劇場公開日 2022年12月16日

ケイコ 目を澄ませてのレビュー・感想・評価

全261件中、181~200件目を表示

5.0あの名作を彷彿とさせる‼️❓プロローグなら続きを見せて欲しい‼️❓

2022年12月29日
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岸井ゆきのは、シドニースワンク。
三浦友和は、クリントイーストウッド。
そう、あの、アカデミー賞作品に並び称される映画なのだ。
そして、silentの斜め上を行く、凄い作品。
コーチの俳優といい、ゆきのの所作といい、この映画、マーベリックみたいな本物なのだ。
聾唖のボクサーは危険、放浪する聾唖は危うい、遮断機が危険、突き詰めていけ、ひたむきに、丁寧に、正直に、繊細に。
ただ、揺れる心と苛立ち寂しさそれらが混然となり昇華する時、何かが始まろうとしている。
それは、夜明けなのか、それとも地獄の始まりなのか。
この映画の最後は静寂だ、だから、続きを期待するのだ。
最高の映画のシリーズ🎞🎬🎦を予感させる、何か身震いさせるような今後を期待させるものでした。
日本映画を最高の品質を世界に誇れる一端を担おうとする歴史が始まろうとしている。
日本映画の記念碑となる名作を是非。

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アサシン5

4.0ミット打ちが言葉に出来ぬほど素晴らしく、それだけで途中涙ぐんでしま...

2022年12月29日
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鑑賞方法:映画館

ミット打ちが言葉に出来ぬほど素晴らしく、それだけで途中涙ぐんでしまった。ミット打ちと友人との手話を「同義語で対義語」として描く辺りも才気迸る。ただ「きみの鳥は歌える」的ラストの決定的感はなかった。勿論三宅唱らしいのだけど。
劇場は満杯。邦画ではアニメでしか見ない光景。日本のエースは濱口ではなく三宅ではないかなあ。

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kazuyuki chatani

4.5絵も上手い

2022年12月29日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

興奮

可愛い岸井ゆきのちゃんが
あのゆきのちゃんが
顔が違う
別人
ケイコになっていた
耳の聞こえないボクサーを熱演🥺

耳の聞こえない方の世界を覗かせてもらえた
重要な事が聞こえないのは
かなり大変だと思ったが
聞こえなくて良い事が聞こえない、わからないのは良いなと少し思えた

弟役の佐藤 緋美君が良い
最近ドラマに映画に出てきていて嬉しい😆
緋美君以外の音楽がなかったのも凄い
でも引き込まれる

会長役の三浦友和、ボクシングを教える方々も熱く良い人

ケイコから目が離せない
そんな映画🎬

Facebookで知ったが
クリスマスイヴにシアターキノへ柄本明さんが来てこの映画を見て行ったらしい!
激アツだ!
一緒に映画観てみたいわ🤭

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アプソ

4.0コロナ禍の日常を描く異色作

2022年12月29日
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鑑賞方法:映画館

生まれつき聴力がない障碍を持ちながらプロボクサーとなった主人公・ケイコの葛藤と、彼女と周囲の人々との関係性を描いた良作でした。聴力がない人を描く映画というと、今年のアカデミー賞作品賞を獲得した「コーダ あいのうた」が直ぐに思い浮かびましたが、コーダがコメディ要素満載だったのに対して、本作にコメディ要素はなく、全く雰囲気の違う映画でした。
またフィクションだったコーダとは異なり、本作は実際に聴覚障碍のあるプロボクサー・小笠原恵子の自伝である「負けないで!」を原案として構成されていて、ノンフィクションとは言わないけれども、それに近い内容になっていました。北千住駅前や京成線の鉄橋と思われる、なんとなく見たことのある下町の風景を舞台にしていたことも、非常に身近な作品だと感じさせてくれた一因でした。

本作で注目すべきは、自分が聴力がないことで、ボクシングジムの他のメンバーに迷惑を掛けているのではないかと思って葛藤するケイコの姿もさることながら、ジムのメンバーの個々の反応ではなかったかと思います。会長やトレーナーは基本応援するスタンスですが、必ずしも才能豊かとは言えないケイコを重視することに反発を覚えてジムを止める練習生もいて、この辺りは非常にリアリティを感じました。仮に自分がジムの一員だったとしても、ジムを止めてしまった練習生同様の反応をしたかも知れないと思うからです。
また、原案となった「負けないで!」は2011年に上梓されていて、小笠原恵子が実際にプロのリングに上がったのは2010年から13年だったようですが、本作は現在の日本、つまりコロナ禍になってからの出来事として描かれていました。登場人物たちもマスクをしているし、ジムの経営にもコロナ禍が影響して、会長の健康状態の悪化とともに、ジムを畳まないといけなくなることになる辺りも、現下の日本の状況に即して物語られていました。思えばコロナ禍になって3年近くが経過しますが、この状況を所与のものとした作品は初めて観たので、ある意味非常に新鮮でした。おそらくはコロナ禍が去った後に、その結末を踏まえてコロナ禍を描く作品が出てくることは想像に難くありませんが、必ずしもコロナ禍そのものをテーマとせず、それを所与のものとして現在進行形の日常生活を描いた本作は、大変貴重な存在だと思います。

