ロマンスドールのレビュー・感想・評価
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心を裸にするのが遅かったけど、間に合った、そんな気がした
些細なことだけど、後半、二人の顔は化粧はおろかドーランさえ塗らず、蒼井優の顔はほくろだらけだし、高橋の鼻はざっくりと古傷が浮かんでいた。
これは、象徴していたんですね。
愛し合いながら、いつかすれ違い、取り返しのつかないところにきて、いろんな偶然で再び愛し合うこと。
でも、一番大事なことは、二人が全てさらけ出し、その姿を見せ合うことで、心の底を見つめ合うこと。
あっ、と思ったのは、高橋が浮気を告白したこと。
自分なら仕事のことは告白しても浮気は隠すかな。
でも、全てさらけ出すことで、唯一無二の愛を手に入れることが出来た。
人形は舞台回しの鎧みたいなもので、セックスも舞台装置の一つ。
何だか、振り回されて、迷いそうになったけど、最後は心の奥底を刺激された。
感動した、やっぱり一番大事な愛を手に入れるには、全てをさらけ出して、突き詰めた方が良い、それは単なる理想かもしれないけど、映画で鑑賞できて本当に良かった。
何か人生で大事なものに気づかされたような、そんな気持ちになりました。
蒼井優が脱ぐんだ。っていうのが自分の中では衝撃的でした。 全然幸せ...
蒼井優が脱ぐんだ。っていうのが自分の中では衝撃的でした。
全然幸せではないですが、人の温かさを感じて、期待しないでみたもので、観てよかったな、と思いました。
工場のみんなに対してすごく応援したい気持ちで観ていました。
永遠と言う言葉は、こういう時が一番正しい気がした
ラブドールを扱っていながら厭らしさがない。携わっている人たちの誠実さが伝わってくるからだろう。脇を固める役者たちの安定感と安心感のなせる業でもあろう。
仕事にたいして卑屈さはないにしても、妻に嘘をつき通す夫。妻一途かと思いきや。まったくの純愛でもない。やはり魔が差す、お互いに。でも、だからこそ、ひと山越えた後に、相手を愛おしく想っている自分の気持ちを再確認できたのだと思えた。その感情を確かめて高めていく二人の時間の狂おしいくも切ないことったらなかった。
妻の持っていた「秘密」とはなにか?と気になっていたが、想定範囲内ではあった。むしろ、素性や生い立ちに何事かあるのか?と身構えていた分、ちょっと肩透かしを食らった気分ではあったけど。(本人にしたら重大事項ではありますが)
高橋一生の、ウブな演技は度が過ぎて、ちょっとわざとらしさを感じたが、後半、ドール制作に打ち込む姿の迫真さは見事だった。あのまま狂人にでもなってしまうかと危惧したが杞憂であった。ロマンスドール、「永遠」にふさわしい、素敵な呼び名だと思えた。
現実において、実際のラブドールの完成度には目を見張った。すごい技術だと感銘を受けた。ピエール瀧を久々に観れたのも嬉しかった。それと、音楽ではあるけれどネバヤン安部との兄弟共演、おめでとうございます。
タナダユキ久々のクリーンヒット
ピエール瀧逮捕で大幅に上映が延期した本作でしたが、かなりの良作。瀧も良かったですよ。ついでにきたろうも良かった。ラブドールを題材としていますが女性監督の目線で作っているのでいやらしさは全くなく、今が旬の高橋一生に蒼井優のW主演で秀逸な作品ができあがりました。
毎年コンスタントに新作を出すタナダユキ監督だが、ここ最近はイマイチな作品が多かった。ロマンスドールは久々のクリーンヒットです。
平凡なラブストーリー
夫婦生活のすれ違いからお互いの気持ちが少しずつ離れていく姿を描く大人のラブストーリー。
しかし内容は平凡で新鮮味が無く感情移入することも無かった。中途半端なラブシーンも多過ぎる印象で最後のセリフもドン引き。全体的にもっとメリハリのある激しい展開が欲しかった。
2020-57
おねがい。わたしをつくって。
2020年映画館鑑賞25作品目
事前情報無し
1月末頃全国で公開されたが宮城県での上映はスケジュールの都合で観ることができなかった
蒼井優の芝居がスクリーンでどうしても観たくて花山の峠を越え雪降る硫黄臭い鳴子温泉を経由して山形県東根市まで足を運ぶ
まさかのダッチワイフいやラブドール
ペ・ドゥナ主演の『空気人形』以来のラブドールもの
しかもさわり程度の『空気人形』に比べ今作はかなり踏み込んでいる
タナダユキ監督作品
『百万円と苦虫女』も『ふがいない僕は空を見た』も面白かったもんな
今回も大当たり
全国の男性の皆さんに残念なお知らせ
蒼井優の乳首は見えません
背中ヌードから乳房の下の部分は確認できますが
きたろう演じる相川さんが生きているあいだは僕自身大好物のコメディー
相川さんと主人公のやりとりが面白い
