劇場公開日 2021年7月30日

  • 予告編を見る

「五輪開催時に私たちに喝を入れさせてくれた映画」パンケーキを毒見する ナベウーロンティーさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0五輪開催時に私たちに喝を入れさせてくれた映画

2021年7月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

知的

難しい

東京五輪期間中にあえてパンケーキを毒見するの公開日を設定した河村プロデューサーとスター・サンズの嗅覚はさすが。東京五輪で日本の金メダルラッシュに私達を喝入れさせてくれたドキュメントである。今日、観に行った映画はコロナ禍にも関わらず満席。五輪どこではないと改めて再認識させてくれた。コロナ、GOTO、モリカケ、桜、記者会見のファシスト的な態度など現在進行形の問題の復習と今年開催の衆議院選挙の予習にもなった。公開前から注目されたアニメも甘く見てはいけない。全て私たちに返ってくる。インタビューに対応した議員やジャーナリスト、近現代研究家、教授の一言が身にしみる。このドキュメントで一番の衝撃だったのが今の政治問題を議論するグループの大学生の言葉「今の僕らは批判を悪口だと思ってしまう。」の一言は衝撃的だった。こういう考えがいわゆる悪質ネットユーザーを増やしていくんだなと痛感した。そして、政治にあえて無関心状態をあえて引き込んで自分たちが主導権を握っているのではと上西教授の解説も考えさせられた。衆議院選挙の予習におすすめします。このドキュメントを観てこのままでいいのかと肌で感じる事ができれば観た価値はあるのでは。大手紙の担当キャップやパンケーキ総理を熟知する望月記者の出演がなかったのはマイナス0.2で4.8点にしたがほとんど満点です。五輪に浮かれた日本人に喝を入れさせてくれただけでも観て良かった。

コメントする
ナベウーロンティー