俳優陣としては、ケイコを演じた岸井ゆきのが聴力のないボクサー役を非常に上手に表現していたと思います。ただ冒頭にも触れたコーダとの対比で言うと、コーダに登場した聴覚障碍者は、アカデミー助演男優賞を受賞したトロイ・コッツァーはじめ、皆実際の聴覚障碍者の役者でしたが、岸井はそうでなありません。この点をもって本作を否定する積りは毛頭ありませんが、コーダがアカデミー作品賞を受賞したのは、トロイ・コッツァーら聴覚障碍のある俳優陣を起用したことだ大きく貢献していることから、日本においてもこのような作品創りはひとつの課題なのではないかと感じたところです。
あと、ジムの会長夫妻を演じた三浦友和と仙道敦子が、枯れた感じを出していて、非常に好感が持てました。仙道と言えば、30年以上前に「職業選択の自由、あははん」という転職情報誌のCMが印象的で、個人的にはその印象をずっと引き摺っていたのですが、本作ではそうした印象が払拭されました(笑)

そんな訳で、聴覚障碍のボクサーという稀有の存在を描くとともに、コロナ禍の日常を描くという異色な点も考慮して、評価は★4としたいと思います。

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鶏

5.0目は口ほどに物言う

2022年12月29日
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レビューとは到底呼べないレビュー

4.0mute

2022年12月29日
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ブレミン

4.0耳を澄ませる

2022年12月29日
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鑑賞方法:映画館

岸井ゆきの、佐藤緋美、三浦監督のトークイベントつきで鑑賞。

岸井ゆきのを最近いろんな作品で見てきたので、リアルで見られて、ちょっぴり嬉しい。
小柄ながらも映画館同様、存在感があった。

全編を通して、映画らしい派手さはほとんどない。三浦監督いわく、宇宙の中の、地球の中の、東京の団地の一室、というイメージらしい。
荒川の小さなジムの難聴者の主人公が中心の小さな話。
それを感じさせるかのように固定されたカメラで、景観や、街中を歩くケイコの様子が頻繁に映される。
さらに、日常感を助長しているのが、音楽。といっても劇伴はほとんどなく、街の雑踏音や、ジムのボクシングの音が印象的になっている。ちなみに唯一の劇伴のギター曲は佐藤緋美が撮影中に描いていた曲とのこと。思い入れもひとしお。
難聴の主人公を扱いながらも、音で魅せているのがなんとも逆説的でおもしろい。

16mmフィルムの映像も味があって、冒頭から雰囲気が出て引き込まれる。

俳優は、最初は岸井ゆきのを見ているようで、手話、難聴を見事に演じ、不器用で笑顔がない姿は途中から完全にケイコになっていた。そのあと実際に舞台挨拶でみて、さらに別人だと感じた笑
プロボクサーとしてはさすがに違和感はあったが、
佐藤緋美も自然でとてもいい。本物も礼儀正しく、謙虚で好感が持てた。

派手さはないが、非常に丁寧に描かれている作品であった。

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ひでぼー

4.0台詞が無い主人公・・・凄い!

2022年12月28日
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物語はスポコンものかと思いがちですがそうでは無い一度は止めよう(休む)と考えてるしボクシングをとうして自己表現かと思えばそうでもないでも耳の聞こえない主人公の焦燥感は健常者(失礼な言い方でゴメン)の私にも形を変えて有る何も違わない事に気がつき物語が見えて来ました。
最後に主人公演じた岸井ゆきのさんが凄い、主人公の気持ちは伝わるのに台詞は無いのだ映画が終わってその事に気がつき改めて感動した。

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なんてこった

3.5音の清らかさ

2022年12月28日
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世界中の映画祭で絶賛のこの作品を鑑賞、なんだろ・・・あとからジワジワ来る静かな涙。
生まれつきの聴覚障害で両耳とも聞こえないひたむきにボクシングを続ける女のこの物語。
岸井ゆきのさんの演技が最高にいい、音のない世界に苦闘する主人公に呼応させるかのように音がとにかく澄んでいて美しい。
激しくもない抑揚もない、でもなんかしみじみと来る映画。

