「コレがなろうの限界ではないハズ」劇場版 乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった… Geso_de_Nyoroさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5コレがなろうの限界ではないハズ

2023年12月9日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

単純

本作のTVシリーズは完走してますが、自身の中では後半位から右肩が下がる印象でした。ですが劇場版が企画されるのは制作首脳陣がソレだけ『勝機』を感じたからでしょう。このロジックでいけば、ヴァイオレット・エヴァーガーデンの前例よろしく“フリーレン”にも期待が‥‥w

ンなこたともかく、本作はファン各位には申し訳ないですが、正直TVシリーズの右肩が下がる浮力低下からの再上昇には至らず、良くてギリレベルを維持できた程度の仕上がりでした。元々この作品は、作中で既に悪役令嬢ではないタイトル詐欺?的な内容なので、素材を巧く活かせていない感が強かったのですが、本作もまたその延長と化しています。

いつものレギュラーメンツに、劇場版用にゲストキャラを設定・助演させる手っ取り早い基礎部分に、ご都合含めたペロ~ンとした日常展開が広がっていきます。そして助演キャラ登場、ワケアリで擦った揉んだを展開し、オチは画蛇添足なハッピーエンド‥‥ それ自体はまァ良いでしょう。
ですが『作話』部分があまりにも変哲なさ過ぎで且つ不可解が散見。開始後ワリと早い段階から少々退屈な展開で、もうチョッと面白くならんものかと思いながら鑑賞していました。
描写が所々可怪しかったり、そのワリに「ンなワケない」的なシーンもあったり。演出や表現の旧世代感も幾つか。
で、あの『家族』キャラ設定の1つは不可解の最たる部分でしたし(ヒョッとして創作界隈で問題のアレ?)。他にも自身の婚約者が他の男とウンタラカンタラとか、めぐみんの爆裂魔法くらって無傷なカズマなシーンとか‥‥

と言う訳で、もっとシッカリキチンと作話できた気がしてなりません。蛇の絵に脚を足したら『竜』になるのでは?とも思ったりするので、何か化ける事を期待し過ぎたのかも。。。
とは言え、なろうサイト出身作で当たった作品は片手とは言いませんが両手では余る数かと。本作はその中に含まれるでしょうか? そう言えば“このすば”もなろうでしたね。
自分自身はアンチと言われて返す言葉はありませんが、と言いつつ結局かなり厳しい評価となりました(★3に満たないくらい)。

作品とは別に気になったのは、女性鑑賞客の姿がイヤに目立った事でしょうか。このシリーズ、女性ウケしてたりするのかな? であればこの評文はハゲオッサンの寝言と切り捨ててください。

Geso_de_Nyoro