劇場公開日 2021年6月25日

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Arc アークのレビュー・感想・評価

全99件中、61~80件目を表示

3.5生命は不可逆の現象である

2021年6月29日
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鑑賞方法:映画館

 人類の歴史上の岐路には屡々天才科学者の存在がある。19世紀から20世紀は天才科学者を輩出した時代で、特にマンハッタン計画に携わった沢山の天才科学者は有名だが、話が物騒なので違う例を出すと、やはりコンピュータとインターネットである。世界中の社会生活を劇的に変化させたと言っていいこの2つの発明にも、やはり多くの天才科学者の功績が寄与している。

 本作品では人類の長年の夢であった不老不死を実現させた社会を描く。長年の夢と言っても、実際に不老不死を夢見たのはファラオをはじめとする支配層たちである。死ななければこの世の栄華をいつまでも享受できる。支配されていた人間たちは不老不死よりも、この世の地獄からの脱出を望んでいただろう。つまり不老不死は、必ずしも人類共通の夢ではないのだ。
 美魔女と呼ばれる女性たちの出番がなくなるのはある意味で痛快だが、本当に不老不死が望まれるのは世の女性たちではなく、天才科学者や優れた芸術家たちであろう。研究するため、あるいは芸術を創出するためにもっともっと時間が必要な彼らが、80年やそこらで死んでしまうのは惜しい。生きるために生きる人々ではなく、何かをするために生きる人々にこそ、不老不死が相応しい。
 しかし本当にそうだろうか。老いることも死ぬこともないと自覚したら、優れた研究や素晴らしい芸術が創出されるだろうか。桜が散らなくなってしまったら、誰も見向きもしなくなるだろう。花は散るから美しい。よく言われる言葉だ。人間も同じではないか。

 小林薫の存在感が圧倒的で、芳根京子をはじめとする小娘たちを塵のように軽い存在にしてしまう。その妻を演じた風吹ジュンとともに、生が死を内包しているから人生なのだという事実を主人公に突きつける。不老不死が実現した世の中で流れるニュースは、加速度的な少子化と自殺件数の激増だ。
 難しいテーマのように思われそうな作品だが、それほどでもない。熱力学第二法則は、これからも覆すことは出来ない。生命においては、エントロピーの増大が細胞の再生サイクルを上回るときが必ず来る。細胞の再生サイクルを延長することはできるだろうが、熱力学第二法則がいつかはそれを凌駕するのだ。生命は不可逆の現象である。

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耶馬英彦

2.0共感できるかと言われたら

2021年6月28日
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SFかファンタジーだという呈で観た方が良さそうです。
考え方の違いなのか、共感できる部分がほとんどなくて作品に寄り添えなかった。
寺島しのぶさんはとても素敵でした。
あと、関西なまりな役者さんが多かったのは何故?w

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マイナ

4.0Arc=円弧?、Ark=聖櫃じゃないの?

2021年6月28日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

幸せ

ちょっとテンポが悪く眠くなったところとあったけど、とてもテーマが重い。

キレイなピアノの音楽で、とても芸術的な綺麗な絵なのです。とくに音楽が良かった。サントラ欲しいです。

ネタバレになるのでハッキリは書けませんが、「ハッ!」となった所は、アハ体験で気持ちよかった。
最後はそうなるのか、、と。

そもそも、不老不死など望んでいないし、どこかのエルフの話じゃないけど何百年も生きることが幸せだとは微塵も思っていないので、それの何が幸せなのかと思ってしまいました。
自分ならどっちを取るか、、、と、そもそも悩まないと思います。

個人的に、35年住宅ローンを組んだことがあって、これで一生借金漬けか、、、と思ったけど、240年ローンって(笑)

時間が無限にあったら、有難みもなく、何度失敗しても後悔しなくなるんでしょうね。「有終の美」、ちょっと意味はズレますが、終わりがあるから、時間が大切に思えますね。

Arc=円弧?、Ark=聖櫃じゃないの?
あっ、願いが叶うのは聖杯か?💦

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だるまん

2.5前衛的、アングラ・・・どうなんだろう

2021年6月28日
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芳根京子のファンです。
あくまで個人的な意見で、すみませんが勝手なことを書きます。

