母性のレビュー・感想・評価
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実は2人の男性が奮闘している。
3つの“母と娘”を描き母性とはなんぞやを追及してゆく湊かなえ原作のミステリー。母の視点、娘の視点により同じ出来事が違った物語に見えるって手法なんですけど、正直なんかいまいちだった。
それぞれにもっと激しい感情の動きとか、剥き出しの敵意があってもよかったのかな。永野芽郁のあの可愛らしい口調が母親との確執をぼんやりさせてしまった印象。全員高畑淳子くらい振り切ってたらもっとドロドロして面白かったかも。
あの何もしないのに下衆い父親に三浦誠己の配役はめっちゃ納得。私の中では誰よりも存在感があった。亨君も人格者で良かった。最後はみんなそれぞれ母性が育ってゆくよね、めでたしめでたしみたいな軽さで、やっぱなんか違ったかな。
ここでも鳴くザリガニ
映画オジサンとしては鑑賞を躊躇してしまうタイトルと予告でしたが、意を決して突撃。危うく撃沈する所でしたが、中盤以降の流れで持ち直せました。うん、なるほど。
序盤はただただ気持ちが悪くひたすら後悔していましたが、旦那の実家パートから笑える要素(笑えるかは人に寄る)となるほどが交錯して楽しく観ることが出来ました。
オジサンとしては、湊かなえ的な学生運動への見解が一番面白かったし、なるほどポイントでした。
本当に、『愛』って一体何だろう
一組の母娘の姿を通して、『愛』って何だろうと問いかけ、絶妙な心理描写等で深く掘り下げて、その答えを導き出そうとする力作だね
そんな本作をいっぱい想像力を働かせ、考えに考えて観終えても結局、その答えは見出せなかったのは単なる私が未熟者だからなのか…
なぜ『愛』するのか、何のために『愛』するのか、そして、『愛されたい』って一体どういう心理によるものなのか、等と改めて沢山考えさせられた
そんな『愛』とは何かを追求した本作の深みや重みには、口がぽかーんとなる事が多々ありましたね
『愛』についていっぱい考えさせられたのと同時に、学ぶ事も多かった
その最たるものは、結婚は、一時の熱や勢いではなく、ちゃんとしっかりと時間をかけて、ゆっくりじっくりと相手を厳しく見極めてから決めるべきであると!
シリアス過ぎる演技の評価は?
「母性」とタイトルがついている割には、映画を見終わっても「母性」が何かについて納得のいく答えはなかった。むしろ余計に分からなくなった。娘が母に愛されたいのは「本能」だが、母が娘を愛するのはどうやら「本能」ではないらしい。ルミ子は娘が生まれても、母になり切れず、自身が娘のままであった感じである。「母性」の特徴は「無償の愛」である。何も見返りを求めず、どんなことがあっても無条件に娘を信じ愛することである。ルミ子は自分が母の愛を得るために行ってきた(打算的)な方法を娘にも要求してしまった。自分が「娘」のままであり、「母」になれないのを、ルミ子はずっと自覚しないまま娘を愛していると思い込んでいたようだ。清佳は母から愛されているという実感が得られずずっと苦しんでいた。そんな気持ちのすれ違いが生んだ悲劇だ。
相容れない二人の「愛の形」が、湊かなえ一流の「事実は一つだが、真実は人の数だけある」という物語になった。同じ場面でも声の調子や表情などの違いによって、受け取る側の真実は全く別物になることもある。そんな違いを微妙に演じ分ける戸田恵梨香と永野芽郁の演技に注目であるが、正直二人の気持ちがよく分からなかった。二人は「ハコヅメ」でコミカルな演技で楽しませてくれたが、本作ではシリアス過ぎる演技で我々を悩ませてくれた。
女性の感想が聞きたい。
“女同士しかわからない事”
とはガールズトークみたいな
キャピってる話ばかりじゃない事は
百も承知だがこの「母性 」
男の私には酷で惨で哀。
なのに「いい映画だな」と感じる。
この映画、女の子にはどう映るのだろう。
女は男より強いからな。
それにしても 高畑淳子 さん。
名演技過ぎて私はあなたが怖い(^_^;)
面白い魅せ方でしたね、嫌いじゃないです、ただちょっと被りすぎかな、...
