劇場公開日 2020年6月13日

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「ズルく生きれ!と言わなきゃ行けない日本」なぜ君は総理大臣になれないのか りりまるさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0ズルく生きれ!と言わなきゃ行けない日本

2022年10月31日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

日本で一番真面目が報われない職業は政治家だ。
ひとりの生真面目な政治家を長年追い続ける事で、日本の政治家の根本的な問題が見えて、日本は変われないと思った。
真面目にコツコツなんて求められてない。話題性になる発言が人の注目を掻っ攫う。

誰もが「小川淳也は政治家に向いてない」と言う。家族も政治家は辞めて欲しいと願っている。私も向いてないと思った。だって、いい人なんだもの。この国ではいい人は政治家として成功しない。
絶望を感じたけれど、小川さんが「信用出来る議員に〜」と発言してた記憶がある。たった数名でも、本気で日本を考えてる政治家がいるのが救いだった。

この映画を楽しむにはニュースや政治の知識がいる。週刊紙のように、おもしろく書き立ててないので、生々しい冴えない政治家のリアルだ。なので、大衆ウケはしないけど、こんな映画があってよかった。

小川さんを一番素敵だなと思ったのは、「政治は多数の意見を取り入れるが、自分は反対意見も耳を傾けたい」と言っていたところ。
政治家の性格まで把握せずに投票をしてるけど、自分と考えが違っていても小川さんは信じたい、そう思った。

衝撃だったのは、3DKの賃貸アパートに家族で住んでたこと!家族の悔しい気持ちが分かる。
東大卒で将来が約束されてたエリートは、たくさんの人に裏切られ暴言を吐かれても、日本のために歯を食いしばってた。
小川さんが総理になれる日本に、世界になれたらいいなと思った。

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りりまる