スパイダーマン ノー・ウェイ・ホームのレビュー・感想・評価
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複雑・・・
スパイダーマン映画をずっと見てきた人には涙が出るくらい嬉しいでしょう。ただあまりにも過去の遺産に頼り過ぎかなと。やはり一人くらい新しいヴィランが登場しないと。とにかく最近のMCUはストーリーよりもクロスオーバーとか、誰がカメオ出演するかとか、そういうことで話題作りをしているような気がしてなりません。肝心のストーリーもピーターとMJ、ネッドの関係がラストであんな風になってしまった以上、4作目があった場合、3人の関係を軌道修正する事に大部分が費やされそうでウンザリしてしまいます。MCUは作品ごとのつながりを重要視して成功してきたかもしれませんが、ドラマも含めて作品数がここまで増えてしまった以上、一作一作の完成度を高めていかないとアメコミファンはついてきても真の映画ファンからはソッポを向かれるんじゃないでしょうか
ファンサなら★5、映画としては★2.5。※一応具体的なネタバレは避けてます
好きなキャラが動いてるのさえ見られれば良い!今までの集大成だから内容はともかく感動!胸アツ!というファンなら★4〜5にするんじゃないかな。自分ももちろんファンだけど、そっち系のファンではないので、作品としての評価は低め。
DVD視聴でしたが、2時間半の長丁場というのを置いといても、途中で何度も「まだ終わらないのか?」「まだ半分?」「え?まだ?」とシークバーの位置を確認する始末。
そういや自分がMCUファンを語っておきながら、単独作には悉く低評価積み上げてたハイパー高望みファンだってことを忘れてた…
今作は「格好良いからこういうシーン欲しい」「この設定は次作に繋げるために入れなきゃ」「盛り上げるためにこのシーンは必要だし、それ入れたらこの会話も入れないと」という裏の事情が透けて見えるというか、「事情」で入れなきゃいけないシーンが大量にあり、結果的に全体がその継ぎ接ぎのように感じてしまい、どうしても楽しく見られませんでした。ていうか、そもそもそういう余計なことを感じさせてしまうテンポの悪さ。
そして、そこを置いといてもピーターがアホ過ぎる。子供の失態をコメディ調にして、って手法はディズニー版に今までもあったけど、いくら何でもコメディにできねーだろというレベルのミスをやらかしまくる。で、前作の反省はどこに活かされてんの?という話。前作のレビューで「一つ山場を越えたからって急に大人になれるわけじゃないし」って書いた気がするけど、それにしたってお前。
前回、自分の生活を優先したくて、都合良く現れたよう知らん他人に軽々しく自分の使命を押し付けて大惨事になったよね?あれだけ痛い目見て、なんも学んでなかったぞこの小僧!と衝撃の今作。
初っ端から軽々しくドクター・ストレンジに頼み事、重要な魔術を使ってる最中にアレコレ注文をつけまくり魔術失敗、その場の思い付きで人の大事な物をパクって逃走、敵を改心させりゃ納得してもらえるっしょ☆からの大失敗、自分の失態で犠牲者出して逆ギレ、仲間に諭されたにも関わらず暴走し、仲間を傷つけ自分の尻拭いしただけなのに何故か泣けるBGM流してくる自己陶酔エンド。
いや泣けるよ?泣ける話だけどね?最初から最後まで、ただただ自業自得。1、2作目の「周りに迷惑かけつつ支えられながら頑張って成長していく愛すべきおバカ」はどこいった?
監督も脚本も1から変わってない(1は脚本の人数がもっと多かったけど、2以降もその中の2人が続投)のに、やっぱりシリーズの締め兼他のシリーズに繋げる作りにするのは色々と難しいんでしょうね。非常に大雑把な纏め方で、やりたいことはわかるけど…という感じでした。
確かに、ピーターがアホなクソガキじゃないと折角出した仲間達が引き立たないから、2から成長してないのも仕方ないかもしれませんが、物語として、主人公の同じような「思い付きで行動からの失態」を何度も見せられるのはやはりウンザリします。
個人的に、MCUのピーターがあれだけ愛されキャラになったのは、アベンジャーズありきだったと思うんですよね。
スパイダーマンが加入する時のアベンジャーズは、既にヒーローとしてある程度安定した強さを持った年上の集団で、そこに入ってきたモロ後輩って感じの未熟な子供が、その大人達に可愛がられて成長していく…という設定でファンの心を掴んだのがかなり大きかったと思います。特に、ずっと父の愛を感じられなかったトニーが、親のいないピーターと父と息子のような関係性で描かれていたこと。指パッチンでピーターが塵になった時の、トニーの表情に泣けた人も多かったのでは?
