劇場公開日 2024年5月10日

鬼平犯科帳 血闘のレビュー・感想・評価

全36件中、1~20件目を表示

4.0作り込まれた時代劇の良さを堪能できる。中村ゆり、柄本明、北村有起哉他俳優陣が好演。配信への追い込み前提の映画製作は本当に不愉快。

2024年5月13日
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鑑賞方法:映画館

作り込まれた時代劇の良さを堪能できるが、せっかくの時代劇を劇場で堪能できる機会なのに、配信シリーズ4エピソードのうちの1本を劇場で公開、あと3本は時代劇専門チャンネルに契約しないと観れないというあ仕組みが嫌らしい。
だったら、4本全部映画館にかけてほしい。
とても残念。
(パンフレットも4本掲載、映画以外の3本は宣伝?で2420円。)
(本作で一瞬しか出ない役者も他の3本のうちのどこかで活躍するのだろう。)

それはさておき、鬼平もさておき、共演陣の演技がいろいろ味わえるのが本当に良かった。
この雰囲気は時代劇ならではだと思う。
とにかく、中村ゆり演じるおまさの一途さが心に迫る。
そして、志田未来、仙道敦子の女優陣も好演。
最近は顔見世が多い柄本明の演技をちゃんと味わえるのも良かった。
また、唯一の息抜きになる浅利陽介のコメディ・リリーフが面白い。
北村有起哉の悪役っぷり、特に死にざまが凄い。

なお、本作は、通常のエピソードでなく、鬼平自身の因縁話であり、サイドストーリー的なエピソード。
鬼平自身が単身乗り込んで単独で大活躍、その後手下たちが遅れて到着というシーンが続くのに違和感を感じる。
出来れば、事件を調べていく通常エピソードが観たかった。

せっかくの映画なのに、ディズニープラスみたいな、配信への追い込み前提の映画製作は本当に不愉快。

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ITOYA

4.0手向かう奴は斬れ!

2024年5月13日
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悲しい

単純

興奮

鬼平こと火付盗賊改長谷川平蔵の活躍をみせる鬼平犯科帳の時代劇専門チャンネル版の劇場版。

鬼平の犬=密偵に志願してきた「本所の銕」時代の知り合いの娘が、鬼平に恨みを抱く凶賊に潜り込む話。

松本幸四郎がちょっとセリフの言い回しや表情がつくり過ぎかな…と思っていたけれど、本所の銕を演じた市川染五郎が見事に寄せていて素晴らしい!

そして個人的には、どちらかというとあまり特色のないドラマというイメージのある鬼平犯科帳が見事な活劇になっているし、それでいてドラマ部分も駆け足な感じはあるものの悲喜こもごもちゃんと波があって相当面白かった。

しかしながら、都心から少し離れてはいたものの、公開初週日曜夜、200席強の劇場が貸し切りで色々と心配になった。

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Bacchus

4.0世代交代でドスがなくなり残念

2024年5月13日
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鑑賞方法:映画館

鬼平らしいストーリーは五つ星ですが、やはり世代交代で鬼平にドスがなくなったのはガックリ。もう少し強面でもよかったのでは?と思います。

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くまさん

3.5時代劇

2024年5月13日
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単純

興奮

幸せ

初めて劇場で時代劇を鑑賞

時代劇チャンネルの映画なのでやはりTVを観ているような感覚で深みを感じませんでした。

しかし話は面白いです、時代劇らしく勧善懲悪

鬼平をしたう女と恨む男のからむ話でしたが、女は少女の頃から鬼平をしたっており家業から密偵をかってでます。

鬼平が若い頃は無頼で正義を貫いていた。それに惚れた女たちですが皆不幸に。

ただ最後は時代劇らしく悪は倒れ、女は救われますが。

歌舞伎役者のプライベートが重なって見えてしまうので感情移入はできかねますけど、楽しく観れました。

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ノーマン

4.5板に付いてきた幸四郎鬼平

2024年5月12日
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鑑賞方法:映画館

幸四郎鬼平の1作目、本所・桜屋敷では貫禄、風格ともに吉右衛門さんにはまだ及ばないと感じたが、本作では幸四郎さんなかなかどうして板に付いてきたではないか!
志田未来演じるおりんや中村ゆり演じるおまさとのやりとりは平蔵の懐の深さ、優しさを見事に醸し出していた。殺陣も立派であった。
しかし、こればかりはどうしようもないことだが、幸四郎さんが男前に過ぎるためか吉右衛門さんの味と男の色気、凄みにはいま一歩及ばないと感じたのも事実である。
尚、鷺原の九平を演じた柄本明もさすがの名演であった。柄本は吉右衛門鬼平で小野十蔵を演じたが、本シリーズでは息子の時生が十蔵を演じる。時を経た親子の競演も見ものである。
久々に本物の時代劇映画を観させてもらった。

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助平太

4.0冒頭の中村ゆりの和服姿がとても美しい。 姿勢、所作が素晴らしい。 ...

