マチネの終わりにのレビュー・感想・評価
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音楽と街並みと秋を感じる映画
と思ってみれば、まあまあ良かったんじゃないかなと思います。
最初、美しい男女のこっぱずかしくてつまらないお話がこのまま続くのかなぁと思って途方に暮れてしまいましたが、途中である人物が仕掛けてくれたおかげでなんとか物語として観ることができました。桜井ユキさんは、他の作品でもなんか気になる女優さんで、この映画でもこの人いいなぁとしみじみ感じてしまいました。
音楽は本当に素敵でした。
美男と美女が織り成す大人の恋のエチュードは…
どうしてこんなに切なくて遠回りなんだろう…とかって思う。
「洋子さんが死んだら、僕も死ぬよ」
「…私、結婚するんです!」
「知ってるよ…だから、止めに来た」
こんな台詞、一生のウチに一度で良いから言ってみたい!…きっと一度も言う事無く死んでいくんだろうなあ…自分はw
過去は変わらないと思っているけれど、これからの未来によって、過去の持つ意味や解釈が変わっていく、変化していくっていう事なんだろうと思う、きっと。
世の中の大抵のものには可逆性があるけれど、時間だけは非可逆的なものの典型なんだそうだ。どうして時間が非可逆的なのかというと、エントロピーは常に増大し続けるという法則に則っているからなんだ…そうだ。
時間は巻き戻せないから、あの時ああだったとか、あの時ああすれば良かったとかって思うけど…そういう事全てを受け入れて呑み込んで、そうして時の流れを静かに噛み締めるのが、大人の恋の有りようという事なんでしょうネ…きっと。
石田ゆり子さんが、自らの運命を静かに受け入れる、とても素敵な女性でした。
もしかしたら、失われた時間を取り戻せるかも知れない予感を漂わせながらも、それぞれの大人が背負って来た時間が、大人の恋を複雑にして躊躇わせてしまう事があるのかも知れません。それも含めて、大人の恋の有りようという事なんでしょうネ…きっと。
石田ゆり子さんはさすが
福山雅治さんが
バッハの奥深い世界を伝える世界的なクラッシックギタリストにはどうしても見えなくて
半分白けながら見てたんですが、
終盤のすれ違いの真実を知らされて苦悩するシーンは良かったです。
石田ゆり子さんの清楚で聡明な美しさは始終素敵でした。発音も上手でした。
石田ゆり子さんの婚約者の英語は凄く台詞感があって、とても向こうで生まれ育ったようには聞こえなかったけど、、
ストーリーは自分の経験と重なる事が多々あり、心を掴まれる感じはありました。
ほんの少しの言葉のやり取りで、お互いの魂に触れ合って、替えがたい関係になる事はありますね。
幸福の硬貨で何が買えたのだろうか
小説を先に読んでいたので
映像美と音楽の素晴らしい映画でした。
言葉が綺麗。
ひとつひとつの言葉が胸を打つ
自分自身の価値観というか
世界観の中に、何年付き合い、何度会えばいいなんて
ものはなく、お互いに出逢ってしまったというべき
まさに大人の恋愛がありました。
守りたい想いと好きな想いは誰もがもっているものであり
最終的に何を選んだかは
最終曲目がすべてを語っていたのではと思う
幸福の硬貨で何を買いますか?