逆に言えば、どんなに頑張ってもその魅力はサム・ライミ版やソニー版では絶対に出せないんです。支えてくれる人、見守ってくれる人がいないから、自分ひとりで辛さを抱えて無理にでも成長するしかないという、孤独なヒーローにしかなりようがなかった。でもMCUに合流することで、周りの大人達に見守られ、時には厳しく叱られながらも成長する、漸く「ヒーローだけど中身は普通の子供」を表現することができた。
大事な人を失い、自己犠牲をし続けながら独りぼっちで苦痛と共に無理やり成長するのではなく、周りに支えられ、見守られながら成長していくという、子供の理想の成長の仕方を漸く描けるようになったのです。
だからライミ版やソニー版と違ってホイホイ色んな人に正体がバレるし、ピーターの成長を近くで見守ってきたメイおばさんと、スパイダーマンの成長を近くで見守ってきたハッピーという2人が恋愛関係になるしと、ピーターを見守る人々にもフォーカスをあてたストーリーになっているのかな、と思っていた…のですが。
2作目の最後で急にメイおばさんが『ハッピーとの付き合いは遊び』とか言い出し、ピーターは自分のことしか考えず、人に迷惑かけて学んだかと思いきや今作でも成長しておらず、まるで続編に繋げるお膳立てが3作目で無事できたから、もう初期の設定なんかどうでもいいとでも言わんばかり。
メイおばさんが突然軽率な恋愛をするキャラ設定になったのも、あまり思い入れんなよってことだったりして。もちろん恋愛に関して色んな考えの人がいるだろうけど、1作目ではさも「今後は2人でピーターの成長を見守っていきます」的な雰囲気を醸し出してたので、3部作とも「ホーム」がタイトルにつくこともあり、てっきり温かい「ホーム(家庭)」を一番大切に描くのかなと思いきや…まさかの。「ホーム」って全作タイトルにつけてきたフリは一体何だったんだよ。
アメリカのヒーローものって何故か暗い終わり方するのが多くて、MCU版のスパイダーマンは割とポップな雰囲気だったから、やっと暗いエンドじゃなくなりそうかなと思ってたのにな。何で今更、昔の使い古された「孤独なヒーロー」像を踏襲してきたのか疑問。別世界の仲間と集結したし、ここらで一旦原点回帰しとく?って感じなのか。
もちろん色んな設定があって良いと思うけど、あまりにも「孤独なヒーロー」と「物悲しいエンド」に偏り過ぎじゃね?と。そういう設定が爆発的に売れたから、ずっとその設定で何十年も続けてるんでしょうか。それはそれで馬鹿らしいというか。お金の事情もあるんだろうけど、ポリコレだの何だの言ってないで、設定、ストーリー、キャスト等どんどん全方向に新しいチャレンジをし続けていただきたいですね。
とりあえずスコセッシ監督に「あんなもん映画じゃねーよ」とか、タランティーノ監督が「スターになったのは俳優じゃなくヒーローだろww」と煽り散らかされた時、自分も「言いたいことはわかるがせめて見てから言え」と思ってたけど、本作みたいなのを作ってたら反論できないかもな。完全にシリーズものの一部、しかも最終章だからこれだけ売れたんだよね?と言われたら反論できない。
ただ、これだけは完全同意と思ったのが、スコセッシやタランティーノに対して「シャン・チー」の主演シム・リウが言った言葉。
『私もハリウッドの「黄金時代」は大好きです。でも、それは地獄のように白かった。』
「映画界にスコセッシとタランティーノしかいなければ、黄色人種の自分はあれだけの大作に出るチャンスすらなかった」というハリウッド黄金時代の差別主義と多様性のなさを指摘する発言です。
本当に白人男性ばっかでしたね。今もだけど。有色人種や女性が出てくるのは、そうでなきゃいけない理由がある時だけ。
もし社会派の作品でもっと有色人種や女性が主人公の作品が増えてヒットするようになっても、やっぱり「ポリコレだ~!見慣れないもんは全部ポリコレだ~!」とワケわからん奴らがまた騒ぐんかな。そういや本作のレビューで、「アメリカの作品なんだから全員白人にしろ!不細工な女や有色人種を出すな!ポリコレだ!」っていうのがあったけど。