面白い魅せ方でしたね、嫌いじゃないです、ただちょっと被りすぎかな、そこまでまた巻き戻すかーっと少し退屈することも。
そして大好きな高畑淳子さんの強烈な熱演と、どうしても舞台演技が染み付いてしまってる大地真央さんのセリフ回しに違和感しかなくて、全てこの2人に持ってかれてしまった作品ではないでしょうか?
胸糞悪いところもありつつ
なかなか焦点が定まらず、最後は取ってつけたような上手くまとめた感が否めず。無償の愛で溢れていても、そうなってしまうんだ。セリフが学芸会のセリフのようで、入ってこない。決して役者さんのせいではなく(演者はもちろん素晴らしい)、脚本なのかな。歪な中で、高畑さんのデフォルメされた演技がいい意味で全体のバランスとってました。魅入ってしまったのは、間違いないです。
原作未読ですが、全ての元凶はルミ子の実母?
戸田恵梨香、大地真央、高畑淳子と三者三様の母親像だが、私は大地真央が一番怖かった。
常に張り付いたような微笑みと優しく真っ当で母性に溢れている内容なのにどこか操り人形のようなセリフ回し。内面の葛藤みたいなものが全く感じられず、生活感のない佇まい。
無表情で冷たい戸田恵梨香や叫び暴れ罵倒しまくる高畑淳子よりも現実感がなくて内面が窺いしれない、、。怖い怖い。にこやかに微笑みながらなにかとんでもないことしでかすんじゃないか?とドキドキしてた。
そしてそのとんでもないことは愛しんで育てた娘が、自分が産んだ娘を愛せない母親となることで成就した。そして異常に正しさに拘る孫娘の姿。
ある意味どこか歪んだ登場人物ばかりでストーリー云々よりも人物造形が濃くて面白かった。
正直、嫌だなーって感じちゃうのは─
視点を変えて語る手法、理解できるんですけど、何か形式的すぎて全くリアリティを感じない・・・話も嫌だし・・・いや、嫌だと突き放そうとするのは意外と真実味を帯びているから?どこかしら何かしら自分の体験した嫌な思い出とかぶるから?ふわっとした現実感、歪みに歪んだ近しい関係・・・まさに今生きている世界の現実を目の前にさらけ出されている、だから嫌だ、この作品もこの現実社会も何もかも嫌だー!ってな気持ちです。だからこんな作品認めたくない、どんなにみんな一生懸命に創作していても受け入れるわけにはいかない。あー見たくはなかった、見なければよかったこんな作品・・・それでもどうにかこうにか自分の居場所を見つけながら生きてゆくんだなぁ、とまぁ色々と訳の分からない感情を想起させてくれた映画でした。
こんな作品創り出すなんて…すごいですね。
で湊かなえは作家辞めてどうすんの?
2022年映画館鑑賞70作品目
12月4日(日)イオンシネマ石巻
6ミタ0円
監督は『ロマン子クラブ・エッチがいっぱい』『機関車先生』『余命1ヶ月の花嫁』『軽蔑』『雷桜』『きいろいゾウ』『ストロボ・エッジ』『彼女の人生は間違いじゃない』『ノイズ』『あちらにいる鬼』の廣木隆一
脚本は『窮鼠はチーズの夢を見る』の堀泉杏
母に愛されたいが娘を愛せない女ルミ子の話
母に先立たれ今度は口うるさい義母につくすルミ子
予告編からの印象とはちょっと違う内容
死んだんじゃないのか!
