劇場公開日 2018年10月26日

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「ホラー?サスペンス? 本質は悪意と絆の物語。」怪怪怪怪物! タロス99さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5ホラー?サスペンス? 本質は悪意と絆の物語。

2020年12月17日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

どちらが怪物か分からないといった感想が多かったので、自分なりに考察して観ました。
怪物側は人間を食う殺すなど派手なアクション、動で外見的な怪物表現
人間側はいじめや拷問など心理的に見ててきつい、静で内面的な怪物を表現
外見的な怪物と内面的な怪物の対比が非常に上手く構成されていると思いました。

怪物側の襲う対象がはっきりとは描かれて居ませんでしたが、劇中描写だけで考察すると
浮浪者や独身老人など、社会的に孤立した人を襲うような描き方。
卑怯と言えば卑怯だが、彼女達は人間の形をしているだけで凶暴な肉食獣だと観ると
喰うために、生きるために非常に合理的に狩りをしているだけとも思える。
狩りをする獣を悪ととらえるかどうか。

一方の人間側、いじめに始まり拷問や復讐など、いわずもがな明かな悪意を持った行動をしている為、
圧倒的多数が人間側の悪意の方に戦慄すると思います。
怪物側の内面は恐ろしい外見と行動とは裏腹に、妹を想う、姉を想う姉妹の美しい絆を
人間側の内面は整った外見とは裏腹に悪意に満ち満ちた醜さを非常に良く描けていました。

ハリウッドの古典、ランボーを彷彿とさせる警察(正義とされるもの)対ランボー(悪とされるもの)が逆転するニュアンス。
映画を見終わった後、さぁ、本当の正義、悪とは何ぞやと考えざるを得ない、あなたの価値観を大きく揺さぶる作品です。

タロス99