劇場公開日 2022年4月1日

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「救いようのない疑いの連鎖」英雄の証明 ハルヒマンさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5救いようのない疑いの連鎖

2022年4月9日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

小さな嘘が大きな嘘を証明する根拠とされてしまう。言い訳すればするほど疑いが深まる。組織は自己保身を優先する。SNSの影響は絶大で、組織はビクビクしている。
人や組織の言い分は、その立場に立ってしまうとそれぞれ全うに聞こえるから不思議だ。人は立場でものを考えると言われるが、確かにそう思える部分が経験上思い当たる。
このようなことを感じさせる場面がこれでもかこれでもかと繰り返される。この監督は天才だ。これだけ普通の社会、そして人間を絶望的に描いた監督がいただろうか。救いが見えない。最後の場面は、身近な愛する人は信じることができることを示唆しているとも取れるが、これだけたたきのめされると、それも怪しくなってくる。

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ハルヒマン