すずめの戸締まりのレビュー・感想・評価
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揺るぎない普遍性を持った名作の誕生
本当に素晴らしかった。この可愛らしい響きを持つタイトルが、ひとたびスクリーンという扉をくぐり抜けると、途端に深い意味合いへ変わる。冒頭差し込まれる記憶。その全てが荒廃した様子から、本作がやがてどこへ行き着こうとしているのか、我々は自ずと気付くはずーー。しかしそれにしても猫を追いかけ、すずめと椅子が日本各地を転々としていく筆運びには心底唸らされた。所々で宮崎作品の記憶が不思議と蘇ったりも。そこで描かれる人情模様、巻き起こるファンタジー。二人は戸を締める時、かつてそこにいた人々の暮らしを強く思い浮かべる。そういったささやかな日常がいかに掛け替えのないものであったか。この主題はラストに向け大きな響きとなり、我々はすずめの勇気と行動を応援しつつ「決して忘れまい」という思いを新たにする。世界が揺れる今、これは日本だけの物語とは言えなくなった。揺るぎない普遍性を持った作品として深く広がっていくはずだ。
「歌」が全面に出ていた前2作品とは異なり、勢いで物語を展開させるのではなく「3.11」というリアルに向き合う意欲作。
「君の名は。」と「天気の子」の新海誠監督作品に共通する独特な特徴に、月刊オカルト情報誌「ムー」の登場シーンがあります。 確かに、2作品とも超常現象的なものが題材となっています。
そして、本作では、「地震」をオカルト的な捉え方で表現しています。
オカルト情報誌「ムー」のような発想をPOPなアニメーション映画として「エンターテインメント作品」に仕上げる、というのは容易いわけではなく、独自性のあるアプローチだと思います。
さらに本作では、前2作品とは違い、「歌」を全面に出すことをせず、主人公の「すずめ」と「草太」が猫を追って旅をすることをアクションシーンなどを織り交ぜながら、会話をベースに物語が進んでいくので本領が試される作品と言えます。
作画や背景のクオリティーは、良い所に落ち着いてきた印象でした。
ただ、リアルに近付こうとするほど、不自然さが同時に見えてしまう難しさも出てきます。
例えば、最初の「すずめ」が登校中に引き返して水の張った扉のところに行くシーンは、宮崎駿監督作品であれば、せめて靴下は脱いでいたと思われます。
また、「すずめ」と「草太」が出会うシーンも印象的で良いとは思うものの、急な坂を自転車で下る「すずめ」が「草太」の姿を見て、顔を赤らめ「綺麗」とつぶやきます。ただ、その直後の映像は、「草太」と「すずめ」の位置は、かなり距離があり、容姿どころか性別も判別できないような状況になっています。
物語の展開として「1匹の猫を追いかけて旅をする」というのがあり、ここは「#」が付くことでSNSで追うことができるとなっていますが、論理的にリアルに徹し切れていない面が見えてきます。
それは、世の中の人にとっては「ただの1匹の猫」であって、「話す特別な猫」ではないからです。
もし後者として物語を進めれば、「話す猫」は注目に値するので、誰もが気になります。
ところが物語は前者で進めているため、仮に誰かがSNSで写真をアップしようと、世の中は無関心で、ましてや、それを瞬時に「すずめ」がスマホで見つけることには繋がらないからです。
このような脚本や物理的な考察の部分は、気になる点が散見されます。
とは言え、雰囲気で見るようにすれば、エンターテインメント作品としては成立していると思います。
そういう視点では、「君の名は。」のようにリアルさからは遠い作品の方が、面白く感じる面があると言えそうです。
一回じゃ理解できない…かも
NETFLIXに追加されていたので観てみました!
あちこちに疑問があって、なんだか?が多い作品…
ストーリーは自分なりに何となくではあるが理解できた。
ただ一度観ただけじゃはっきりと分からないだけなのかも。
なんだかちょこちょこと気になるような疑問が残る作品でした。
もう一度観たいとは思わないけど…観たら理解できるのかな?
