劇場公開日 2018年2月10日

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「【孤児院で暮らす子供たちのキャラと心温まるストーリーが素晴らしい、ストップモーションアニメの秀作】」ぼくの名前はズッキーニ NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5【孤児院で暮らす子供たちのキャラと心温まるストーリーが素晴らしい、ストップモーションアニメの秀作】

2019年11月10日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

幸せ

 ズッキーニはちょっと内気な少年。ビール好きの母親を”事故”で亡くし、孤児院へ。

 孤児院には、姉御肌のカミーユ、心優しき問題児シモン(一番、可愛く思えた男の子)、太っちょジュジュブ、ぼんやり君アメッド、優しいベアトリス、いつも俯きがちの喋らないアリスが暮らしている。

 そして、彼らを取り巻く大人たち。
 心優しき警察官レイモン、フォンティーヌ園長パピノー先生、ポール先生とロージー夫婦、カミーユの強欲なイーダおばさん。

 この登場人物のパペット造形も素晴らしいが、小さな孤児院の中で繰り広げられる数々の物語(初恋、子供たちが知恵を絞ってイーダおばさんを追い返す部分、男の子同士の友情・・)が涙が出る程良い。

<字幕版を2月17日に鑑賞
 レイモンの声をリリー・フランキー(この方の抑制した、しかし優しさ溢れる声は万金に値する)が担当していたので滅多にみない吹替版を2月19日に鑑賞。どちらも面白い。>

 吹替を軽んじていた自分を少し反省した作品でもある。勿論、ストップモーションアニメのレベルが素晴らしいからであるが。

NOBU