ジムノペディに乱れるのレビュー・感想・評価

ジムノペディに乱れる

劇場公開日 2016年11月26日
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作家性が発露せざるをえない特殊な土俵際プロジェクト

「低予算、早撮り、本編時間は7、80分程度、10分に一度は絡みあり」そんなルールのもと大量生産されてきたロマンポルノ。その再興を謳った今回の第一弾もかなり変わった味わいに仕上がっている。台詞や演技も地表から数センチ浮遊しているように特殊で、ファンタジー、あるいは白昼夢と言ってもいい。だがその特殊性を板尾創路が体現するとなぜかしっくりときてしまうのだから不思議だ。悲哀とおかしみ、若干何かに取り憑かれたような表情が同時成立するとはなんたる俳優であることか。
エロスだけではない。本作にはミステリー色も漂う。「なぜ彼はやりまくるのか?」といった、ロマンポルノにあるまじき命題にもきちんと落とし所を作ろうとする。さらに劇中では主人公の口を借り「映画とは」「愛とは」との言葉も。そういった細部の息遣いに行定監督の濃厚な作家性を感じ取れたことは収穫だった。誰より裸になったのは監督自身だったのかもしれない。

ぐうたら
ぐうたらさん / 2016年11月28日 / PCから投稿
  • 評価: 3.5
  • 印象:  悲しい
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花の色は

 数々の邦画の監督を輩出してきたピンク映画。興味はあったが、一人で成人映画専門の劇場へ入る勇気がなく、これまでに一本も観たことがなかった。
 一般映画(こんなカテゴリが適当なのかどうかは別の問題として)の劇場で、ロマンポルノ・リブート・プロジェクトとして公開された本作は、ピンク映画初心者にはうってつけの企画。劇場には日活ロマンポルノ世代のおじさんも多いが、比較的若い女性やカップルの姿も目立つ。
 そもそもセックスを扱う映画をことさらに他のものと区別することに強い違和感を感じる。
 殺人は犯罪である。しかし、これを描写する映画は星の数ほどあり、小さな子供でも観ることができるものがほとんどである。
 セックスは犯罪ではない。ほとんどの成人が経験し、あるいは日常的に行っている行為であり、そのことが子供を成し社会を形作っていると言ってもよい。
 このセックスをことさらに描写したものは、子供には公開することができない。そして、今の映画興行の慣行では、このセックスを主題とした作品は主にそれ専門の劇場での公開しかなされない。別に、ポルノを子供にも見せろと言いたいのではないが、かくもセックスを主題とする映画を隔離する理由が腑に落ちない。
 で、初めて観たピンク映画はというと、改めてその思いを強くするものだった。
 板尾創路演じる映画監督は、腹が減ってうどんをすするのと同じくらいの日常行為として、周囲の女性とセックスをする。個別の女性との彼のセックスそのものに特別な感情は伴わない。
 ラピュタ阿佐ヶ谷でのトークイベントで板尾は、愛を注いで咲かせる花の色について語る。いったい彼にはどんな色の花が見えているというのだろうか。私には、彼の眼には色のない花が目の前を過ぎていくだけのように思えた。
 映画の中で、板尾が山中貞雄の「河内山宗俊」のビデオを観ている。この戦前の大傑作に憧れる映画作家は、モノクロの映像の中に瑞々しい色彩を感じ取っているに違いない。
 彼にとっての「愛の実体」がどのような色をしているのか。入院中の妻によって、ほんの少し観客に伝えられる。
 「花の色は うつりにけりな いたづらに、、、、」である。

よしただ
よしたださん / 2016年12月15日 / PCから投稿
  • 評価: 1.0
  • 印象:  笑える 悲しい
  • 鑑賞方法:映画館
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板尾さん、入り乱れてました。

「日活ロマンポルノを有名監督が撮ったら?」がテーマの作品第一弾。

学生時代に新宿のどこかの映画館でロマンポルノ風の映画を観たのがラスト。
でもあれは日活ロマンポルノだったか今覚えていない。そう思うともしかしたら初ロマンポルノだったかもしれない。

ちょうど足を運んだ日は舞台挨拶があり、行定勲監督と女優さん4名(田山由紀・田島真弓・木嶋のりこ・西野翔)のお話が聞けて、事前に聞けたことで笑えるポイントが増えた気がした。
知らなくてもきっと笑っていたかもしれないけど、聞いたことでより笑えた感がある。

ロマンポルノ以外の映画を通常映画と呼ぶなら、通常映画しか観ない私からするととても入りやすくて、シリーズ第1弾としてとても良い印象。
ロマンポルノ愛好者からすると物足りなさを感じるのかもしれないけど、笑い処が散りばめられてたり好きでした。
こういうところが商業映画でも成功させてる監督ならではなんだろうなぁと感じた。