共感できなくてもわりと楽しめる方だがこれはちょっと・・・
女じゃないし子供もいないから理解に苦しむのかな
女は2種類論で納得できた試しはない
駄作かといえばそうでもない
評価が低いレビューを読んでみたが一ミリも共感できなかった
某監督の長めの遺作みたいな苦痛は感じなかったし新聞記者のような全体的に出来の悪さを感じることはない
こまわりくんが話を逸らすときに異次元の世界に入ってしまうことがあるがそれがずっと続いている感じ
傑作なんだろうけどウォーホルやリキテンスタインやミロの作品を初めて見た感じに似ている
ビールだって初めて飲んだときは不味かったけど大人になってしばらくしたら美味しくなったし今ではアサヒの黒生にハマっている
そういうことだろう
最後は観た人に委ねるような謳い文句は宣伝する側もよく理解してないのでは
わけのわからないものを薦めるのはいかがなものかと
あと歯茎の笑顔はやっぱり嫌い
それにしても湊かなえは作家辞めてどうすんだろう
朝まで生テレビのレギュラーになって映画監督を殴るのかな
出演者で一番気になったのは山下リオ
若い頃と随分顔が変わってしまった気がする
ますます山村紅葉っぽくなった
田所ルミ子に戸田恵梨香
ルミ子の娘・田所清佳に永野芽郁
ルミ子の夫・田所哲史に三浦誠己
ルミ子の友人・佐々木仁美に中村ゆり
哲史の妹・田所律子に山下リオ
田所清佳(幼少期)に落井実結子
神父に吹越満
清佳の同級生・中谷亨に高橋侃
ルミ子の義母に高畑淳子
ルミ子の母・露木華恵に大地真央
まったくピンとこなかった
何人も指摘してますが、予告は明らかなミスリードですね。
その上で最後まで見ましたが、「だから、何?」という感想。
途中退席するほどひどくもなく、原作者は何を訴えたく手この作品を書いたのか? 監督やプロデューサーはなぜこれを映像化しようと思ったのか? 俳優陣は何を考えて演じていたのか? 何ひとつ伝わってこない上に、「とくに知りたくもない」というのがすべてです。
ある意味0点ですが、映像作品として最低限のクオリティはあり、not for meなだけかもしれないので、真ん中の2.5としています。
人間の狂気
湊かなえさんの小説が原作ということで、過去に観た「告白」という映画にすごい衝撃を受けた経験があるため、今回観に行ってきました。正直なところ今作は、登場人物の行動に納得のいかないことが多く、全体的にに盛り上がりにも欠ける印象でした。ただ、皆さんの演技力は圧巻であり、それだけで映画の世界観に引き込まれました。
女性の皆さんは、共感とかするのかな。
サスペンス映画ではなく、ただのイヤミス映画でした。期待した内容では無かったのと終始暗いストーリーなので、評価は低いです。
補足で、みなさんがおっしゃっているように「そこに愛はあるんかい!」と永野芽郁が、納得飯を食べてる正面からのカットはCMを見てるようでした。と思っただけの作品でした。
勝手な事を言わさせて貰っちゃう…⁉︎
私個人の意見という事で,思った事を掻(カ)い摘(ツマ)んで書き込んで行く事で解りにくいかもしれないので、テキトー?に聞き流して欲しい処なのかもしれない…。
映画作品のレビューというもの自体が,私は非常に好きなので在り、色んな当て嵌(ハ)まる日本語って狡(ズル)く&多種多様な言い回しがある。と言うか,ハッキリして居なく誤魔化した言葉が山ほどに有ると思う。
最初が長過ぎた。 キャスティングで好きか嫌いかでも&その作品の印象自体が十人十色な所もまた楽しめる。 相変わらず,大地真央は全く年齢すら感じさせない程、お美しい限りに感じさせた。 後に書くと言う事は,そんなにファンとかじゃ無ければ、頑張ってる感は感ずるが…永野芽郁。 だが,私には戸田恵梨香は善かった様に思えた処。 高畑淳子はどうしても大袈裟にやっている様にしか見えなかったのが悲しい処…。