有色人種や女性が主役の大作映画を作ること自体が「新しい試み」なくらい今までが偏ってたんだから、最初のうちは暫く手探り状態でヘボい作品が生成されても当然。
今までの売れた作品の焼き増しではなく、思い切って全然違う作品を、こういう大型作品をまだ作れてる企業や監督が率先して増やしていってほしい。
ところで、Youtubeの確か"WIRED"というチャンネルで、今作の視覚効果担当者が「こんなに視覚効果使ってるよ~」と解説してる動画があるんですが、その肝心の視覚効果が安っぽく感じました…
前作は感じなかったのに何故?と思ったら、今作はジョーダン・ピール監督の「ノープ」を見た直後に間を置かず見てしまったせいかも。
「ノープ」はどうしても実現できないシーンだけ視覚効果を最低限使ったそうで、ほとんど「リアル」。対する本作は、ほとんどのシーンが視覚効果で作られたものだそう。「リアル」を見た後に視覚効果バリバリの本作を見てしまい、大迫力なことが起きているにも関わらず薄っぺらに見えてしまったんだろうなと。
「視覚効果スゲー!」の幻想を壊してくれたという意味では良かったかな…どんなに緻密にリアルに作ったとしても、やっぱり「そこにある」という存在感には敵わないんだな、と改めて思い知らされました。質量を感じないというのか、本物の木とプラスチックでガワだけ作った木くらいの差。
トム・クルーズみたいにリアルを追求する俳優はまだまだいますが、徐々に「爆発なんか視覚効果でどうにかなる」が普通になり、すぐ近くで爆発が起きて「死ぬかもしれない」と本気で恐怖と戦いながら演技をする俳優は既に減ってきてるんでしょうね。
もちろん危険行為を減らせ、現実にできないことも作り出せる、価値の高い技術だけど、同時に俳優にとって命となる「経験」もどんどん失われているんだろうな。外野としては怪我がないのが一番って気持ちもあるし、経験が貴重な財産になるとも思う。
何度かレビューで「持ってないものは出せない」と書いてますが、どんなに想像力が豊かで優秀な俳優でも、経験の差は大きいのでは。
ストレンジ役のベネディクト・カンバーバッチは言わずと知れた演技派ですが、危険な現場どころか若い頃に誘拐された経験があるそうで、やはりその経験が自分の生き方を変えたと話しています。プライベートでそんな激ヤバ体験をする人はそんなに多くないでしょうが、「危険な現場」に挑戦する俳優も、安全に配慮されていたとしても、似たような気持ちなんだろうな。
でも、これも「新しい挑戦」と思えば納得かな。最先端技術を使いまくって「今はこんなことできるんだぜ!」って作品も、それはそれで技術を楽しむって意味で面白いかもしれないし、特に映像技術に関心のある人達からしたら興味深いだろうし。
将来こういうのが「映画の中に入れるVR」みたいなのに繋がってったりするのかな。もしできても、スコセッシ監督は使わないでしょうね。
どう見るか、どこを面白がるかは人それぞれだし、色んな作品があって「映画」というジャンルなんだよな、ほんと。
ともかく、最近流行りのマルチバース系の話にも興味がなく、スパイダーマンガチ勢というほどではなく、視覚効果マジックを「ノープ」に壊され、主人公に肩入れできなかったので、色々重なってしまい不運でした。
サム・ライミ版から「我こそはダーマンガチ勢だよ!」という方には滾る場面もあるのでお勧め。
んんー
何ヶ月もかけてやっと見終わりました シリーズ3作目は期待しましたが もうひとつでしたね 前2作はすごい良いできで 面白かったんですが 今作はマルチバースが出てきますがソレが 演出に生かされていないです
ラストテロップが流れた後まだ映像があります さらに2回目のテロップが流れた後も 映像があります ご注意ください
めちゃくちゃ良かった!過去のスパイダーマン映画が好きだった人も大満足!
