劇場公開日 2021年9月10日

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「ようやく「ソウ」の新章が登場! これまでのシリーズを見ていなかった人も本作から新たに楽しめる。」スパイラル ソウ オールリセット 細野真宏さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ようやく「ソウ」の新章が登場! これまでのシリーズを見ていなかった人も本作から新たに楽しめる。

2021年9月10日
PCから投稿

もう17年も経ったのか、と時間の流れる速さに驚くと共に、若干の後悔の面も。
2004年に登場した「ソウ」ですが、当時はホラー、スリラー系はあまり好みではなく、見ることをパスしてしまったのでした。
ただ、アメリカを筆頭に世界中でブームとなり、「ソウ2」「ソウ3」「ソウ4」「ソウ5」「ソウ6」「ソウ ザ・ファイナル 3D」「ジグソウ:ソウ・レガシー」のように続編がどんどん作られ続け、その度に話題になるので、仕方なく何本か見てみました。ただ正直、最初の「ソウ」を見ていなかったからか、一言でいうと「よく分からないし、やっぱりグロい」といった感想しか出なく、興味を持てないまま今に至る、といった感じでした。
そんな思い出のある因縁の作品が新章として蘇るとなれば、今度こそ最初を見ないわけにはいきません。そして、当時よりはグロさにも耐性が付いてきたので見てみましたが、最初は、やっぱりイマイチ理解できません。しかも、割とグロいです。
ただ、本作はストーリー展開を分かりやすくしてくれたようで、何が起こっているのかを徐々にキチンと把握することができてくるのです。
そうなると、グロさよりもサスペンス映画の意味合いが強くなり、物語に入り込んでいけます。
過去の8作品シリーズと関係する登場人物を「オールリセット」により一新したことで、ようやく本作から「ソウ」の世界観に入り込むことができました。
この「スパイラル」シリーズがどのように発展していくのかはまだ読めませんが、大まかな軸のようなものは本作で出来上がっているので、次もまた見たくなっています。
本作の舞台は主に警察署で、主人公の警官ジークをクリス・ロック、ジークの父親をサミュエル・L・ジャクソンが演じています。
グロさは「R15+」なので指標では「孤狼の血」と同じ。
全米で2週連続1位となったのも納得の、93分でテンポ良く見られる新章の始まりです。

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細野真宏