鳩の撃退法のレビュー・感想・評価
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事実は小説よりも奇なり
佐藤正午の作品の面白さを、脚本と演出によって、巧みに映像化している。時間と場面、そして登場人物が交錯して、少し複雑な内容となるが、前半から様々な伏線をバラ撒いて、それらを後半に回収し、最後まで飽きさせない展開となっている。極道絡みの作品ではあったが、最近、鑑賞した『孤老の血』や『ドント・ブリーズ2』等の裏社会に視点を当てた、過激なバイオレンス作品とは一線を画し、利巧的な作品へと仕上がっている。
というのは、やはり設定において、小説の世界と現実の世界を融合させた作品としている点にある。観ているシーンが、どちらの世界なのか、常に考えながら観ることを求めてくる。しかし、それでも「?」は残るが、最後には、しっかりと回収してくれて、「なるほど、そういうことだったのか」と納得させる巧みな演出となっている。また、ラストシーンも意味あり気ではあったが、決してイヤミスでなく、ホッと胸を撫で下ろすエンディングへと導かれる。
ストーリーは、落ちぶれた元直木賞作家の津田伸一が、新たな小説を編集者の鳥飼なおみに読ませたことから始まる。その内容は、偽札と一家疾走事件絡みの極道ミステリーだった。しかし以前に、書いてはいけないことを小説にしたことで訴えられ、文壇から追放された津田であっただけに、今回もノンフィクションでないかを、鳥飼が小説の舞台を訪れて確認する。その結果、今回も津田が巻き込まれている、危険な現実を描いていることが判明し、津田の身にも命の危機が迫っていく。
主演の藤原竜也は、安定感はあるが相変わらず『藤原竜也』を演じている。その中で、バラエティーの印象が強い風間俊介の演技が、真に迫るものがあった。特に大御所の豊川悦治との対峙シーンも、決して引けを取らず、堂々と渡り合っていた。また、このところよく、スクリーンでも顔を見かける西野七瀬も、なかなか存在感のある演技で、若手女優として、今後も注目したい。
正直、タイトルである『鳩』は、偽物という意味なのだろうが、『鳩の撃退法』というタイトルにした意味が、今ひとつピンとこなかった。でもそれが、佐藤正午作品らしさなのかもしれない。
TMI 気にしない派。
気負いが無くて、サクサク進む感じが好き。重く無いし(1人を除く)、真面目過ぎないし、世の中適当に乱れてるし、カッコつけてる馬鹿もいないし。
なんと言っても、桜井ユキさん、お久しぶりでーす!また西野七瀬?今年はたびたびお目に掛かりますねぇ、土屋太鳳さん!
と、それはさておき。
不思議なくらいに、心の中に、なーんにも残ってないと言う不思議。ストーリーの面白さに溺れてしまったか、作り手側が。心理描写、人間ドラマ要素は結構端折られてますし。謎解きも、それほどビックリする様な謎解きでも無いし。鳩のつがいの旅も、ざーとらしいっちゃ、ざーとらしいがな。
邦画の当たり年の2021年にあっては、平均点だよなぁ、って事で。
あの三万は!?
秀吉に届くはずだった三万円って
届いてたら届いてたでどーなってるはずなの?
こーゆうのが出来たよ!!って言うサンプルってこと?🤔🤔🤔🤔
頭悪くてわからなかったけど笑
他はおもしろかった🙆♀️💓💓💓💓
予想外のストーリー展開
事前情報なしに鑑賞したが、非常に面白いストーリー展開だった。
小説を書くような流れに合わせて、ストーリーが展開され、冒頭から何が現実なのか戸惑う描写が続き、楽しめた。
藤原竜也が主演だが、周りを固める俳優陣の厚さも楽しめた理由だと考える。
原作のよさが出てると思います(読んでないけど…)
全く本編とは関係ない話から…
『あっぷるぐりむ』懐かしくて涙が出そうです!30年以上前、学生時代を過ごした松本で今のようにファミレスが乱立する前、『Royal Host』はあったんですが、学生には若干高めのメニュー。『ガスト』はまだ存在していなくて『すかいらーく』もファミリー向けとはいえ貧乏学生がたむろするには勇気がいる存在。そんな中おそらく長野県発祥と思いますが『あっぷるぐりむ』はリーズナブル価格と豊富なメニューで我々大学仲間たちの支払金額合計で1店舗ぐらいは建ったんじゃないかと思うくらいお世話になりました。信州時代を過ごし日本全国に散らばった友人たち、このくだりだけでも観る価値ありです!(言い過ぎ?!)
