劇場公開日 2023年3月10日

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「失われた場面を求めて」オマージュ 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0失われた場面を求めて

2023年12月31日
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鑑賞方法:VOD

楽しい

知的

『パラサイト 半地下の家族』で家政婦を演じた
イ・ジョンウンの主演作

10年のキャリアがありながらパッとしない不人気映画監督ジワンは低予算の依頼で60年代の韓国映画の修復をすることになった
映画のタイトルは『女判事』
モデルは韓国初の女性判事
監督は韓国初の女性映画監督
中盤以降音がない
修復の手がかりを求め『女判事』に関わった人々に会いに行く
ないとされていた脚本も見つかり不自然にカットされたシーンのフィルムも見つかった

ジワンは夫と大学生の息子の3人暮らし
ジワンは子宮筋腫の悪化で自宅で倒れ病院に運ばれ翌日手術を受けた

すでに他界している韓国初の女性監督の影が時折登場する
帽子にコートにタバコ
なんか洒落ててかっこいい

なんてことはない話だ
主人公は見た目は平凡な小太りのおばさんだ
それでも飽きはしなかった
引き込まれたのはたしか

フィルムがあんなところにあるとは意外だった

検閲って軍事政権に対する批判的内容があったからではなく女性俳優が煙草を吸うシーンがあったかららしい
それくらい良いだろうよ

修復された劇中映画は無事公開したのだろうか
反響は?
ジワンが自分で人生を見つめ直す点もモヤっとしている
ちょっと残念

野川新栄