ノーマ東京 世界一のレストランが日本にやって来た

劇場公開日:

ノーマ東京 世界一のレストランが日本にやって来た

解説

デンマーク、コペンハーゲンの人気レストランで、世界一のレストランに4度輝いた「NOMA(ノーマ)」のスタッフたちが、日本で期間限定店をオープンするまでの日々に密着したドキュメンタリー。英レストラン誌が選出する「世界ベストレストラン50」で7年連続のベスト5入り、そのうち4回は1位の栄冠に輝いたレストラン「NOMA」。2015年に東京の日本橋に期間限定で出店された「ノーマ・アット・マンダリン・オリエンタル・東京」開店のため、7回に渡り来日し、日本全国各地へ食材探しに奔走するスタッフたちの姿に密着。日本でも本店同様に、その土地の食材のみを使用した料理を作るというコンセプトを貫き、勝手のわからない日本で、未知の素材を用いたオリジナルメニューの開発に挑む日々を描く。

2016年製作/92分/G/オランダ
原題または英題:Ants on a Shrimp
配給:彩プロ
劇場公開日:2016年12月10日

スタッフ・キャスト

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映画レビュー

3.5世界最高峰シェフの探求心と創造性に脱帽

2016年12月13日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

楽しい

知的

デンマークで地場の食材にこだわりながら、世界の美食家たちに愛され、権威あるレストラン雑誌が選ぶ番付で4度世界一になっている人気店「ノーマ」。そのシェフたちが、東京に期間限定店をオープンする前、未知の食材を求めて日本全国を駆けめぐる。

創業者でメインシェフのレネのこだわりが、とにかくすごい。本店の人気料理でも、東京では出さない。あくまでも日本の食材で新レシピを開発する。それも、一般的な高級食材などではなく、生のエビに蟻を合わせたり、熟れていないイチゴを使ったり。日本に住む私たちでさえ、「こんなモノが絶品メニューの食材になるの!?」と驚かされる。

彼と働く若手シェフたちも、レネの高い要求に必死に応えようとする。人生のすべてを料理に賭け、私生活などないも同然。彼らの生きざまもドラマチックだ。

芸術品のように美麗に盛りつけられた一品はまさに目のご馳走。見るだけで味わえないのが本当に残念!

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高森 郁哉

3.5【超有名北欧レストランの異国、日本での果敢なる挑戦を描いたドキュメンタリー。ここには、モノ作りのプロフェッショナルの姿がある。】

2022年6月13日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

興奮

知的

幸せ

■当時、4度も世界ベストレストラン50コンテストで一位を獲得したデンマークの”ノーマ”
 その店を率いるのは、妥協を一切許さない、カリスマシェフのレネ・レゼピ。

◆感想

・一カ月前から、レネ・レゼピは日本に右腕シェフ数名とやって来る。彼らが作った料理を”本店と同じだ。日本の食材を使え”と駄目出しし、彼らは北は北海道から、長野、果ては沖縄まで食材探しに出掛ける。
ー ”その土地の食材を使う。”レネ・レゼピの挑戦的な姿勢が伺える。ー

・彼は、自分の右腕シェフたちの個性もキチンと掴んでいる。組織マネージメント能力も、超一流シェフには必要な事が分かる。

<今作は、5週間の予定で開店した「ノーマ・アット・マンダリン・オリエンタル・東京」の開店一カ月前から、開店日までのレネ・レゼピや彼の右腕シェフたちが、日本の食材を使って、本店には無いメニューを捜索していく過程が非常に面白い作品である。>

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NOBU

怪物都市東京VS怪物レストランノーマ

2017年3月9日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

ノーマ全メンバーによる東京出店までの挑戦と葛藤の話

北欧デンマークにある世界最高のレストラン「ノーマ」、以前ドキュメンタリ映画「ノーマ 世界を変える料理」を見ていたので興味が湧いた。
「ノーマ 世界を変える料理」は世界ベストレストランの王座を奪還するまでを描いているのに対して、本作は期間限定の東京出店の舞台裏を描いている。
どちらも、見たこともない食材や調理法などが拝めるし、オーナーシェフのレネ・レゼピとその仲間たちの料理に対する熱い姿勢が堪能できる作品だ。

