ナイル殺人事件のレビュー・感想・評価
全314件中、1~20件目を表示
ポアロ自身のドラマは完結したけど、三作目はどうする?
ケネス・ブラナーの『オリエント急行殺人事件』は、主人公の探偵ポアロがカッコつけてばかりいて、全体的に冗長な印象だった。しかも監督のブラナーがポアロ役なのだから、おいしっかりしてくれよと言いたくもなる。とはいえシドニー・ルメット監督版でのアルバート・フィニーのポアロは天才的に面白いキャラだったので、ブラナーは不利な勝負で違う道を模索したのだろうとは思う。
そして二作目となるこちらでは、相変わらずブラナーのポアロはカッコつけているのだが、ブラナーは前作よりも積極的にナルシシズムに向き合って、本来なら事件の外にいるポアロを、物語の中心に持っていく改変を行ってみせている。すると不思議なことに、あれだけ鼻についたポアロのカッコつけが、この作品には合っている。殺人事件と謎解きという従来のストーリーに、ポアロ自身のドラマが加わって、作品に奥行きが出た。
ただ、殺人事件の解決に執着し、人には冷淡に接するポアロのスタイルに過去のトラウマという設定を与え、さらにはトラウマ克服のために執着を捨てる決意をしたラストシーンを観る限り、もうブラナーのポアロのドラマは終着駅に達したのではないか。三作目も準備中だそうで、どの面下げてまた探偵の戻るのかと思ってしまうが、そこは納得のいくプロットが用意されていることを願っています。
ようやく劇場公開されたという思いで満足。ただ元々の物語の完成度は、他シリーズより劣る点は否めない?
まず本来この作品は2020年に公開されるはずが、新型コロナ等で公開が延びに延び、配信オンリーになってしまうのではという危惧がありました。そんな中、無事に劇場公開となったことが素直に嬉しいです。
「オリエント急行殺人事件」から続く本作では、若かりし頃のポアロから物語が始まります。
そして名探偵ポアロの背景が描かれ、本題のエジプトのナイル川をめぐる豪華客船へと話が進んでいきます。
この作品は、ミステリーの女王アガサ・クリスティによる名作「ナイルに死す」を映像化、という時点で物語の骨格は決まってしまうのですが、主演も務めるケネス・ブラナー監督のディレクションはキレもあり良かったと思います。
ただ、本作では「豪華客船の全員が容疑者である」ことを示すため、ポアロの言動が必要以上に攻撃的に見え、これは個人的には、やや残念に思えました。
論理は使い様によって「凶器」にもなってしまうので、ポアロほどの頭脳を持っていれば「論理という武器」を乱用し過ぎないのでは、と考えるからです。
そして肝心の「謎解き」ですが、これは原作の時点で「分かりやすい結末」ではあるため、総合的には前作の方が出来が良いと感じました。
さらなる続編があるのか現時点では分かりませんが、作品のベースは気に入っているのでシリーズ化を望みたいです。
オリエント急行と比べちゃうとなあ
一作目のオリエント急行殺人事件はとても面白く見させていただきました。まああれは犯人の意外性がキモだからつまらないわけないのである意味原作がよくできてる
今回はそーゆー飛び道具的なオチはなし
普通のミステリーでした、だからといってつまらないわけではないです
てかリメイク前も見たことあるのだけど、全然印象に残ってなかった、今作は女優に華があるのですがまさかのガルガドットが早めの退場となるのでちとがっかりです
タイトルなし
序盤の情熱的なダンスシーンが素晴らしかった。しばしば挿入されるブルースも全て良し。
キャラ的にポアロ親友の宝石泥棒行為に少し納得いかなかった事と、やっぱり死んでほしくはなかった。
また真犯人が凶器を川に捨てる必要性も有ったのか解らなかった。ソファの下から無くなっている事が早いタイミングで発覚していれば犯人の首を締めるだけの行動ではなかったかと。それでもミステリーとして十分に楽しめた。