そして板尾さん乱れ打ち感が凄いのと、ジャケット風の膝丈の黄土色コートがめっちゃ似合います。

まえじー
まえじーさん / 2016年12月9日 / PCから投稿
  • 評価: 3.5
  • 印象:  笑える 悲しい 興奮
  • 鑑賞方法:映画館
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ポルノ映画カテゴリー

に、わざわざしなくてもいいとは思うけど、そうしたほうが話題性と差別化が出来るという狙いがあるのか!?
最近のダメな邦画に比べたら余程マシだし作り手側の熱意を感じる。

Kotaro
Kotaroさん / 2016年12月4日 / PCから投稿
  • 評価: 2.5
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:映画館
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なんだかなぁ

新しく作り始めた、新・日活ロマンポルノで監督は行定勲。
仕事のない映画監督(板尾創路)の性生活を描くが物足りない。
日活ロマンポルノは映画を作りたくてしょうがない若手が、裸さえ出しておけば後は好きなように作れるのが特徴で、良くも悪くも意気込みが迸っていた。
それにしても今どきの女優はみんなスタイルが素晴らしい。

いやよセブン
いやよセブンさん / 2016年12月3日 / PCから投稿
  • 評価: 2.0
  • 印象:  単純
  • 鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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もっと若い監督にチャンスを

途中でなぜこのような映画を観に来てしまったのか悩んだ。「10分間に1度のセックスシーン」は今誰が喜ぶんだろう。代わりに「10分間に一度のギャグシーン」「10分間に一度の格闘シーン」を入れろといって作ったとしても才能は推しはかられるのだろう。とすると、この映画の「セックスシーン」にはときめきがなかった。そのくらいどうでもいい話だった。
行定監督というのはオシャレ監督のイメージが強かったが、今回、ありとあらゆるところでダサい。学生の部屋まわり、道端の廃屋、そして前作にもあった映画撮影関連の数々、大げさな芝居、というかメジャー仕事をしているとこう鈍くなるのかと思った。
正直、なんでこういう企画を中途半端な有名監督に撮らせるのだろう。もっとチャンスのない才能あり若手の監督に撮らせればいいのに、と素直に思う。

ONI
ONIさん / 2016年12月3日 / PCから投稿
  • 評価: 1.0
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:映画館
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ポルノ映画の意味 ネタバレ

※本文にネタバレがあります。 [ ▼クリックして本文を読む ]

それこそ未だホームヴィデオというものが存在していなかった時代に、本や絵ではなく、動いている被写体を鑑賞するという手段は映画でしかない。そしてその表現を尤も端的に熱望されたのが男女の情事である。各映画会社はそれぞれ独自の指向でその類の作品を作ったが、日活がその中で最も有名な会社として記憶に残る。しかし現在、その座はヴィデオからDVDそしてネットへと明け渡されてゆく。勿論、その利用内容も、単に鑑賞するというものから男性の性欲解消へと変化していくのだが、あの時代の社会の希望と不安、混沌と不条理、理不尽がエロティシズムとのマリアージュにより、人間の業を強く現わす“ポルノ映画”というコンテンツをこれ又現在の名のある商業監督により復活させるという趣旨が今回のリブートである。
その第一弾が、「世界の中心で、愛をさけぶ」の行定監督制作である。
約10分に1回のSEXシーンを挟むというルール以外は自由にテーマを設定できるという制作側からしたら願ってもない約束であり、監督自身の力量も否応なしに試されるということでもある。
はたして、本作品のテーマは、『ある男の不器用な愛』ということなのだろうか。それ程の強烈なインパクトの内容ではなく、主人公の映画監督の男の約一週間の出来事を追い、その男を慕う女達がそれぞれの理由で監督との関係を持ってゆくというプロセスである。その描写毎にバックにサティのジムノペディが流れ、官能的なシーンが演出されるというプロットだが、しかしどこか乾いた空気をも醸し出していて虚しさも又漂い続ける。結局どの女と交わってみても一時の性欲を満たすだけのつまらない行為であり、交通事故の後遺症なのか、イくこともまま成らぬので尚更萎えていく。そのジムノペディは同じ交通事故により植物人間と化した女が良く弾いていた楽曲であるからだ。その関係を持った女達の1人の映画講義での教え子が、偶然弾いた曲がそのジムノペディ。しかし急にピアノを止め、窓から男の妻と思しき人影をみたと訴えたところで、男は妻の死期を悟り、急いで後遺症の足を引き摺るように病院へと急ぐ所でfin。
まるで、今流行りの珪藻土足拭きマットの如く、湿気が乾いてゆくような表現や演出である。主役の板尾創路自体にそのイメージがあるのも手伝って、女も又どんどん乾き、枯れていくような感じが見受ける。迸るパッションとかとは真逆の、冷たく怠惰な空気がそこには流れ、悲哀とアイロニーが前面に押し出されている作品なのだ。決して悪くはない。まさに日活ロマンポルノの一つのテーマなのだろう。それは嘗てのATGを思い起こす感想だ。