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masayoshi/uchida

4.5ブレイブハートに火をつけて

2022年12月28日
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泣ける

興奮

難しい

99分尺の小品。

なによりも予告編のトーンが微妙なので
鑑賞を迷っていた。

封切り当初の上映館も少ないしで、
さてどうしようと思案していたら
評論家筋の評価が滅法高い。

煽りとは思うが、各所の告知でも
「上映館も増え」とか書かれていれば
もう気になって仕方ない。

ましてや『岸井ゆきの』は好きな女優さん。
〔愛がなんだ(2019年)〕も〔やがて海へと届く〕も良かったし。

その彼女が冒頭から驚かせてくれる。
顔の形が明らかに違っている。

それに続くシーンで筋骨隆々な背中を見せられ、
ああこれは、体重を増やし筋肉を着けた結果だな、と
得心が行く。

更にそこからのミット打ちの場面も素晴らしい。
何時まで続くの?との驚嘆の長回しで、
延々とトレーナーと対峙。
どれほどの研鑽を積んだのか。

主人公は聾唖の女性ボクサー
『小河恵子(岸井ゆきの)』。

同居する弟との暮らし、
ホテルでの清掃作業の仕事、
ジムでのトレーニングやロードワークと、
変わりない毎日をカメラは淡々と追う。

中途、耳が聞こえないことによる不便や
同じ聾唖者の友人との交流、
離れて住む母親との遣り取りが
スパイスの様に振り掛けられ、
彼女の人となりが、
心に潜む懊悩が次第に浮かび上がって来る。

そんな折、『恵子』が所属するジムの閉鎖が決まる。

『会長(三浦友和)』は他所でぞんざいな扱いを受けた彼女を
受け入れ、親身になり、実の娘の様に育てた恩人。

期待を背にリングに上がった結果はしかし、
主人公の心情に大きく変化をもたらす。

実際にプロで四戦をした
『小笠原恵子』の原作が基で
本人をモデルにしているとは思われるも、
エンドロールで触れられるように、
本編はあくまでも原作ありきのフィクションと捉えるべき。

三戦が終わった時点でも、
『恵子』の闘争心はまだまだ燃え盛っているのだから。

感得・脚本の『三宅唱』は〔きみの鳥はうたえる(2018年)〕を撮っているが、
そちらはあまり感心しない一本
(『佐藤泰志』原作のせいか?)。

ところが本作では見違えるよう。

主人公には聞こえない「音」を観る側には
過剰に意識させる構成。

また、母親の心情を、
娘の試合を撮ったブレた写真で表現するなど、
思わず膝を叩く素晴らしさ。

ボクシング映画に外れナシ、とは
以前に書いたことがある。

直近の2020年には〔アンダードッグ 前/後編〕があり。

女性が主人公でも
〔ミリオンダラー・ベイビー(2004年)〕
〔百円の恋(2014年)〕も挙げられ、
拳闘のシーンは少ないものの
本作もそれらに比する出来だろう。

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ジュン一

3.5二度目の鑑賞

2022年12月27日
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前回、寝落ちしたため再度、鑑賞。
今回は寝落ちせず。岸井ゆきのさんのボクサーの演技がすごい。
プロテスト受かるのではないかと思う。
全ての「音」が素晴らしい作品。
三浦友和も良かった。

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hanataro2

4.5悔しさを知っている人へ

2022年12月27日
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光陽

4.0リアルドキュメンタリー

2022年12月27日
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なんだか主演の演技が凄いというネットでの評判を見て、見てみたくなって劇場に。

冒頭のミット打ちのシーンから、明らかに「素人の動きやないやん」という驚きがある。
主演の方はこの映画の撮影のため、相当ボクシングに力を入れ練習したそうですが、それが画面に出てる。

弟とその彼女と3人でシャドーするシーンがあるんですが、主演の岸井さんの動きがもうキレキレ(笑)。

試合のシーンの目には鬼気迫るものを感じました。

ただ、なぜ聴覚障害を持っているのに、ボクシングにそこまで入れ込んでいるのかが描かれていたら、もっと良かったかな。

物語は岸井さん演じるボクサーの成長と、ジムの閉鎖に至るまでが描かれてるんですが、会長役の三浦さんもいい味出してる。

好きな事を極める人生って、いいなーと思わせられる、読後感の良い映画でした。
エンディングで、会長からもらった帽子をかぶり直して、ランニングで走り出すシーンも好き。

あ、あと何か見た事あるなー、もしかして‥って思った会長の奥さん役、エンドロールで仙道敦子さんって出て、やっぱそうかと。
久々に見れて、ちょっと感動。

ブレイクしかけの頃に結婚引退しちゃったから、個人的にはちょっともったいない印象があるんですが、こうやって演技の世界に戻ってきてるんだから、本人的には良かったんでしょうね。それもまた人生って事で。

