すずめの戸締まりのレビュー・感想・評価
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良かったので印象変わりました
個人的に新海さんのシリーズはあまり好きではなく、友達の付き合いで実はいやいや鑑賞でした笑 が!良かったです。
それぞれの場所に賑やかな時代があって…、それを思うとなんか泣けました。見て良かったです。友達に感謝です笑
戸締りからのいってきます!
現実でのできごととファンタジーに繋げる発想力はホントに素晴らしいなと。地震という自然現象を創作の世界にすっぽり落としこむ。新海さん独自の世界がはっきりと確立されたと思います。これまでの作品は、圧巻の映像に心奪われながら鑑賞していましたがこの作品は、ストーリーとセリフが心に焼き付き次の展開へのワクワクであっという間の120分でした!さほど多くない登場人物のキャラクターも、ちゃんと愛着を持たせてくれる。さすがです!
現在国内トップのヒットメーカーだけに予算は潤沢で映像は無駄に派手だが、少々リアリティーに欠けるファンタジーな作品。
あくまでもファンタジーとしてなら楽しめるけど、本作は実際の災害をモチーフにしていて少々割り切れない面もある。
作品導入部からして少々強引で、ちょっと作品世界に入り込みづらい。初っ端、鈴芽と草太との出会いのシーン。あれは鈴芽が草太を綺麗とみとれて、その後学校に行かず引き返して追っかけるのは不自然。せめて下校時に出会ってたならわかるけど。
鈴芽が幼い頃、常世で草太と出逢っているんなら、最近頻繫に夢で見る彼だと思い出して追っかけるという風にすれば説得力はあったかも。確かに以前出会ったかのような発言は後からしてるけど。
また椅子にされた草太と共に要石を追っかけ、フェリーに乗り込んでそのまま駆け落ちみたいになるのも少々強引。叔母との暮らしに閉塞感を抱いていて逃げ出したかったのか。
と、この辺りまではなかなか作品に入り込めなかったが、その後椅子となった草太とのロードムービー調の展開になり、やっと追いつけた感じ。とにかく椅子の姿になった草太が可笑しい。
そしてここから閉じ師の末裔草太と鈴芽の後戸を閉じる旅が始まるわけだけど、この閉じ師とはあくまでも創作上のもの。ただこの作品世界ではいつから彼らが活動してるのかは定かではない。
そもそも、常世から後戸を通って災害をもたらすというミミズが過去の被災地の亡霊みたいなものだとすれば、過去の被災地を回れば災害を事前に防げるということか。
今回、鈴芽が要石を抜いたことから各地の後戸が開いてミミズが出現してるというわけではなさそう。
しかし、この作品世界では重大な役割の閉じ師が一人で各地を回ってるというのもちょっと変。もっと多くの人間が手分けをして行えば災害を抑えられるはず。閉じ師が後戸を閉め損なったために災害が起きてるわけだから。
などなど、設定に疑問点が多いのとキャラクターの心情にもあまりついていけず、ちょっと感情移入しづらい作品。
叔母との駐車場でのいざこざのシーンはせっかく本作で唯一リアリティーがあったのに、その後は何もなかったように。
絵はきれいだけど、最近見た「鏡の孤城」や「スラダン」には及ばないかも。
クライマックスがもう少し、もう少し盛り上がっていれば
冒頭から中盤までは、テンポよい展開と映像美で引きこまれて面白かった。
音効もすばらしく災厄シーンでは劇場がビリビリ響いて迫力がすごかった。
映画館で観て良かった。
後半も良かったけど、中盤までの感動や衝撃を超えないんだよね。
クライマックスに向けて、もっとストーリなり作画で盛り上げて欲しかった。
「ダイジン」がただ可愛い。ミステリアスな存在と猫の姿がマッチしてました。
ただダイジンの目的や心情の変化について、もう少し説明が欲しかった。
全て説明してくれとは言わないが考察するにしても情報が足りなすぎる。
あとは「こんなに綺麗だったんだな」って感想に対し、
すずめが「え?ここがきれい??」の返答について、最初はすずめにだけ何か
見えてるのかと思ったけど、真意を理解して息を呑んだ。
圧倒的な表現、だけど……
「阪神淡路大震災1.17のつどい」を訪れたあとで鑑賞しました。
圧倒的なスケールとクオリティー。
けれど、僕の目には、その表現は、あまりにも抽象的・観念的・感覚的に映りました。
そんなわけで、僕は実際に震災を経験した身ですが、新海監督がいちばん伝えたかったことは何なのかイマイチ届いてこなかったです。
すずめの戸締まり