唐突に犯人暴きが始まるのは前作と変わらず。あれ?ポアロの中では、もう犯人分かっちゃってるの!?って少しついていけてない自分。だからこそ真相に驚く事ができて楽しめているのか。
"三角関係"…そして始まる悲劇
まさかのAmazon primeで見ました 序盤はゆっくり展開します しかし実は大事だった事を後知ります ナイルと付近の神殿など景色が綺麗です 中盤からじわじわ展開しますが アポロ役ケネスブラナーの演技がいいですねハマり役ですよ 後半一気に怒涛の加速 アガサクリスティらしいオチです 最後犯人を撃ったのは誰? 自殺? よくわかりませんでした しかしながら良くできています5点満点でいいでしょうバイちゃ
「全員を犯人扱いする」
1914年、戦争で口に大怪我をしたポアロ。1937年、ロンドンでポアロは、若い資産家のリネットや、婚約したサイモンとジャクリーンを見かける。6週間後ポアロは、エジプト旅行中に友人ブークと出会い、ナイル川の客船クルーズに参加。それはリネットが貸し切った船で、彼女と婚約したのは意外にもサイモンだった。しかも、ジャクリーンも乗船している。そして事件が起こり。
旧作の「オリエント急行殺人事件」の真相に衝撃を受けたにもかかわらず、旧作の「ナイル川殺人事件」はあまり印象に残っていませんでした。なんでだろ、と新作を観賞。結果、犯人がオリエント急行殺人事件ほどのインパクトが無かったため、とわかりました。
旧作は淡い陽光が印象に残っています。今作は、様々な映像美を堪能できました。ケネス・ブラナーの作品は、映像のコントラストに特徴あるような気がしました。
圧倒的な洞察力
ポアロの推理がバチバチに決まっていく。
容疑者に尋問しながら、それまでの言動から洞察した推理で人物の隠し事を暴きながら、犯人を絞っていく。
その流れは痛快なのだが、そんなことまで分かるわけなくね?って思うこともしばしば。
でも、オリエント急行殺人事件より、推理していく流れは面白い。
テンポ早くて集中してないとついていくのはギリギリ。
さて、推理映画なので、そのネタを仕込んでいかないとならない。
だから、人が死ぬことが分かりきっているものの、なかなか死なない。一時間くらいは伏線を張っていく時間が続く。
致し方ない。
オリエント急行でもそうだったが、犯人は予想できそう。でも、全てを予想するのは到底無理なので、予想的中したとしても十分楽しめる。
なかなか衝撃な展開も控えていて、個人的には前作より面白かった。
グリーンバック臭が…
どのシーンもグリーンバック臭がつきまとい、どうにも気になってしまう。映像は綺麗なのだが、現地の「埃っぽさ」がなく綺麗すぎるから気になるのかもしれない。
話の流れやオチはさすがアガサ・クリスティ、面白い。有名な話だが、一切内容は知らずに観れたために楽しめた。
楽しめたけれど、やはりポワロはケネス・ブラナーよりもデビット・スーシェの方がしっくりくる。スーシェのポワロは、変わり者だが可愛げと人間味があり魅力的。ブラナーのポワロは真面目すぎて面白味に欠ける。主人公に魅力があるかどうかが作品全体の面白さに影響してしまうのが怖いところ。スーシェ版でもう一度観たい。
タイトルも「ナイルに死す」の方が好き。
凄い人達の饗宴
原作者のアガサ・クリスティはまさに緻密。そして緻密。一体どんな脳の構造をしているのだろう。舌を巻くとはこのことだ。これを映画化するなんて!アブ・シンベルだけでなく、船の構造等も含め、途轍もない苦労があったでしょうね。
映画館ではナイル川の夕陽の美しさや、畔の歴史あるアブ・シンベル神殿(移築前)、そして、ピラミッドの壮大さに目を奪われ、登場人物の関係や名前や顔を把握出来なかった。
犯人は覚えていたのに詳しい殺害方法までは忘れてしまい、再度WOWOWで鑑賞。
船に乗っていた殆どの人が疑われるような秘密を持っていることも頭を混乱させた。
また、思慮深く真相に迫っていくポアロを演じたケネス・ブラナーの演技は見事。