※シナシオ自体は、非常に好きでキャスティング次第で,別物になる様にも感じさせた❗️
男(私)には理解出来ない世界。だから湊かなえワールドか。この📽️を作った男達(監督含め)は本当に理解しながら作ったのだろうか。
(原作既読)①湊かなえの小説は『告白』があまりに面白かったので『ポイズン・ドーター、ホーリー・マザー』まで全作読破した。(その後の作品はちょっと間を置いている)。その読んだ中で、『母性』は『境遇』『高校入試』と並んであまり感心しなかった作品。そして本映画化作品もあまり感心出来なかった。(湊かなえ作品に特徴的な女性の持つイヤーな「闇」の部分の描写が少なかったせいか、話自体が作り物臭すぎたからか。)
②先ず、大地真央と戸田恵梨香との間の麗しい母娘愛というのが歯の浮くような台詞ばかりの浮世離れした世界で観ているこちらが気恥ずかしくなってくる。大地真央が演じているからかまるで宝塚の舞台の様にリアリティーがない。
この母娘“その一”がいびつなので続く母娘“その二”もいびつになるのも当然だと思われてくる。
②元々原作の方も面白くなかったので肝の部分以外は殆ど筋を忘れていて今回映画を観て思い出したくらいだが、肝の部分にしても火事の中で、娘“その一”が“娘その二”を優先して助けるために母“その一”が⚪⚪をするのは作り話臭いと、原作を読んだときから思っていた。今回も母娘“その一”の関係性をもっと人間臭く描いていたら、あのシーンにも幾らかの説得力が出ただろうと思うのだが。
③その後の戸田恵梨香はまるで「おしん」みたいだが、あんな陰気臭い顔をされていたら高畑淳子演じる義母みたいに嫌味を言いたくもなるもの。自分が歳を取ったからか義母の言い分の方が正しく思えてそちらに共感してしまった。
④女性には“母”か“娘”かの二通りがある、という切り分け方も乱暴だと思うけれど(湊かなえの良くできた方の作品群に描かれる女性達はもう少し複雑な内面を持っている筈だが)、大地真央演じる“母その一”は“娘その一”の戸田恵梨香に結局何も教えていない、“娘その一”且つ“母その二”の戸田恵梨香は“母その一”に喜んで貰うために“娘その二”を生むなんて母でも何でもないし、“母その一”の死から何も学んでいない。永野芽郁の“娘その二”も母親の顔色ばかり気にしているのは“娘その一”と形は変わっても中身は同じで、結局この三人の関係性からは“母性”とは何であるかが伝わって来ない。
⑤皮肉なことに高畑淳子の義母に一番“母性”を感じたし、如何にもいそうな口うるさい姑を絶妙に演じて一番笑わせてくれた。『舞い上がれ』の“ばんば”との演じ分けも見事な、この映画で最も人間臭く且つ女臭かった一番の功労者である。
⑥廣木隆一は『あちらにいる鬼』では感心したが、今回は題材を上手くさばけなかったようだ。
―追記―
久々に大阪梅田の箱の大きい映画館で映画を観たがほぼ満席。並んでいる人が多すぎてポップコーンやドリンクを買う気にもならないし時間もない。奈良ではないことだ(『ワンピース』とかは知らないが)。やっぱり大阪は人多いわ。
タイトルに騙されたくち?
思っていた「母性」がどこにも見当たらない。
妙なモヤモヤ感に包まれて終わった。でも、席を立てないのは何故だろう?
「母性」にこだわっているからだ。そっか、母性って意識的に持っているものじゃないからだね。
どんな形であっても、娘に伝わってなくても「母性」は「母性」なんだ、きっと。
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