劇場公開日 2017年9月30日

  • 予告編を見る

「肉食系美女と冴えない男の悲しい狂奏曲?」ポルト Ryuu topiann(リュウとぴあん)さんの映画レビュー(感想・評価)

2.0肉食系美女と冴えない男の悲しい狂奏曲?

2018年11月23日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

難しい

本作の主人公ジェイクを演じているのは、あの将来を有望視されていた若手俳優のアントン・イェルチンだとはとてもとても思えない!
冴えない男の代名詞のような、絶対に女子にモテ無い男の役がピッタリ嵌ってしまうなんてマジ信じられません!そして更にアントンが27歳の若さで亡くなった事も信じられない事だよね?
いくら車の事故とはいっても死ぬ事は無かったのに残念だ。
ひょっとして本作が遺作になったのかな?だとしたら、ちょっと情けない役だから彼には可愛そうな最後だと思う。

本作はジム・ジャームッシュの製作と言う事でレンタルしたけれど、正直私の肌には合いませんでした。
私は、昨年は余り映画を観る機会が作れなかったのだけれども、そんな中で観て気に入った作品がジャームッシュの「パターソン」だったものだから、レンタル屋で本作を見つけたら変に期待が膨らんでしまったが見事に外れました!
異国の地で見知らぬ男女が出会い、いきなり身体の関係に発展するか?この絶対にモテ無いフリーターのジェイクなら、年上のマティに声をかけたくなる気持ちは十分に理解出来るけれど、このマティと言うヒロインの気持ちが理解出来ないのだ!
マティは頭も良さそうで、仕事も出来そうだし、どうしてそんなに孤独かな?

本作の監督ゲイブ・クリンガーはジムと共同で制作もして、脚本、編集も担当していると言うから、きっと映画作りに関してマルチの才能が有るのかも知れないけれど、私には本作に関しては監督クリンガーの女性に対する妄想映画としか思えなかったが、もしあなたなら、どう言う解釈をするのだろうか?
女性にも、身体で心の寂しさや孤独感を埋め合わせたいと言う気持ちになる事もあるだろうけれど、
一夜限りの恋?と言うには納得がいかない、余りにも衝動的過ぎるとは思えませんか?

ryuu topiann