リベンジャー　復讐者

犯人がわかりやすすぎ、ストーリーがシンプルすぎ、マルクスの自称録通りに行動する主人公も素直すぎ、ワンちゃんとの出会いもいろいろあまりにもご都合主義で面白みに欠けました
あの女の人は必要ないように思うし
犯人も犯人で可哀想
格闘シーンはそれなりに面白かったです
カール・アーバンはやっぱりカッコ良いです

妻子を惨殺された辣腕弁護士が、犯人に復讐を挑む物語。

アントニオ・バンデラス主演のサスペンスです。邦題や冒頭のシーンでバイオレンスアクションを予想していましたが、バイオレンスシーンは予想よりも控えめ。復讐を決心する過程や、犯人捜しのサスペンス部分がより強い作品でした。犯人捜しの部分は、シンプルながらしっかり。犯人の意外性や動機の説得力も十分で面白みを感じます。

復讐への過程はややチープ。武道を習得するシーンが描かれていますが、もう少し主人公を弱くした方が映画の世界観に合うよう感じます。
ただ、より残念に感じたのが女性協力者を登場させたこと。妻子を殺され復讐を決意した人物に対してヒロインをあてがうのは、個人的には興ざめに感じます。

私的評価は普通にしました。

マルクスの自省録をなぞったストーリーの展開は面白い。

復讐は成功し、正義を成したわけだが元を辿れば自分の蒔いた種。
犯人の恨みは理解出来るし、かといって主人公が全面的に悪いとも思えない。何かモヤモヤする。

それと、自分の武器だった言葉を封じることで聴力と洞察力が向上するのはちょっと微妙かなー。視力を失くして他が発達するとかならよくあるんだけどな。

仕事に追われて家庭を疎かにしていた男性弁護士が、ある日突然妻と娘を殺された話

主人公はあるあるパターン。（こう言うのがステレオタイプ？w）
事件に進展が無く、動きが悪い警察にイライラ。
個人的にも途方に暮れて、自分を精神的・身体的に追い詰める。→亡くなった家族の為に踏み止まり自分が強くならなければとトレーニング→1人で証拠・犯人捜し→復讐と言った具合。

バンデラスアクションも観せたい為、チンピラなどとの遭遇率も高い。

物語的に主人公が弁護士だった経験を活かしたいらしいが、何故か教訓は「五感を研ぎ澄ませ」であり、その教訓は弁護士では無く敢えて例えるなら「現場行動派の警察官等だろ？」と思ってしまう訳で。

弁護士な理由である事にこじつけたかったあるある理由でした。弁護士の仕事を活かすのではありません。映画として弁護士と言う「名前」を使いたかっただけなのです。弁護士として行動する中身が映画にはありません。

また途中参加の
相棒犬＝人間には出来ない行動にて話を進めてしまう。
ヒロイン＝何故か凄く事件の情報を掴んでる。
が都合が良過ぎます。

展開的に序盤に仕込みがあり、最後にそれが活きるパターンです。しかし映画としての面白味はココしか無く、脚本が淡白で序盤あらすじと結末ありきで映画にGOサインを出した感が強い。

デスクワークメインだった人間の復讐話とすれば、些かつまらなく感じました。