園子を招いてはしゃぐ相川さんとつっこむ主人公が面白い
間違えて女性用の制服を着る相川さんも笑える
相川さんが亡くなったらガラッと一変ヒューマンドラマ
胸を触ったきっかけで結ばれる二人
忘れたイヤリングを届けにいって主人公はいきなり「付き合ってください」
うなずく園子
とんとん拍子で神前結婚式
緊張して嫁にはめる指輪を自分ではめるところも笑える
順調に思われた二人だったが園子が嘘をついて3日外泊
帰ってきた妻を夫は責めるがそのときの蒼井優の芝居が細かい
一週間後夫に二つの秘密を白状させるのだが仕事の件と浮気の件で見せる表情の芝居が細かい
園子も浮気していたと白状した後のテーブルに顔をつけるなどの芝居も細かい
癌だとカミングアウトしたときも子どもを産めないというあの場面も細かいを芝居をしている
これは監督の演出かもしれないが痩せ細っている表現として大きめの指輪をつけているのもなかなか
蒼井優最高!
園子の提案で蒼井優そっくりのラブドールを作ってしまう職人哲雄
名付けて「そのこ1号」
園子は騎乗位が好き
あれって結構女の人は大変なのよ
病人がやることじゃない
でも絵にはなる
園子腹上死
クオリティーライフ
主人公がそのこ1号を試すときにポメラニアンの名前ゆうこを思い出しながら泣くシーンが良かった
最後の主人公のセリフ「スケベでいい奥さんだったな」も最高
蒼井優のスケッチブックは税抜きで3800円なら買うな
蒼井優そっくりのラブドールが120万なんて安いもんだよ
ハスラーの中古くらいの価値はある
最高の夫婦愛
最高のラブストーリーでした
東根にまできた甲斐があった
蒼井優にはいつまでも長生きしてほしい
おばあちゃんになっても役者を続けてほしい
自分より先に死なないで
蒼井優が死んだら山ちゃんに負けないくらい号泣する自信がある
あと芝居なら何度でもいいけどリアルでしょっぴかれるのは一度だけにしてねピエールさん
好みではない
こういう作品になぜ高橋一生と蒼井優なんだ?という思いと、この2人だからこそなのか?という思いがごちゃごちゃしてる。退屈とかつまらないとかではないけど、私はあまり好きではない。もっとおおらかに構えて鑑賞すべきなのかもしれない。
空気も、光も、手触りも、とても丁寧
この映画…すごく好き…と観ながら何度も思った。今思い返すと何がそんなに良かったのだろうとも思うが、とにかく丁寧で誠実で、こちらの息づかいが彼らに伝わってしまうんじゃないかというくらい、そこに「居る」ような感覚になったのだなぁ。高橋一生と蒼井優が素晴らしかった。
観れば観るほど考えさせられる映画
1回目に観た時はなんだか展開が早すぎて、原作を読んでもう一度観に行った。
正直、初めて観た時はすぐに『いい映画!』と太鼓判を押せずにいたけど、観てから頭の隅でこの映画のことをずっと考え続けていた。
赤の他人が一緒になる難しさ、恋焦がれて結婚しても"日々"になってしまう毎日。
当たり前なんてないのに、そこに居ることが日常だと錯覚する家族という存在。
感謝をしても時に疎ましく、そして当たり前で無くなった時に感じる後悔。
忘れないようにと強く思うのに、どうして忘れてしまうんだろう。
その尊さは、一番の安らぎであるのに。
フィルムのざらつき、いいことばかりではない結婚生活、『間違えるからな、人間てのはな』のきたろうのセリフ。
観てから時間が経てば経つほど、深くじっくり考える映画でした。
環境が変わり年を重ねるごとに見方が変わりそう。人生を通して観続けたい一作。
夫婦
ラブドールというあまり馴染みのない世界が
描かれていておもしろい。きたろう、ピエール
瀧etc、いい味出してたね。ピエール瀧の逮捕
シーンがあるのはすごいが、、笑。
夫婦でも知らないことはある。
夫婦だからこそ言いにくいこともある。
人は弱い。
人を信じるって簡単にはできない。
勝手に相手のことを思って勝手に悩む。
でも思いあって結局大好きで、それが
夫婦なんでしょう。
高橋一生と蒼井優だから出せる空気感が
あったなぁと思います。素敵。
個人的には最初のネタバレみたいなの
ないほうが意外性あっていいかもなと
思うけど、どうなんでしょうね。
あとさすがにちょっとしたくなりますね。
社長室のドールが年月を追うたびにリアルに
奥さんの命をドールに寸分違わず吹き込むために2人はお互いをもっと知り合おうと努力すろのだろう。お下劣なツールを使った純愛といういい話なのだが、どうしても蒼井優のラブシーンは芸人の旦那を思い出させるし、ピエール瀧の逮捕シーンは「もっと反省しろ!」と声をかけたくなる。ピエール瀧は改めて良い俳優だけに勿体ないとの思いが残った。
うーん、音楽とかセリフとかなんか宙ぶらりんな感じで、内容と演出が釣...