2024年5月12日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

楽しい

冒頭の中村ゆりの和服姿がとても美しい。
姿勢、所作が素晴らしい。
長谷川平蔵役は親子共演だったんですね。
ストーリーはシンプルだが、一人ひとりの演技に重みがあり、よい時代劇でした。
仕掛人藤枝梅安とともにシリーズ化して欲しい。

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koji

4.0彦十に馬の平蔵のお供をさせるなら歩きじゃなく自転車に乗せたい

2024年5月12日
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鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

知的

2024年映画館鑑賞34作品目
5月12日(日)イオンシネマ石巻
6ミタポイント0円

監督はNHKドラマ『鼠、江戸を疾る』第1シリーズ第6第7回で演出を務めた山下智彦
脚本は『お墓がない!』『昭和歌謡大全集』『悪夢ちゃん The 夢ovie』『悼む人』『仕掛人・藤枝梅安』二部作の大森寿美男

やっぱり時代劇といえばチャンバラ
スカッとする

先代の松本幸四郎の息子であり松たか子のお兄さんというイメージしかなかったが加齢のためかいい役者になった感が強い
予告編でも使われた悪党を切り捨てる時のあの表情は素晴らしい

息子もいつのまにかずいぶん大きくなったな

北村有起哉矢柴俊博という流れに広瀬すず主演『水は海に向かって流れる』を思い出し思わず吹き出した

ヤクザにタンカを切る松本穂香の熱演はちょっと意外だった
自分は彼女を過小評価していた

柄本明の江戸時代風似顔絵がいい味を出していた

配役
火付盗賊改方長官の長谷川平蔵に松本幸四郎
若き日の平蔵の長谷川銕三郎に市川染五郎
平蔵の妻の久栄に仙道敦子
盗賊の娘で引き込み女から足を洗い平蔵の密偵として働きたいおまさに中村ゆり
おまさの少女時代に中島瑠菜
平蔵の筆頭与力の佐嶋忠介に本宮泰風
平蔵の同心で「うさぎ」の異名をとる遊び人の木村忠吾に浅利陽介
幕府の若年寄の京極備前守高久に中井貴一
平蔵の密偵の相模の彦十に火野正平
1人働きの老盗賊だが日中は芋酒屋「加賀や」を営む鷺原の九平に柄本明
盗賊の頭の網切の甚五郎に北村有起哉
甚五郎の若い頃に銭山伊織
甚五郎の引き込み女におりんに志田未来
平蔵が若い頃に惚れたおろくに松本穂香
おまさの父の鶴の忠助に甲本雅裕
元盗賊で居酒屋の亭主の大黒の与右衛門にベンガル
香具師の元締の土壇場の勘兵衛に矢柴俊博
軍鶏鍋屋「五鉄」の亭主の三次郎に松元ヒロ
三次郎の妻のおたねに中島多羅
同心の酒井祐助に山田純大
同心の沢田小平次に久保田悠来
同心の小野一三に柄本時生
剣客の浪人の桑原又二郎に山口祥行
盗賊の幹部の野尻の虎三に田中俊介

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野川新栄

4.0新しい鬼平 その血が成せる業

2024年5月12日
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楽しい

興奮

「てめぇっ! この女の情夫(イロ)かっ?」
「だったら、どうする・・・?」
囚われたおまさを助け出す場面
悪党どもにそう訊かれた鬼平の
静かな怒りに燃えた
ドスの効いた返し
中村吉右衛門さん演じる
鬼平犯科帳の中でも好きなシーン
好きなセリフだった

新しい鬼平
十代目松本幸四郎がこの場面をどう演じるのか楽しみでもあった
映画「鬼平犯科帳 血闘」

「貴様 この女の情夫かっ?」
「・・・あぁ、そうだよ」
まだ若さが残る鬼平、本所の銕と異名をとった名残を残したような
十代目のセリフも良かった

CSで放送された「本所桜屋敷」でも感じられたが
お祖父様 そして叔父様が演じられた長谷川平蔵を
その仕草、所作も言い回しも
なるほどこれが血かと思わせるに十分な鬼平の姿だった

