劇場公開日 2021年10月15日

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「幻想的な映像空間に酔いしれる。」DUNE デューン 砂の惑星 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0幻想的な映像空間に酔いしれる。

2022年7月12日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

2021年(アメリカ)監督:脚本:ドゥニ・ヴィルヌーヴ。原作:フランク・ハーバート。
とても感動した。難しいけれど、SF映画の魅力が詰まっている。
荘厳で知的で美しい。
(デヴッド・リンチの「デューン砂の惑星」とは好対照です。)
(こちらはめちゃ本格的かつ正統的なSF映画です)

映像が美しい。音響の効果、シーンにマッチした音楽が見事。
ティモシー・シャラメがめちゃ美しい。
彼の当たり役になる予感。
オスカー・アイザックの存在感。
そこに居るだけで、画面が引き締まる。
レベッカ・ファーガソンの陰謀。気高く怪しく美しい。
《あらすじ》
10191年(西暦1万年ですよ)
惑星アラキス(別名デューン)では、メランジと言う名のスパイスが珍重され
貨幣以上の価値がある。
それを独占して繁栄しているのがハルコンネン家だった。
ハルコンネン家は先住民族フレメンを暴力的に支配して搾取していた。
宇宙帝国の皇帝の命令でハルコンネン家は、アラキスを追われる。
そこでアトレイデス家に跡を継ぐよう皇帝は命じる。
大変なメランジの争奪戦。
先住民族フレメンの思惑も絡み、激しい戦闘が始まるのだった。

アトレイデス家のレト公爵がオスカー・アイザック。
公爵の愛妾がレベッカ・ファーガソン。
その息子で後継者のポールがティモシー・シャラメ。
ポールが全ての鍵を握る《大変な重要人物》なのです。

まるで「スターウォズ・エピソード1」のはじまりのように興奮して
ワクワクしました。

羽音を立てながら飛ぶトンボ型のハバタキ機。
(運転席がグレーに透けている)
かなり楽しい乗り物です。

汗と涙を変化して飲み水に変える吸水スーツ。
どんな暑さ寒さにも対応。
そして「砂の惑星デューン」には、
砂虫と言う奇天烈な生き物が存在している。
(砂虫???虫を超えた生き物か?怪物か?)

ともかく難しさは面白さに通じます。
訳の分からない言葉を話す先住民族フレメンとか。
主要登場人物だけで20名。
ストリーは複雑。

皇帝の真意は?
民族の激しい対立の戦いの行方は?
この映画はほんの序章に過ぎません。
続編は2023年公開と決定しているそうです。

琥珀糖
Uさんさんのコメント
2023年11月20日

そうですね。長く続くであろう物語のプロローグは、興奮とワクワクしかないですよね。ほぼ砂しかない世界であるのに、光と影と人が美しかったです。
2024年公開予定の続編が、本当に待ち遠しい。

Uさん
琥珀糖さんのコメント
2022年7月17日

コメントと共感ありがとうございます😊
CDさんのレビューは明晰にして平易で、この映画を観る人に本当に
親切な入門書ですね。
ただし、私はこの映画を観た後だからこそ、CBさんのレビューの
素晴らしさが分かったのだと思います。
ビルヌーブ監督は映像作家でありそして音響作家である・・・
そう書かれていましたね。
私は内容の広範さに付いて行くのがやっとでしたが、
難解さが魅力・・・心地良さを楽しみました。
(今、wikiを読みましたら製作費1億6千5百万ドルに対して4億ドル以上の
興行収入なので、多分まあまあの成功のようですね)
part2が楽しみですね。
その映画を観る時には、CBさんのレビューをあらかじめおさらいして
この映画をもう一度観てから、準備万端で観たいと思います。

琥珀糖
CBさんのコメント
2022年7月17日

> 難しさは面白さに通じます
そう思える人は、絶対、この映画、いけますね。

> この映画はほんの序章に過ぎません。続編は2023年公開と決定
そうなんですね。楽しみ!

CB