見始めの時は、ジブリかよ?さらに、またまた君の名は、かよ?と若干退屈するのかな?と思いました。無理やり嫁に連れられ来ましたが、猫と(猫飼ってるので)大地震、そして早くて母親と死に別れしている状況にどんどん世界にハマり途中から何度か泣き出して(笑)しまいました。猫は味方?悪者?と戸惑いましたがソウタの友達、周りの人々の人間性が魅力的でどんどん引き込まれて行きました。とても考えさせられた映画であり、素晴らしい人間性に清々しさを感じ有難かったです。
エンタメアクションは最高
アニメでのエンタメアクションは本当に地球トップかも知れない。完璧に作り込まれていて見慣れていると思う心に新鮮な空気を流してくれる。爽快感もある。
そこは非の打ち所がない。ありがとうございます。
ただ一つ、なぜ主人公の女の子がそんなに相手を好きになったのかだけが全く共感できず、そのことが頭にずっと引っかかり、全ての楽しみを奪ってしまった。
新海誠作品はそういうもの。というのもわかる。でもそれでまとめてしまうのには勿体無い素晴らしいものがぎっしり詰まっているのに…なぜそこだけ新海誠の受けないところを磨き上げてしまったのか…
もっともっと新海誠の毒をうまく抜いた、はっきり言ってしまえは童貞臭さを抜いた作品を見てみたい。
一緒に見た妻は「男が思ってる女はこうであってほしいというイメージが気持ち悪くて腹たった」との感想でした。
新海誠というネームバリュー+野田新次郎の音楽 才能と才能の相乗効果...
新海誠というネームバリュー+野田新次郎の音楽
才能と才能の相乗効果
安定の作品
主役とさること、脇役のキャラクターが良かった
番宣で、新海誠の作品作りの方法を放送していたけれど、なんでも準備可大切っていう事ですね
新海誠の本気
2023年の初めに鑑賞。
集大成ということもあって、新海誠の本気が伝わってきた作品でした。
これまでは背景と挿入歌を強調したものが多かったですが、今作はストーリーに力が入っている印象を受けました。扉から災いが広がっていく光景はコロナ禍を連想させ、そこに過去に起きたあらゆる大震災を「これでもか!」と思うぐらい詰め込まれていました。そのため、今まで以上にスケールが大きくなっていました。
このときは驚きや恐怖など、自身の感情がジェットコースターのように激しく変化しました。それと同時に穏やかな日常は長く続かず、後戻りできない現実を乗り越える必要があるように捉えました。ここから、何事もない日常を過ごすことがどれだけ幸せなのかを改めて実感しました。
今回の登場人物も個性的でした。主人公の鈴芽は表情がとても豊かで、彼女の仕草を眺めているだけでも楽しめました。また、椅子に姿を変えられた草太も、彼の言葉やコミカルな行動につい笑ってしまいました。そんな二人が九州から東京までの旅を通して様々な人と出会い、それぞれの現実と向き合いながら成長する姿に感情移入できました。
気になった点としては、繰り返しや急展開が多かったことです。前半は日本各地にある災いの扉を閉めることが主なので、その展開が何度もあったため単調に進んでいるように見えました。
また、全体的にテンポが速いように感じました。これは長く視聴するのが困難な人でも見やすいようにしているかもしれませんが、個人的には後半から急激に変化する登場人物の心情に納得することができず、「あれ?」と思うような違和感を覚えました。
それでも、一つの物語として綺麗に成り立っており、必ず明るい未来が待っているメッセージ性が伝わってきた映画でした。新海誠が好きな人なら間違いなく楽しめるので、この機会に観に行くことをおすすめします。
何も調べずに観て下さい。
普段アニメが好きじゃない僕ですが観ましたよ。
初、新海ワールド。
観た時に、観たい映画すべて観てしまい、観る映画なかった事、
『天気の子』がアメリカで上映された時の様子を過去にニュースで観ていて、監督の事を気になっていた事、
テレビで、極楽の加藤さんが、監督に、
“このテーマ”を扱うっていう事は…
ってインタビューしてて、
“このテーマ”が何なのか気になり確かめたくなったから。
結論を言うと、これが大当たり!!
久々に映画で泣いてしまった。
初めて観た日に、すぐ2回目を観たくなり、同日に急遽2回目を観ました。
今までに4回観ていて、最低あと1回は観る予定です(笑)
映画館で流れていた予告を観ていて、
ラブストーリーっぽくてな…
イスが歩いたりとか子供向けだな…
と思ってたけど、
いざ観てみたら、恋愛要素は薄く、子供向けどころか大人向け。
子供が観ても分からないのでは?
名作だと思う。
出会えて良かった!!
