カモン カモンのレビュー・感想・評価
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モノクロームが消えかけた記憶を呼び覚ます
自分が幼かった頃の、こども達が幼かった頃の出来事、忘れかけていたさまざまな心象風景が掘り起こされました。僕もこども達もジェシーほどには sensitive ではなかったけれど、父親に育てられた自分のこども時代も含めて、僕の家族には平穏とは言い難い時間を過ごさせてしまったので…。
言うまでもなく子育ては大変です。でも、こども達は大人達によって十分に守られなくてはいけない。自分はどうだったんだろうか。守ったんだろうか…。そんなことを考え、胸に痛みを感じながらの映画鑑賞でした。
自分を見つめ直す
ニューヨークでひとり暮らしをしていたラジオジャーナリストのジョニーは、妹から頼まれて9歳の甥ジェシーの面倒を数日間みることになり、ロサンゼルスの妹の家で甥っ子との共同生活を始めた。好奇心旺盛なジェシーは疑問な事を次々と投げかけてきてジョニーを困らせるが、その一方でジョニーの仕事や録音機材にも興味を持った。そして、次第に打ち解けていき、ジョニーが仕事のためニューヨークに戻ることになった際に、ジェシーを連れて行くことを決め・・・てな話。
自分を見つめ直す話なのかな、って思った。
ジェシー役のウッディ・ノーマンが可愛かった。
心を通わせ移り行く先に
愛おしい一時を共有できる佳作である。モノクロが際立たせたのは、言葉の響きと街の匂い。穏やかな対話と素直な語りが、本編に前向きな色を着ける。土地の風景は、作品に新鮮な空気を注ぎ込む。フォーカスされる役者が絞られている作品は好みだ。困惑した憤りや物悲しさ、愛情表現で、主演の表現力が滲み出るからだ。インタビューが、子供達を急かす事が無いのと同じく、描写の歩幅は彼等の心理に合わせられている様で、不思議な安らぎを与えられる。独り、また先へ先へ。
眠気カモン
ホアキン・フェニックスの新作、モノクロ映画、家族愛、A24と期待できる要素が沢山あり、予告の雰囲気も結構好きそう。勢い込んで劇場へ行ったけど、なんだかなぁという感じ笑 もうたまらなく眠たかったな。
ホアキン・フェニックスと新人子役のウッディ・ノーマンの演技力を存分に楽しむ映画。本当に新人か!?と思うほどに上手いんだけど、この子。笑い方とか拗ね方とか絶妙。しかもめちゃくちゃ可愛い。自然な演技とかそんなレベルじゃない。これは大俳優になる予感。素晴らしい役者を見つけれた。それだけで見たかいがありました。
ずっと笑ってる人とか居たし、ハマる人にはハマるのかもしれないけれど、私はイマイチ入り込めなかったな。モノクロである意味が分からず、なんならモノクロだったせいで映像に代わり映えがせず、退屈でちょっと寝ちゃったのかもしれない。寝るなんてご法度なんだけど、耐えられなかった。
やはり、映画は派手なのがいい。この手のジャンルはすごく苦手だ。観客にじっくりと考えさせるような物静かで起承転結があまりないような映画。やはり、笑えたり泣けたりテンションが上がったり、バカみたいだけどそういう映画が私は好きかなぁ。完全に好みの問題なのかもしれないけど、せっかく映画館でお金を払ってみているからな。どんなジャンルでもカモンカモン!と言っているものの、心の中では感情が揺さぶられる映画を見たいなと思っているのかも。
せめてカラーにして欲しかったし、子どもにとってはNYに行く大冒険な訳だから、映像とか音楽を美しく派手にして盛り上げて欲しかった。話が掴みにくく、自分が迷子になっているような気分になるのも居心地があまり良くなくて、好きになれなかった。面白い面白くないじゃなくて、難しいわけじゃないけど理解出来なかったという感想。
ちょっと言いすぎてしまったかもしれません。何言ってんだお前!全然分かってねぇよ!なんだこいつ!という方がいらっしゃいましたら、コメント頂けると幸いです。カモンカモン!(なんだこいつ)自分の意見を押し付けるようなレビューになってしまいすいません。
お見事!
ホアキン・フェニックス
「ジョーカー」の次が今作なのかな?
まぁ、見事に演じきってました🙇♂️
子供に寄り添い、振り回されても向き合う大人。
素晴らしかった✨
ウッディ•ノーマンくんも「子供」を演じてたし😌
イライラしたり、愛おしくなったり。
子供らしく? 大人なんだから?
甘やかされてる? 凝り固まってる?
自由? なんだ?
こんな作品をたまには観て、人間みんなでカモン!カモン!