さて本題に入ります。
原作が本屋に山積みだったころ不思議なタイトルに惹かれたのですが上下2巻に恐れをなして未読状態だったまま本作品鑑賞!やっぱり原作が相当面白いんだろうな~って感じさせるストーリー展開でした。様々な人間関係と複雑な絡みがエンディングでしっかり伏線回収されるあたり、秀逸です。これは複数回観て色々と自分なりに伏線を回収してみるとより楽しめるのでは?!って思いました。
それにしても豪華な俳優陣でしたね~
豊川悦司さんの怪しいながら絶大なる存在感。『Love Letter』『ラストレター』のダブルレターでのとっても印象的な役柄、古くはテレビドラマ『愛していると言ってくれ』ではいまだにドリカムの『LOVE LOVE LOVE』を聞くと常盤貴子さんとのシーンを思い出してしまいます。
あと風間俊介さん、まともに演技されてるのはほぼ初めてみましたが、潰れそうな足袋屋の支援のためアヒルみたいに走ってたり、顔と『zip』のポーズをみるたび「今週もはじまりか?!」って憂鬱になるだけじゃなかったんですね。さすが生田斗真さんと同じくジャニーズの俳優代表ってところでしょうか。とてもいい演技でした。
岩松了さんも「早く言ってよ~」の元社長さんのイメージが強いですが人のいいデリヘルの社長役、とっても似合ってました!
とっても重要な役どころの西野七瀬さん!ある時は先生、ある時は家探し中の友人として神木隆之介君の相手!(同時期にやるのはどうか?!って気もしますがz)とってもいいキャラを演じられ、これからが楽しみな若手俳優さんがまたひとり増えてしまい、嬉しいやらフォローしきれないのでオジサンには大変です!ドラムのスティックの伏線回収は全くありませんでしたね!
もちろん主役の藤原竜也さん土屋太鳳さんはいうまでもなくうまい演技に魅了されました。時系列や現実と作品内をいったりきたりの複雑なストーリー展開ながら土屋さんが出てると「これは現実の部分ね?」ってわかりやすくしてくれました。藤原さんもせっかくバーのカウンターにいるのでビールでも飲んで「キンキンに冷えてやがる!」って言ってくれたら嬉しかったですね。難を言えば(映画に対してではありませんが)Skyさんが提供されているから仕方ありませんがテレビでの製品とのコラボCMは誤解を生みそうですね。
あとおまけみたいな書き方で申し訳ありませんが濱田岳さん浜野謙太さんの『濱浜コンビ』(コンビじゃない?!)のお二人もいい味出してました。
いい原作といい俳優陣でなかなか面白く観られました。よかったです。
見せ方の面白い変則ミステリー
ーかつて文学賞をとったがその後筆を折った小説家の津田(藤原竜也)は現在は風俗嬢の送迎運転手のバイトで食いつなぐ日々。
ある日些細な出会いから裏社会のとんでもないトラブルに巻き込まれてしまう。
小説家本人が登場人物で自身の体験とその小説化が共に描かれる変則的ミステリー。
彼の語るストーリーはどこまでがフィクションなのか……?
裏社会の大物などさまざまなキーワードが散りばめられ、それらがどうつながるのか先が読めない。
謎解きは「あー!そういう事か」という感想。それなりにきれいにまとまっている。
終盤にかけてやや駆け足だったのが少しもったいない。
観客に任せ過ぎ?
惜しいな、というのが率直な感想。プロットや伏線は悪くないけど最後を観客に委ね過ぎていてモヤモヤ過ぎる。それが良いという人もいるだろうけど、私はもう少しヒントを与えてスッキリ終わらせるのが良いと思った。映画全体としては比較的単調で、いつもの藤原竜也がそこにいました(嫌いじゃないけど)。太鳳ちゃんや西野をもっと活かせれば良かったのにな。
もう一回見たい
予告を見てからずっと楽しみにしていたが、期待通り最高だった。
藤原竜也さんの出ている作品は少し捻ったものが好きなのですが、「22年目の告白」を鑑賞したときにも感じた、もう1回みたい!という気持ちが強くて、物語の筋を理解してから鑑賞して、気付かなかった部分をしっかり見直したくて仕方が無くなっている。
面白かったし、風間くんもトヨエツも良かった!