まだ、ご覧になられてない方は、ぜひ何も調べずに観て下さい。
エンドロールに歌が流れますが、余韻が凄いので、
映像と音の良いドルビービジョンが、オススメです。
面白かったんだけど、ストーリーが進むにつれ"なんで?"が積み重なっ...
面白かったんだけど、ストーリーが進むにつれ"なんで?"が積み重なったのと、一部キャラクターの声の演技の違和感が溜まって、この世界に没入するまでには至れなかったなあ。
ちょっと残念。
さぼり同士気が合う
女子高生のすずめと椅子になった男が、各地の扉から邪悪な物がでてこないよう全国をまわる話。一応感動作のよう。
新海は狭い描写は上手いが、広いものはそれほどでもないのかもしれない。
今作は「君の名は」と比べるとテーマこそ重いものの、
やりたいことが先行しすぎで詰め込み過ぎ、洗練されておらず浅く粗末な出来である。
そしてややジブリテイスト。
監督自身の「君の名は」の成功に引っ張られ過ぎているのもあるのだろう。
良い点
・芹沢>>草太
・チカやルミのショートストーリー
・絵は基本的に綺麗
・棒読みがほぼ居ない
悪い点
・椅子男が不要なシーンで劇場モード(逆棒読み)
・唐突すぎる変身
・CGの椅子仕様が手抜きにも思える。
・地名を前面に出しすぎ
・猫の心理や能力が雑。幼稚風な仕様は手抜き。
・チカやルミの話を出すまではいいが、シーンの繋ぎが猫任せで苦しい。
・普通に考えて追いつけない無謀な追跡。
・目撃前に何故かカメラを構えている人
・唐突なすずめ任せ
・都合が悪くなると魔法でちゃんちゃん
・悪者のCGや質感に品が無い。手抜き。雑。
・311が記号的な扱い
・謎の猫が唐突に追加。かわいいだけ。
・爺さんの心理描写が唐突
・タマキの心理描写が唐突
・ミノルの扱いが雑
・基本的に登場人物の扱いが雑。
家なら号泣
今年の映画始め。
「君の名は」と「天気の子」は個人的にはダメでした。
この二作で、自分は新海誠アレルギーだと自己診断してしまったので腰が上がりませんでした。
なのでパスするつもりでしたが、何故かふと思い立ち、公開後2か月経ってからようやく映画館へ。
結果、観てよかったです。
パスしなくて本当によかった。
映画館を出てから5時間ほど経った今も余韻から抜けられません。
内容については皆さんがもう既にレビューし尽くしていらっしゃいますので私ごときが今更・・・というところですが
何かを言わずにはいられない、という心境です。
そういうわけで、つらつらと・・・。
しかし、あれですね、たった二本観ただけでその作者を「この人はこう!」と決めつけてはいけませんね。
人生の大損をするところでした。
この傑作が誕生するためには、まずその前に「君の名は」と「天気の子」という○○〇な作品の誕生が必要だったということでしょうか。
(両作のファンの方には申し訳ありません。あくまでも個人的な感想ですのでご容赦ください)
名作「続・夕陽のガンマン」が生まれるためには「荒野の用心棒」と「夕陽のガンマン」を通過しなくてはならなかったように。
(違うかな?合ってるかな?)
ラスト近くのあの場面では、映画館でオッサンが一人で泣いてるのを周囲に悟られないようにするのが大変でした。
長いエンドロール、こういう時は有難い。
家なら号泣でしたね。
この傑作に出会えたことに感謝。
ダイジンは言う、傍観者のままでいいのか。
古事記、日本書紀、
の編纂からはじまり、
寺院庵を造営して鎮魂し、
神社を建立、豊穣息災を祈る。
何の為に、
壮大な政(まつりごと)を、
行ってきたのか。
みみずが出ない為、
ではなく、
みみずは出る、
古今東西、
間違いなく、
絶妙なタイミングで、
出現する、
神戸の東?
太陽の塔?
神田明神?
アキバ?
付近。
100年後、
1000年後、
にも伝えないといけない。
出現した時に、
いや、
出現する前に、
出現に備えて、
あるいは、
出現してしまった場所、
人々に、
こちら側が、
何に耳を傾け、
心をひとつにし、
どのように対応するか。
ではなかったか。
キュゥべえみたいな、
ダイジンは言う、
【人の手で元に戻して】
とは、
どう意味なのか。
人とは?
何を元に戻す?
宮崎駿作品と異音同義、
違う所は、
設定は今のリアルな日本。
なので、
メッセージの強度は、
ジブリより高い、濃い、キツい。
311後の日本、
117を経験した日本人。
すずめにに何を望むのか、
観客全員が主人公、
主人公なら何をするのか。
きゅうべえ、
いや、
ダイジンは何を望むのか。
美しさ、ダイナミックさ、
精霊馬、精霊牛のような、
精霊椅子?
