殺すな

劇場公開日:

  • 予告編を見る
殺すな

解説

藤沢周平の短編小説を中村梅雀主演、時代劇の名手・井上昭監督のメガホンで実写化。かつて妻を手にかけたことを悔いる浪人の小谷善左エ門と、同じ長屋に住む訳ありの若い男女、3人それぞれの心模様を描いた。裏店の長屋で筆づくりの内職をして生活している浪人の小谷善左エ門は、同じ長屋に住む船頭の吉蔵から、一緒に暮らすお峯の様子を見張るように頼まれていた。元は船宿の女将と抱え船頭だった2人は駆け落ちし、世間から身を隠すように暮らしているが、お峯は退屈な日々に虚しさを感じ始めていた。気晴らしのため川向こうへと架かる橋を渡ってみたいというお峯と、居場所が人に知れることを恐れて橋を渡るなという吉蔵。そんな2人の様子を、善左エ門はかつての自分と、自ら手にかけてしまった妻の姿に重ねあわせていたが……。原作は、さまざまな人が行き交う江戸にかかる橋を舞台に描いた短編集「橋ものがたり」に収められた一編。善左エ門役の中村梅雀のほか、吉蔵役の柄本佑、お峯役の安藤サクラが出演。藤沢周平原作の時代劇を多数手がける時代劇専門チャンネルによって映像化され、2022年2月1日に同チャンネルで初放送。それに先立つ1月28日からイオンシネマで劇場上映。

2021年製作/52分/G/日本
配給:時代劇専門チャンネル
劇場公開日:2022年1月28日

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

フォトギャラリー

  • 画像1
  • 画像2
  • 画像3
  • 画像4
  • 画像5
  • 画像6
  • 画像7

(C)「殺すな」時代劇パートナーズ

映画レビュー

5.0井上昭監督を偲んで

2023年1月18日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

井上昭監督
1月9日脳梗塞と肺炎のため京都市内の病院にて93歳で他界

初鑑賞

52分

原作未読
原作は『たそがれ清兵衛』『隠し剣 鬼の爪』『蟬しぐれ』『武士の一分』『必死剣 鳥刺し』『小川の辺』の藤沢周平
監督は『眠狂四郎 多情剣』『子連れ狼 その小さき手に』の井上昭
脚本は『座頭市(1989)』『あ・うん』『子連れ狼 その小さき手に』の中村努

江戸の長屋
かつて不義の疑いの妻を斬り殺し悔いる浪人と駆け落ちの男女
夫に居場所がばれ女は橋を渡り家に帰っていく

愛しいなら殺してはならん
至極当たり前のことである
しかし飛び込んでくるニュースの数々を知るとその当たり前のことができない人は世の中にわりとたくさんいることに引いてしまう

メインは柄本佑安藤サクラ夫婦演じる訳あり男女
主人公の浪人はいわば狂言回し的な役割をしている

安藤サクラが物憂げにボーとしていることが多いのだが声をかけられハッとするリアクションが良い
浪人に身の上話を聞かされ眉間に皺を寄せるあの表情も良い

本田博太郎の粘りっこい演技はいつも以上

男の方が悶える柄本安藤夫婦の濡れ場は妙な説得力があった
今にも出そうな感じは上手に表現できていた

なんてことはない話かもしれないがまず第一に映画は好きな役者の芝居を楽しむもの
玄人からすればなによりも脚本だろうが尾上松之助や片岡千恵蔵の時代から考慮すると昔から多くの映画ファンはそうではあるまい
その点で安藤サクラと本田博太郎は最高だった

長屋で筆作りの内職をしている浪人・小谷善左エ門に中村梅雀
お峯と駆け落ちした船頭の吉蔵に柄本佑
利兵衛の妻でありながら吉蔵と駆け落ちした多情な女・お峯に安藤サクラ
料亭・有明屋の女将おはなに中村玉緒
小谷善エ門の妻に佐藤友紀
船宿・玉木屋の主人でお峯の夫の利兵衛に本田博太郎

コメントする (0件)
共感した! 0件)
野川新栄

3.5橋の近くの長屋にて

2022年8月14日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 5件)
しゅうへい

3.5息ぴったり

2022年2月20日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

チケットが当たり鑑賞させて頂きました。最近見ない時代劇、中村梅雀さんの演技がとても渋かったです。柄本ご夫婦も息ぴったりの演技でした。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
モコママ

3.0カッとなっても殺しちゃいかん

2022年2月14日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

難しい

妻の不倫を疑い、斬り殺してしまったことを悔いている浪人の小谷善左エ門は長屋で筆づくりをして生活していた。そして、同じ長屋の船頭吉蔵から、一緒に暮らすお峯の様子を見るように頼まれていた。2人は駆け落ちし、世間から隠れるようにして暮らしていたが、お峯は橋の向こうへ行けず退屈な日々に虚しさを感じていた。橋を渡りたいお峯と、居場所が知れることを恐れ、橋を渡るなという吉蔵の様子を、善左エ門は自ら手にかけてしまった妻とダブらせていた。吉蔵とお峰はどうなる、という話。
52分と短いがなかなか趣のある作品だった。中村梅雀、柄本佑、安藤サクラの3人の芝居はさすがに素晴らしく、入り込んでしまった。
カッとなっても殺しちゃいかん、って善左エ門の懺悔を描いていて良かった。

コメントする (0件)
共感した! 4件)
りあの
関連DVD・ブルーレイ情報をもっと見る

「橋ものがたり」シリーズ関連作品