劇場公開日 2016年12月23日

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「永遠なれ」MILES AHEAD マイルス・デイヴィス 空白の5年間 フリントさんの映画レビュー(感想・評価)

永遠なれ

2017年2月23日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

演奏者と記者がテープを巡って騒動を起こす話

マイルスについては曲を聴いたことの有る程度の認識、ジャズの帝王ってこと位しか知らなかった。
この作品を通して彼の事が少しだけ勉強になった。

主演と監督を務めたドン・チードルの熱意が伝わってくる演奏と演技だった。
ジャズに詳しくはないがとても上手だと思った。
マイルスがドラッグに溺れる前の仲間たちと曲を作り上げる場面での真剣な表情
、スランプ?休養中?のギラギラした感じの表情などとてもよかった。

真面目な役が多いチードル、天才肌で破天荒なマイルスとの相性はあまりよくないのではと
心配していたが杞憂だった。

記者役のユアン・マクレーガーも「トレイン・スポッティング」を思わせる半端者ジャンキーで懐かしかった。
やはりユアンは一般ジャンキー代表みたいな役が似合うと思った。

最後のテロップが意味するものは、正に「偉大なアーティストが死なない」と言う事をダイレクトに伝えてくる。
確かに彼の曲は永遠に残るだろう、と同時に彼も永遠に生き続けるんだと胸に染みた。
これから彼の曲を聴くときはこの映画を思いだす事だろう。

劇中セリフより

「進歩の無い音楽は退屈だ、後に戻るな」

第一線で活躍する者は前しか見ない

後戻りも必要と考えるのは自分が凡人だから?突き抜ける事の出来ない人間だから?

憧れてもいいし目標にするのもいいかも知れないが、マネしないようにと思った。

フリント