ポアロに負けない完全犯罪を考える妖艶なジャクリーンも凄い。同情さえしてしまう演技。
映画ってやっぱりいいですね。
前作(オリエント急行)よりは…
前作のオリエント急行のオチが個人的には反則じゃん、と思ったのであんまりでした
今作は事件までがやや長いし単調、事件後の解決するまでのポアロの行動にも残念(もっとスマートにを希望)
オチも特に……オチ後もあっさりしすぎて残念だったし、あの人が……も残念でした
大作ぽい割には中身は薄かった印象🥲
ポワロもガル・ギャドットも残念
原作未読です。
にしてもポワロも金田一耕助も、謎は解くけど誰も救えないのは毎度のことで。ポワロは今作は酔って寝てミスるし。
ガル・ギャドット好きなんだけど今作はかなりのバカ女で好感度爆下がりで残念。
友達の婚約者を寝取る金持ちのいけ好かない女子とはいえ、もう少し魅力的にできなかったものでしょうか。
あと、新型コロナの影響なのかもしれませんが、本来はロケやリアルなセットにしたいところをCGにしてしまって興ざめな作品が多い気がします。
映画としてそこそこは楽しめるけど、残念な部分も多かったかな。
前作
オリエント急行殺人事件より、こちらの方が好み。
推理した答えの一つが当たっていたのもじわっと嬉しかった。
ただ、ラストで22口径で果たして1人を貫通して2人目も殺傷する威力はあるのかがモヤモヤした。
オリエント急行には及ばない
オリエント急行が良かったので期待したが、やや微妙か。映像や雰囲気は良いけど、シナリオや謎解きがあんましだった。犯人や動機も「でしょうね」って感じだし。
ジャクリーン役の女優さん、ガル・ギャドットに見劣りせずお美しい。
やや間延び・・でも内容見事。
................................................................................................
金持ち女が、親友の恋人を寝取り、結婚する。
その親友は未練タラタラで、2人の前に何度も現れる。
そしてその男が心から愛してるのは自分だと言い張る。
そんな中、夫婦は新婚旅行でエジプトへ。
親族や友人達と共にナイル川を大型客船で観光する。
そしてそこにも元親友が現れた。
いい加減にしろと男がついにブチ切れ、元親友が逆切れ。
持ってた銃で男の足を撃ち、医務室にて鎮静剤で眠らされる。
自殺する可能性があったので、看護婦が一晩寝ずに看病。
そして翌朝、金持ち女が遺体で発見された。
これを皮切りにさらに2つの殺人事件が起こる。
これを乗船してたポアロが解き明かし、犯人確定。
実は元親友と男は共犯だった。実は裏で愛し合ってた。
元親友が男を撃ったのは空砲で、男は撃たれたフリしてただけ。
で隙を見てダッシュで妻の部屋へ。殺して戻って自ら足を撃った。
これにより鉄壁のアリバイを手に入れたというわけ。
元親友にも上記の通り、医務室で鉄壁のアリバイがあった。
ところが目撃者がいたことが分かり、2つ目の殺人を決行。
そしてその殺人にも目撃者がいて、3つ目の殺人を決行。
そんな感じの流れの中、ボロが出て来た。
ポアロの推理ショーにより2人の犯行が明るみに出たが、
2人はその場で銃で自殺した。
................................................................................................
有名な作品やし、本なり映画なりで見たことがあるはず。
でも内容は全く覚えてなかった。
それにしても改めて、素晴らしいトリックの作品よな。
さすがはアガサ・クリスティとしか言いようがない。
でも映画としてはどうだったかなあ、やや間延びして感じられた。
開始後1時間経っても殺人が起こらず、展開の軸が定まらん感じ。
さすがに眠くなって来て、早よ誰か死ねやとか思ってもうたがなw
全314件中、1~20件目を表示