いぱねま
いぱねまさん / 2016年11月29日 / PCから投稿
  • 評価: 2.0
  • 印象:  知的 萌える
  • 鑑賞方法:映画館
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美しくて悲しくて可笑しい

美しいです。手垢のついた感のあるサティの曲も新鮮に聴こえます。大きな喪失を抱いた男の滑稽で切ない物語です。人がセックスに求めるもの、そして結局得られないもの、シンプルなストーリーと美しい映像が人間の滑稽さと哀しさを浮き彫りにする作品です。
クライマックスのナースとのエピソードがとにかくいろんな意味ですごいです。ナース役の木嶋のりこさんの演技も素晴らしかったです。板尾創路さんの空虚さもすごい。その世界にずっと浸っていたいタイプの作品です。劇場に笑いが起こるシーンもいつくかありましたし、もちろんエロティックですし、すごく楽しめた作品でした。

しんちゃん
しんちゃんさん / 2016年11月29日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 5.0
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:-
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いくら女を抱いたって

昔海外で賞を取ったが、商業的に成功がなく、撮りたい映画も撮れない、金もない映画監督の一週間を描いた作品。

主人公はとにかく女を抱きに抱きまくります。
でもいつもどことなく悲しげで、相手に思いやりもない。ただ、何かを発散しようとしている感じです。
最後にその謎が解けた時、僕は主人公に共感というか理解できました。自己中心的ですごく問題はありますが、一途な人なんだと思いました。

しかし主人公、まぁモテる笑 羨ましい笑
板尾さんが醸し出す大人の男の色気というか、放っておけない感じがたまらなく女をそそるんだと思います。あんな雰囲気を俺も持ってたら笑

実は初日の舞台挨拶で鑑賞したのですが、途中で出てくる病院のカーテンシーンは実話だそうです、映画で見ると笑いそうになってしまいますが笑
でもあそこの下りがこの映画のキモでしたね。

家に帰ってから風祭ゆきさんのロマンポルノを見ました!お美しかった!

今回のリブートは全部観ます。5回券なるものが売られていたので即購入笑。
次も楽しみです!

とし
としさん / 2016年11月29日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 3.5
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:-
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エロ暗 ネタバレ

※本文にネタバレがあります。 [ ▼クリックして本文を読む ]

ラブシーンが多くエロかった
全体的に暗い、期待していた内容(暗いながらも立ち直っていく)とは違った
ラブシーンになるまでの過程がなく、いきなり?犯罪でしょと感じた
最後の霊が見えた所の部分は良かった

レイクはうす
レイクはうすさん / 2016年11月27日 / スマートフォンから投稿
  • 評価: 2.0
  • 印象:  悲しい 興奮 難しい
  • 鑑賞方法:映画館
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板尾何故❗

エロく無いです。
セックスは有りますがその後が...
に愛が見えた気がします。
ポルノだと...
映画としては良いボジションと思ってます。

○
さん / 2016年11月27日 / Androidアプリから投稿
  • 評価: 3.5
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:映画館
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「先生」「監督」萌え。

良かった…。
行定勲監督の映画はどれ見ても面白いです。上映開始直後すぐに惹きこまれちゃいます。
岩井俊二監督が、行定はキャスティング力が高かったと2月頃のトークイベントで言ってましたが、ほんとそれもありますね…。芦那すみれさんが可愛い。水曜日のカンパネラのコムアイみたいな雰囲気、すごく綺麗だしチャーミングな感じも含めめっちゃ可愛かった。

この作品は普通のシーンも官能的なシーンも滑稽なシーンも全てが好きです!
板尾創路演じる古谷が、ただのおじさん監督ではなく女性を惹きつける何かがあるんだな、と自然に思えたところも良かった。
プラス、「先生」とか「監督」という職の人に私は弱いのだろうとも思いましたが笑。
男も女もこの作品観た人はみんなハマっちゃいますね。みんな観てくれ〜。

まつこ
まつこさん / 2016年11月27日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 5.0
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:-
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全体的に綺麗な印象だった。

独特の行定勲監督の映像と世界観に引き込まれました
とても、美しい作品でした。

RA
RAさん / 2016年11月27日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 5.0
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:-
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ポルノ俳優の板尾です。

久々の舞台挨拶からの初日鑑賞。

日活ロマンポルノはほとんど見たことがないが、
イメージとは随分違った。

日活ロマンポルノ リブート。

これは、ロマンポルノを冠しなければ普通の映画
として見ていただろう。

行定監督の世界観からの、板尾ワールド。
板尾好きだわー。

ゴモラ
ゴモラさん / 2016年11月26日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 3.5
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:映画館
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