そして柄本明さん 火野正平さんはじめ北村有起哉さん 中村ゆりさん方々の脇を固める役者さんたちの見事さもあって映画に見入った至福の時間だった

これからCSで放送されるシリーズも楽しみです

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ネローマ

4.5松本幸四郎の男の色気にやられた

2024年5月12日
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楽しい

単純

映画の時代劇のリズム
テレビの時代劇と違う間が良いですね
現代のドラマはテンポが早くついていけない。
このテンポには耐えられる役者の見せる力が必要です。

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こえん

5.0脚本がいい!柄本明さん圧巻!新たな鬼平を是非スクリーンで!

2024年5月12日
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冒頭の若き銕のシーンが生きてくる巧みな構成が見事。現在と過去を行き来する脚本が素晴らしい。20年の時を経て再会する鬼平とおまさ。おまさが鬼平の役にたちたいと無理をする強い思慕が愛おしくて泣けた。おまさにとって銕三郎との絆は、底辺を這いずり回って生きてきた自分の人生で唯一の愛おしい記憶で、唯一慕った人が今こうして輝かしい役を得て奮闘しているのなら自分はその狗として尽くすのが本望という気持ちなのだと思う。それが美しくて切なくて。

今回おまさの描き方に配慮したという。梅安と比較すると、梅安の動機として女性をいたぶる悪党を成敗という趣があったこともあり痛ましいシーンが散見されたが今回はほぼなく、事後どまりだったのは個人的にはホッとした。気がかりだったので。

この血闘は、ユーモラスなシーンもあり、鬼平の愛嬌などを含めたキャラクターとしての懐の深さ、そしてシリーズ通じての単純な善悪でははかりきれない世界観、そして殺陣などの迫力や江戸の街の美しさなどもしっかり伝わってきた。

今回の血闘は二人の盗賊がクローズアップされ、そのどちらもが素晴らしいの一言。老盗賊の鷺原の九平を演じる柄本明さんはもう、最高としか。飛んで駆けて魅せてくれる。そしてあの表情…。そして北村有起哉さんの網切の甚五郎の執拗さ、狂気も凄まじく、この二人の盗賊が血闘という作品を盛り上げたことは間違いない。

おまさの切なさと強さ、木村忠吾を演じる浅利陽介さんの軽妙な味わい、火野正平さん、本宮泰風さん、仙道敦子さんもとても世界観にあっててよかった。
そして、新たな鬼平の松本幸四郎さん、声が本当に叔父の吉右衛門さんに似ていて、ぐっとくる。若き銕を演じる染五郎さんの無頼な雰囲気もとてもよくて、またこのシリーズで銕三郎を見たい。

エンタメ作品としての完成度の高さに瞠目。ハマったキャスト、美しい絵、そして鬼平らしい飯テロさ。鬼平の世界を堪能できて大満足。リピートしたい。

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ターコイズ

5.0良きスタートを切った。と思う

2024年5月12日
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鑑賞方法:映画館

「鬼平犯科帳」は小説からのファンですが、まさか今となって大きなスクリーンで観ることができるとは思ってもいませんでした。
かなり期待していましたが、その期待を上回ってくれて大満足。
長谷川平蔵は二代目中村吉右衛門のイメージがかなり焼き付いてしまっていますが、いつの間にか恰幅が良くなった十代目松本幸四郎は見事に平蔵になっていて安心して見ていられました。
また今作は暴れん坊だった若き日の平蔵に発端する事件で過去の様子も頻繁に差し込まれますが、その平蔵を息子の八代目市川染五郎が演じているという粋なキャスティング。
その他も豪華な俳優陣で固め良きスタートを切ったのではないかと思います。
しかし、、、この後はTVドラマとして続くのですが有料のBS時代劇専門チャンネルでの配信とのことで、このご時世、仕方ないことではありますが、未契約の自分には残念です。

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まくーな

4.0時代劇らしい時代劇

2024年5月12日
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単純

興奮

幸せ

池波正太郎さんの生誕100年記念作品シリーズの流れをくむ本作。「仕掛人・藤枝梅安」がとてもよかったので、期待して公開初日に鑑賞してきました。観客は中高年男性を中心に10名にも満たない状況でしたが、作品は正統派時代劇として上質な仕上がりでした。

