劇場公開日 2023年3月10日

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「今週おすすめできる、きらりと光る良い作品。」オマージュ yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0今週おすすめできる、きらりと光る良い作品。

2023年3月11日
PCから投稿

今年79本目(合計731本目/今月(2023年3月度)14本目)。
 ※ 「SSSS.DYNAZENON」を見てから向かったのですが(時間調整)、アニメ作品にレビューの要素はないと思うので飛ばします(カウント上はしています)。

 さて、こちらの作品です。
最近、「映画内で映画のことを扱う」映画が増えました。「エンドロールの続き」も「フェイブルマンズ」もそうですし、この作品もそうです。

 ただ、この作品がそれらと「微妙に」異なるのは、その背景にある「当時の韓国の男女平等の考え方が不公平だった」(日本も他国のことを言える立場ではなかった…)という点もいくつか挙げることができます。むしろ、上2作であげた「映画の発明」といった部分とは明確に「論点になるテーマ」が異なります。

 韓国映画といえば、恋愛映画でもアクション映画でも「結末がはっきりしている」のが特徴ですが、この映画は上記のような事情やその「思想的な部分」が明確に出ており、フランス映画らしい「結末は自分で考えてね」という部分が若干みられます(ただ、常識的な解釈しかできないので、あって2~3通りくらいでしかないはず)。

 当時の韓国の映画事情、そして「現在の」韓国の映画事情、そして「映画に携わるものとしての映画に対する「愛」」といういろいろな論点が入っている映画で、今週迷ったらおすすめ…と思ったら、余り放映している映画館ないようですね…。

 少なくとも、本命以上におせるという感じです(競馬新聞じゃないですが…)。

 減点要素としては特に見出すことができなかったので(やや、映画内で参照されている、「当時の」韓国の歴史の知識を要求する部分もありますが、それはサブ的ストーリーであり、理解できないわけではない)、フルスコアにしています(減点なし)。

 迷ったらおすすめ、といったところでしょう。

yukispica