大怪獣のあとしまつのレビュー・感想・評価
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タイトルから期待するものをちゃんと提供できれば、名作だったはずなのに。
というわけで、タイトルにあるように「巨大怪獣の死体をどうやって後始末するのだろう」と観に行ったのですが……その怪獣の死体が登場するのは、なんと開始20~25分後です。
この段階で、「どうやらこの映画は、こちらが期待してるものを出してくれないぞ?」とは思ったのですが。
とにかく、後始末に向けて話を動かすべきなのに、無駄なキャラクターによる無駄なシーンが積み重ねられます。カメラワークにも、妙に無駄な印象を受けます。
その、無駄に見えるものがラストに「無駄じゃなかったんだ!」となれば、話は変わってくるのですが……そうではなく。
最後の最後で「それは最初からやっておくべきでは?」という、これまで観てきた2時間近くをすべて「無駄」にしてしまう締め方になりました。
この時点で、監督はなぜこんな脚本を書いたのか、まったくわからなくなります。
「ここまで作ったけど、ぜーんぶ無駄な時間でした!」というのに、観客を巻き込んで喜ぶのは、それは悪趣味だなと。
俳優陣は豪華なのですが、付き合わされて大変だったろうな、という感想しかありません。
大変お疲れ様でした。
令和の時代になっても、邦画の悪いところが出た作品ですね。
ちなみに作品の最後に「続編がある」ことを示唆するサービスシーンがあるのですが、本気でしょうか?
正直な話、脚本が上がって来た段階でこれはリテイクをかけて、練り直しておくべき作品でした。
もっといいものにできたはずなので、大変残念です。
【”デウス・エクス・マキナ。大怪獣現われし時、選ばれし者が行った事。”三木監督のシュールな世界観が好きな人には、面白いかなあと思った作品。そうでない方には・・・・、それなりの作品・・。】
ー 今作は、三木聡監督が、今までのシュールで独特な笑いを基調にした世界観をスケールアップした作品である。
作品の着想は、非常に面白いし、冒頭で首相(西田敏行)が口走った”デウス・エクス・マキナ”と言う演出技法<劇の内容が錯綜して解決困難な局面に陥った際に絶対的な力を持つ存在ーそれは神とも呼べるーが現れ、混乱した状況を解決に導く>も、再後半に効いてくる・・。ー
◆感想
・日本の首都を壊滅状態にした大怪獣が、突然天から降り注いだ光により、死亡。内閣はその死体処理に奔走するが、手柄を取りたい大臣たちは、夫々勝手なことを言ったり、勝手な行動をする環境大臣(ふせえり)の姿。
- ここでの、大臣たちの言動が、滑りまくりである。申し訳ないが、笑えなかった。少しだけ笑えたのは、官房長官(六角精児)が、怪獣の名を”「希望」であります!”と発表したシーン位かなあ・・。-
・更に言えば、自衛隊ではなく、国防軍が出来ていたりするのだが、それをポリティカルに揶揄しているわけでもない。
・特務隊のアラタ(山田涼介)が、処理責任者になり、奔走するのだが・・。
- アラタが、3年前に突然、同僚で恋人だったユキノ(土屋太鳳)の前から消えるシーンの描き方も粗い。(光が突然現れ、なんだなんだと思っていたら、別のシーンに切り替わっている。)
そして、現在、ユキノは環境大臣の秘書になっているが、アラタが消えた時に車に同乗していた同じく特務隊の総理秘書官アマネ(濱田岳)に大怪我を負わせたからか、いつの間にか二人は結婚している・・。
【何が言いたいかと言うと、”多数の登場人物描写が中途半端で、薄い”のである。】ー
・スクープをものにしようとした男が、怪獣の体液を浴び、全身にキノコが生えてしまうシーンで、度々披露される下ネタも、ちょっとなあ・・。
・アラタが、怪獣に登ってガス抜きをしているのに、ミサイルを撃ち込むアマネの思考もキチンと描かれていないし、怪獣の死体を上流のダムを破壊し”水洗トイレ”のように流すアイディアも、颯爽と登場したユキノの兄ブルース(オダギリジョー)の活躍に期待したが、肩透かし・・。
<と、気が付いてみれば、作品の瑕疵(個人的な意見です。)ばかり論ってしまったが、申し訳ない。
では、何で3.5を付けたかと言うと、作品着想の秀逸さ(今作の様な大怪獣がピクリとも動かない作品を観た記憶が無い。)と大怪獣の"有無を言わせぬ"死んでいるのに伝わって来る存在感であり、それに翻弄される愚かしき大臣たちの姿が、少し面白く。
特に、最後半に明らかになった、”デウス・エクス・マキナ”の意味合いが分かったシーンに、少し感心したからである。
今作は、松竹と東映の初の共同配給作品だが、”予算半減”の第二作は製作出来るのかなあ・・、と思った作品である。>
映画の予告作ってる人ってすごいよね
原作があるらしいですが、知らないので、原作がこうだからとかは無視します。
予告、設定を見た時点のワクワクはそれはもう凄いものでした。
だから、本当にガッカリした。途中で帰りたくなった映画はこの映画で2つ目です。2回目の呪術廻戦0見りゃ良かった。
ところどころ入る大臣連中の会議(と言っていいのか?)での小ボケは寒い通り越してイライラするし、途中の冷却作戦なんだったの?
