すべてが変わった日

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すべてが変わった日

解説

「マン・オブ・スティール」でも夫婦役で共演したダイアン・レインとケビン・コスナーが、不幸の連鎖によって危険な場所に連れ去られてしまった孫の救出のために立ち上がる夫婦を演じるスリラー。1963年、元保安官のジョージ・ブラックリッジと妻のマーガレットは、不慮の落馬事故により息子のジェームズを失ってしまう。3年後、未亡人として幼い息子のジミーを育てていた義理の娘のローナは再婚するが、相手のドニー・ウィボーイは暴力的な男だった。ドニーは、ローナとジミーを連れてノースダコタ州の実家に転居し、そのことを知ったマーガレットは、義理の娘と孫を取り戻すことを決意する。しかし、ジョージとマーガレットを待ち受けていたのは、暴力と支配欲でウィボーイ一家を仕切る異様な女家長のブランシュだった。「ファントム・スレッド」のレスリー・マンビルのほか、ジェフリー・ドノバン、ブーブー・スチュワートが脇を固める。監督は「幸せのポートレート」のトーマス・ベズーチャ。

2020年製作/113分/PG12/アメリカ
原題:Let Him Go
配給:パルコ
劇場公開日:2021年8月6日

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映画レビュー

3.5正義に固執する老夫婦VS辛酸を舐めてきた凶悪一家

2021年8月27日
PCから投稿

1960年代を舞台にしているが、映画のテイストは完全に激渋な西部劇。息子を亡くした老夫婦が、未亡人になった息子の妻が再婚相手と一緒に引っ越したと知り、孫のことが心配になって取り戻しに行く。ところが再婚相手の実家がかなり凶悪で、両者は凄惨なバトルになだれ込んでいく。

と、プロットはバイオレンス西部劇なのだが、この再婚相手の一家が、開拓民の辛い歴史と田舎のきな臭さを凝縮したような深い闇を抱えていて、トキシックな家父長制で結束をキープしている。しかも家長として暴力の連鎖を生んでいるのが、辛酸を嘗めながら生きてきた女性であるという歪み構造に着眼したのは、映画の功績なのか原作小説の功績なのか。

ただ、英国俳優のレスリー・マンヴィル演じるこのビッグバッドママ的存在は強烈なのだが、そちらを深堀りするより、自分たちの正義を貫こうとする主人公の老夫婦の方に比重が置かれているのは、少々勿体ないようにも感じた。とはいえこれだけ硬派でいぶし銀の映画がちゃんと今も作られて、日本の映画館にまで届いているのは、映画ファンとしてはとてもありがたいことでした。

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村山章

3.5魅惑の顔合わせで描く西部劇&サイコスリラーの妙味

2021年8月9日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:試写会

泣ける

怖い

不慮の事故によって最愛の息子を亡くした老夫婦が、嫁の再婚相手が暴力夫だと知って、親の手元から可愛い孫を連れ戻そうとする。夫婦を待ち受けていたのは、狂気じみた母親に支配されたならず者一家だった、なんて、設定はまるで西部劇のよう。まして、父親は元保安官である。時代は西部劇の人気がすでに下降していた1961年。そんな時代の転換期に、もしも、善人と無法者の対決が場所と形を変えて存在したとしたら?と語りかける本作。同時に、息子の尊厳のため、孫の命を守るため、危険を冒して州境を越える老夫婦に件のヤバい一家が襲いかかるサイコパス・スリラーの要素が加わる。感傷的な前半と凄まじいバイオレンスにシフトする後半の対比が予想外で面白いし、何よりも、ケビン・コスナーとダイアン・レインというかつての青春スター同士が、理不尽に立ち向かう老夫婦を演じる姿が愛おしい。それは、多くの映画ファンがそれぞれの映画体験を振り返る時間でもある。ハリウッドスターには珍しく、いい塩梅に歳を重ねた2人の今後が一層楽しみになってきた。

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清藤秀人

3.0原題の「LET HIM GO」考えました

2024年4月14日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

ダイアン・レインとケビン・コスナーという事で正統派作品と思って観ました
途中までは正統派なサスペンス、そうかと思いきや、敵のボス登場からちょっと直視できないシーンも
敵のボスが見た目からもう魔女レベルのこわさ
そこに立ち向かうダイアン・レインとケビン・コスナー夫婦
なのにこの夫婦がそんなに強くないのです
正義の味方のはずの保安官も全く頼りにならず
普通あんな状態ならブランチの話を疑うよねって思うけど
そこからなかなか強引に思えた勧善懲悪
なのにこの夫婦愛に涙でした
ラストのダイアン・レインの表情にやっぱり良い女優さんだなぁと思ったり、ケビン・コスナーはやっぱりステキだと思ったりで満足でした
アメリカの雄大なロケーションもこの作品にぴったりでした
「人生はなくしたものの長いリスト」、そうかもしれないけど、手に入れたものの長いリストだと思いたいです

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小町

3.0ベテラン俳優の共演作の割に厳しいテーマ

2024年2月26日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

ダイアンレイン扮するマーガレットブラックリッジは孫のもりにいそしんでいたが、一人息子が落馬して亡くなってしまった。息子の妻は直ぐに再婚したが直ぐ暴力を振るう夫であった。

マーガレットの夫役でケヴィンコスナーだったが、ダイアンレインとともにおじいさんおばあさん役が似合う様になったね。

いくら内孫と言っても 再婚だから関与するのが難しくなるね。マーガレットが強く主張しても厳しいな。

ベテラン俳優の共演作の割に厳しいテーマだったね。

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重
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