はじめの部分で芳根さんが踊りを始めたとき、
「この監督はこの路線で製作するのか。」と思いました。

でも、どうなんでしょうか、
あのステージでの女の子たちの狂気の踊り。
芳根京子の自己崩壊的な踊り。
・・・アングラ、前衛的という言葉を思い出しました。

家に帰りnetで調べてみると、
アングラは 「商業性を無視し、独自の主張をする前衛的で実験的な芸術」
前衛的とは 「芸術活動で、既成の概念や形式にとらわれず、先駆的・実験的な表現を試みること」
と書いてありました。

「アングラ、前衛的な表現」も一つの芸術ですから存在意義は分かりますが。映画の中で流すには難しいと思います。

少し前、尾野真千子も「茜色に焼かれる」で踊っていましたけど、ストーリーの中に組み入れるのは難しいと思いました。

※  ※  ※

・構成も、最初のアングラ的な部分とノーマルな部分、そして白黒(モノトーン)な部分と、分かれていたように感じました。

・終盤の小林薫と風吹ジュンはよかった。
ある意味、流れを引き寄せたというか。

・芳根京子は変に冒険させないでほしいです。
「居眠り磐音」・「今日も嫌がらせ弁当」・ 「記憶屋 あなたを忘れない」・「ファーストラブ」なんかが好きです。
芳根さん、公開発表の場で感極まっていましたけど、
俳優さんだからしかたがないのかもしれませんが、あまり思い込まないでほしいと思ってみていました。

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51

3.0不老不死について考えさせられました

2021年6月28日
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井之脇海が、ここでも「はるちゃん」って言ってた
のが一番印象に残ってしまった~。

難しい映画だったなぁ。

不老不死って
超富裕層じゃないと楽しくなさそう!
病気の心配がないならメリットはそこかな。

ずっと健康で寿命を自分で決められるならありかもね。
とか考えながら観てた。

大昔の平均寿命からすると80-100歳の現代人は不老に見えるかもしれない。

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けな

3.5そんなもん作るやつ居らんやろ

2021年6月28日
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知的

SF的にはタイムマシンよりそのうち直面する話として考えておくべき話と思えた。
ただ、ついてゆけないのはプラスティネーション。
そんなもん作るやつ居らんやろ。日本人には耐えられない光景。
何年か前、死体を使った人体模型を作る中国の工場が大問題になった。さすが中国人作家というところか。
不老不死になったら。
考えると面白くなる。色々浮かぶが文才の無いのが悔やまれる。

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HigeKobo

0.5企画倒れ。

2021年6月28日
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つまらない作品はシナリオ、演出、役者など色々あるが、企画の段階で面白くないと分かっていて製作するほどバカらしい物はない。アート作品でもエンターテイメントでもない、対象年齢や男女もない、愚作とはこの映画の事を言うのでは。
未来の話やこんな世界があるんですで物語が進むなら見る側も受け入れられるがそんな演出もなく、いきなりリアルなミイラです、子供の見学で世間に認知されてますってならないだろう。そんなに観客は馬鹿ではない。自分から不老不死になって、ならない人の世話しますってバカでもやらないだろう。リアリティがないのでは。よくこんな企画で進められたものだ。前半の重要な寺島しのぶのくだり雑すぎる。なぜ退陣したのか説明ないのでは。不老治療前は流行っていたし、寺島しのぶしか出来ないって言ってたのに。シナリオが悪すぎる。挙句の果てに最近流行りのLGBTで終わらせる、雑さ。Vシネか?
一番の問題はなぜ子供を産んで捨てたのか?そこないと小林薫のくだり生きない。あんなに長く尺とるならちゃんとやらないと。
この手の話では不老不死は辞めるタイミングの話が鍵になるのになんで135才でいきなり歳取ってるのか?全く理解できない。

これは映画祭に出し泊を付けて逆輸入しないと。〇〇映画祭で作品賞取りました。雰囲気映画ですがなにか?ってぐらい吹っ切れないと。本気勝負ではで客は呼べないよ。
物語が面白くないので大コケ映画になるのは必須。
あとつまらないから白黒映画の要素取り入れましたがバレバレ。

石川慶監督これで終わる可能性大アリ。
「愚行録」「蜜蜂と遠雷」は2作続けてただの奇跡だった可能性あり。
なぜ撮る前に、脚本の段階でわからないのか?

