそろマッドマックスに取り掛かってほしいデス
ジョージ・ミラーがアラビアンナイトって思ったけど、現代のお話しで、しかも魔人の身の上話を聞かされるパターンとは予想外でした。ジンの過去のダークな映像と現代のポップな色使いの対比が魅力的です。とは言え、色々とメタファーがあるかもしれないけど、お話し自体にどうもノレず、観ていて意識も所々途切れがちで、ジンと女性学者の関係もイマイチ、ピンとこない感じでした。役者では、ティルダ・スウィントンは魔女役ではないフツーの女性役がピッタリで、ファッションも決まってました。
評価いいから期待して見に行ったのに
いやーバビロンが中々に面白くなかったからその現実受け入れられなくてお口直しにアラビアンナイト見に行ったら2時間無いはずなのにバビロン位長く感じて驚いた。
マッドマックス好きだから期待してたのに。
監督の純愛が好きってゆう一貫性とティルダ・スウィントン様への星です。
願いが無い人もいるかも
物語の研究者・アリシアは、イスタンブールで縞模様のガラスの小瓶を買った。ホテルに持ち帰り洗っていると栓が取れ、中から巨大な魔人が飛び出し、瓶から出してくれたお礼に3つの願いをかなえると言った。しかしアリシアは願い事に関する物語にハッピーエンドがないことを知っており、魔人の誘いに乗らず、願いは無いと言った。魔人は彼女の考えを変えさせようと、自らの3000年の物語を語り出す、という話。
アラビアンナイトのアラジンなどと同様、魔人が現れるが、願いが無い、という展開は初めてかな?
アリシア役のティルダ・スウィントンは仕草が面白かった。
魔人ジンとアリシアのラブファンタジー
うまく現代版にアレンジされた秀作。
3000年に及ぶジンの苦労話?が壮大過ぎてストーリーの本筋を忘れそうになるが面白く楽しめる作品でした。
魔法とかファンタジーが好きな人は
是非映画館で🎦
28
現代社会でのアラビアンナイト
魔人が現れて3つの願い事を聞くと言う。子どものときに聞いた話ではある。何を頼むか?願い事を無限するという願いを言うと考えた自分は憎らしい子どもだったのだろう。
本作の魔人は現実的。できないこともあるし、願い事のような「〜して」的な言葉を見逃してくれる度量も持ち合わせている。でも、その願い事を何にするのか?も大きなテーマだが、それよりも魔人が過去に遭遇した出来事とそれにまつわるラブストーリーがメインに思える。そこはたしかに面白い。でも、結局はバスローブ着ながら会話してるだけの場面なことは少々違和感があった。
その後は学者であるアリシアのラブストーリーになるのだが、こっちの方が個人的には印象に残った。好きなことに没頭し、周りの人間ともうまくつきあい、幸せだと思っていたアリシアが実は求めてしまうもの。それはとても共感できるし、いい結末だと思う。ただ、全体的には退屈する時間もあったことは否めない。
なかなか面白かったのが、魔人が都会で生活することの違和感を覚えたシーン。ジョージ・ミラーの現代社会への皮肉込められている気がしてしまった。
魔人の苦悩
何の情報もない状態で鑑賞
最初はハムナプトラみたいなアクションなのかなと思ってましたら
びっくり
物語ガッチリ系でした
そして
その時代ごとの世界観が
しっかり伝わってくると共に
3000年にも渡る魔人の苦悩に
切なくなりました
そして、現代
魔人はこの200年の間に
すっかり変わってしまったと
言ってましたが
まさにその通りな気がしました
魔人にも我々にも
生きづらくなっているのかな
ホメロス
物語論の研究をする女性博士と、彼女の前に現れた3つの願いを叶えてくれる魔人の話。
物語を語る会で訪れたイスタンブールのバザールで買ったガラス瓶を洗っていたら、栓が抜けて魔人が現れというストーリーで、願い事を言わないビニーに願いを言って貰いたいジンが過去3000年に渡る3度の幽閉に至る出来事を語っていく。
意志を超えた想像力で失神しちゃうビニーのそれまでの様子や学生時代のエピソードから、今回も?となりつつも、シバやソロモンに始まる物語はなかなか面白く、あれ?ただのおしゃべり好きな兄ちゃんですか?な感じw
そしてい話しを聞いたビニーの決断からは、えっ?そんなのあり!?からの地下室のヤツはどういうこと?