自分はトムホランド版のスパイダーマンは映画としては悪くないけど
MCUの他の映画を見てないと付いていけない分部もあり過去のスパイダーマンの映画を無視していた感じがあったのであまり好きではなかったのですが
今回の映画は最高でした!
特に映画の最後の方でアンドリュー・ガーフィールドがMJに対してある行動をとるのですが
それが本当に最高でした。
ありがとう!トムホランド!
もう最高傑作
これまでの過去作のスパイダーマンのキャラが出てきただけでなく、私が大好きなMCUドラマデアデビルのマットマードックが、戻ってきた事が本当に素晴らしい!
彼の復帰作でもあり、初の映画デビュー作でもある事が本当に素晴らしいです!!
この映画を観た人も是非、MCU最高傑作ドラマ
マーベル/デアデビル観てください!!!
MCUの裏社会をうまく描いており永遠に見てられるほど面白いし、
戦闘シーンはCGをほぼ使ってないガチアクションになっていて、キャプテンアメリカWS以上の迫力があります!!
とくにシーズン3はマジでマーベルドラマ史上最高傑作です!!
迫力ある映像の素晴らしさとスパイダーマン集大成の追憶の豪華大作
サム・ライミ監督、トビー・マグワイヤ主演の初代「スパイダーマン」(2002年)から既に20年の月日が流れて、三代目トム・ホランドの第三作目の今作は、これまでの集大成のような新旧オールキャスト揃い踏みの様相を呈して大変豪華で見応えがありました。思えば「トイ・ストーリー」「ハリー・ポッター」「ロード・オブ・ザ・リング」「マトリックス」、そしてジブリ映画などと同じく、子供と一緒に映画館で映画を楽しんだことが思い起こされる。特にトビー・マグワイヤのシリーズは、スパイダーマンの心の成長を丁寧に描き込んだ脚本の良さが印象に残ります。これに比べると少年のようなあどけなさが魅力のトム・ホランドは、「アベンジャー」シリーズと同じく周りの大人たちからは子供扱いのコンセプトのようで、舞台ミュージカル「ビリー・エリオット」で身体能力の高さを買われた素質を生かした役柄なのであろう。そのため彼の躍動感ある動きは観ていて飽きることはないし、爽快感さえ感じる。
但し今回の一番の見所は、ピーター・パーカーの良い子のお願いに付き合わされたドクター・ストレンジの活躍であり、映像としてはピーターとストレンジが装置を奪い合い闘うミラー・ディメンション(次元)のシーンが大変素晴らしい。グランドキャニオンと大都会が混在した幾何学的なコラージュが、万華鏡のような美しさを帯びていて、その世界観に魅了されてしまった。この特殊撮影を始め、アクションシーンの映像の迫力は絶賛に値すると思う。これは劇場で観るべきと恨めしく思ってしまいました。
役者では、このストレンジを演じたベネディクト・カンバーバッチと初代トビー・マグワイヤがいい。三名のスパイダーマンと多くの悪役登場のストーリーを纏め上げた脚本は、内容量を捌くための駆け足状態で、スピードが命の反面緩急が弱い。台詞はアメリカンジョークを使い過ぎに見えました。ウイレム・デフォーが相変わらず悪役を全うしていて面白かったものの、やはり主人公トム・ホランドの内面描写が弱いのが最後まで気になる。トム・ホランドにもっと喜怒哀楽の感情表現を求める脚本だったら、更に素晴らしい作品になったと思います。
スパイダーマンファンにはたまらない
過去作のヴィランが出てきた時点で
なるほど、マルチバースの世界観をこういう使い方するのかー
と興奮しましたが、
更にピーター2人が出てきてもうほんと嬉しさが止まりませんでした…!
そして過去作の話しや描写を模した場面も多々あり、ファンには堪らない作品だと思います。
特にアメイジングスパイダーマンが今回はMJを助けることができたのはぐっときました。
ただ終わりが悲しく、次作でピーターが報われることを祈っています…!
