手紙は憶えているのレビュー・感想・評価
全111件中、81~100件目を表示
86歳のクリストファー・プラマーが、90歳の痴呆症の男を演じる。か...
86歳のクリストファー・プラマーが、90歳の痴呆症の男を演じる。かつてナチスに家族を殺された男が、同じ施設のユダヤ人が書いた『容疑者の手掛かりを記した手紙』を元に旅に出る。
家族を殺した犯人を追い詰め復讐を果たせるか。。。?
老人版メメントという触れ込みに、どんな展開になるのか興味津々で見ましたが、後半はまさかの展開に。
どんでん返し作品は多々あるものの、そう来るか!とちょっとビックリした内容でした。
重たい作品ですが、見応えはたっぷりです( ^ω^ )
意外にもアクションシーンが見所
奪われた家族の復讐者として悪を倒す映画と言えばタフガイによるハードなアクション(大爆発もカーチェイスもあるよ)が定番といえるでしょうが、敵も味方も後期高齢者でアクションもままならず劇中の真剣さに反して笑いを誘うのが本作の特徴です。ありがちな巻き込んでしまった子供を助ける為にヒーローが奮闘するシーンも反転して、苦境に陥ってしまう自分を助けてくれる存在として登場します。
また厳しい物忘れが物語の重要な要素として登場しますが、そのネタバラシのシーンが予告編にあるために容易に最後が予想できてしまう他は、最後まで楽しめると思います。予告編が悪い(本編は悪くない
老人版メメントか
おもろかったです。
最後に秘密が…系と聞いていたので、
ラストを想像していましたが、
割りと容易に想像できるものでした。
だからといって、
面白くないという訳ではなく、
最後まで楽しめる作りでした。
老人の悲哀というんですかね、
自分も相手も殴り合う力もない老人同士という…
認知症ってことで、
なんとでもできるっちゃできる。
老人版メメントですかね。
ドイツは偉いよ。
反ナチの名作。
アウシュビッツを軸としてこんなストーリーにできるとは!
子供の頃から反ナチの映画いっぱい見てきたけど、こんなに静かな復讐劇に感動。
各所に収容所のイメージを移しつつ、最後あんなことになるなんて!
必見。
ナチズムの映画が世界で公開されても、ドイツは何も言わない。
これがこの国の旧軍題材で復讐劇なら、右の人がやかましいような気がする。
二度とやらない反省の心意気が違うのか。
見やすかった
まあ途中からオチが見えていたとはいっても、テンポよく観やすい感じの映画だった。
痴呆のおじいちゃんに拳銃打たれるのは怖すぎるわいや〜〜。途中の兄ちゃんと犬はわりかしショックでした。
殺された人だけでなく、ナチスの側に立っていた人までを葬ってしまうナチス・ドイツとは。過ちの深さをしみじみと考える。
いつまでも続く戦争の傷跡を感じる。
個人的にはナチス物は結構興味深く、色々と観てきたがこの作品は他のどれとも似通らない作品だった。
戦後70年も経った現代、90才になった認知症のおじいちゃんがアウシュビッツ収容時に家族を殺されたブロック長を探し求めると言う切り口の新しい作品。
認知症ってのは非常に厄介だ、人にもよるが朝起きると近い記憶が無い、だから1週間前に無くなった妻を呼び探していまう。
しかし、同じ収容所にいたマックスがブロック長の情報を手紙に書き連ね、復讐を委ねられてしまう。
強い復讐心と決意で老人ホームを抜け出し、一人ずつ候補の人間を探していく、、、。
といったお話。
『メメント』の様に腕に「手紙を読め」等と書いて事あるごとに忘れてしまう記憶と四苦八苦しながら進めていくのですが、マックスを含め候補の人も全員おじいちゃんw
主人公ゼヴの一挙手一投足にヒヤヒヤw
「おいおい、大丈夫なのかよww」と新しい観方もw
・・・・ここから少しネタばれ・・・・
認知症と復讐と言う設定を非常に巧みに使った脚本だと感じました。
ラストは「まさか、な?w」と思いましたが深く、重い結末でした。
タイトルの『手紙は憶えている』も良いとは思いますが、原題の『REMEMBER』がラストに表示された時のインパクトは非常に強い物でした。
はたしてゼヴはどの時点で記憶を取り戻していたのか?