ストーリーは、火付盗賊改方として「鬼の平蔵」と恐れられていた長谷川平蔵が、網切の甚五郎一味による凶悪な押し込み強盗事件を捜査していたところ、平蔵が若き日に世話になった居酒屋の娘・おまさが、平蔵のために独断で探索を続けるなかで、平蔵にまつわる過去の因縁が明らかになっていくというもの。

わかりやすいストーリーで、本格的な時代劇を楽しめるので、時代劇の入門編として若い人にもおすすめできる、というか観てほしい作品だと感じます。当時の街並みや調度品、行き交う人々の息づかいが、江戸の雰囲気をうまく醸し出しています。背景にぼんやりと映るだけの町民たちもしっかり演技しており、細部までのこだわりを感じます。

きちんと作り込まれた世界観の中で、火盗提灯をバックに名乗る鬼平の姿は本当に絵になります。鬼平の殺陣も見応えがあり、大人数相手の無双ぶりはちょっとやり過ぎな感じもしましたが、甚五郎との対決は北村有起哉さんの斬られぶりと相まってお見事でした。一方、市井のシーンでは志田未来さん演じるおりんへの声かけに心が温まり、お裁きのシーンでは柄本明さん演じる九平への裁決が涙を誘います。硬軟それぞれの平蔵を、熟練の俳優たちがしっかり演出しているのを感じます。

終盤は、過去の因縁を紐解きながら、冒頭シーンを回収していきます。王道でわかりやすい展開ではあるのですが、見方を変えれば平凡で意外性に欠けるとも言えます。そういう意味では、もう一捻り欲しかったところです。また、本作の肝であるおまさについても、あそこまで平蔵に尽くす理由が釈然としません。加えて、若き日の彼女は、“おろくは自業自得だ”と捉えています。おまさの背景や内面を掘り下げていたなら、彼女の行動がもっと熱く響いてきたのではないかと思います。とはいえ、大スクリーンで、鬼平の新作を観られた満足感は高く、多くの人にお勧めできる作品に仕上がっています。

主演は松本幸四郎さんで、鬼平を好演しています。本作では脇の俳優陣に助けられていた感もありますが、今後も鬼平を演じ続ける中で、中村吉右衛門さんを超えていくことを期待しています。脇を固めるのは、中村ゆりさん、志田未来さん、北村有起哉さん、松本穂香さん、仙道敦子さん、市川染五郎さん、中井貴一さん、柄本明さんら。ベテラン俳優陣の確かな演技が、作品全体を上質なものにしています。

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おじゃる

3.0悪を知って外道を憎むby長谷川平蔵

2024年5月12日
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鑑賞方法:映画館

私にとって鬼平といえば、中村吉右衛門さんだったので、
松本幸四郎さんがどのような鬼平なのか、興味があって鑑賞しました。

幸四郎さん、若く見えますが50代前半ですから、鬼平の役にもマッチする年齢だと思いますが
吉右衛門さんレベルの凄みに達するまでは、もう一歩的な印象を受けました。
それでも、幸四郎さんならではの迫力と粋なセリフ回しも好感が持てますし、
今後、役とともに馴染んでいくのだろうなと思いました。

さて、本作ですが、女性俳優陣が素晴らしいです。
おまさ役の中村ゆりさん、凛とした佇まいとセリフが実にカッコいい!せつないキャラではありますが、応援したくなります。
奥様役の仙道敦子さん、久しぶりに拝見しましたが、味のある演技で存在感がありました。
おりん役の志田未来さん、おろく役の松本穂香さん、難しい役どころだったと思いますが、見事に演じ切っていました。

男性陣も負けておらず、
鬼平の側近 佐嶋役の本宮泰風さん、落ち着いた佇まいと鑑賞客も安心するような絶対的な信頼感があり、頼もしいなと思いました。
九平役の柄本明さんもさすがの存在感。重要な役どころでさすがだと思える演技。素晴らしいですね。
北村有起哉さんの悪役っぷりも堂に入っていて素晴らしかったです。

アクションシーン(殺陣)も時代劇ならではですが、刀と刀⚔️がぶつかったときに生じる光や血飛沫、
鬼平のキビキビした動きで絶体絶命にも関わらず乗り切ってしまうところなど、
見どころ満載で面白かったす。