夢と救済の全スパイダーマン完結作
何においても素晴らしかった、ライミ・アメイジング・MCUを見てきたなら一度は思い描いただろう歴代スパイダーマンとヴィランの共演をこれ以上なく完璧に実現させた集大成的映画だ。それでいて、様々な苦悩と悲劇に見舞われ傷ついたヒーローとヴィランの心を癒す物語が優しくて文句なく面白い。とりわけアメイジングパーカーにMCU界のヒロインを救助させたのは最高、今度こそ救えた彼女を見つめ泣きそうになる彼の顔にこちらは目頭が熱くなった---いやホント良かった。推しキャラ【Dr.オクトパス】の好待遇な活躍ぶりも大満足、SWよろしく光明面へ帰還した博士とライミパーカーの会話は非常に感慨深かった。一方MCUパーカーは蜘蛛男として不可避の悲劇に見舞われるが、精神ケアを兼ねる並行世界の自分たちと邂逅しその辛さを分かち合う激熱展開で早めに立ち直るから悲壮感は程々、また最後の決断で一番孤独なスパイダーマンになるがMCUが続く以上、彼もまた救われるのだろう。
本作は2002年から始まったスパイダーマン映画をサーガとしてまとめ、道半ばで終わったライミとアメイジングを含めた完結編と言って過言ではない---ただこの面白さは各シリーズの網羅が前提で、完全理解には7作品見るのが必要と敷居高め。いちおう短縮はでき、未視聴者はライミ版1・2、アメイジング版2、MCU版2を見ればだいたい理解できる。アメイジングまで見て止まってる人はMCU版2をはようみて、それで最大限楽しめる。以上、これほど劇中と観る人の心を救う優しい映画はしばらくお目にかかれんと思う---とっても良い夢を見た気持ちだ。
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えっヴェノム?・・・知らんなそんな奴。
鑑賞動機:ライミ版1、2が良作であることの確認9割、ハッピーとメイ叔母さん1割
今やネタバレ当然みたいなのはまあいいけど。
期待しなければ失望しない…ハハハ。
これだけ投入したら、まあ前の二作よりは楽しめた。スパイダーマンコントは面白かったし。結末はどういう処理のされ方なのか、整合性があるのか分からないけれど。
もう何でもありなんだから、もっとメチャクチャやれば良かったのに。いっそアニメ版とか。ちょっとしか出なかったあの人たちとか。
スパイダーマン、夢の競演
多分、マルチバースという概念が初登場し、新たな広がりを見せるアベンジャーズ
当時の『2002年版』、『アメイジング版』を見てきた身としてはとても懐かしく感じました。やはり、少し年を召したなと感じつつも、過去作も再度見直したくなりました。
スパイダーマンことピーター・パーカーが成長する上で外せない要因が「家族の死」だと思います。それを乗り越えるシーンが幾度となく描かれてきたが、今回は異世界の自分に励まされる展開で斬新でした。
副題「ノー・ウェイ・ホーム」という意味はマルチバースから現れたスパイダーマンやヴィランが帰れないという事実を指した意味だと思います。私は叔母さんを失い、帰り道を見失う途方に暮れたピーターを指しているようにも思いました。超魔術で後戻りできなくしてしまったストレンジを意味するのかもかもしれませんが。
ファンサービスがいっぱいだーマン🕸 細かいことは気にせずに鑑賞するのが吉、か?
スーパーヒーローが一堂に会するアメコミアクション映画「MCU」シリーズの第27作にして、”親愛なる隣人”の活躍を描いたMCU版『スパイダーマン』シリーズの第3作。
また、サム・ライミ版『スパイダーマン』シリーズ(2002-2007)や『アメイジング・スパイダーマン』シリーズ(2012-2014)、『ヴェノム』シリーズ(2018-)とも繋がりのある一大クロスオーバー作品となっている。
ミステリオの陰謀により、全世界にスパイダーマンであるとバレてしまった上、犯罪者の烙印を押されてしまったピーター・パーカー。
好奇の目に晒され、日常生活を送ることもままならなくなった彼はドクター・ストレンジに助けを求めるのだが…。
原作はスタン・リー。
○キャスト(MCU)
ピーター・パーカー/スパイダーマン…トム・ホランド。
ミシェル・ジョーンズ…ゼンデイヤ。
スティーヴン・ストレンジ/ドクター・ストレンジ…ベネディクト・カンバーバッチ。
ハッピー・ホーガン…ジョン・ファブロー。
J・ジョナ・ジェイムソン…J・K・シモンズ。
ベティ・ブラント…アンガーリー・ライス。
○キャスト(ライミ)
ノーマン・オズボーン/グリーン・ゴブリン…ウィレム・デフォー。
ピーター・パーカー2/スパイダーマン…トビー・マグワイア。
○キャスト(アメイジング)
マックス・ディロン/エレクトロ…ジェイミー・フォックス。
ピーター・パーカー3/スパイダーマン…アンドリュー・ガーフィールド。
○キャスト(ヴェノム)
エディ・ブロック/ヴェノム…トム・ハーディ。
製作はケビン・ファイギ。
第30回 MTVムービー・アワードにおいて、作品賞を受賞!