その答えがエンディングにあったと思います。
そして、
幸福の硬貨で何が買えたのだろうかという
議題も。
大切な人と見に行きたいですね。
テレビドラマなら合格
ラストシーン、胸の奥にじんと温かいものがこみ上げました。2人の表情と美しい音楽に、しばし余韻に浸りました。
原作を読んでいたので期待半分、怖さ半分だったのですが、映画はテレビドラマと違ってお金を払って見るものなので、どうしても厳しい目で見ることになります。
そういう意味では、もっともっといい映画にできたのにという印象が拭えません。残念ながら、テレビドラマに毛が生えた程度の出来。観客は集中して見ています。観客を信頼して、不自然な説明的なセリフは極力排除してわからせてほしい。
石田ゆり子さんはトリリンガルという設定に説得力を持たせるため、もう少し英仏語の特訓ができたと思います。福山雅治さんは、いかにも情の薄そうなクールな方なので(失礼!)、もう少し洋子を求める必死さとか渇望を表現できたらよかったな。
伊勢谷友介さんは頑張っていたけど英語を話しながらの演技に必死で、セリフが不自然に切れてしまったところをそのまま使っていて残念。全体的にもっとクオリティを追求してほしかったなという印象です。唯一、ラストシーンとそこに流れる音楽はとてもよかったです。
人生にたらればはない
今まで生きてきた時間を無くすことは出来ない。
積み重ねるしかない。
その中で自分がどうしたいのかを考え悩んで
その時にひねり出したことをするしかない。
今この瞬間の自分を精一杯生きるしかない。
前に進むしかない。
若者よこれが大人だ
この映画、物語が凄すぎる。淡々とした美しい画面と綺麗な旋律に流されるけど、話は凄いし怖いし、"衝撃"の一言。昼ドラに慣れてないオヤジには。
映像は昔の映画風で、普通のテレビドラマならパリやマドリードの街並みに日本人だと、どこか浮いてしまうところを、とても良い画に納めていた。決しておしゃれ雑誌のようなスノッブな画にならず、見事。
でも、話の衝撃は消えない。
普通の会話では決して言わない、いちいち印象的な引用や台詞。まさに、"歯の浮くような台詞"なのだけど、これが、福山雅治と石田ゆり子にかかると、なんか自然ですんなり収まるのでそれも凄い。
でもやはり、凄いのは物語だ。
もうひとりの主役である音楽もまた、素晴らしい。特に「幸福の硬貨」印象的な旋律とシンプルで柔らかい音。それにおそろしく残る余韻。映像と相まって、聴いているだけで、グッと来る。
だから余計にストーリーの凄さが重い。ザ昼ドラ。恐るべし。
でも、石田ゆり子の演技と雰囲気で、すべてが大人な感じで収まるのだ。冒頭のシーンで「走ると幸せが逃げていくでしょ」という台詞廻しも最高。自然で諭すような言い方なのだけど、上から話している感じがしない。
そしてなんといっても、
「あなたのその幸せを大事にしなさい」
あのシチュエーションでこのセリフを、嫌味なく、複雑な感情を抑え切って、さらりとキメルのは、石田ゆり子以外に考えられない。これが大人なのだ。やってることは若者と変わらないけど、やり方が大人なのだよ。
よくよく見ると、顔のパーツパーツでは、特別美人という感じではないし、年齢相応だったりするが、それがまとまるとなんか華やかで優しげな雰囲気を醸し出して可愛い。不思議な女優さんですね。
まあ、あれこれ理屈はこねたけれど、面白かったのは確か。
バブルの頃の木10ドラマを思い出す^^!
TOHOシネマズデイレイトは、2人の奇跡の50歳の共演『マチネの終わりに』
しかしもう誰も石田ひかりのお姉さんとは言わせない女優さんになりましたね。
天海さんとのバラエティでのポンコツキャラも最高です。
閉鎖病棟を観た後だけにクラッシクギターの音色が、悲しげに心地良い・・・思わずサントラ買おうかと思わせる作品でした。
この20年、韓流主流になってたコレ系のジャンルですが・・・・
久々に木曜10時の陽水さんのあの曲を思い出す大人のラブストーリーは、バブル世代にオススメ!
しかしジャーマネさんソレはアカンよ。
で、伊勢谷友介さんが、キザカッコ良すぎ!!!!
