劇場公開日 2023年11月17日

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「蒼い瞳」007 ノー・タイム・トゥ・ダイ takaさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0蒼い瞳

2021年10月17日
PCから投稿

カジノロワイヤルから数えて五作目。
本作で完結し、主役を演じたクレイグ自身もボンド卒業作となる。

序盤はアクションシークエンスに始まりメインソングに繋がるのが
ボンド映画のお約束ではありましたが異質としてスペクターのスワンの過去ストーリーから始まる。
このシーンは重要なシークエンスでありボンド映画の方向性を変える意気込みが感じられます。

ゴールドフィンガーから復活のアストンマーチン。
スカイフォールでも出ましたがアクションシーンは描かれてませんでした。
クレイグボンド最後の勢いで暴れまくります。

ボンド映画を変えるという意味でも00を退位した後釜に
新規の007が着任し、新旧の007で活躍。
そしてアメリカのエージェントで新人のアナ・デ・アルマスが魅力的。
登場シーンはあっさりなのが少し残念。

そしてメインヴィランを演じるのは「ボヘミアンラプソディ」でフレディ・マーキュリーを演じたラミ・マレック。
彼はスペクター一味に家族を殺され恨みを持った細菌兵器テロリスト。

本作の最後はまさしく完結作と言える内容。
ボンドガールはおそらくあの少女。

クレイグ版ボンドを本作が初見の方は下記を押さえておくと楽しめる。
序盤に訪れた墓地は「カジノロワイヤル」で愛したヴェスパー・リンドの墓。
ボンドが追われていた組織はスペクターの残党。首魁ブロフェルドは「スペクター」で逮捕し監禁中。
マドレーヌ・スワンは「スペクター」で出会ったヴェスパーを奪ったホワイトの娘。

前作のキャラやストーリーが続いていくのはボンド映画でも珍しく
全作品で全てが繋がる5部作と言えます。
カジノロワイヤルから見ているファンとしては本作を見ない選択肢はありません。

taka