良かった。
3度目の災害テーマ
隕石落下・水没・地震と続いています
隕石以外全てこの日本で多くの被害を事実として出しています
このテーマを取り上げて、勇気があるなどのコメントもネットで散見しますが、他のクリエイターは怖気づいたのではなく、気遣って取り上げ無かっただけだと思います
歴史的災害を商業として扱う責任と、観る側の消費者や当事者などへ希望や暖かさや癒しを感じさせる事が出来るのか、自分の力を決して過信しなかったのではないでしょうか?
軽いコメディータッチやアイドルに惹かれるような一目惚れで命すら賭けかねない行動など、未だ多数の行方不明者がいて想いを割り切れない方も多くいるはずです、それを第三者が数字のキリのいい年月が経ったからと勝手に判断したりするのにはまだ時間が足りないでしょう、この題材を、この脚本で、商業として、営業するのは複雑な気持ちです。
せめて収益の大部分を防災や親を亡くした子供達などへ当てる基金など今後あったら素晴らしい事だと思いますしそれなら応援したいですね。
ミミズが雀とイチヤイチやする映画
多分、一ヶ月位前だったと思う。クローズアップ現代で新海誠監督が出演し、本作について自評していた。そこで本人も語っていたけど、村上春樹が随所に出てくる映画かなと。カエルくん東京を救うをモチーフとし、石や扉はハルキストならいつも通りだし、パラレルワールド的なストーリー展開もいつも通り。加えて宮崎駿的な呪詛もミミズとか、草太の唱える呪文に出てくる。そこで私は考えた。鈴芽はミミズと格闘しているとき、あれは実は男とのHをメタファーしてるのではないか、Hこそ生きている根源的な確認だから、村上春樹の影響を受けてるのなら濡場は必須にて。
番組では語っていなかったけど、新海誠はユングや河合隼雄を読んでない訳がない。河合先生の影響も強く滲んだ作品だと見た。番組では3,11を正面から取り上げた様に言われていたけど、私にはそうは思えなかった。または正面から取り上げるとはこういう形、メタファー的な様式、河合隼雄的に言えばナラティブになるのだろうと思う。
私は映画を見たあとしばらくは動けなかった。色んな思いが交錯し過ぎて手足が震えた。バーニングを見たときとは少し違うけど、すぐには立ち上がれない重さがあった。私の心は何にmoveされたのか? 人は誰もがある程度の歳を重ねると心の奥底に硬く蓋をした、澱の様なモノが横たわっているだろう。それを無理やりこの映画はこじ開けているのだ。映画を見ながらその場面にトリップさせられる様な、そういう暴力性にやられたんだと思う。扉が開くとはそういう事だし、それは何も震災に限ったことではなく、誰もが抱えている普遍的なモノだと思う。そして彼は草太と鈴芽とラッドウインプスにこう言わせるんだ。
・この世は仮初めなんだ。
・あなたは生き残ったのだから、自分に与えられた役割を果たしなさい。
・仕事とは、見えない所でやるものだ。
・いつまでも後を向いていても仕方ない。
・明日という日は希望に満ちているはずだ。
・それを可能にするのが物語だし想像力だ。
と。
実に暴利的、暴力的だけど、その尖ったエッジこそが傷ついた人の救いになっているとも思う。陳腐な絆は絆創膏で上書きされるのです。
作品を貫くモチーフに子ども用の椅子があった。3本足の子供用椅子。椅子は最後に草太と再会し、足が生えるんだ。Hな映画ですよ。
追記
一日経って、映画のシーンをまた考えて、こうして書いてしまう。かなり心に引っかかった映画だったんだ。
私のレビューのタイトルは案外、当たってるんじゃないかと思う。これはグロテスクな作品ですよ。鈴芽が叔母とオープンカーで被災地に向かうシーンで、松田聖子が流れた。監督は意図的に使ってると思う。強烈なメッセージだし、暴力的だ。でも、もし50年後に残るとしたら、三部作の中では、この作品かと思う。歴史の風雪に耐えうる映画なのではないか。
本当に怖かった
楽しい部分も感動的な部分もいっぱいあったと思います
でも、とても恐ろしい映画だと思いました
現し世はとても儚く脆い物でした
それを十二分に体感出来ました
映画を観た帰り道も鳥肌がたったままでした
ファンタジーとリアルの境界線が日本人にとってとても絶妙な作品だと思いました
改めて再認識です日本人(自分が極端かもしれませんが)にとって地震って潜在的な恐怖の権化なんだなと
女子高生とイケメン椅子の下に凄いものを作ったなと思いました
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