劇場公開日 2020年7月10日

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「それから10年後に世界は動いた」バルーン 奇蹟の脱出飛行 よしさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5それから10年後に世界は動いた

2022年5月31日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

東独から西独へ気球を使って脱出を試みる二つの家族の物語。

事実を基にしたお話のようですね。
設定を読んだ時に「絶対に面白い」と想像ができ、実際に「想像通りの面白さ」だった作品です。

序盤での失敗。しかし、社会主義独裁国家への失望、シュタージの追求の恐れも加わり、改めて脱出を試みます。シュタージの追求だけではなく、兵役の期日から時間的な制約も加わり緊迫感を煽ります。
普通の市井の人々の描き方が秀逸ですね。何気ない視線を監視しているかのごとく描き、当時の東独の特殊性を良く現しています。
また、残して行く家族との感傷も上手に散りばめられていて、物語に深みをもたらします。

クライマックスは上手に緊迫感を煽りますが、それでも「バルーン」。スピードも操舵性もなく、映画のラストとしては少し面白みに欠けているように感じたのは残念なところ。

私的評価は4.5にしました。

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よし