冒頭はまさに開店直前のシーンから始まり、出店の経緯や食材選びなどで物語が進んでいく。
途中まではレネよりも東京先遣隊のメンバーの悪戦苦闘を主に作品を引っ張て行く。

リーダー的存在のラースが渋い髭のおっさんでめちゃくちゃかっこいい。
筋トレで鍛えた体、腕の入れ墨(文字の螺旋や風神雷神)全身から出る何とも言えない魅力が有る。

他のメンバーも個性的でそれぞれに強みや才能があり、料理への愛や探求心がにじみ出ていた。

ちょっと本題とそれるが外国のシェフは入れ墨が当たり前なのだろうか?ノーマのメンバーは結構入っている人が多かった。
「シェフ 3星フードトラック始めました」でも大抵のキッチンメンバーはタトゥーだらけだったし、意外とパンクな人が多いのだろうか。
前に何かで見て知ったのだが、江戸時代の飛脚が全身入れ墨だらけだったのは、服を着ない仕事だったから病む追えずファッションと心意気を入れ墨に託したんだそうな。
入れ墨にあまり良くないイメージを持っていたが、服の自由の無い人たちの苦肉の策、体が資本だという意思の表れだと思うとなんだか粋だしかっこいいかもと少し思った。

劇中メンバーの一人が、「キッチンはいい、次の料理の事だけを考えてればいいだけだから」と言っていた。
日常であれこれ考える時間より夢中で前の仕事に取り組むのが、無心でいられるのが好きなのだと。

以前見たヨガのドキュメンタリー映画「聖なる呼吸」で言っていた事を思い出した。
「ヨガは心の解放だ、体を隅々までコントロールするために余計なことを考える隙がなくなる、心と体が一つになり、日常で起こらない無心の状態を体験できる」

全然違う意味なのかも知れないが、ヨガもノーマの料理人も、達人の域に達すると無我の境地に至るのだなと思った。

ノーマの忙しさは無我の境地に達する環境だが、日々の作業は繰り返しになり単調になる、それは刺激の無い日々でもある。
レネはそんな日常を変える機会にと東京出店を企画した。自らの位置を常に困難な所に置く姿勢はただただ尊敬の一言だ。

日本と言えば鮮魚にかけて世界随一の技術を持っている、ノーマの料理人では到底かなわないほどの職人が至る所に居る。
そんな中でどう戦うのか、どうお客を楽しませるか、徐々に疲労し苦悩しながらも進化していくメンバーやレネの姿は凄く輝いていた。
色んな調理をしている中で、印象に残ったのは「果物を刺身のようにさばく」だ。これは東京に来てから発想した方法で、ノーマならではの発想だなと思った。

最期は東京店で提供された料理が説明されてエンドロール、美味しそうと思う以前にどんな味がするのか想像できない、しかし食べてみたくなる皿ばかりだった。

世界最高のレストランの裏側、働く人達の意見、レネの心の在り方などとても刺激的な映画体験だった。
しばらくは外食する時、自分で料理をする時など、食に触れる度にこの作品を思い出すだろう。

劇中セリフより

「レネの料理は食べた後、5分後でもインパクトが残るんだ」

食べた瞬間の感動は頻繁に体験するが、食べ終えてなお衝撃的な料理は食べたことがない。
ノーマでの食事は無理だろうが是非体験してみたい感覚だ。
今度、ちょっと高い店で食事してみようかなと思った。

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フリント

3.5なるほど、これが世界的なレストランか⁈

2017年1月30日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

シェフの審美眼は天才レベル。それを具現化するスタッフの技量は世界屈指。そんな彼らが怒り怒られ、議論しながら完成に向けて苦闘する姿が面白かった。
素材の良さよりも、日本の文化や自然、歴史を料理に活かし切るという執念には脱帽です。
値段は知らないし、多分俺には手が出ないと思うけど、高価であっても納得するかな。
ただ個人的には、「アリ」はパス。

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こばりん

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