爆破に関してもところどころコミカルにしてきて、腹が立った。
これから作品を見る際は監督の名前をしっかり見ることにします。
設定にはワクワクしたので0.5点
おまけ映像有り
たぶん続編の話はネタかな?
結局人類は大怪獣を倒せなかった。
そしてあとしまつもできなかった。
倒したのも片付けたのも光のキョ・・・
ってことかな?
そういえば昔は毎週やっつけてたから、片付けるの手伝ってくれないと困るかもね(笑)
そういう点で最期は驚いたし胸にくるものがありました😉
おもしろかった☺️
くっだらねぇ…(悪い意味で)
「くっだらねぇ…」鑑賞後、開口一番に口をついたのが残念ながらこれであった。
大怪獣の死体…このあとどうなってゆくのか、どう処理されるのか、観客が一番興味のあるテーマにもかかわらず、監督は見事にその科学的考証をおざなりにし小学生レベルの都合の良さで作品を仕上げてくれました。
そもそもこの作品には庵野監督のシン・ゴジラ的な仮想のシリアスさはない。かといって福田監督の三国志のような突き抜けたバカバカしさもない。一体どこに向かう作品なのか全くわからないのだ。まるで一級河川に横たわるあの大怪獣の死体のような居心地の悪さだけだった。
やはりテーマを考えれば、前述の通り科学的考証や緻密な設定のリアリティをおざなりにしたのは敗因だろう。数え上げればキリがないが…
カリカルチュアな政治家達が吐くセリフは軽妙・滑稽をあまりにも狙いすぎてすべて笑えない。シリアスな人間関係は描写が解りづらいところに不倫要素までぶっ込んできて収拾つかんわ、これ。政府特務機関の人間が二年も失踪して何事もなく復帰したり、辞めた隊員が委託で爆破作業したり。政府関係者が機密情報をYahoo!ニュース的なサイトにアップしてリーク?いくら日本でもそんなガバナンスがばがば、コンプライアンスゼロなんてないから。おいおい堤体が二重構造のダムなんて存在しないので。おねーちゃんのアイデアでダム決壊させてあの質量の大怪獣を海まで押し流す?できっこないだろ。ましてや03式中距離地対空誘導弾を人がロケットランチャーで撃ち落とすとかどんなファンタジーだよ、ランボーでも無理だわ(苦笑)
三木監督はWeb現代のインタビューで「処理しきれない大きなものに対する人間の右往左往は、原発事故であれコロナであれ近似値を示します…」とか高尚なこと語ってたけど、どうにも語るに落ちた感がある。「インスタント沼」や「俺俺」とか割と好きだっただけに、三木監督のあまりの不勉強さに残念を隠しきれない。これが東映と松竹の共同作品と言うのにも驚いたが、やはり船頭が多かったのだろうかと邪推。
で、オチとしては大怪獣やっつけたんだからお前が後始末しないからみんな迷惑かかってんだろ?というものでした。
「大怪獣のあとしまつ」は「デウス・エクス・マキナの不始末」でしたとさ。
ラストさえなければ
途中のギャグとかは面白くてみて飽きなかった
だけれどラストの展開が意味わからなかった上にウルトラマンもどきを出すのはさすがにないわ
だれがゴジラの死体を掃除するウルトラマンを見たいと思うわけ????
(^-^)発想がGOODです。
鬼滅の刃で鬼が斬り殺されるとその死体は太陽に焼かれて跡形もなくなりますし、仮面ライダーの怪人達は爆発して跡形も残りません。。どのヒーローモノも血生臭いところはあまりみせません。世界のヒーローもので怪人や怪獣達のやられた死体のことを深く考えた人っているのでしょうか?この作品はこの発想だけで得点高いと思いますよ。腐敗して爆発の危険がある怪獣の死体を現在の福島の核施設に例えているのも良きです。
ラストは賛否があるのでしょう。私は容易に想像できましたし嫌いではありません。
その世代なので、、、。
予告が最高潮だった
題材としては面白いのにどうしてこうなったのか不思議なレベル
笑いどころであろう閣僚たちのてんやわんやに、古臭い下ネタがひたすら連発されていて不快だった
始末をつける怪獣に名前をわざわざつけるから、「ついに◯◯が沈んでゆきます!」「◯◯があとかたもなく消え失せました!」とかそういうブラックなシーンがあるのかと思ったけれどなかったですね、なんで名前つけたんだろう?
