帝一の國 インタビュー: 菅田将暉&野村周平&間宮祥太朗が振り返る「帝一の國」で大暴れした日々

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帝一の國

劇場公開日 2017年4月29日
2017年4月28日更新
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菅田将暉&野村周平&間宮祥太朗が振り返る「帝一の國」で大暴れした日々

古屋兎丸氏の人気コミック「帝一の國」が、完璧な布陣で実写映画化された。古屋氏の大ファンを公言する主演の菅田将暉、そして「ライチ☆光クラブ」(2016)に続き古屋ワールドの住人となった野村周平間宮祥太朗の怪演は、原作ファンからも称賛されることは間違いない。共に93年生まれ、プライベートでも親交の深い3人が“日本一の名門校”で大暴れした日々を振り返った。(取材・文/編集部、写真/江藤海彦)

本作は、10年から漫画雑誌「ジャンプSQ」(集英社刊)で6年間連載された同名漫画を原作にした学園闘争コメディ。生徒会長を務めた者は将来の内閣入りが約束されている超名門・海帝高校を舞台に、「自分の国をつくる」という野望を持つ赤場帝一(菅田)が、生徒会選挙に挑む姿を描いている。生徒会長という唯一無二の座を狙い、時には裏切りも辞さず、さらには利益のためならば靴を舐めてでも頂点を極めようとする秀才たちの“必死すぎる”バトルが、笑いのツボをこれでもかと刺激し続ける。

“座長”として抱腹絶倒の物語をけん引した菅田だが「古屋先生の作品は好きなんですけど、『好き=全部実写でやりたい』というわけではなかった」という。だが「『帝一の國』に関しては、実写化してもいいんじゃないかと感じていたんです。古屋先生の作品の中でも突出してエンタテインメントな作品だったので」と語ると、七三分けが印象的な帝一というキャラクターへの思いを吐露した。「同世代でもダントツで七三分けにしているのは僕ですから。他の人に演じられるのは悔しいという思いはありましたね」

菅田の言葉からもわかるように、漫画の実写化に際して最大の壁となるのが“キャラクターの再現度”だろう。しかし、本作に関しては心配無用だ。帝一のライバルとなる“正義の男”大鷹弾を演じた竹内涼真は、野村が「竹内涼真以外はできない」と絶賛するほどの完成度。アイドル的オーラで男性すらもひきつける榊原光明役の志尊淳、巧みな戦術を駆使して生徒会選挙に挑む知将・森園億人役の千葉雄大も原作キャラクターの魅力をしっかりと体現している。本作は全キャストがハマり役という希有な作品なのだ。

その中でも姑息な手段で帝一を苦しめる“謀略の男”東郷菊馬役の野村、王者の風格を身にまとう生徒会選挙最有力候補・氷室ローランド役の間宮のなりきりぶりには驚がくする。野村は菅田に負けじと地毛をカットしておかっぱ頭に、間宮のルックスはハーフという役どころにも関わらず全く違和感がない。そして、2人は本作のキモでもある“笑い”への探求心に余念がなかった。

野村「菊馬という役は一番ふざけてもいい役どころだったから、徹底的にふざけ、面白いものを使ってもらおうという考えでしたね。撮影は、本当に楽しかったな」

間宮「自分は逆にふざけないということを意識していましたね。真面目にやればやるほど、キャラクターの特性上、結果的にふざけて見える。金髪のかつら合わせも丁寧にやっていきました。あと、原作では断髪する展開があるんですが、当時地毛がちょうどいい長さだったので『染めるので切るのはどうですか?』と提案したことも」

菅田も2人と同じく「ビジュアルはなるべく原作に近づけた方が面白い」という意識を抱いていた。帝一のファッションも原作に近いシルエットへと調節し、さらに古屋作品の独特な佇まいを表現するべく「芝居をする時は“首”の立て方に気をつかった」という。「実は原作のコマの画角通りにやってみた部分もあったんですよ。手のポジションを同じにしたり。『帝一の國』の核は、人物の表情や一喜一憂するリアクションにあると思う。だからこそ、細かいディティールには気をつかいました」

誰かがボケればすかさずツッコみ、そして間髪入れずにギャグで切り返す。大笑いしながら撮影を振り返る3人の様子から、現場の和気あいあいとした雰囲気が浮き彫りになる。「形容するなら“男子校”のようなイメージ」と菅田が話せば、野村は「男同士のくだらない笑いがずっと続いていた。小学生レベルの下ネタとか(笑)」と続け、間宮が「それが言える現場なんですよ。最高でした。やりやすい以外のなにものでもないですよ」と述懐。男子校を舞台にする本作同様、まさに“男たちの花園”だった。

メガホンをとった永井聡監督は固い絆で結ばれたキャスト同士の“化学反応”を信じ、自由な演技の場を用意した。「ギミックが多いシーンはきちんと説明してくれましたが、結構自由でしたね。僕らが遊ぶステージを用意してくれました」と菅田が振り返ると、間宮は「画づくりのこだわりが強い方」と補足する。そして野村が「ほぼフリースタイルだった」と明かした帝一と菊馬の殴り合いシーンを含め、本作で重要視されたのは“常に本気”という点。生徒会選挙という至極真面目な題材が、キャラクターと同化した菅田らの熱量によって、命懸けのバトルに昇華されているのだ。

数あるシークエンスの中でも、原作屈指の名場面ともいえる海帝高校の文化祭「海帝祭」で帝一たちが披露する“フンドシ太鼓”の演舞は圧巻の一言。「男同士だから皆で高めあったんです」という野村の言葉が象徴するように、一糸乱れぬバチさばきはキャスト同士の結束力の高さをうかがわせる。

頻繁に撮影現場を訪れていた古屋氏も作品の完成度の高さには舌を巻いていたようだ。菅田が明かしてくれた裏話からも、古屋氏が実写化に十分納得している様子が伝わってくる。

菅田「僕自身はその場にいなかったので後から聞いたんですが、撮影中に古屋先生が誕生日を迎えたんですよ。自分の描いたキャラクターたちが『おめでとう』と言ってくれるのは不思議だったみたいで、嬉しいと仰られてましたね」

苦労した点を問うと声を揃えて「ありましたか?」ととぼけて見せ、野村の「楽しかったから全然苦労はなかった」という言葉に同調する菅田と間宮。菅田は、盟友2人と過ごした“学園生活”について「元々の仲の良さもありますけど、ちゃんと仕事でも皆で暴れられるんだって証明できた」と胸を張っていた。

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