空間を感じさせる音と映像の不思議な魅力
マイク・ミルズ監督の前作同様、映像と音楽が美しく融合して、ゆったりとした雰囲気でアメリカという社会を見せてくれる魅力的な作品でした。
画角はスタンダードに近かったにもかかわらず、映し出される遠景はことごとく広々とした空間を感じさせる、不思議な映像体験だったような─それは音楽的効果なのか、はたまたモノクロというものが余計な情報を排除した結果なのか─。いずれにせよ、この絵はかなり精度が高いものでした。
内容は、相当に平坦であり、それが故につまらなさをを覚えてしまうかもしれませんが、ホアキンと子役の絶妙な絡みが面白いので、何もなくてもずっと見ていられる気がしました。ラストは何だか無理に感傷的にさせていたように思えて、そんな演出しなくても十分泣けるのに・・・感情が引いてしまって、むしろ逆効果!?なんて思ってしまいましたが、何はともあれ期待を裏切らない良作でした。
「ちゃんと対応したい」
血を分けた子どもとはいえ、自分とは違う人間である。子育てをしていると、そんな当たり前のことを見失ってしまう。分かり合えなくても対話する。笑ってるのか泣いているのかちゃんと理解して対応する。当たり前だけど難しいことをし続けていかなければならない。自分の子どもの接し方を考えさせられる良作でした。
叔父に感情移入して甥っ子に苛立ち、深く息をして落ち着いて先へ進むよ...
叔父に感情移入して甥っ子に苛立ち、深く息をして落ち着いて先へ進むよう自分を促し、このような映画体験は久し振りかも知れない。その状況を喚起するのが恐らくこの映画の素晴らしさ。なぜモノクロなのか、わからないようで理解できる気もする。
本当に見せたい人には、きっと届かないだろう映画
美しいモノクロームの世界で、子供に振り回される大人たち。
これ!と言った事件も起きないけれど、温かな気持ちに包まれる佳作だと思います。
育児中の人が見たら、きっと刺さると思うのだけど。
そのターゲット層は、こんな映画見に来る余裕ないだろうし、
(映画館来ても、きっとファミリー向け映画に行っちゃうんだろうし)
時間作って観に来れたとしても、疲れて爆睡するだろうから、
見せたい人には一生届かない映画な気がしました。
絶対居眠り目的で来てるようなおじさん含め、皆さん気持ち良さそうにすやすや寝入ってました。
※最後の数分でダイジェスト版のように全編を振り返るので、途中寝落ちOK。
ウッディ・ノーマンという新たな才能が一番の見どころかも…
大人と子供が、お互いに1人の人として向き合う、ということは、当たり前なのに現実には難しい
大人と子供で抱える問題の重さも深刻さも違うと考えがちだけど、立場が違えばキャパも違う
向き合い、ぶつかり合い、曝け出しあってようやく道筋が見え始める
子供のいない独身中年男ジョニー、両親の問題に振り回される9歳の甥っ子ジェシー、夫のメンタル面の問題に疲弊するジョニーの妹でありジェシーの母ヴィヴ
ジェシーの父の療養の関係で、ジョニーはジェシーを数日間預かることになるが、それは容易いことではなく…
彼らの不器用且つ真摯なやりとりは、あちこちぶつかりながら、彼らなりの道筋を見つける
主演のホアキン・フェニックスの頼りなさと、甥っ子ウッディ・ノーマンの子供らしさと情緒不安定さが混在した危うさが、ストーリーの進行と共に徐々に変化を見せていく様が秀逸
モノクロの画面も、随所に音楽が散りばめられた構成も、若者たちのリアルな声が聞けるインタビューも良い
なんだけど、正直予告編を本編が超えていない印象を受けた
どこが、と言われるとむずかしいけど、これだけの役者陣ならもっと面白くなった気がしておしい
個人的に☆5中☆3
子育て映画?
ストーリーとしては定番モノです。
この映画のウリはまず、全編モノクロの美しい映像でしょう。映画でインタビューという形で、「音」にも焦点がありますが、それを際立たせる意図もあるかも?