☆4.4
心にじわじわくる余韻
一生に一度あるかないかの出逢い。
映画を観終わってから心にじわじわ込み上げてくるなんだろこのざわつき。
大人な恋。
映像も音楽も世界観が素敵です。
はぁ〜
独身の時はこんな大人な関係に憧れてたな。。
でも子を持つ母としては、現実的に観ちゃう場面もありました。
あと東京独身男子の桜井さんしか知らなかったから演技でここまで人が変わってたのかと驚きました。
たった3回会っただけで…
予告編見ていたときには、そんなバカなことあるかよ。
いくらイケメンの福山さんといえど無理あると思っていたが、本編見たらなるほどと思わせる脚本。
それにしても、じれったい大人の恋でしたな。
紅葉の映像とずっと流れるギターのバックメロディが心地よい。
三谷さんあれは絶対いかんよ。
あれで人生変わってしまった。
ゴメンじゃすまないことだよ。
エンディングも、観る人に色々な想像をかき立てる終わり方が憎いね。
美しい音色、美しい景色、美しい大人
全編に渡ってクラシックギターの弦の響きを堪能できる。とても美しい音色、、、。
どう見ても福山本人が弾いているとしか思えないショットがいくつかあったが、調べると少なくとも「幸福の硬貨」は福山が弾いているとのこと。相当練習したのだろう。ただただ、すごい。
普段アコギを肩からかけてギターをかき鳴らす姿を見慣れているからか、足を足台に載せギターを立てて弦を弾く姿は新鮮であった。ただ何故か違和感はなく、そして凛として美しかった。
パリやマドリード、ニューヨークに東京。舞台となる街が美しい。
蒔野と小峰がパリで食事をするレストラン、小峰のパリのアパート、ニュヨークのセントラルパークなどなど。大人の二人にぴったりの美しい街並みです。
そして福山と石田ゆり子。石田ゆり子は上品な美しさ、知的さ、そして可愛らしさがあり、とても魅力的。 福山は最初はどうかなと思ったが、やはりかっこよかった。こんな美しい50歳。。理想です。
映画としてはちょっと拙速&ご都合主義にみえたところあり。
「えっ?福山、惚れるの早すぎでない?」
「石田ゆり子もいつのまにそんなに惚れてたの?」
「最後は急に環境揃いすぎでない?」 など。
映画の尺に治めようとすると、どうしても「時間」を描ききれない部分は致し方ない面も。
ただこの映画の全体評的には、こんなことは不問にしてもいいと思えるほど大したことではなくなる。 (小説では自然な感じになっているのかな。読んでみるとするか。)
さっそく、家でサントラCDを流しています。
クラッシックギターの音色がほんといいです。福山が弾く「幸福の硬貨」も入っていました。
余韻に浸るのに、こちらおすすめですよ。
なんてオシャレな終わり方。
大好きだったフジテレビドラマの得意とする、オシャレな大人のラブストーリーで鑑賞後はド満足。
2人が別れの真実を知ってからの展開は、切なくて、愛おしくて、胸が締め付けられる思いに。一方、携帯電話のスレ違い等はうまく処理できていない。
メインテーマの「幸福の硬貨」が映画全体を包み込み素晴らしい出来な反面、元マネジャー、現奥様役のキャスティングが力不足で★3にしたいくらい残念でもったいない。
小説はもっと素敵なんだろうなと原作を読みたくなる作品。
うーん。。。。
二人の気持ちが重なりあうまでの心の描写が無いに等しく、
気持ちの高ぶりの描写や流れがなく雑い気がした。中間は最近のパリ事情が組み込まれていてみれたり脇役が頑張っていたけど、終盤、何年後の状況がありきたりだし、無理やり感が満載。
せっかくパリ、NYとロケ地もいいし、音楽もよかったのにもったいない。
2019年の映画だとは思えない、10年前のいや20年前の感じがする。
公開前、楽しみにしていただけにほんとにもったいない。
ひとときを夢の中で過ごせました
夢心地になれて、とても幸せな時間でした。
桜井ユキさん。なかなかの好演でした。
あのマネさんが居たから復活できたのかも。
富裕層に住む人のラブストーリー。
私の住む世界ではあり得ない話です。
だからこそ、夢心地にさせていただき現実を忘れさせてもらいました。
しかし、キラキラ映画とは違い、しっかりと描かれていて大人の鑑賞に堪えうる作品でした。
「ジョーカー」と、客層が余りにも違うので苦笑してしまいました。
少し前のフジテレビ
予算のあるTVドラマを観ている感じ。
いつもの出演者がいつもの芝居をいつものように
いつもの演出で、既視感満々。とくに前半は如何にも如何にもの連続。なんか全部が中途半端な作品?でした。
終わり方は、それぞれ…
音楽がよかった
聞きに行ってみたいなぁと思いました
終わり方は、それぞれにお任せします的な…
わたしは、最後にお互いの気持ちをわかり合い、それぞれの人生に戻っていく
そんな結末にしました
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