そして最後は時々通ってということですかね…そしてそして、ジンは事実なのか、それともビニーの?
…ファンタジーな寓話ということで。
マッドマックス監督の恋愛物語
アクションのイメージしかない監督ジョージ・ミラーがファンタジックな恋愛物語を製作、怪優のイメージのティルダ・スウィントンも普通の女性をチャーミングに演じるなど、観る者の裏をかくやり方ではあったが、してやったりとまではいかず若干消化不良に近かった印象。
空港や講演の客席で目にした魔物?達はなんだったんだろうか。
科学がなかった時代に説明できない事象を神話や民話などの物語にし民衆を沈静化した、と学者の立場で言ってはいるものの、実はそう言う不思議な現象を完全に否定できない自分の矛盾した気持ちの現れなのかなと思った。
だとするとジンの存在そのものもこの主人公の不安定な心から作り出した妄想なのかもしれないと思うのは考え過ぎだろうか。
とっても素敵なメロドラマ。
なんだけど、多分。時代も国籍もなんのその、の愛の物語、なんかも知れませんが。
もうダメ。ラス前20分あたりから完全にダメ。イヤ、だから、彼を現代社会に縛りつけちゃダメでしょうが。そこはバイバイしようや、大人なら。的な気分ですもん。
昔話パートは無茶苦茶魅力的でしたが、現代に話が戻って来て、私を愛して!から、個人的には暗転ですw
え?えええぇえー?
ってなりませんか?
やっぱり、ミリヲタ理系脳には、愛の物語はムリですわ。ネコに小判?
ムリだった。
かなりw
と言うか、ティルダーーー!
最近、大丈夫ですか?
日本公開の前作は爆睡もので、コレもちょっと....
あ。今、気づいた。コレがアン・ハサウェイとかなら、素直に物語を受け入れたかもw
下手にティルダとか使うもんだから、え?愛してですか?になるんかも知れませんわw
好き嫌いは分かれるかなとは思うけど、準対抗以上。
今年65本目(合計717本目/今月(2023年2月度)31本目)。
いわゆる「アラビアンナイト」をテーマにした映画です。多くの方が知っていることですがイスラム文化です。とはいえ、日本では(イスラム文化であることはあまり意識されず)多くの絵本や(児童向け)小説などでも扱われていますし、多くの方が知っていると思います。
それをテーマにしながら、独自の設定やルールなども入れていった作品ということになりますので、アラビアンナイトやイスラムに関する知識が「あれば有利」くらいですが、なくても大丈夫です。
映画の中で大きなファクターとなる「3つの願い」が何なのか、そしてそれがどのようにストーリーに展開していくか…は、(たった3つしかない、ということを考えると)やや(数の関係で)ネタバレになってしまうので、避けておきましょう。
なお、上記のように「イスラムの文化のアラビアンナイト」をテーマにはしているとはいえ、アラビア語が突然出てくるわけではなく(基本的に英語展開です)、イスラムに関する分野の知識があれば有利だとは思いますが、一般常識で足りるように工夫されています。
採点は以下が気になったので4.8ですが、七捨八入によりフルスコアにしています。
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(減点0.2/やや中高生に対する配慮が足りない)
・ 主人公は学者のアリシアに取るのが普通と思いますが、学者であるという関係上、突然数学の話をしたり物理の話をしたり、若干考古学(?)に関する話をしたりと、「学者である」という設定から派生することは理解しても、「なぜかしら」変に「浅く広く」理解が求められる展開になっています。
ただ、特定の数学の定理を知らないと解けないとか、物理の何とか法則を知らないとわからないとか、そういう展開にはなっていませんので、「知っていれば有利だが、知らなくても多少???になる展開はあっても、全体としての理解ができなくなるわけではない」(理解度が2~3%落ちるに過ぎない)という点で、この減点幅にしました(かつ、字幕にあれこれ補足するのも限界があるし、「主人公が学者」というのを日本側で勝手に変更することはできないことも考えると、これで0.5も1.0も引けないのは当然の話)。
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