ストーリーは、徐々に明かされる兄妹の関係性、主人公と甥の関係などが主軸ですが、主人公が子育てしているかのような試行錯誤が微笑ましい。ホアキンさん、ジョーカーと違って自然体のいいパパです。妙に情緒不安定なジョシュもかわいい。そして人間理解し合うって大変なんだなあとつくづく思わせてくれる映画でした。時折挟まれる、インタビューや本の引用が良いアクセントになっていました。
子供がいると見方も変わるんだろうなあ
あんなわがままな甥の世話をするってなったら…
半日も持たないだろうなぁ。
子育てって大変なんだろうけど、どんなに子供が反抗したり風変わりだとしてもたまらなく愛おしいんだろうなぁ。
子供は大人が思っている以上に鋭い視点を持っているけど、その分敏感で傷つきやすかったりもする。
ホアキンを振り回しっぱなしの子役が見事に表現していた。
ベルファストもそうだけど、白黒の映像である必要あったかなぁと思ってしまった。
そうだよね
カモンカモン。そうだよね。。。みんなそうやって生きてるよね。。。という感想しかない。あまりに日常すぎてお腹が一杯。残念ながら肌が合わなかった。モノクロでオシャレな雰囲気を出してるのも好きじゃない。主演お二人のお芝居はとても素晴らしい。
大丈夫、じゃなくてもいい。
インタビューの子どもたちの答え、まだまだ青いな、偉そうに、なんて、思ってしまうけど、相手が大人であろうと子どもであろうと、誰であろうと、対話をしてみることは大切かもなと思いました。
「親が、自分の子どもだったら、何を教えるか」って、興味深い質問。親の立場でも、子どもの立場でも、意外な回答が出てきそう。。
アメリカの各地のモノクロ映像や、うるさくない音楽、心地良かったです。唯一の電子音は歯ブラシ?!あれ、欲しい^_^
ホアキンと子役の演技、良かったなあ。くせっ毛、可愛いかったなぁ。
子どもに教えられる
今週末は特に観たい作品がなく、上映時間の都合がよかった本作を鑑賞。すごくおもしろかったわけではないですが、いろいろと考えさせられ、心に染みるような作品でした。
ストーリーは、妹から「夫の病気に寄り添うため、しばらく息子ジェシーを預かってほしい」と頼まれたジョニーが、甥のジェシーと共に生活する中で、徐々に心を通わせ、互いに少しずつ変化していくというもの。極めてシンプルなストーリーで、淡々と日常生活が描かれるだけなので、絵面的には退屈に映ります。
しかし、その中で交わされる二人の会話、紡がれる日常が、その関係に少しずつ変化をもたらします。こう書くと、二人が互いに心を開いて打ち解けていく様子が浮かぶと思いますが、そんな単純なものではありません。素直な時のジェシーはとても愛くるしいのですが、ひねくれたような態度、訳のわからない問いかけ等、彼の言動にはなかなか理解できないところも多く、一筋縄ではいきません。それでも、そんな彼にじっくりと向き合い、その声に本気で耳を傾けることで、ようやく彼の心の中がうっすらと見えてくるといった感じで、心の距離の縮まりが緩やかに描かれます。
他にも、ラジオジャーナリストのジョニーのインタビューに答えるという形で、多くの子どもたちが登場し、自分の考えをしっかりと述べます。シンプルなものもあれば、抽象的だったり、大人をドキッとさせたりと、多様なものが示されます。子どもの自由な発想から、かつては自分もこんな感じだったのか、いつから狭い考え方や枠組みや常識やしがらみにがんじがらめにされるようになったのかと、気づかされます。
よく、「子どもに教えられる」と言いいますが、本作はまさにそんな感じです。子どもたちの声に耳を傾け、汲み取る努力をした大人にしか感じ取ることができないものがあると思います。子育ての苦労を味わった人や、子どもと向き合う仕事に携わったことのある人なら、本作に共感できるところが多いのではないかと思います。そういう意味では、人を選ぶ作品かもしれません。
主演はホアキン・フェニックスで、「ジョーカー」の怪演とはうってかわって、強烈なインパクトをあえて残さないような演技が好印象です。そして、このアカデミー俳優を相手に勝るとも劣らぬ演技を見せるのが、子役のウッディ・ノーマン!天才です!今後の活躍が楽しみです。
生きる上で、言葉は本当に大事なんだな‼️❓
寝落ちしそうな展開ですが、ところどころでの金言が、この映画のキモです。
少年が母を亡くした体でのしゃべくりが、とても参考になります。
反対に、亡くした家族が、いる体で話すことで、喪失した苦しみを再生するトリガーにもなるのでは、そう思いました。
叔父さん、は少年にも、言葉遣いにとても、気配りや思いやりがあるのも、とても参考になりました。
私は、神はいないことを知る身ですが、神を信じる人を傷つけないよう、そんなことを言葉にしないように、しよう、そう思う。
叔父さんが、人の言葉拾う仕事には、何も感じませんが、言葉の中には、さまざまな金言に触れることができました。
カモンカモン、て、心配したことは起こらないで、別の想像もしない障害があるから、とりあえず進まないと、そうゆう意味ですね。
杞憂はせず、人を傷つけないで、妬まず、羨まず、自分を他人を大切にして、心穏やかにに過ごせますよう、そう思いました、ありがとうございました😊、そんな映画でした🎞🎬🎟、是非。
期待しすぎたかな
ホアキンの最新作という事で期待してましたが、
何度も寝ました(笑)
子育てに関して監督のメッセージが少し説教くさいのと、淡々としていてこれといった出来事がないことと、セリフがまわりくどいのが、睡魔の原因かと。
やっぱり脚本が肝ですね、映画は!
子供に振り回される等身大のホアキンも好きですし、
子役は確かにめちゃくちゃ上手いと思う。
でも、一応子育てを経験した者としては、
子供のワガママに振り回されてるなぁ。
いちいちご機嫌取ってるなぁと、気になってしまいました。甘やかし気味。大丈夫かな、この子。
大人ばかりに囲まれずに、もっと同年代に揉まれた方がいいと思う。
それとも、この子は少しアスペルガー気味なのかな?
実際の子供たちにインタビューした言葉は、時にドキッとさせられるような鋭いものばかり。
アメリカの子供はしっかりしてるなぁ!と感心。
でも、エンドロールにまで延々とそれが続くと
また睡魔が(笑)
少し押し付けがましい感じが鼻につきました。
人には薦めない映画です。
全173件中、121~140件目を表示