もしかすると早くの段階で気付いていたが、贖罪のつもりで進めたのか?
でも3人目の時点で「ユダヤ人」と罵られ失禁していたしそれも無いか?
本当に重いテーマではあったが戦争と言う罪がいつまでも長く現代にまで傷跡を付けていた。
考えさせられる作品であった。
老人ホームで知り合ったアウシュビッツの生存者ゼヴとマックス。70年...
老人ホームで知り合ったアウシュビッツの生存者ゼヴとマックス。70年前に家族を惨殺された復讐を果たすため、マックスが立てた計画通りにゼヴはかつてのナチの監視人を探す旅に出るという話。ゼヴが認知症を患っているので旅の途中で何度も目的を忘れてしまい、その都度マックスが書いた手紙を読んでは旅を続けるというユーモラスさと、その都度自分の妻が亡くなっていることを繰り返し知らされるというさりげない残酷さのコントラストが印象的。
復讐譚であることを忘れるくらいホノボノしているので油断して和んでいるとじわじわと雲行きが怪しくなり、いきなり訪れる意外な展開に、えっ!?と怯んだ後にさらに転がる驚異のクライマックス・・・これはやられました。傑作です。
未だ未だ終わらない!
アウシュヴィッツの出来事はいつまでも人々の心に残っている。
この作品がアメリカではなく、カナダとドイツの合作であることは少々意外でした。
自分の手は汚さずに復讐を成し遂げたユダヤ人の執念に脱帽。
原題Rememberの方がインパクト強い!と思いました。
戦時下のドイツの惨さ露わ
自分の語彙力の低さに嘆くばかりだが。
今年は、戦時下のドイツの状況を知る貴重な映画を拝見させて頂いた。
認知症と闘いながらユダヤの老人が、アウシュヴィッツ収容所で家族を惨殺された。その復讐を果たそうと一人のナチスの元兵士を探そうとする。名前が「コランダー」ということだけ。
愛妻ルースとの面影とともに。主役グットマンという老人がヨロヨロと歩きながら、東奔西走する。ラストあまりにも悲しすぎるエンディングが用意されているのだが。もう一度思い返すと、幾つかの伏線が用意されている。
なにがあろうとも「忘れてはならない」
認知症を患い、施設で暮らしているゼヴ・グットマン(クリストファー・プラマー)。
90歳になる彼は、一緒に入居した最愛の妻に数か月前に先立たれ、その妻が他界したことも忘れてしまうような情況にあった。
ただし、彼には、かつてアウシュビッツに収容され、家族を殺された記憶があった。
同じ施設で暮らすマックス(マーティン・ランドー)も同様の経験をしていた。
ふたりの家族を殺したナチスの看守が「ルディ・コランダー」と名を変えて生き延びていることを知ったマックスは、動けなくなった自分の代わりにゼヴに復讐を託す。
そして、ゼヴの記憶を補うように、復讐の要領を手紙に書き留めていた・・・
というところから始まるハナシは、その後、4人の容疑者「ルディ・コランダー」がいること、そのなかに復讐すべき相手がいることが判明してくる。
とにかく、異様な迫力である。
これは、ひとえにクリストファー・プラマーの名演による。
90歳という高齢の老人は、素早く動けない。
ひとつひとつの行動・挙動がゆっくりとならざるを得ない。
それが、70年の歳月をかけてでも、復讐を遂げたいという執念につながってくる。
これは、車いすに乗り、呼吸器をつけたマーティン・ランドーも、同じである。
さらに、容疑者を演じるのも、ブルーノ・ガンツ、ユルゲン・プロフノウ、ハインツ・リーフェンとこちらも高齢の名優たち。
中でも、出番は少ないながらも、同性愛者を演じたハインツ・リーフェンが、哀しい。
また、亡き父と同じくナチ信奉者となった中年男性が登場するエピソードは、かなり恐ろしい。
第二次大戦から70年以上も経ち、当事者たちは超高齢になってしまった。
過去の悲劇・人間が犯した罪は、なにがあろうとも「忘れてはならない」。
エンディングではじめて映し出される原題「REMEMBER」は、そういう意味だろう。
95分という短い尺ながらも、スリルとメッセージが効いた秀作である。
オチが予想できたとかそんなのは
どうでもいいことです。
それ以外にも見所はいろいろある映画です。
途中の警官の家での不穏さの演出……あそこは本当に素晴らしいですね。
オチが予想通りだったというところで止まってる人は、あれがナチ狩に疑問を呈する結末であることを捉えているのでしょうか?