ストーリーは、若い頃の鬼平にスポットを当てつつ、現在と行き来する見せ方は、良かったと思いますし、
鬼平への感情移入がより深くできるように感じました。

続編あるよ、的な終わり方は、ちょっとなぁ〜。私は好みではありません。スッキリ終わって欲しかったです。

鑑賞客は、さすがに私の年代(50代前半)よりも上の先輩方が多数を占めていました。
多数といえど、おそらく20名ほどの入場数だったと思います。

今後も幸四郎さんの鬼平に期待しております。

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ひでちゃぴん

4.0時代劇万歳。

2024年5月12日
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最近、めっぽう減った時代劇。やっぱり面白い。悪人と成敗する人、構図がくっきりしすぎていて不安要素なし。それに衣装も街並みも久しぶりで新鮮。悪党の姑息さが際立つ今回の話も面白い。水戸黄門とかもまたみたい。

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peanuts

4.0悪だったからこそ

2024年5月12日
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興奮

池波正太郎生誕100周年を記念し、キャストを一新して制作された豊川悦司の「仕掛人・藤枝梅安」に引き続き、これまた大ベストセラー「鬼平犯科帳」を松本幸四郎主演で再映像化。テレビスペシャル→映画→連続ドラマと、今回もかなり気合いが入っているだけど、ドラマは時代劇チャンネルの独占放送(地上波で放送するけど福岡では見れない??)とのことで、一先ず映画を鑑賞。

それで私、決めました。時代劇チャンネルに入会します。そこそこ時代劇は見てきたけど、中でも池波正太郎の作品は並外れて面白い。今回も、豪華なキャストに見事な完成度だったため、追いかけない方が損。だって、さっき見たってのにまた見たくて仕方ないもの!

時代劇って何がいいかというと...と話し始めると長くなるから手短に。時代劇は日本にしか作れないジャンルということもあって、役者の良さがグッと引き出されるし、日本人の血からなのか、他では味わえないワクワクから感情が大きく動かされてしまう。
今回も梅安先生ことトヨエツ同様に、鬼の平蔵・松本幸四郎の滲み出る優しさ、そして勇ましさに心奪われっぱなしだった。代々平蔵を演じているの、超エモいよね。中村ゆりと柄本明も、賞を贈りたいくらい名演。役者の魂の演技が見れるのが、時代劇最大の魅力なのです!

想像以上の骨太ストーリーにかなり食らい、予告でも流れる名ゼリフ「悪を知って外道に堕ちるか、悪を知って外道を憎むか」が追い討ちをかけるかのように刺さってしまった。過去回想の多さは若干くどかったけど、一振が重い、無駄のないアクションはすごく良かったし、最後まで抜かりなく詰めてくれるのも飽きが来なくて面白すぎた。これを機に、池波正太郎の原作小説も読まないとな。この人はキャラ作りが上手すぎる!!!でも、パンフレット高すぎる!!!もうちょい買うの迷わせてくれ...笑 長谷川平蔵、6月もよろしく!

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サプライズ

4.0北村有起哉の悪っぷり

2024年5月12日
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悲しい

興奮

萌える

火付盗賊改方の長谷川平蔵のもとに、若い頃に世話になった居酒屋の娘・おまさが現れ、密偵になりたいと申し出たが、平蔵は断わった。しかし、おまさは、平蔵が参考人として芋酒屋主人の鷺原の九平を探していることを知り、独断で調査に乗り出し・・・黒幕は誰、という話。

名前は聞いたこと有ったが、初めて観た鬼平犯科帳。時代劇を大きなスクリーンで観るのは良い。
大岡越前や暴れん坊将軍に似た感覚で、悪をやっつけるのはスッキリする。
平蔵役の松本幸四郎だが、さすが歌舞伎役者で、セリフ、仕草、殺陣まで安心して観れる。良かった。
志田未来も小さい時から観てるが、色っぽい悪女が似合ってきた。
北村有起哉と柄本明はさすが。特に北村有起哉の悪っぷりが素晴らしい。
おまさ役の中村ゆりは美しかった。若い時のおまさ役の中島瑠菜は可愛かった。
このシリーズ、続きがありそうで楽しみ。

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りあの

5.0良かった

2024年5月11日
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吉右衛門が好きだけど、幸四郎も良かった。
そしてこえが凄く似てる。セリフが同じだからどう言うかなぁと思いながらみていた。連続ドラマでやって欲しい

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こばっち

4.0スクリーンで観て正解!