全米歴代興行収入第3位、世界歴代興行収入第6位というメガヒット作品。やっぱりみんなスパイダーマン好きなんすねぇ…。
総評としては、たしかに楽しい!…でも歴史に残る傑作とか号泣必至の感動作とか、そういうテンションでは無いかな…。みたいな感じ。
アトラクションとしてはとっても面白い作品だと思う。
「スパイダーマン」のファンにとってはとっても嬉しい、サプライズプレゼントのような一作であることは間違いない。
とはいえ、一本の映画としては非常に不細工。
ファンへのサービスを過剰に盛り込みすぎているあまり、脚本がおざなりになっている。
まずもって気になるのは、今回の大騒動の原因は全てピーター・パーカーとドクター・ストレンジの不手際にある、という点。
ピーターの未熟さやドクター・ストレンジの傲慢さを描きたいが故の展開だったというのは理解できる。…のだが、その結果としてメイおばさん死去という笑えない結果になってしまい、なんとも後味の悪い感じになってしまった感があるのは否めない。
どうせお祭り映画なんだから、「いやー、めっちゃ大変な事になっちゃったけど、何事もなくって本当に良かった良かった😊」みたいな軽いノリで済ませてしまった方が良かったんじゃない?
いやいや、メイおばさんが死なないと「大いなる力には、大いなる責任が伴う」ことをピーターが学ばないじゃん!という意見もあろうが、過去のスパイダーマンと違いトムホ・ピーターは師匠であるアイアンマンの生き様と死に様をバッチリ目の当たりにしているわけで、「大いなる力には、大いなる責任が伴う」ことは誰よりも良く理解しているはず。
メイおばさんには悪いが、死に際に「大いなる〜」なんて言われても、ピーターからしてみれば「うん、それ知ってる知ってる」てなもんだろう。
このモヤモヤ感を打ち消す為にも、やはりマルチバースによる混乱はヴィランに引き起こしてもらってですね、それをスパイダーマンズが阻止するという展開にすべきだったと思います。
MCU世界にもノーマン・オズボーンが存在していて、若くして亡くなった息子ハリー・オズボーンを蘇らせる為に科学技術を用いてマルチバースの扉を開いた結果、ヴィランズがMCU世界に闖入。ノーマンもグリーン・ゴブリンに取り憑かれてしまい暴走を始める。
うん、これで完璧!✨
…ってこれ完全に『スパイダーマン:スパイダーバース』(2018)と一緒やんけ!!∑(゚Д゚)
そう。結局そこなんです。
今回の映画、「マルチバース」という概念を用いたからすごいみたいな事になってますけど、それ既に『スパイダーバース』でやってる訳なんですよ。
今回の大騒動の原因がピーターにある、というのも『スパイダーバース』との差別化を図ったが故なのだろう。
本作は『スパイダーバース』へのカウンター的な側面のある映画である。じゃあ本作が過去作である『スパイダーバース』を上回る完成度だったかと言われると…。ねぇ?