せめてそこまで見て欲しいものです。
良い映画だと思いました
重い内容ですが、良かったです。
出演者も良かったと思います。
ラストは予想も出来るけど、それでも衝撃の結末で、なかなか立てない感じでした。
泣いてる方もいらっしゃいました。
当時のナチスもひどいですが、今でもナチス信奉者がいるという現実も悲しい事です。
原題の「Remember」の方がしっくりくると思います。
楽しい映画ではないですが、こういう映画を観る事もオススメです。
過去が蘇る
眠る度に記憶が抜けてしまう認知症の高齢男性が、ナチス戦犯を探すミッションに。記憶を蘇らせてくれるのは、老人ホームの友人が記してくれた手紙だけ。
予告編を観た時点でオチが分かってしまったので、観るつもりがなかったのですが、レビューが良かったので、もしかしたら違う結末なのかもと期待して鑑賞しました。
結果予想通りのオチでした…。
しかし高齢者故に周囲の警戒が緩み対応も甘くなる様子、誰とでも軽く垣根を越えて接していく年の功は見事に描写されていました。収容所の回顧録は一切ないものの、忘れさせてなるものかという執念の復讐心が、過去の計り知れない残酷さを物語っています。
立派なサスペンスだった。
てっきりラストは和解して終わるのかと思いきや…結構ずっしりと重い結末でした。
クリストファープラマーの認知症の演技が哀愁を誘う…。アウシュビッツの戦犯探しなのに老人で認知症だなんて…目覚める度に全てを忘れてしまっている危うさ。このまま過去を思い出さない方が幸せなのではないかと…。
ナチ信奉者とか、差別偏見がなくなることはないんだな、と痛感。
悲しいお話でした。
やっぱりそう来るわけか
妻が死んだことを覚えていないほど認知症の進んだアウシュビッツ収容所の生き残りが、友人から託された手紙を手がかりに、アウシュビッツ収容所で家族を殺したナチス兵士を探す物語。
重度の認知症で、友人の書いてくれた手紙だけが全てと言う過酷な状態で、よくゼブは任務を完遂しましたねぇ。お約束どおり、手紙に書かれていることを失いそうな出来事もある上に、あまりにも認知症の症状も酷いので、一時はどうなるのかと思い、ドキドキしましたが。
結末は、キャッチコピーに『ラスト5分の衝撃』とか、『すべての謎が解き明かされるとき、あなたの見ていた世界は一転する』とかあったので、「まさか、そういう事?」と思っていたんですが、意外や意外(?)、予想の通りでした。途中、そう言う伏線も無かったし、ナチに対する恐怖も示していたので、「あれ、予想が違ったのかな?」と思ったんですが、そうではありませんでした。
ルディ・コランダーの正体もそうですが、それを除いても、ラストシーンは衝撃です。家族の目前での出来事ですからね。その事件を伝えるニュースシーンで「家族は、呆然としています」と言うようなニュース音声が流れていましたが、そりゃそうだよね。
いやぁ、最後のマックスのセリフ、姿が怖かったですね。目的のためには手段を選ばないと言うやつですが・・・。
全111件中、81~100件目を表示