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ゆう

3.0ベテラン俳優が良い

2021年6月28日
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知的

ケンリュウ氏の原作ということで(未読ですが)、あえて前情報を入れずに観に行きました。

どの俳優さんも好きな俳優さんでしたが、特にベテラン勢がすばらしかった。

ので、芳根京子さんと岡田将生さんにはもう一歩深い演技を期待したかったです。(場面が細かく切り替わるので難しかったのかもしれません)

芳根京子さんはひとつの時間軸をじっくりと演じる方が良さが出る俳優さんなのではないかと思います。

後半はあらすじが読めてしまったのですが、きれいな終わり方でした。

これから原作を読みます。

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ネラ

5.0暫定今年度ベスト

2021年6月28日
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昨日観た「夏への扉」とは色々な意味で真逆のSF映画

主演の芳根京子、名前しか承知しておらず初見だったが素晴らしい演技だった

近未来感がないという指摘もあるが、変に近未来感を出すと画が安っぽくなり世界観が崩れるので個人的にはこれでよかった

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うんこたれぞう

3.0「死」は「生」の一部

2021年6月28日
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怖い

難しい

寝られる

イオンワンデーフリーパスポート3本目

予告のシュールな雰囲気と不老不死というテーマに惹かれ、楽しみにしていた本作。それなりに楽しめましたが、ちょっと思っていたのとは違いました。

ストーリーは、プラスティネーションという技術を用いて、生きているかのようなポーズで遺体を保存する仕事に就いたリナが、不老不死を研究する夫により永遠の命を手に入れ、命のあり方について考えるというもの。もっとSF的な展開になるのかと思いきや、不老不死をめぐる人々の受け取り方の違いを通して、命について静かに考えさせられるような作品でした。

話自体は興味をそそりますが、序盤から終始暗い絵づくりで淡々と物語が進み、盛り上がりやおもしろみに欠ける印象でした。そのため、何度か瞬間寝落ちしてしまいました。予告で印象的だった、紐で遺体にポーズをとらせるシーンも、物語上の重要な要素ではなく、ちょっと拍子抜けでした。

ただ、冒頭シーンが伏線として終盤に収束する展開は悪くなかったです。また、若さを保ったまま年齢を重ねるリナを、芳根京子さんが好演していたのもよかったです。見た目は変わらないのに、年齢相応の変化を感じさせる演技だったと思います。

作中に「死は生の対極ではなく、生の一部」という言葉がありましたが、これが最も印象的でした。もし今現在、不老不死が選択できるとしたら、自分はどうするだろうと考えてしまいました。すぐに飛びつきそうな気もしますが、果たしてそれでよいのかと躊躇する自分もいます。古い人間の価値観であり、不老不死を選択できない人間の負け惜しみだとしても、「生」がより輝くために「死」は必要な気がします。不老不死を願う人類も、最後に老いを選んだリナも、所詮は無い物ねだりなのかもしれません。

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おじゃる

3.0映像は優れていたと思います

2021年6月27日
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映像は美しくてスタイリッシュだと思いました。テーマも、何となく深くて重要なものだと感じられたけど、非常になっがたらしい印象を持ってしまいました。まさに短いSFものを強引に引き伸ばしたといった感じです。
展開の関連性も、いまいちピンとこなかったし、所々唐突。日常的な雰囲気を出すために丁寧な描写をしていたという認識だったけれど、その時間を削ってもう少し説明的なものがあってもよかったのでは─と勝手な言いがかりなんですが・・・。でもダラダラ長く感じたのは、あの描写のせいだと思います。
優れた作品でしたが、率直に面白いものではありません。

