劇場公開日 2019年3月15日

  • 予告編を見る

「原作を読んでから観るとより楽しめる作品」君は月夜に光り輝く クラムチャウダー犬さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5原作を読んでから観るとより楽しめる作品

2019年3月20日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

幸せ

恋愛的要素はあるし、余命もので涙を誘う要素もあるが、
そのどちらもメインテーマではありませんね。
架空の病名にしているのも病気自体がテーマでは
ないからです。

もちろんそこが重要なファクターなので存分に絡めてますが、

「人を想い前向きに生きていくことのすばらしさ」と
「登場人物のそれぞれの想い」を感じながら観ると、
号泣とはならないまでも、涙が頬を伝いじわじわした感動が
いつまでも持続する良作です。

あと、恐らく意図的にそうしたと思われますが、
キャストの想いをセリフで説明するよりも、あえて表情だけで
表現する場面が多いように感じました。
原作を読んていたのでスムーズに感情移入できましたし、
余計に染みるように感じました。
その是非はわかりません。

一つ残念なのは、生きることに前向きになれていない主人公の
ふたり(特に卓也)が何故そんな思いになったのか、
お互いの存在によってどう変わっていったのかを
もう少し丁寧に描いてくれたら、もっと深くなった気が・・・

ただ、永野芽郁と北村匠海の圧倒的な演技力と表現力で
補って余りあります。

キャストのみなさんも良かったですし、
まみずと卓也の相手を想うやさしさにやられました。
じわじわした感動が長すぎて少々しんどかった。

コメントする
クラムチャウダー犬