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mac0812

4.016フィルムはバイプレーヤー。

2022年12月27日
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スクリーンの向こうの映画の世界ではなく、まるで現実世界を描写されているように整えられている作品。
特筆すべきは16ミリフィルムが、すこぶる良い。
出演者同士の距離感や気配、手触りや温もり感が、まるでバイプレイヤーのように作品を底支えしている。

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ラーメンは味噌。時々淡麗醤油。

3.0世界は感動しても自分はそれほどでもなかった

2022年12月27日
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単純

寝られる

2022年映画館鑑賞73作品目
12月25日(日)フォーラム仙台
スタンプ会員1500円

監督と脚本は『きみの鳥はうたえる』の三宅唱

聴覚障害で全く音が聞こえない女性ボクサーの話
所属するボクシングジムが会長の体調不良もあって閉鎖されることになる

そのためかBGMがほとんどない
度が過ぎるBGMはうんざりだが逆にこれはこれで・・・
減量に打ち込むボクサーの如くあらゆる無駄を削ぎ落とした映画でエンターテイメント性に欠ける
古今東西ボクシング映画の名作話題作はあったがそれらとは一線を画す

岸井ゆきのが好きで好きでたまらない人に向いている作品
彼女の演技は良かった

ただただ淡々と進む単純なストーリーで眠くなる人がわりといても無理はない
ボクシング映画で眠くなるってなかなかない
エロスも過剰なバイオレンスもコメディー要素もない
ユーモアがある名言もない
肝心のボクシングの試合も凡戦で迫力はなく手に汗握る展開はない
けれどボクシングの練習風景は本格的でそこはドリフのコントとは雲泥の差

海外の一部には聴覚障害の役は聴覚障害の役者にやらせろという馬鹿げたリベラルがいるようだ
白人特有の傲慢な偽善者ぶりに反吐が出る
それなら『どついたるねん』みたいに本人に出てもらったほうがまだマシだ

海外では高く評価されているらしいがそれにしたって所謂インテリだけだろう
『青いパパイヤの香り』とか河瀬直美の初期作品と共通するものがある
なぜ彼らはこういう映画が好きなんだろうか

あとみんなが手話でコミニュケーション取れるならマスクはいらないな

聴力障害のボクサー小河ケイコに岸井ゆきの
ケイコが所属するジムの会長に三浦友和
ケイコが所属するジムのトレーナー林誠に三浦誠己
ケイコが所属するジムのトレーナー松本進太郎に松浦慎一郎
ケイコの弟・小河聖司に佐藤緋美
ケイコの母・小河喜代実に中島ひろ子
会長の妻に仙道敦子
ケイコの新たな所属先としてトレーナーが世話するもケイコ本人が断る窓口係の女性に渡辺真起子
聖司のガールフレンドに中村優子

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野川新栄

5.0見た人に問いかける映画

2022年12月27日
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dehi

4.5誰もがみな

2022年12月26日
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WELOVEMOVIES

4.0自然音だけのハードボイルド

2022年12月26日
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冒頭のボクシングジムのシーンから、縄跳びの音、器具の軋み、ミット撃ちの音と、耳に神経を集中させられる。全編、劇伴音楽はなく(例外は主人公の弟が弾くギターのみ)、ジムのシーン以外でも、電車の通過音、雑踏、川のせせらぎなど、自然音のみ。しかし、主人公には音が聞こえない。
主人公の心情が語られることはない。必要最小限の手話(字幕の入れ方はサイレント映画のよう)と視線、顔の表情のほかには、即物的に身体の動きを丹念に追う。「勝手に人の心を読まないで」と語る主人公は、まさしくハードボイルド。
主人公がなぜボクシングを始めたのか、ジムの会長へのインタビューでうかがい知れるのみ。主人公の心情が最もよく現れているのは、会長の妻が読み上げる日誌。三宅監督は、もともとあった原作に沿ったシナリオを全面的に書き換えたそうだが、16ミリのざらついた画面と合わせて、テーマ、構成、シナリオ、演出が見事に一致している。
それにしても、岸井ゆきのは凄い。主人公と一体化しているというより、まるでドキュメンタリーを見ているかのよう。ミット撃ちは見事だし、2戦目の試合最後に吠えるところは心に響いた。三浦友和、仙道敦子(久々!)、トレーナーの二人も良かった。
エンドクレジットが終わるまで、目と耳を澄ませ、稀有な映画体験だったと感じた。

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山の手ロック

3.5しっとりとあったかい後味

2022年12月26日
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hum

3.0期待はずれ

2022年12月26日
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すごくいいという評判を聞いて鑑賞しましたが、私は眠くなってしまいました。いい映画なのは分かるのですが、凹凸がなく、終わり方が微妙なのは私にとってスッキリできない気分が残る。確かに若い女性の気持ちがストレートに表現されていると思うけれど、共感できない部分も多くて。。。主人公を演じた女優さんの演技は素晴らしいと思います。

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よっしーな