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SH

4.5【”ヒト”の可能性】

2021年6月27日
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僕は、ヒトは、代を重ねたからこそ、強い遺伝子を残し、繁栄してきたのだと思う。

個人として死をどう考えるかなど、哲学的・宗教的な問いかけの他にも、いろいろ考えることの多い映画だった。

昔、ある宗教家の人に叱責されたことがある。

僕が、Cというお寺は、ある大きなAというお寺の「末寺」だと説明してことが気に食わなかったのだ。

Cというお寺を見下しているように感じると怒っていた。

だが、末寺の「末」は、末裔や末広がりの「末」と同じで、教えが広く伝わっているとか、繁栄していることを表しているので、この人の考え方は間違っている。

伝教大師の「一隅をを照らす」は、僧が自ら灯りとなって隅々を照らしなさいという教えで、「忘己利他」は、己を忘れて他を利するようにしなさいという教えだ。

天台宗は、その後、多くの高僧だけではなく、臨済宗の栄西、曹洞宗の道元、浄土宗の法然、浄土真宗の親鸞、法華宗の日蓮、時宗の一遍など日本の主要な宗派の宗祖も輩出して、仏教が、日本の知識層だけではなく、貧しい一般層にも広がる礎にもなっている。

天台宗延暦寺大講堂には、こうした宗派が寄贈した宗祖の像が祀られている。

作品のプラスティネーションのチャプターで、即身成仏が話題に上がる場面があったが、即身成仏を目指した空海も、法相宗の高僧・徳一(とくいつ)に諭され、それを成し遂げる前は、治水などを中心に利他行が中心の布教活動を行なっていた。

不老不死が利他とは対極にあるように感じるのは、僕だけだろうか。

ヒトも、仏教と似て、新しく教えを受け継いだジェネレーションが、更に新しい価値観を見出して、社会を発展させてきたことは間違いない。

僕達の上の世代が、LGBTQへの差別を止めようなんて考えただろうか。
更に、その上の世代が、男女の格差を無くそうなんて考えただろうか。人種差別は良くないなんて考えただろうか。

ヒトは、代を重ねて強い遺伝子を残し、繁栄し、更に代を重ねながら、価値観を発展させてきたのだ。

ヒトは、怪我を負った人や、年老いた人を労ったり、助けたり、子供も含めて弱者に寄り添いながら、少しづつ人らしさを育んできたのだ。
それは、いつか自分自身が弱者になるかもしれないという人間の想像力に基づいたものでもあるはずだ。

映画の物語のように、不老不死が実現するとは思えない。

でも、可能性としてだけ考えても、利他とは程遠いことは分かる気がする。

レビュータイトルに、”ヒト”の可能性と書いたが、それは不老不死を実現するという科学の可能性を考えたものでは決してない。

前に、進化人類学者のジャレド・ダイアモンド博士が、ヒトが農業を始めてから数千年から一万年経ったというが、ヒトは農業に適したように未だ進化していないと言っていた。

国連は、世界の人口増加と、エネルギー資源や水資源の保全のためには、先進国を中心に人類は肉食をかなり減らさなくてはならないと提言を行なっている。

ヒトは、代を重ねてより農業に適した進化を遂げる必要が、まだまだあるのだ。

それは、不老不死で手に入れられるものではない。

この「もし不老不死が実現したら」という物語は、ストーリー自体や、死は生の一部という哲学的とも取れる問いかけの他に、もっといろいろ語りかけるものがあった気がする。

原作も読んでみようと思う。

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ワンコ

3.0ちょっと冗長かな

2021年6月27日
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寝られる

テーマが重くドキュメンタリー調なのでストーリー展開がゆるく無駄な横道それが多かったと思います。睡魔に飲み込まれそうになる時間が・・・。
最終的に締めくくりがないので今後は想像にお任せパターン。芳根京子ちゃんファン向きの作品です。

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タイガー力石

3.0長く生きる意味があったのか。

2021年6月27日
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悲しい

幸せ

自分の子供より長生きして良いことがあるのだろうか。ずっと綺麗なままで生き続ける。(人間の理想とするところですが)
年をとっても美しいまま生きて楽しく生きられれば問題ないけど子供より生きて辛い思いをしながら生きていくのもどうなのかな。と思った。長く生きても幸せとは限らない。最後に涙を浮かべたのは……。終わりのない人生は悲しい 長く生きることが幸せだと思い選択したが普通に生きて年をとった方が幸せなのかも。そんな風に思えた。  芳根京子が素晴らしく綺麗だった。

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しろくろぱんだ

1.5これはなんだ!