うーん、音楽とかセリフとかなんか宙ぶらりんな感じで、内容と演出が釣り合ってない印象だった。蒼井優ちゃんが少しもったいない感じは否めない。
美しくも歪な愛の形
職業ラブドール製作を妻に言えない夫と病気を打ち明けられない妻のお話
まず素敵なラストだったなぁが最初の感想
予習ゼロでも大筋はほぼ予想通りだったがラストは予想をはるかに超えていた
ラストは湿っぽく美しくだと思っていたのに最後は爽やかに笑顔で締めてくれた
ものすごく素敵で印象的なラストだった
相川さん社長や田代のおばちゃん皆素晴らしかった
特に相川さん前後で話が大きく動くのだけれど中盤相川のおっさんがいてくれたらなぁと思わずにはいられなかった
そして2人の愛の形
病気を境に絆を深める哲っちゃんと園子
緩和ケアになった後の『私をつくって…』にはグッときてしまった
園子の死後完成したドールは園子そっくり
ドールと裸で抱き合う哲っちゃんには美しくも歪な愛の形を見た気がした
だけど創りあげたドール〝そのこ〟は商品に
この先100人の手に園子が渡ってしまうわけで…自分なら耐えられないなと思ったけど哲っちゃんは笑顔だった
職人としての割り切りだったのか、それとも壊れてしまったのか心配だった
でもラストのダッチワイフを片手に園子を想い笑う哲雄の笑顔にはそういった意味でも救われました
素敵でスケベでおかしな愛を描いた映画でした
夫婦のありかた
初心を忘れずに夫婦生活を送ることは難しい。その事を考えさせられる話でした。
誰が悪いとか一概には言えないんですよね。
時間に限りがあるとか、もう手に入らないとか知って初めて大切さに気づくとか現実でもありがちな事ですよね。
誰一人違和感のないキャストも素晴らしかったです。
#11 高橋一生の良さがわかった。
今までこの人の良さがわからなかったけど、この映画の演技があまりにも自然ですっごく良かったです。
蒼井優ちゃんも良いんだけど、日本人の女優さんは胸とか見せない分やっぱぺ・ドゥナちゃんには負けるよな〜(同じダッチワイフ系映画と比較して)。
せっかくラストに向けて盛り上がってきたのに、社員旅行以降のシーンは私的に不要。
ただ最後の主人公のセリフは有りです。
妻への愛情をラブドールに込めた
ラブドール職人の哲雄(高橋一生)は園子(蒼井優)と出会い、そして結婚した。ラブドール作りへの愛情と妻への愛情が交錯した。
言葉が足りなかった二人が夫婦を取り戻す瞬間が嬉しくもあり、悲しくもあり。園子1号の完成が素直に嬉しかった。
ラブドール工場の社長(ピエール瀧)の言葉に二度落涙。二人を、そして従業員たちをしっかり包み込んだ。ピエールってホントいい役者だと思う。
ラブドールだからってディープに捉えないで
もっとドロドロの愛情が交差するドラマかと思ってたけど、軽快でポップな物語だった。
それゆえ訪れる結末も重く受け止めすぎず、ときに微笑ましくじんわりと味わえたのは良かった。
恋愛から愛情、そしてただの情への変化、馴れ合いや忙しさによるすれ違いはつきもので、そのズレていく過程の変化をもうちょっと繊細に描いてほしかった感はある。
それと子を持つ親としては、夫婦ふたりの時間はまだまだ自由で、子どもを産んでからが真価が問われるので少し現実より浅いかなと感じてしまった。
高橋一生と蒼井優の自然体の演技は相変わらず素晴らしい。
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