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映画レビュー
無駄遣いが激しい手段が目的化した無念な作品。
内容は、現代の東京2021年を舞台にした吸血鬼の派閥争いを映像化した作品らしい。印象に残った言葉は、『3分後に落ち合おう!』冒頭の中川翔子の死亡フラグの台詞。天空の城ラピュタの三分間だけ待ってやるに似てて印象的でした。銃撃戦が序盤の目玉なのに過剰な演出が嘘っぽくて引きました。撃たれただけでは人は吹っ飛びませんしハンドガンならヘッドショットは激難でマシンピストルも片手撃ちなら暴れて怪我します。刀も切れるの五人程で後は切れ味落ちるので牙突ぐらいしか殺傷能力が無いらしいです。過激な演出をしたいが為に撮られた配役と映像は物語の方向性と世界観を行方不明にしてしまったようで、コメディでした。でもルーマニア🇷🇴での撮影やヨーロッパの石畳の街並みや地下の岩塩窟の観覧車は本物らしくえらいロケに凝ってるなと思いきやセットの生活感のないホテル🏨どうしたいのか笑いが止まりませんでした。なのでドラマ版の2話目が個人的には印象に残りました。ルーマニアの妖精ようなタレントも雰囲気あって良かったです。後半はグダグダになりながら、それでも良かったよねーってな感じおわります。結果、当初の目的ドラキュラ族と天敵コルビン族との決着はつきませんでした。エリザベート役の人の表現は1人だけ浮いてたのが気になりました。最後の晩餐を最後に持って来たかっただけなのか?!過剰なBGMと演出は笑えるしドラマ版も映画版も舞台的で大河ドラマの風呂敷の畳み方を間違えた様におもえます。ドラマと映画の終わり方を全く変えた辺りは良かったと思います。全体を通して無駄にお金掛かってる割に、キャラの深さや設定の甘さが物語に圧倒的な不安を覚える珍しい作品である事には変わりないと思われる。一つ間違えれば先の見えない終わりは永井豪の名作デビルマンに近付いていたかと思うと惜しまれます。中々クリエィティブに自分の意思でやり通す事の難しさと物語の面白さに結びつかない苦しさを感じました。