劇場公開日 2016年4月1日

  • 予告編を見る

「完全ポルノで意外と恋愛物語」LOVE 3D SHさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5完全ポルノで意外と恋愛物語

2016年4月1日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

知的

異常にストーリー性があるポルノとかアダルトが稀にあるけれども、決してそういった類でもない。普通の映画館で上映させるのも理解できる。ただセックス描写は露骨であり、ボカシはあまりにも残念すぎる。ボカシのために3Dの価値は半減している。まぁそれをボカシなしで見たとしても、性的欲求を満たされるだけのような気がするけれど、勃起や射精を3Dで見る価値は結構あるでしょう、男女問わず。
時空を越えた表現が非常に効果的。ひとつの愛の行方をよく表現しきっていたように思う。登場する個々人を好きになれなくてもその恋愛には何か惹かれた。情熱、刹那さ儚さ、もどかしさ…感情がダイレクトに伝わってくる。
セックスという表現を利用した恋愛物語といったところか─それが人生の無情にも多少つながっているところも興味深い。
監督の名前が劇中によく登場するところも面白い。きっと自分のために作った映画だろう。自分の思うように作って、自分に言い聞かせる作品。そういうことが常によい結果を生み出すとは思わないけれど、この作品に関しては成功しているように思う。
似たようなサイズのショットの繋ぎ方、合間に差し込まれるブラックショット、かなりぶつ切りで繋いでいるけれども、不思議と違和感なく流れていく。ある意味そのつなぎ方が作品のリズムを生み出しているかもしれない。
最後に、セックスにおける3D効果をそれほど感じなかった点が残念だ。

SH