まあ『スパイダーバース』が完璧すぎるので、それと比べるのも酷だとは思うけど。
あとどうしても触れておかなくてはならないのは、本作があまりにもハイコンテクストな作品であるということ。
この『ノー・ウェイ・ホーム』、マンキンで鑑賞するためには下準備として「ライミ」シリーズ3作+『アメイジング』シリーズ2作+「MCU」シリーズ26作+『ヴェノム』シリーズ2作=33作もの映画を鑑賞しなければならない。
デアデビルが登場したという事はNetflix版のドラマも押さえておかないといけないし、フェーズ4のドラマシリーズも鑑賞した方が良いだろうし…。とか考え始めると、もうどれだけ予習しても間に合わない🤯
まあ実際のところ、そこまで履修済みの観客はほとんどいないとは思うけど、少なくとも「ライミ」「アメイジング」「MCU」の『スパイダーマン』を観ていることが前提の映画である。
最低7本の映画の上に成り立っている作品として、この程度の面白さで良いの?もっとやれたんじゃないの?とは思ってしまう訳です。
ファン向けの作品であるのは間違い無いと思うが、ファンだからこそ嫌な気持ちになるんじゃないのか?と思ってしまう点もチラホラ。
個人的に一番嫌だったのはドック・オクの扱い。「それ本名?」とか「海水飲む?」とか、そういう小手先のギャグがすごく鼻についた。『スパイダーマン2』(2004)のオクタビアス博士は凄くシリアスなキャラクターだったんだからさ、そこは茶化さないでよ…😓
ヴィランズの「治療」という展開にも違和感はある。
たしかにドック・オクやグリーン・ゴブリンの凶暴化は外的要因が強く、それを取り除くことは有意義なことかもしれない。
ただ、エレクトロやサンドマンは、能力によって変貌したというよりは元々あった心の闇が能力によって増幅したみたいな感じなわけでしょう?それって能力を消し去る=「治療」という単純な図式が成り立つことではない気がする。
というか、そもそもサンドマンは『3』で改心してるでしょ。作中の描写を見るに彼は『3』後の存在な訳だから、もうヴィランじゃなくない?なんでこの人暴れ回ってんの?
事程左様に、不満点や疑問点の多い作品であった。
とはいえ、やはり3人のスパイダーマン揃い踏みにはテンションが上がったし、アクション要素の面白さは他のMCU作品を凌駕していたと思う。
賛否が分かれそうなエディ・ブロック/ヴェノムの扱い方も、肩透かしといえばそうなのだが彼らのキャラクターに合っていて好印象。
好きか嫌いかでいえば普通に好きな作品だし、なんかいまいち盛り上がりに欠けるフェーズ4においてようやく気持ちがアガる作品が誕生してくれた!という嬉しさもある。まあ細かいことは気にせず、ユニバのアトラクションに乗ったような気持ちで楽しむのが吉ということなのでしょう!
この先、トムホ・ピーターはMCUから離脱するのかな?自分としてはその方が良いんじゃあないかと思いますが、しばらく動向を探っていきましょう😄
…実はこの映画で一番印象に残っているのは、「トビー・マグワイア老けたな∑(゚Д゚)」ということ。いやまああれから15年も経ってるから当たり前なんだけど。
ライミ版世代としては、オジさんスパイダーマンが活躍する『スパイダーマン4』を、トビー主演で制作してくれたらテンションぶち上がる!🕷️🕸️
歴代のスパイダーマン、ヴィランが大集合。 ストーリーは微妙だが、3...
歴代のスパイダーマン、ヴィランが大集合。
ストーリーは微妙だが、3人のスパイダーマンが力を合わせて戦う終盤のシーンは興奮もの。
歴代のスパイダーマンを観てきた人たちにとっては、楽しいと思う。
スパイダーマン1.2.3
永遠の中二病なのか?何とも腹立たしい自分勝手な行動しか取らないスパイダーマン。結局、自分とその周りしか考えていない。何なんじゃえらい迷惑な話。まだまだ混沌とした世界は続くようですね。
凄い!これぞマルチバース
アベンジャーズが、他のマーベル作品を鑑賞した方がより楽しめるように、
この作品は、2002年以降のスパイダーマン作品を鑑賞した方がより楽しめる、
と言うか凄い!と思う。
何せ、演じる役者も世界線も別のシリーズのスパイダーマンとヴィランが一堂に会するんですから。
これは凄いです、
こんなに分かりやすくマルチバースを描いた作品は初なんじゃないの?
これを超えるには、最早バットマンシリーズか007シリーズのマルチバースしか無いっす!
知らんけど。
とは言え、話の内容は退屈極まり無い‥。
浅はかな主人公の行動で世界が大混乱、的な話ってイラつくんですよね。
メイおばさんが死んだのも、全部お前の浅はかな行動のせいじゃん。
もしかしたら、
次のマーベルシリーズのフェーズに向けてのグレートリセット的な作品なのかもしらんけど、
今後マルチバースが多用されて、今までのアベンジャーズの存在が薄まるような展開にはなりませんように‥
全829件中、21~40件目を表示