劇場公開日 2017年1月21日

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「体調いいとき観たほうがいい」沈黙 サイレンス 肉ネ~ムさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0体調いいとき観たほうがいい

2018年5月2日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

答えてくれない神とストイックに向き合う描写、「最後の誘惑」にも通じますね。スコセッシ監督にとって重要なテーマなのでしょう、答えない神との対峙は。

最近、広い意味での歴史ものにちょっとハマっててうっかり観てしまったが、重い、暗い、長い。よくもわるくもとてもしんどい映画。(ちなみに一昨日「幕末高校生」を観てしまったのでギャップが...)
グロさ、痛ましさも下手な戦争映画よりよほど強烈、なので要注意。いや、この映画の過激描写が別段飛びぬけているというわけではない。戦争による死と弾圧による死に軽重があるわけでもない。戦争のように物理的に排除するためだけに殺すのではなく、見せしめとして苦痛を与えるために殺すから強烈なのだ。そしてある意味、神が主役なわけだか、まったく救いがないという皮肉。そして史実という現実...ヘビーだ。

正直いって、信仰心のない自分には殉教者の心情が理解し難くもあり、そういう意味でもストレスがかかる映画。
ひさびさに、観るの本気で途中でやめたくなった。
ひとつ指摘しておきたいのは、たしかにすごく残酷なことが我が国におけるキリスト教の迫害では繰り広げられたわけだが、こういった残酷なことが洋の東西で現在でも起こり、とりわけ中世以前ともなれば珍しくはなかったであろう、ということ。この映画は敢えてリアルに表現しているだけで、通常はここまで生々しいシーンはスルー、またはぼやかしているだけにすぎない。別に日本特有ではない。恐ろしいことだが人類が残虐性を内包しているのは確かということだ。

肉ネ~ム