劇場公開日 2017年3月11日

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「國村隼の恐ろしさ」哭声 コクソン 唐揚げさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0國村隼の恐ろしさ

2020年5月31日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

怖い

難しい

全体的な重苦しい雰囲気はやはり韓国映画ですね。
でも今作はちょっと違って、少し非現実的であるものの、霊だの悪魔だの通り越して、普通にリアルに感じさせてくるところが怖かった。
ジワジワと襲ってくる恐怖で、常に緊迫感のある雰囲気が漂っています。
本当に最後まで真実が分からず、ラストの終わり方もえげつない。
何が本当で何を信じればいいのか、というシンプルだけど深い意味が込められていました。
子供のもがき、暴れる姿を見るのは親はもちろん、観ているこちら側も辛くなります。
そして、MVP國村隼。
こういう役はよくやりそうなのに、あまり見たことがなかったので、むしろ新鮮でした。
無表情さ、狂った様子、祈祷師としての姿、気持ち悪い笑い方。
こんなに多才な方だとは存じ上げませんでした。
素晴らしかったです。
祈祷師をすぐ呼ぶというのは韓国の文化なのでしょうか?
少しツッコミどころもありましたが、息も付かせぬ先の見えないストーリー展開はとてもよくできていたと思います。

唐揚げ