後半部の、次々とつながっていく瞬間が心地よく、同時に違和感に気付かず流してしまっていた部分を再確認できて、原作小説が読みたくなった。映画を見たあとに原作小説を読みたくて本屋さんに走ってしまう現象、個人的に好きだなと感じた。
※覚え間違いしていた箇所を訂正しました。失礼致しました。
3万円
事件に巻き込まれた小説家が小説の中で事件を解決していくというストーリーテーラーの役割を担っています。
失踪事件と偽札事件など多くの謎がどのように関連していくのか最後まで楽しかったです。
「3万円(3匹の鳩)」の流れが、最初から最後までキーになっていますので、そこに気づくと面白く観れると思います。
西野七瀬さんのキャラクターがナイスでした!
1回では難しい
何がホントで何が小説なのか。面白かったが見終わった後も恐らく半分程しか理解出来なかったと思う。かといってまた1900円払ってまで理解してやろうとは思えない。取り敢えず観賞後本屋に行きました。
緻密に設計されてる、、、が。
原作読んでません。
わりと普通の事件が小説なのか現実なのかあやふやなまま前半は進む。何故か会話もスカしてて噛み合わないのは小説だからなのかな?
第二の主人公もファミレスでイミフに手を叩く迷惑な客にしか見えなかった(後半ちゃんと回収される)
謎な合成シーンでグイグイ最後まで行くのかと思うと後半全くなくなる。
凄く巧妙に設計されてて大きな話になるのかと思いきや、、、謎解きと言うより、その巧妙さをただ教えてもらってるような気がしてしまった。事件も大きくならずむしろ第二の主人公の個人的でメンタルな方向へ、、、。
話自体はいい感じでフィニッシュする。
キャストは悪くないと思うので原作の問題?
複雑な話をよく捌いたと思うし、カッコいい部分もあるんだが、設計、演出の問題なのかも知れない。
西野七瀬は役割的に添え物だったが可愛いくて良い。
鳩の撃退、意味わからず
人間関係や事件のつながりが何となくわかったような、わからないような。結局、鳩って何だったのかしら。俳優陣は顔見世的に出演してましたが、皆さんあんまり印象がない。
西野七瀬が最近頑張ってる、土屋太鳳が大人びた、桜井ユキが謎、などでかろう眠気覚ましになりました(苦笑)。あとは、富山の風景が少しは和んだかもです。
考察させたがり映画
天才小説家の津田が自分が富山で体験した不思議な出来事を小説にし始めると同時に、その事件が現在進行形で展開されるサスペンス。
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疾走したある家族、津田が手にするニセ札、裏社会の"ある人物"などなど色んな出来事が繋がっていって、最初からミスリードだったり伏線が張ってある。やりたいことはわかるけど、あまりにもそこに重点を置きすぎて製作者側の「さぁ!考察してください!」っていうドヤ顔がチラチラ見える。
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最初から謎ばっかり強調されても、登場人物の描写が甘いと全部どうでも良くなる。主人公の津田に関しても、本当は全てを把握しているのか本当に振り回されている男なのか、どういう人格の人なのか最後まで定まらないせいですごく見づらい。
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この定まらなさもミスリードのつもりなのかもしれないけど、まずは主人公の目線に立たせてくれないと、その人が振り回される話なんてどうでも良くなる。
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他にも秀吉や裏社会の"あの人"、決して役者さんは悪くないのに、キャラに魅力がない。特に裏社会のドンは、全ての行動の動機が謎。何か悪いことしていてみんなが怯えてるって設定だけでは、見てるこっちの恐怖感は煽られないな。
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そして何より、そこまでドヤ顔で謎を演出していて、かつ、メタ構造まで使って結末それだけ?ってなる。それもおそらく、真相が登場人物の関係性や心情に関わるものだったから。原作は上下巻ある長編なので、かなり削ったのだろうけど、こういう色んな人が出てきて色んな出来事が絡むミステリーものは、人物描写が甘いとダメなんだってよく分かった。
複雑な割には…
藤原竜也が好きで観に行ったものの役のハマり方は流石。リリー・フランキーや豊川悦司など大物俳優の演技は素晴らしいが、なんか内容がイマイチで久しぶりに眠くなった。西野七瀬も最近頑張ってるなと。最近の日本映画で感動するものが少ないなぁと。この映画は俳優陣が素晴らしくて成り立っていると思う。
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