前代未聞の戸締まりバトルアクション夏アニメ(仮)
新海誠監督脚本作品。
【ストーリー】
東日本地震で被災した主人公・鈴芽は、四国の叔母に引き取られて仲よく二人暮らしをしていた。
朝、登校途中で長髪のイケメンにすれちがいざま声をかけられる。
「ねえ君。このあたりに、廃墟はない? 扉を探してるんだ」
近所のうち捨てられた集落を教えると、男はふりかえりもせずそちらに向かう。
気になって引きかえし、集落をたずねるも、男の姿はない。
谷あいにある集落の中心に、すり鉢状のため池があり、その真ん中にはなぜか扉だけが一枚立っていた。
扉をあけると星空の光景が目の前に広がり、後ずさる足元に、呪術的な文様の施された焼き物がおちている。
手に取ると、焼き物は仔猫に変化していずこかに逃げていった……。
休み時間の雑談でその話をしようとした際に、鈴芽は窓の外に驚くべき光景を見る。
男に教えたあの場所から、黒々とした一筋の、禍々しい形の煙がたちのぼっていた。
大急ぎで現場にむかった廃墟で鈴芽が見つけたのは、あの扉を閉めようと巨大なワーム型の妖怪と戦うあの青年・草太の姿だった。
どうにか扉を閉じた二人だが、鈴芽の介入によって「要石」が外れてしまい、その地に封じられていた災害の元凶たる「ミミズ」が解き放たれてしまったという。
そのうえ草太は仔猫になった要石のイタズラで、肉体をうばわれ、子ども用のイスに魂を移されてしまう。
不自由な姿にされてもミミズの封印に邁進する草太に申し訳なさをおぼえ、鈴芽は自分が主体となって、SNSで「ダイジン」と呼ばれて人気となった要石と、各地で荒ぶり災害をおこすミミズを追う。
『君の名は』で一躍ヒットアニメ監督となった新海誠の、長編大作アニメ3作目。
よく見ると、なんと思春期ラブではなくアクション要素がメインのエンタメ。
九州中部からはじまって四国、本州と移動しながら、災害をおこす妖怪を地鎮しながら北上してゆく藤田和日郎作の妖怪マンガ『うしおととら』スタイルの作品です。
構造が少年マンガというけっこう意欲的な作品なのですが、新海誠監督ファンとして注目したいのは、旅館経営の一家やスナックのシンママ、ホスト風大学生などの今まで登場したことのない多様で今様なキャラクター造形。
描き方は表層的ではありますが、説得力に注力したキャラクターたちは、過去作品よりも大人向けのドラマ要素。
古いヒットソングをお供に、赤いオープンカーで北へ北へとむかう道中は、旅の醍醐味を感じさせてくれます。
懐メロだけじゃなく、あそこでアウトランの曲とか流してほしかったなあ。せっかく車赤なんだし。
映像の色彩やレイアウトの作りこみと音楽の使い方ならダンチの表現力をもつ新海誠演出ですから、もちろん見栄えは十分。
モンスターヒットとなった『君の名は』と比べれば、ふるわない動員数に思えますが、興行収入としては『天気の子』の一つ上、国内歴代ランキングの15位。
2022年単独でもトップガン・マーヴェリックに次ぐ第4位ですから立派なものでしょう。
映画公開は11月でしたが、作中の季節は9月。
夏休みの定番アニメとして、今後くりかえし再放送してくれることでしょう。
その時には、デビュー作『ほしのこえ』で見せてくれたような戦闘シーンのカット割りの鋭さなんかにも、注目してほしいです。
行ってきます…
普通の毎朝のやり取りが突然途切れ、お帰りなさい、が聞こえない現実があった。
残された者は、忘れる事なく希望を胸に幸あれ。
若しかしたら、今もどこかで大きな厄災を留める誰かが、本当にいるのかもしれない。
2回目の鑑賞でしたが、やはり泣きました。
上質なアニメーションです。
こ、これは…
2024
77本目
アニメとゆうフィルターでしか表現できない作品。
新海誠らしい絵で物語に引き込まれていく。
死ぬのは怖くない。
もっと生きたい。
誰しも生と死が隣り合わせであり、死んでしまう事は運なのではないだろうか?と考えてしまう。
3.11で人の命は消えてしまった。
もっと生きたい、生きてほしいと…
涙が溢れてくる。
暖かく、寂しく、爽やかな作品です。
いや面白くないぞこれ
感想書くもの面倒になるくらいつまらなかった
とにかくキャラクターに誰1人感情移入ができない
行動とか言動が謎なキャラクターばかり
道中に良い人に毎回遭遇するんだけど
映画としてそのあたりの演出もなにがしたいの?って感じでただただ虚無
ダイジンも意味不明というか
ああそうですか
という感想しかわかなかった
序盤だいぶイラついたくらいかな
まぁ確かに作画さ良い
すごく頑張ってる
ただ新海誠ってだけで手放しで絶賛されてるとしか思えない映画だった
クレヨンしんちゃんのノリの方が
旅の展開がおバカなのに、作画や作風がマッチしていません。ギャグ展開なのに絵が美麗すぎますね。メリハリがほしいです。
声優も大事なところで発音が悪く聞き取れなかったです。
クレヨンしんちゃんのノリで、ふざけながらも重要なテーマだった!の方がよかったと思います。
3.11を扱う必要性は不明なファンタジーSF
最初にメッセージが出ましたが、実際の3.11を関わらせなくても完成するファンタジーSFではないかと思った。個人的には3.11を出さなければ星4つでも良かったのですが。内容自体は自業自得で自分で責任を取っただけの話。
画像はとっても綺麗でした。
なんかやっぱり好きだなぁ
なんか掴みどころがないけど好きだなぁと、新海監督の作品を観るといつも思う。今回も思った。理解できたようなできてないような、でもなんか心が温まる。そんな感じがする。観てよかった。
サイコパすずめ
主人公がとにかくサイコパス。
最初から最後まで行動が理解できないし、どういった思考回路で発言しているのが意味がわからない。
自分の目的のためなら他人に迷惑をかけることも厭わず、なぜソウタさんにあそこまで思い入れがあるのかもイマイチ共感できない。
物語を強引に進めるためのコマになっている。
そしていらないシーンが多い、キャラがうまく使えていない、作中の疑問を解決せず見ている人に丸投げ。
ここから先は想像してくださいねレベルではなく、まったくよくわからないまま物語が進んでいく。
クライマックスのシーンも正直蛇足である。物語が杜撰なため、作者の伝えたいこともイマイチ伝わらない。
印象に残ったキャラは芹澤さんくらいなものである。
映像美は流石だが、アニメは物語あってこそ。
君の名は。、天気の子とハイレベルは作品を続けて排出していただけに今回の新海誠作品は非常に残念に感じた。ぜひ次回以降挽回して頂きたい。
自らも被災した少女が、災いが出てくる扉を閉める『閉じ師』と出会い、...