2021年6月27日
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がっかり。

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かん

0.5同じ席でも

2021年6月27日
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109本目。
チケット買って気付いた、さっき観た一歩先の彼女と同じ席で、上映後の清掃スタッフも同じ人。
感想ですか?
監督は満足でしょうね。

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ひで

4.0邦画でもちゃんとしたSFできた!

2021年6月27日
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永遠の命を手に入れた女性の物語。
ここんとこドラマや映画に引っ張りだこの芳根京子ちゃんが主演だ。
お話は17歳でスタート。えっ!と最初から惹きつけられた。19歳になって、その後老化防止の薬を作る会社に就職し、30歳で不老不死になり、それから137歳まで。
これまでも不老不死を扱った作品は観てきたけど、薬で人類に行き渡った設定は初めてだ。
全編通して2001年宇宙の旅などのアクションじゃないSF映画の、静かで落ち着いた映像や台詞。
主人公が体験する周囲の人達との別れや自分の存在価値への悩み。中盤ではキーパーソンの小林薫の登場とモノクロ展開にビックリ。
ラストはちょっと違和感があったけど、それが彼女の選択だからね。
サプライズも少なく、安定した展開でじっくり観られました。大満足です。

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涼介

3.0後半パートがもったいない

2021年6月26日
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 最初の30分は、圧巻だった。コンテンポラリーダンスのようなダンスを4人の女性が踊る。さすが石川慶監督、画がバッチリ決まっている。続いて、リナが登場するのだが、狂気をまとった芳根京子にはゾクゾクする。
 そして、寺島しのぶ演じるエマも負けてはいない。プラスティネーションされたボディをマリオネットのように操り、芸術的なポーズに仕上げていく。
 これは、すごい作品に出会えたんじゃないかと思っていたら、徐々に失速。

 2回り以上歳の離れた弟が登場したあたりから、違和感が多くなる。エマからリナに会社が代替わりする過程が不自然だし、リナと天音の関係もしっくりこない。

 後半のモノクロパートは、明らかに冗長。末期癌の女性が入所した段階で、ラストは決まったようなもんだから、一気に行って欲しかった。風吹ジュン、小林薫、そして倍賞千恵子といった素晴らしい名優が出演しているのにもったいなかったな。

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bion

3.0よく、これで、演技出来たな、芳根京子、凄すぎるぞ‼️

2021年6月26日
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脚本がゴミ以下、最低最悪です。
展開もおかしいけど、無駄な展開やセリフが多すぎます。
おかしいところ満載で、指摘するのが恥ずかしいくらいです。
それで、演技に集中すると、岡田将生の演技が凄過ぎる、いつになく抑えた演技、歴史に残る名優の姿、出番が少ないのが残念ですが。
芳根京子は、こんな破綻したストーリーをこなす凄過ぎる演技です。
内容に関係なく、岡田将生と芳根京子に興味がある方は、ぜひ。

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アサシン5

2.5感情が動かない

2021年6月26日
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石川慶監督の「蜜蜂と遠雷」が大好きなので鑑賞しましたが、かなりテイストの違う作品で戸惑いました。

分かりやすく感情が昂りスクリーンに釘付けになった「蜜蜂と遠雷」とは異なり作品への感情移入を拒むような感覚すらありました。敢えて感情を昂揚させる演出を避けているような。

展開としても少しSFっぽい設定ですが想像を超える意外なサプライズもなく、想像範囲内の出来事が淡々と描かれます。

寺島しのぶ、小林薫、風吹ジュン、倍賞千恵子。素晴らしい役者さんがキャスティングされているので、個人的にはもう少し分かりやすく感情が昂るような作品にして欲しかったです。

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トラヴィス