2024年5月11日
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中村吉右衛門の鬼平犯科帳が大好きで、あの世界観がどうなるかしら…と思っていましたが。
この映画もいい!
松本幸四郎のちょっとした表情や口調が吉右衛門さんのようにみえたりして、これから長く鬼平を続けていったら、もっと色香のある鬼平になりそう。
息子の市川染五郎も華奢な体型はともかく、若さがあって平蔵の基礎というかそこをみせてくれたように思います。
おまさを演じた、中村ゆりもいい。ほどよい色気があって、鬼平に恋する気持ちもキュンとなる幹事も。
テレビシリーズの彦十の三代目江戸家猫八が亡くなった時に、個人的に火野正平がぴったりな役と勝手に思っていて、今回実現して良かった。もっと活躍して欲しい。
忠吾役の浅利陽介、九平の柄本明もぴったり。北村有起哉と矢柴俊博といったバイプレーヤーが悪を演じているのも見ごたえあり。
大勢での殺陣シーンも迫力あって、これはスクリーンて観て正解でした。

音楽は悪くなかったけれど、ジプシー・キングスが良かったな。

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meromero

4.0因縁とか、人情とか、忘れていた感情を思い出した

2024年5月11日
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時代劇を劇場で見たのは初めてでした。
率直な感想は予想以上に面白く、感情が揺さぶられました。
殺陣も上手くて(上手いという表現でいいのか分かりませんが)、臨場感がありました。

時代劇にしかない日本的な感覚があるような気がして、何か大事なものをしばらく忘れていた気がします。

最後の戦いで、盗賊が料亭ごと乗っ取って鬼平を招待するんですが、今から殺し合うというのに、「おめえとは一度ゆっくり飲んでみたかったんだ。」という台詞。
なんとも粋ですよね。

日本の時代劇の粋な感じとか、西部劇のハードボイルドなカッコ良さとか、たまには見て思い出さないといけないなぁと思いました。胸が熱くなった。

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ジュンヤ

3.5「悪を知る」意味が、今一つ伝わってこない

2024年5月11日
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極悪非道な強盗団と鬼平との戦いに、強盗団に潜入した密偵の活躍や、強盗団の首領と鬼平の過去の因縁などが絡んでくる展開は面白く、グイグイと引き込まれる。
数多くの登場人物の中でも、女性陣のキャラクターが、皆、魅力的で、特に、鬼平に思いを寄せるおまさの自己犠牲的な行動には、思わず胸が熱くなった。
芋酒屋の主人に対する人情味に溢れた裁定も鬼平ならではで、思わずホロリとさせられる。
その一方で、敵である甚五郎については、今一つ物足りなさが残る。
彼が、鬼平に個人的な恨みを抱いているのは理解できるし、相当な頭脳犯であることも分かるのだが、だったら、もっと、鬼平の名誉を毀損したり、信用を失墜させるような策略を仕掛けてもよさそうなものなのに、ただ命を付け狙うだけでは、あまりにも芸がないように思えてしまう。
火付盗賊改に取り囲まれても、ろくに戦いもせず逃げ回るばかりで、彼が、何度も上手く逃げおおせるところには、フラストレーションがたまってしまった。
ラストの対決にしても、鬼平に一太刀で斬られてしまうという呆気なさで、一騎討ちの醍醐味を堪能するためにも、甚五郎を、もう少し剣の腕の立つ「強敵」にできなかったものかと、残念に思えてならなかった。
若い時に悪さをしていた平蔵が、なせ町奉行になったのかという、作品のテーマにも繋がる問いについても、平蔵が言うように「悪を知ったからだ」ということもあるのだろうが、それよりも、単純に「父親が町奉行だったから」だと思えてしまうのも、残念だと言わざるを得ない。
劇中では、他にも、やくざの元締めの息子は強盗団の首領になり、盗っ人の娘は盗賊の「引き込み女」になっており、結局、生まれた環境で人生が決まってしまっているのである。
鬼平の場合、現代であれば、不良少年が更生して警察官になるようなものなのかもしれないが、そこのところの経緯は、もっとしっかりと描いて欲しかったと思う。
ところで、鬼平を演じた松本幸四郎や市川染五郎だけでなく、脇を固める中村ゆりや柄本明らも好演していると思うのだが、柄本時生はどうして出演ていたのだろうか?
単に親子共演をさせたかったからなのか、あるいは今後のシリーズで重要な役割を演じるからなのだろうか?
いずれにしても、彼だったら、何かやらかすに違いないという期待は空振りに終わってしまい、そこのところも残念だった。

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tomato