自らも被災した少女が、災いが出てくる扉を閉める『閉じ師』と出会い、様々な事を経験していいくロードムービー。
新海監督の創造力は凄いものがあると感じる。
ただ、いくつかのキャラクター達がなんとなく、アレに似てるよね…と思わない事もない。
新海誠は宮崎駿なのか?
いやね、マ王は宮崎駿も新海誠もどちらの作品も好きだよ😘
別に悪口を書くとかではないんだけど、クリエーターってどうしても変態が多いみたいでさぁ😅
どっちの監督も少女趣味が丸出しで気持ちが悪くなるのはマ王だけ?
そもそも日本人て変態率が多いと思う(100%に限りなく近い)←マ王はド変態のサディスト
さてカミングアウトはこれくらいにして映画の内容は新海誠にしては守りに入ったようなストーリーに少し驚いた😳
まさかの東日本大震災ネタ!!
まぁ10年以上経ってるけど少しばかり勇み足じゃないかなと💦
そしてマ王は「10年以上」という言葉を使ったけど被災者はまだ震災の真っ只中にいると思われるので(心身ともに)どんな形でも表現の一部に現実を取り込むのは早すぎると感じました😑
マ王はアマプラで2024年に観たけど、それでも気分が滅入ったからなぁ🤢
それに加えて大学生と高校生の恋愛でしょ(青春なんて言葉ではマ王は騙されない)
災害の設定は面白い表現方法だったけど物語としては厳しいね←有り得ないでしょ、あんな恋愛は普通
そしていい加減、RADWIMPSは止めてくれないか🙃
映画館での鑑賞オススメ度★★★☆☆
RADWIMPS度♪♪♪♪♪
新海誠の変態度❤️❤️❤️❤️♡(宮崎駿はMAX)
スズメの子供になりたかった
今一つわけが分からず、主人公の身勝手な行動に振り回される人々の苦労を描いたものに感じた。高校生であんな行方不明なされ方、その後会う人会う人に親切にしてもらう、あーみんなあったかい。
題名が悪い、すずめは鳥では無かった。何故すずめという名前なの?
なんだちみの名は
主人公に対して
どう考えてもそんな事しねーだろ!
全部お前が悪いんやんけ!
な感情が拭えされず作品に
入りこめませんでした。
画は綺麗だし登場人物も魅力的なのに
勿体無い
震災の設定も
被災した人の気持ちを考えると
架空の震災のが良いと思う
金払って観てないのがせめてもの救い
サブスク万歳
んでこのサイト使いにくい
思ったよりも
Netflixで解禁になり、すぐ見ました。
新海誠作品というので、期待していましたが、そこまでという印象でした。
やはり君の名はを超えるほどのインパクトはありませんでした。
また、映像美は相変わらずの凄さだなと感心させられました。
地上波放送で観ました。
映像と声優さんの演技は素晴らしかったです。
ただ、脚本が酷いです。(個人的な感想)
イケメンと通学途中に突然の出会い。
突然追い掛けて巻き込まれていくのですが、いきなり戸締まりやら、要石やら
説明があまりないまま話が進んでいきます。
話の展開が早いのもいいですが、
視聴者がきちんと理解できるような説明をして欲しいと思います。
最後まで見ましたが、
盛り上がっていたのは映画の中だけで、
こちらは何のこっちやという印象でした。
地震もネタのように使われて、
何がしたいのかわからない。
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