劇場公開日 2018年7月13日

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「起伏に富んだ展開で魅せる恐竜物語」ジュラシック・ワールド 炎の王国 みかずきさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5起伏に富んだ展開で魅せる恐竜物語

2022年7月17日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

怖い

興奮

これ程見応えのある作品が観られるとは予想していなかった。非常に起伏に富んだストーリー展開で魅せる本格的なエンターテイメント作品だった。前作に続き、怪獣バトル主体の痛快無比作品だと思っていたが、見事に裏切られた。

前作で崩壊した恐竜テーマパークのあったイスラ・ヌブラル島は、火山噴火の危機が迫り、生き残っていた恐竜たちを救出するか否かで世論は割れていた。そんな状況の中で、テーマパークの運営責任者だったクレア(ブライス・ダラス・ハワード)と恐竜行動学の専門家であるオーウェン(クリス・プラット)は、火山の噴火直前の恐竜救出に挑んでいく・・・。

前作までは、興味、恐怖の対象だった恐竜たちを、絶滅危惧種、科学技術が生み出した被害者と捉えた極めて現代的な設定によって、作品全体のグレードが上がっている。単なる恐竜に依存した作品ではなく、恐竜バトル(急)と人間ドラマ(緩)のバランスが絶妙で、リアルで切迫感のあるサスペンス仕立ての近未来SF作品に仕上がっている。

恐竜の姿、動きは、CG技術の進化により、リアル過ぎて、地球に実際に生存している生物としか思えないレベルに達している。生物を観ている感覚に陥る。これが奏功して、本作の重要シーンである恐竜の代表格ブルーとオーウェルの交流シーンは、とても切なく胸に迫ってくる。両者の想いが画面から伝わってくる。

この手の作品のお決まりとして登場する極悪無慈悲で強欲の悪役たちは、それぞれに個性的でありキャラも濃厚である。彼らの存在感が本作の面白さを際立たせている。勧善懲悪型作品の見本のような悪役たちだった。

ラストは、キッチリとした結びにはなってはいるものの、シリーズものの定番として、次回作の予兆を告げて終了する。本シリーズのタイトルが、ジュラシック・パークではなく、ジュラシック・ワールドである意味が解き明かされるだろう次回作への期待が高まる。早く次回作が観たい。

みかずき
NOBUさんのコメント
2022年7月17日

今晩は。
 共感有難う御座います。
 当方のこのサイトを映画鑑賞記録として使用していた頃のレビュー・・。
 穴が有ったら、覗きたいじゃなくって入りたい気分です・・。
 では。

NOBU