合いませんでした
ここまで最初から最後までつまらないと思った映画は初です
コメディ要素強めですが、だだ滑りしており一つも笑えませんでした
オチもしつこい位に伏線張って、ああやっぱりそんなオチかとガッカリ
もったいない!
空想科学読本的な科学的に未知の大怪獣を処理するにはどんな問題が?を大真面目に描いていたら、世界初の新たな怪獣映画として大傑作になっていた題材を、下ネタやコメディタッチの演出で台無しになってしまった!
良い題材だったがもったいない!
AKIRAのパロディは面白かったが、それ以外は苦笑いだった・・・
庵野監督や樋口監督が撮っていたら世界的に大ヒットの可能性もあたかも?
正直ターゲットとなる特撮オタクに刺さらない映画って誰のためにこれ作ったの?といいたい
んー残念ながら
結論から言うと全くオススメはしません
ウルトラマンティガ、パシフィックリム、怪獣8号でも少し取り上げられていた怪獣の死体どうするよ?という内容を1本の映画にした、良いところはそこだけである。
終始ギャグ調で話が進むが残念ながら全く面白くない、下ネタも連発され監督が大声で自分のセンスの無さを叫んでいるようにも見える、このテーマであればガッツリ真面目にやった方が良かったのではないかと思う、約2時間の上映時間も非常に長く感じてしまった……このオチも駄目ですね。
恋愛要素も もちろん余計であり、シンゴジラで省いたという「正解」の証明にもなってしまう。
特撮をやりたいという意図は伝わったがそれなら真面目にやってくれ、この映画のあとしまつはどうしましょうか?
死後硬直っぽくコテンとした怪獣の死体だけは好きですよ
鑑賞後のモヤモヤのあとしまつ
設定が面白そうだったので鑑賞。
序盤のゆるいシンゴジラ風の感じは好きだったし、今の政府のコロナ禍への対応をちょい皮肉ってる感じも良かったです。
中盤からの冷却作戦、ダム決壊作戦失敗からの展開からアレ?ってなって行きました。
予算の問題か、CGも凄く残念。
序盤の環境大臣が怪獣の上に乗って中継する場面は、国民を納得させるために、映画内でグリーンバックを使って合成させてる設定で撮ってるのかな?って思うくらいでした。
初日に観に行っといてなんですが、もうちょい評判聞いてから、観るかどうか判断すれば良かったです。笑
ツッコミどころは満載ですが、コメディですからと言ってしまえばそれまでなのかも。
ちょいちょい挟まれるギャグも面白くなかったですが、
SNSとかでは、おもしろかったと言ってる人もいたので、これは好みかなと…。
やはり、シンゴジラは偉大な作品でした。
そうそうw 絶対クサいと思ってたw
どんな物語の、どんな舞台設定でも、無視されがちな大問題があります。それは「におい」です。
タイムスリップで戦国時代に行けば、絶対に血なまぐさい。トイレなど無いダンジョンに潜れば、排泄物のニオイ、戦闘の末に死体の山を気付けば、血なまぐささに咥えて、死臭、死体の腐敗臭、食い散らかした残飯のニオイ、何日も風呂には入れず、どれほど煌びやかな装備に固めた美少女戦士達も、絶対にクサい筈(え? それが良い? 変態ですか、あなたは)
だから、ここでも怪獣のニオイに言及されていたのは実に良かった。映画で生理的な表現をされるのは、見ていてちょっと辛いんですけどね。なので、政治の動きとかコミカルすぎやしないかとか、そういう問題は私はあまり気にしません。どうせ、「もし本当にこんな事態が起こればどうなるのか」などというシミュレーションをしたところで、難しすぎて理解出来ず、専門家からも叩かれるに決まってるんですから、これぐらいのトーンの映画で十分ではないかと思います。実際に怪獣が現れて、見事、退治に成功したところで、果たしてその後どうなるのか。もう映画を見る前から、あれこれ想像させられたところに、この映画の面白さがあったと思います。ただ、最後のオチは……。
まあ、そうですね。火のない所に煙は立たない。こんな巨大怪獣が現れるマイナス要因は、ウルトラマン的スーパーヒーローが現れるプラス要因で相殺されなければ、物理的に辻褄が合いませんってことで、よろしいんじゃ無いでしょうか。ただ、4点以上は差し上げられませんw いや、楽しかったですよ。
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