風の又三郎

解説

「あにめたまご2016」上映作品。文化庁による若手アニメーター等人材育成事業の「あにめたまご」(前年度までの「アニメミライ」から改称)2015年度に製作された4作品のうちの1本。父親の仕事の都合で一時的に都会から山の学校に転校してきた女の子。クラスの子どもたちは、女の子のことを「風の子」と勘違いして遠巻きにしているが、彼女に興味を抱く男の子は、仲良くなりたいと気になりながらも近づけずにいた。一方、女の子は田舎暮らしが気に入らず、早く都会に帰りたいと思っていた。そんなある日、女の子は偶然にも本物の風神様に出会い、そのことをきっかけに周囲との微妙な距離感に変化が訪れる。サンライズ練馬スタジオのCGスタッフが中心となり14年に設立され、CGアニメーション制作を多く請け負うプロダクションの武右ェ門(BUEMON)が制作。

2016年製作/日本

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映画レビュー

4.0叙情的な

2019年1月24日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:試写会

知的

幸せ

あにめたまご2016年度の作品、
制作は武右エ門。
叙情的な物語に大胆な彩作画と風背景、

良い作品です。

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褐色の猪

3.0初恋と色使いの淡さ

2016年12月8日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

楽しい

幸せ

色は塗りムラがあるけど優しさを感じさせる淡さがあり、キャラクターはよく動くし、送電線工事のシーンの遠景で作業員がちゃんと動いていた辺りはそこまで描くかってレベル。
背景や人物は絵の具で塗ったみたいな風合いだけど、車や星など、ところどころCGっぽさも。

宮沢賢治の同名小説は読んだことないけど、どうやら学校のクラスメイトが動物だったり、又三郎と噂される転校生が女の子っていう設定はオリジナルらしいし、同じなのは「風の又三郎」という偶像に対する認識ぐらいなのかな。

どの動物もそのビジュアル、キャラクターの描き方に親しみやすさがあった。クマとかコオロギとか特に。笑

今思えばあの淡い色使いは、主人公の淡い初恋に重ねる意図があったのかも。そういう狙いがあるからこそ、星の軌跡で表す時間や彼女を乗せる車には逆にCGを用いたのかな。

シンプルだし起伏に富んでいたわけではないけど、わりと好きな作品だった。又三郎のうっかり具合も含めて。笑

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mr

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