劇場公開日 2017年12月22日

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「☆☆☆★★ この題材を今の時代に、何故リメイクするに至ったのか?…...」フラットライナーズ 松井の天井直撃ホームランさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0☆☆☆★★ この題材を今の時代に、何故リメイクするに至ったのか?…...

2017年12月28日
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☆☆☆★★

この題材を今の時代に、何故リメイクするに至ったのか?…は不明。

今回のリメイク作品の予告編は、完全にホラー映画として宣伝されている。
前作に関して言えば、《今後活躍が期待される青春スター多数出演》によるサスペンス映画の位置付けだったと思う。
当時のホラー映画の位置付けは、今で言うスプラッタムービーにあたる感じではなかっただろうか。

今回の鑑賞に辺り。事前に予習をするのを怠った為に、前作との比較を細部に渡って行えなかったのは、レビューを書くにあたってちょっと残念。
どうせ書き残し、その違いを確認しておけば。鑑賞直後の今思うと、もっと作品を楽しめたかも知れないので…。
拙いながら記憶を頼りに、前作との違い等を書き留めてみると…。

流石に30年以上経過しているので。撮影やCG処理等の技術面でのレベルは格段に進歩していた。
特に携帯やパソコン等の使用は、現代では必需品として利用する場面が多く。心理ホラーとしての一因を担っている。

ホラー場面に於ける演出として、明らかに前作と違っていたのは【水】を効果的に使っているところだったと思う。
禁断の実験に参加した事で、心理的に追い詰められてしまう要素としての使用でしたが。その【水】に対する拘りを強く感じる作品でした。

そして前作と1番違っていた…と思えたのが宗教的な面。
多くの【告解】を意味する場面が有る事で、より 《神の存在》を意識させている気がした。
この辺りが、前作を予習していない事を悔やむところ。「前作はどうだったっけなあ?」と、観ている間に我が脳髄に何度も話しかける。

実は鑑賞前には、内容を把握していた事も有って。死後を扱った作品とを比較したレビューを考える小狡い事を考えていた。
例えば、死体の髄液から記憶を抜き取る『アンフォゲッタブル』や、(憑かれてしまうと言うより合体してしまうのだが)『ザ・フライ』等。
しかし、鑑賞直後によくよく考えたら「いや〜それはちょっとなあ〜」…と(-_-)

でも最後の最後に…。

お!これってもしかして、『ディアハンター』

個人的には随所にこの監督の演出にセンスを感じられたので、楽しく鑑賞出来ましたが。おそらくゴリゴリのホラー映画を観に来た人には、全く期待外れの作品だと思えるので。ハードルを下げての鑑賞をオススメします。

2017年12月28日 TOHOシネマズ/シャンテシネ1

松井の天井直撃ホームラン